1. 河内山宗俊
これが70年も前に作られた作品というのが信じられない、時代劇とは思えないスピード感、歯切れのいいテンポに間、軽妙さ、笑いのセンスは抜群です。先読みできないストーリー展開とともに終盤は一転、人情味溢れ熱くさせられました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-25 16:56:49)(良:1票) |
2. 高校大パニック(1978)
高校時代に夜中TVでやってるのを見ましたが、強烈なインパクトでした。受験戦争なかで日常化している異常さにおいて、教師・生徒・犯人、何が正常であるかを考えさせられる。若かりし浅野温子がよい。 9点(2003-09-01 16:20:20) |
3. ゴジラ FINAL WARS
宝田先生も最後に国連事務総長まで登りつめれば本望でしょうし、小美人を使い捨て、多くの怪獣を雑魚キャラ扱いするポテンシャルの違い、そこには長年ゴジラとはかくあるべきという呪縛から解放され、新たな覚醒したゴジラを見ました。TV見ながら声を出して笑ったり、オォッ!って叫ぶ、これがすっかり忘れてしまっていた”ゴジラ”本来の姿であった事を思い出しました。全篇に渡ってやり過ぎで笑ってしまう部分も多いし、ゴジラの出番が少なく物足りない部分も多いんですが、これでファイナルにしてしまうのは勿体無い気がします。 [地上波(字幕)] 7点(2005-12-31 11:01:16) |
4. この子の七つのお祝いに
原作を読んでから観に行きましたが、映像として血や赤を鮮烈に印象付けられるため、想像以上に怖かったです。血が血を呼び、愛を以てしても血をとめることは出来ない。復讐という使命を背負わされる娘と真実は、心理的にもかなりダメージを与えられる。 [映画館(吹替)] 7点(2005-04-05 22:57:25)(良:1票) |
5. 小早川家の秋
実に美しく整えられた構図で、いくらでも眺めていられそう。京都の町家、風に揺らぐ簾、大小並べられた丸桶、開け放たれた襖越しの景色など等堪りません。造り酒屋の大旦那、女好きで競輪好きのデタラメ親父であっても一家をそれなりにまとめて束ねていたのはこの親父であり、彼の死と共に一家はそれぞれの方向へと進んでいく。その前途をなんとも重厚で重苦しい音楽が現している。 7点(2004-10-17 16:43:05) |
6. 幸福の鐘
いつもの様にローリングストーンな展開、でもいつもの様なハイパーテンションではない。ただ街を歩き人々の声を聞く、ベルリン天使の詩なわけです。そんな中からささやかな本当の幸せを見つける。SABU監督今回は説教臭さが抜けてこれは好きです。 7点(2004-08-04 11:41:44) |
7. 絞死刑
小松川事件を下敷きに朝鮮人差別問題、死刑制度、国家と個人などの難解なテーマをシニカルな笑いに包み、ほぼ全編を死刑場の中でのワンシュチュエーションで見せる低予算な映画。 7点(2004-06-08 12:19:01) |
8. ごめん
男の子ならでは、大人への階段の第一歩。ナオコを探し当てた時の顔は、それまでの締まりの無い顔でなく、凛々しいオトコの顔になってました。両親も大人に変化していく息子を優しく見つめてくれている。ナオコの父親同様、中途半端なオトナの私は、どんどん男になっていくセイに嫉妬してしまう、体はオトナであるけれど精神的にはまだ射精していないのかな。 7点(2004-03-20 14:10:44) |
9. 殺しの烙印
【すぺるま】さん、ありがとうそんな経緯のある曰く付きの作品だったんですねえ。ピストルオペラの元ネタかあ、位の気持ちで見ていたんですが、もう一度本作と清順監督、木村威夫の組んでいる「ピストルオペラ」と見比べて見たくなりました。パロマはあからさまで絶対タイアップだと思いました。 7点(2004-03-01 13:01:17) |
10. GONIN
リズミカルなカスタネットかなんかの音に合わせてやってくる殺し屋がスッゴク怖いんですよ。頼むから死んでくれ!って思いますもん。死に様がまた未練たっぷりでいいんですわ。 7点(2003-11-20 22:23:43) |
