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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1631
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  ザ・ミソジニー 《ネタバレ》 
監督の前作『霊的ボリシェヴィキ』は公開当時に観てて(+何なら『発狂する唇』『血を吸う宇宙』とかも随分昔に観ては居る)んで今作を観て、少~し「(そっちを)観直さないとダメかもなぁ…」と思ったので『霊的…』については今回再見してます。するとやはり、方向性としては酷似してるな…とゆーか、どっちの作品も率直に・大いに評価は割れるタイプのホラーかとは思うのですが、私自身は決して嫌いな方のヤツではなかったりするのですよね。ホラーとして根本的に、兎にも角にも「不可解・不条理」である(or だから決して何もかもを「説明しすぎない」)とゆーのは、コレってワリと(最早)古風な価値観なのかも知れないのですが、恐怖という概念の持つべき・に持たせるべき非常にエッセンシャルな要素だとは(個人的には)捉えていたりもするのですよね。今作は、前作から更に更にその部分を尖鋭化させているとゆーか、第一印象としては正直「舞台劇=不条理演劇」ぽいみたいな感じをごく強く覚えるのですよね。でもソレって思えば・観返したら確かに、前作もその時点で結構高度にそーいう感じだったのです⇒ケド(重ねて)今作の方がより大いにそーなって居る、と思えたのがまた確かなトコロではありまして。  その点も含めて、改めて今回この二作品を観直して、どっちもそんなに悪くはない⇔ケドどっちかちゅーたらこっちの方が好き、みたいな評点にしているのには、大きく理由(となる要素)が二つあります。一つは、ゆーて二作品どちらも「テキスト」が悪くない…とゆーか、登場人物の対話や一人語りのシーンの台詞とゆーのは(ホラー的にも文芸的にも)まあまあ面白みが在ると思えている⇒ケド、比較して今作の方がよりそー思えている、というトコロですかね。もう一つは、シンプルに、ソコに加えて端的な演技のクオリティについても今作の方がより濃密・凝縮されて優れたモノだったと感じられたコトですかね⇒河野知美さんという方は、よく見たら前作にも(チラっと)出てらしたよーですが、最近じゃあ全然別の作品でもチョイチョイお見掛けする様になって来ていて、個人的には今後ちょっと追っかけてみよーかな、と思ってるトコロではありまして。  勿論、前述どおり、こーいうの好きじゃないって方だと評価もクソも無い…みたいな(ごく高度な不条理系)作品であるとは思ってます⇒加えて重ね重ね、そのコト自体は前作よりもだいぶ高度になってしまっても居て。特に終盤、正直全くよく分かんない展開に陥ってゆくコトについては「コレはそーゆうモノだから=そーゆう風にするコト自体がそーゆうコトだから」と思えないとモ~どーにもなんない…みたいなヤツだとも思うのですよね。その上でもう一個プラス、コレまた前作も今作も同じ様なコトではあるのですケドも、それでもどっちの作品もまた「ただ不条理・ただ舞台風・ただ文芸的」みたいなコトにも為り切れては居なくって、何でかチョコチョコ普通の娯楽ホラー的に(物理的に)音とか映像エフェクトとかで何らかの効果を出そうとして来る場面が在る…のですケド、ソコに関しては逆にハッキリ「レベル低い」と思っちゃうのですわ⇒正直どれもかなりチャッチい代物なのですよね。結論、私の今作のこの評価とゆーのは、その辺りを掻い潜りに潜り捲ってのモノであると、ただし加えて、そーであってもやはり今作のこの「方向性=如何にして恐怖という概念を映画の中に表現するか」におけるある種の「希少性」については、個人的にはまずまず好ましく思えている、というトコロは最後に今一度申し上げておきたいのであります。以上。
[DVD(邦画)] 6点(2024-05-24 00:42:42)
2.  さんかく窓の外側は夜 《ネタバレ》 
第一に、ひと目見た印象としては恐らくホラーな(=ホラーに仕上げるのが一番手っ取り早いという)お話なのですけど、全くそうはなってないとゆーか、怖がらせよう・ビビらせようっていう描写のキレとかはほぼほぼ皆無なのですよね。全体的にも(多少気持ち悪い部分はあれども)非常に地味です。まずココが、全体に濃厚に漂う退屈さの元凶になっている…という感じっすね。  もう一つ、主要登場人物の3人はいずれも暗い過去と禍々しい能力を兼ね備える特殊な方々で、三角はともかく他の2人は途中までは人格的にも相当に異常者である風をも醸して居るのですが、最後まで観ると3人ともが実は実に平凡な…とゆーか寧ろごく真っ当な(ヌルっちい)キャラ揃いなのですよね。こちらもある種キレが無いとゆーか、なんかこの手の「特殊能力者だけど温厚・善人」つーのは寧ろ少女マンガとかでよく見るよーな気もするなあ、とも言いますか。  そして終盤は、ソコら辺に輪を掛けて更に更に異常に生温い展開で終わってゆくのですが、そこまで観てモ・シ・ヤと思い、グーグル先生に訊いてみたトコロそれこそ一撃必殺!「さんかく窓の外側は夜」て入力したらサジェストに「BL」てイの一番に出るじゃねーですか(つーか原作者も女性だし、掲載誌もド直球なソッチ系のヤツじゃねーですか)。結論、私は完全にこの映画の客ではありませんでした。でも劇中、そんなにそーいう描写が目立ってた訳でもなくって、だからソッチ系の人にもフツーに期待外れだったんちゃうかな、とも思ったりなんかもして…
[DVD(邦画)] 3点(2023-09-24 20:41:48)
3.  さかなのこ 《ネタバレ》 
正直、さかなクンという方に対する個人的な印象は頗る高いのでして(何なら全ての中でイチバン高いかも)今作は素直なその人の伝記映画だし、そして主役ののんちゃんもまた諸々と実にハマってたと思うのですね。だから、まずはテーマと+そのメインの表現プランに関して言うなら全く完全に共感できまくる、といって過言ではないのです。  ただ、描き出しているモノ(⇒今作に於けるソレとゆーのは、も~映画とか物語とかでもない或る一つの「事実」だと思いますが)については前述どおり高度に共感できるとしても、ソレがそのまま映画としての出来に対する評価に為るワケではねーのでして、一つ明確に、そのさかなクンのキャリアにおける「困難」を描く中盤のシークエンス(30分強くらい?)が、ちょっと個人的にまた嫌すぎた…のですよね。監督作は最近のヤツは結構観てて⇒だからどーいう監督か…とゆーのは知っては居たのですが、その意味ではシンプルに「肌が合わない」というコトかと思います(例えば『おらおらでひとりいぐも』とかも全体としては今作同様、テーマに関しては思いっ切り共感できるのですケド、途中の実際のシークエンスの方はちょっと苦痛すぎて…という感じで)。ゆーてでも、コミカルな・快適なシーンは全然大好きなのですよね~⇒んで辛いシーンもごく同じ感じでまったりと真綿で首を絞めてくるモンですから……個人的には、ソコはちょっと悩ましいトコロに感じられてますね。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-06-07 16:33:43)
4.  桜の森の満開の下 《ネタバレ》 
結構色んな人が桜の「二面性」というモノには言及している様に予て思っていまして、今作もその桜に却って「孤独」という人の性を付託した作品…なのかと思いました(映画を観てから、すぐに原作も読みまして)。で、この作品って、男と女の存在は対称ではなくって、明確にその「孤独」の主たる若山富三郎がメイン(で岩下志麻はサブ)というヤツなのでしょーね、とも。でもやはり「二面性」という意味では、誰にとっても桜ってまずは「善きモノ」ではある…とも確実に思われるので、その「逆側」に言及する為にはどーしたって「ふたつ置く」必要がある様にも思えるのですね(善きモノとしての桜を前提にまずは置いておかないといけない、と)。だから畢竟、若山富三郎と岩下志麻はこの映画に於いても(一見は当然に)二項対立を為している様に見えるのでして、でもソレがそもそも原作の小説からすれば齟齬なのだろーな、と。原作でも別に、女の性質自体は映画のソレと大きく変わらない様にも感じますが、でもその「存在感」…という意味では確実に主たる男に対してはチャンと「従」であるように思われて居ました。結局ソレは(その「首遊び」にせよ何にせよ)総て「文字だから」というコトにも思えるのですね。シンプルに、映像化が難しい方の文学だったのかな、と。  ただ……その「怖ろしい」桜の満開の下、花びらが吹雪く中を、スローモーションで舞い狂う人の様、とゆーのは実に見事にアートでしたね。そもそも今作のロケーションとゆーの自体がごく素晴らし過ぎたのでして、ソコには確実に超・観入ってしまいましたです。個人的には、期待からは多少ハズレ気味ではありましたが、観て損とまではならなかった、と思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-20 22:22:44)