11. 獄門島(1977)
横溝版マザーグースの猟奇的連続殺人のトリックを謎解きよりも絵画的に美しく見せるところがすごいですね。 7点(2003-08-29 20:55:13) |
12. 高校教師/もうひとつの繭の物語
ストーリー等はどうと言う事もないが、遠山キョウコ無しでは有り得ない映画でしょう。彼女の幸薄そうな雰囲気、神経の細そうな感じ、誰かに救いを求めている女子高生の感じが伝わる。 7点(2003-08-10 10:19:37) |
13. コーヒー&シガレッツ
近年めっきり肩身が狭くなってる愛煙家が堂々と胸を張って観に行く事が出来る映画。昼飯食った後に濃い目のブラックコーヒー飲みながら吸う一本のタバコはサイコーに美味いんだよなァ~、でももう一つタバコやコーヒーの香りが漂ってこなかった気がする。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-24 19:17:07) |
14. 珈琲時光
東京物語が戦後の新たな女性であるならば、本作は平成か、21世紀の新たな女性像なんでしょうか?一青窈の考え方、生き方、こんなのも有りといった意味では、東京の女性の香りを確かに感じさせる。共感はしないし、個人的にはこういうタイプの女性が苦手だし、タイプではない。でもこの町のどこにでもいそうな女性という存在感には納得させられる。ただ小津監督の絵に対するこだわりや思い切りの良さに比べ、微妙に動くカメラが潔さがなく残念。 カメラが人を追うのでなく、人がカメラの枠で芝居するのではなく、ただそこにある風景をカメラが描く、そんな映画にして欲しかった。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-07 21:37:55) |
15. KOROSHI 殺し
リストラサラシーマンがスカウトされ最初は生活のため仕方なく請け負っていた殺しの仕事が、いつしか仕事に目覚めを進んでやるようになる。ラストはやはりな訳だが、なんとも悲哀を感じるドラマです。 6点(2004-01-15 23:45:07) |
16. 豪姫
芸術家勅使河原宏が「利休」でだけでなく古田織部を描きたいがために豪姫を持ち出して製作した映画というべきでしょうか。将来主演女優賞を取るなんて想像できない宮沢りえの演技ですが、豪華な衣装や、こだわり抜かれたであろう映像など見るべき部分も随所にある。 6点(2004-01-15 21:17:02) |
17. 皇帝のいない八月
憲法改正が事実上不可能であるため自衛隊がクーデターを起こし、クーデター軍が寝台特急さくらで東京に向かってくるというポリティカルアクション。いつの間にか憲法改正派が多数を占める世の中に変貌を遂げ、自衛隊は海外にも派兵される世の中。まあ私も戦争反対ではあるが憲法改正賛成かな。 6点(2003-11-23 18:04:27) |
18. この世の外へ クラブ進駐軍
結局、日本人とかアメリカ人とか関係なく、思想が右であろうが左であろうが、その場に生きている人間達は目の前の状況に応じてただ生きるしかない。生きている限りこの世の外はないのだが、彼ら若者達にとって唯一ジャズを演奏している時だけが現実逃避できるひと時って事だろうね。 5点(2004-09-19 01:01:33) |
19. 国士無双(1986)
剣術指南役をかたるニセモノが、襲われてる娘を助けたら本物の娘でニセモノVS本物が決闘。なんとニセモノが勝っちゃった。本物はどうなっちゃうのっていう感じの時代劇コメディ。再見したら三角関係がメインだった、中井貴一の演技もどうなんでしょう? 元作はきっと面白いんだろうと思います。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2004-01-18 00:03:37) |
20. C(コンビニエンス)・ジャック
コンビニの面々と不法就労外国人が織り成すクライムコメディ?スピード感があり割と面白かった。 5点(2004-01-15 23:55:42) |