5.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
一つ言えるのは、これホド迄に「何をやるべきか」とゆーのが明確で、かつソレをやっておけば(ソレをやっておいたダケで)また絶対に大成功=大儲けできる、という映画なんて他に無いですゼ!ってコトなのですね。で実際、本作ではその「やるべきコト」をかなりの精度でチャンとやれて(取り込めて)いて、だからフツーに大成功・大絶賛(・超絶興収)ってのが実現できてしまってる…のだと。その意味では、ある意味実に「無難でつまらない」映画だな~とも思いますよね(否、映画自体が無難でつまらない、とゆーコトでは微塵もねーのですよ)。  再度、映像・アクションはフツーにハイ・クオリティの範疇だと思いますし、キャラ・世界観なんかも(根本的には)説明不要なモノばっか…なのでまずは非常に分り易い・入って来易いし+テンポも好くなるダケ好くなってるし、かつそーいう設定的なモノの映画(=ストーリー)への落し込みもごく手堅く進めて「変な失敗(=勇み足的なモノ)」なんて無かったし、ただ一方で(部分的には)少し「遊んでみた」という程度のアレンジも有るには有った(=工夫が全く無くはなかった)し、んで結論、その意味でもごく無難に大成功してた作品だな、と思います。特にファミリー・子ども向けには超・超・超・超…手堅い作品だと思うので、連休のお楽しみにはピッタリかと(是非々々)。  しかし、一応、その中に突き抜けて好かった点(≒予想以上or予想外に好かったモノ)とゆーのは、在ったか無かったかで言えば無かった「寄り」かな…てのと、あと少しダケ(備忘的に)言っておきたいコトがまた在りましたので、ソコも含めるとこの評価かな…という感じすね。以下、その指摘は箇条書きにしておきます。  ・映像は十分にハイ・クオリティだと思いますが、ソレでも例えば年イチとか、或いは何らか「エポック・メイキング」というレベルでは(少なくとも)なかったかな…と思います。特に、IMAX3Dで観たのですが、正直3Dとしての出来は(比較的にも)平凡だったかな…とゆーのは、ワリと明確な感覚としてありましたです。 ・ピーチ姫役のアニヤ・テイラー=ジョイ嬢は、今作でもその仕事の出来自体はまた素晴らしかったと思うのです。がコレは(このキャラ自体は)もうピーチ姫ではなくって、唯々アニヤさん本人!だよな…と思っちゃったのがまた×2確かで、ソコについては個人的には少~しダケ「違和感(=ツッコミどころ)」にもなり得る程度のアレンジだったかな…と。 ・あとは…まァ言わずもがな、話の中身はも~「コレしかない」というまんまマリオな話っすね。期待以下でもなく、以上でもなく…とゆーか。
[3D(字幕)] 7点(2023-04-30 21:19:24)(良:1票)
6.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 
原作がノンフィクションとゆーコトなので、内容それ自体は(劇映画=創作とゆーよりは)確実にドキュメンタリの方に近い作品だ、とまずは思うのだし、ソコに対しては正直面白かった…とか私がどう感じた…とか、或いは(娯楽として)楽しめたかどーか…などという個人的な部分の評価もナニも無い、とも思う。私の評点はひたすらに「観る価値が有ったか」という一点のみを意味しています(⇒モチロン、ここに描かれているものは概ね真実である…という前提の下ではありますが)。否、出来るだけ多くの人に観て貰いたい映画だ、とゆーのが正直なトコロの感想でありますね(出来れば全国民とかに観て貰いたい)。  ただ一点だけ、ココだけは「映画として」大いに評価したいのが、何と言っても田中絹代さんですよね。今作の絹代さんもある種モ~「演技の域を超えている」とゆーか、正に本物・本人にしか見えない…というレベルの超絶技巧だったかと思います。実にお恥ずかしいコトですが正直『山椒大夫』『雨月物語』『西鶴一代女』位でしか観たコトが無かったのでして(でも、それら作品を観た時にはやっぱ心底「凄い女優さんだな…」ともチャンと思っては居たのですよ⇒特に『西鶴一代女』は)今後はもっと意識的に古い映画も観るようにします(反省)。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-04-19 00:46:41)
7.  サイキックビジョン 邪願霊 ~狙われた美人キャスター~<OV> 《ネタバレ》 
白石晃士監督の著書『フェイクドキュメンタリーの教科書』で紹介されていた為、鑑賞したものになります。モキュメンタリ(フェイクドキュメンタリ)・ホラーとしてはひとつの嚆矢とでも言うべき作品で、確かにのちの『ノロイ』とかにはかなり似通った質感ですよね(+私もギリギリこーいう雰囲気のTV番組に親しんだ世代なので、コレもギリギリこーいうのもリアルみを持って受入れられる…という感じではあります)。で、ホラーとして怖いか怖くないかで言えば、率直に多少怖かった・不気味だったという箇所は在ったと思うのですね(⇒ズバリ、あっちゃこっちゃに映り込んでる白い服の女の辺り)。全体の流れ自体もシンプルで分かり易く、かつそれなりに興味を持って観てゆけるので、結論的にはそんなに悪い作品ではねーかな…とも思うのです(今なお)。  ただ、やはり時代的なコトもあってかホラー的テクニックの部分は(今観ると)随所でかなり稚拙だと言わざるを得ません。特にモキュメンタリ・ホラー的にはどーしても終盤の大騒ぎのカメラワークとゆーか、全体的にモ~何処から誰が撮ってんのか?て(完全にカット割った)映像をコレも矢鱈と細かく編集・継ぎ接ぎしてるってのは端的に極度に頂けないですよね。あとは細かい点として、たぶん一番の主役的なレポーター役の女優さんの演技がごく劇映画的(=Nonドキュメンタリ的)だったのが気になったのと、オーラスで盛大に血ィ吹き出してブッ倒れちゃったアイドルちゃんがその後どーなったのか定かにならない…とかも気になってますよね。その辺、好い意味ではこの30年のホラー映画の大いなる進歩が感じられる(⇒一方…)とも思ったりします。  とは言え、重ねてそんなに悪くはない作品だしホラー映画史的な意味もあるし…(一点足そうかな…)とも思ったのですが、ソコでエンドロール後にどー見ても要らないモンがゴテゴテとくっつけられて嵩増しされていたコトの激・イライラを重く見て(⇒ワタシ、映画は「絶対に」最後まで観る人なので)評点は据え置きとさせて頂きます。無念。。
[DVD(邦画)] 4点(2022-11-04 17:07:05)
8.  サッドティー 《ネタバレ》 
なんか今作を観るの(ダケ)が随分後回しになってしまった感は否めませんが、テーマ的には監督の初期の短編とか、あるいは『愛がなんだ』とかにも非常に近いと言いましょーかね(きっと、ここら辺が監督のプリミティブな心象風景なのかなぁ…とは思われますよね)。しかし、今作は例えば『愛がなんだ』に比べればかなり正反対の側に在る…とでもゆーか、全体としてほぼ完全なるコメディではあるのですよね。何しろ「愛ってナンだろう?」というテーマ的なモノを語るべく最後の希望たる朝日クンですらも、結局はあのザマなのですから(このフリオチ、監督は実に気持ち好かったでしょーね)。この辺りにやはり好みってのはあるのかも知れませんが、私は結局ドッチも大好き!という感じでした。素直にオススメしたいですね。  特に好きなのはチャプター9・10あたりでしょーか。チャプター9はとにかくナニからナニまで意味の分からない二ノ宮隆太郎の挙動が、そしてチャプター10は岡部成司のドクズっぷりが(+永井ちひろの秘めたる感情の嵐が)コレも(あくまでコメディとして)大好物なヤツだったのですよね。あと、役者さんでゆーとまたやはり、ゲストでワザワザ呼んだらしい内田慈さんは終始「効いてたな~」と思いましたね。他の方々も全然好かったと思うのですケド、やっぱ一人はこーいう軸とか箍とかっていう役割を務められる人が居ると全体が引き締まる…と言いますか。お見事でした。
[DVD(邦画)] 8点(2022-11-04 16:55:44)
9.  最強殺し屋伝説国岡 完全版 《ネタバレ》 
率直に、この国岡さんのキャラとゆーのは(アクションの出来、とゆーよりはむしろ何かしらの格闘技をそこそこ「やってた」感の高度さも含めて)大前提としては確かに極め付きなグッド・ジョブだった…とは思うのですよね。大枠としてフェイク・ドキュメンタリ、とゆーて世界観はドコかも~ファンタジックな代物で、かつ肝心のアクションだってリアルな質感からはちょっとばかしホド遠い…という作品である中で、しかし肝心のその彼に関してはワリかし以上にナンだかが「しっくり」くる…(=彼がそこそこやり手+ごく若手の「殺し屋」だというコト)とゆーのが作品世界に入り込めるかという部分で非常に重要な効果を上げていた、とも感じられたのですよね。彼を再度同じ役に起用しての続編(スピンオフ)が最近製作されてるよーですが、まあフツーに正解かな~と(私も多分そのうち観るでしょう)。  あと、コレもチープな質感ではあるものの、本作のコメディの感じってのも個人的には結構好きなヤツではありました(多分に若年層向けのコント的・お笑い的な…とは思いましたケド)。特に面白かったのが、弾丸の急な用立てに対してツケをお願いしたら保険証のコピーを要求される+思いっ切りぼったくられるというくだり、とか(あの女のコしかもちょっと可愛かったですよね)。重ねて、全体として相当なるB級的質感だ(=誤解を恐れずに言えば安っぽい)…でもだからこそ、むしろこーいう笑いの方もより生きてくるかな~とも思ったり。だから尚更とゆーか、今後監督がこのまま売れて、そしてその時にどーいう方向性を指向してゆくのか(どう進化してゆくのか)が個人的にかなり気になってるとゆーか、結構楽しみだな…なんて思ったりもね。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-10-24 13:30:07)
10.  サバカン SABAKAN 《ネタバレ》 
非常にシンプルな青春もの・ファミリー映画だと思いますが、だからソレこそ誰でも共感できるという作品だと思います。大部分では実際の子役が物語を演じてゆきますが、導入・結末とナレーションで入っている草彅クンのお蔭で大人でも容易に作品に入り込んでゆける、と言いますか。私は世代的にもドンピシャで、実に心地好いノスタルジィと夏の楽しさ、そして一生ものの友情の片鱗を感じ取れて大満足でした。是非家族で観ていただけると好いなあ…という感じですね(ごく手堅くオススメできる作品ですね)。
[映画館(邦画)] 7点(2022-09-02 16:26:35)
11.  最後の特攻隊 《ネタバレ》 
いい時代になったな…と言いますか、冒頭いきなり「この映画は宇垣中将とは関係ありません」とかテロップ出て、誰?と思って調べるとすぐにどーいうコトだか分かるという(他、特攻隊についてもWikiで散々調べられる)。本作の公開当時であれば、知ってる人に訊くしか手段が無いコトですもんね。  時代的なこともありましょーが、多分に特攻隊、とゆーか特攻に命を捧げた人たちの人間性の好ましい側面を重視して描いた作品ではありますか。しかし様々な観点において、彼らの人として・或いは軍人としての在り方には非常に多面的な部分が見て取れて、それが特に面白かったですね。一番印象的でかつ尺も割かれていたのは渡辺篤史の吉川飛長(=命を捨てる覚悟が全く出来ていないキャラ)でしょーが、でもそもそも主人公の鶴田浩二からして一度特攻に失敗・死に損なって以降は特攻機の援護(直掩隊)の方を務めている、という少しややこしい感じではあります。他にも、特攻一発で死ぬ位なら生き延びて一機でも多く敵を倒したいという山本麟一の堂本軍曹とか、そしてその弟の梅宮辰夫は打って変わってフワフワした感じでかつアッサリ死んでいったり、と正に人間模様という感じですね(見応え在りました)。中で高倉健はひとり特攻に対する非常に確固たる意思を持ったキャラであって、その面ではも~少し人間味が薄いとゆーか個人的にはちょっと怖くも感じるレベルでしたかね。  まあとは言え、今作からひとつ際立って強力に感じられるのは、これもやはり「集団意識」の産物なのだろうなあ…というコトですよね。ある種日本人の気質とも言いますか、でもやっぱり本当に自分自身として納得して死んでいった人なんて殆ど居なかったのだろうな…とは強く感じるトコロでして(むしろ周囲の圧力に流されて or 周りが死んでいるのに自分だけ生き残るのは…と止む無く死んでいった人の方が遥かに多いのではないかな、と)。そしてそもそも、私ならまあ絶対に無理だなコレ…とは常々思っているコトでもあります(泣いて逃げるかと)。個人的には中々、共感するとまではいかないものの好い感じに色々と考えさせられるという良作であったか、と思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2022-06-10 22:57:06)
12.  サーチン・フォー・マイ・フューチャー 《ネタバレ》 
ドキュメンタリを撮っていく様子を劇映画の題材にしてる、という二重構造?で、結果、映像素材はほぼ全てドキュメンタリ風、なのですが、一方で台詞自体はごく吟味された(劇映画的な)質感のものを全編で採用しており、その意味ではちょっと映像と台詞がチグハグだ、という感じにも思われます。  そもそも、監督の由美子は未来の居場所を最初から知っていたワケで、だいたいこんな感じに終着してゆくことは織り込み済み(計画済み)なのですから、その意味でもフェイクに近いドキュメンタリ、ということなのですよね。更に言えば、未来にもう一度会って出て行った理由を訊く…とゆーて、そもそも理由なんて一個に決まり切っているじゃあないですか(訊かんでも分かるわよね、つーか)。色々と多層的に予定調和・出来レースだ…というよーにも感じますね。  今作を観た理由は、実は桜まゆみさんが観たかったから…なのですが、いちおう主要3キャラのうちの一人なのですが出演時間は3人の中では圧倒的に少ないです。その点でも少し肩透かしを喰らった…という感じですね。彼女の演技自体はまずまず悪くなかったと思いますケド(クライマックスとか特に)。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-21 10:25:25)
13.  さよならジュピター 《ネタバレ》 
よく「詰め込み過ぎ」と言われてる作品かと思うのですが、確かにそーなんですケドだから根本的に映画として内容が足りてない(=間延びが酷い)訳ではないと思うし、これも根本的にはそれらの内容がごくレベル低すぎ(本質的な意味で)てコトでもないかとは思うのですね。そこに加えて(大作映画だけあって)特撮やなんかの質は別にそんなに酷いっちゅうモンでもねーですし(音楽とかユーミンの主題歌なんかは決して悪くない方にも思えますし)だからまァ「普通につまらない普通の映画」の範疇ではあるかと思いますね(ただし「かなり高度に」)。  ※ま~でもゆーて、まずちょっと「無駄に長い」という気もしますケドね(間延びとゆーのとは少し違うと思いますが)。 ※あと演技面は、好いか悪いかの前にどーにも気になるのが英語と日本語のごった混ぜなのですよね。日本語なら(皆)日本語、英語なら(皆)英語、の2つが混ざるのは別に好いんですが、会話する2人の片や日本語・片や英語ってシーンがワリかし多いのは正直ウザいです。たぶん、役者が両方は喋れないってヤツばっか、という単純な理由だと思うのですが、にしても外国人キャストなんか別に大した演技もしてねーのですから喋れるヤツを連れてくりゃ好いのに…と思うのですケドね(最悪片言でもいーじゃんか)。  しかし、詰め込み過ぎ⇒それ故に個々の要素ひとつひとつは薄っぺら過ぎ、なのもまた確かであり、だから結局コレという見せ場がコレといって見当たらないから(全体としても)あんまし面白くない…のだとも思うのですね。取捨選択するなら、一番要らないのは個人的には(火星のナスカ絵に始まる)宇宙古代文明ばなしかな~と思いますね(この話でもってオーラスも締めくくろーとしてるのですケド、結局ココがいちばん意味不明なモンだから観終わった感じがまた激・悪くなっちゃってる気もしたり)。木星太陽化計画をやろーとしてたら⇒ブラックホールが太陽系に接近してる!らしーので⇒計画変更して木星を爆破!して軌道を逸らしました…なら、も少しシンプルでたぶん尺もコンパクトに出来たかと。  でも、コレだとぶっちゃけ「『妖星ゴラス』の二番煎じ」にしかなってない気がするので、やっぱラストのドンパチはアクション的にもっと見応えの有るモノまでに単純に改善して、そんでココにもっとチャンと(本田とマリアの)宇宙ロミジュリの話を絡ませればいーじゃないですか。ただし現状、ロミジュリの話は(前述どおりな中でも)いちばん薄っぺらい!て感じなのですケドね(⇒散々無重力セックスしただけじゃねーか!と)。ま、ソコはジュピター教団のヒッピー風を全部ブッタ切れば済むコトか、とも思いました(アレも正直総じて全く意味不明にも思えるのですが、コレはもしかしたらジェネレーションギャップてヤツなのかもな…と思ったりも)。  とは言え個人的結論は「アイデアの質が足りないのを量で誤魔化そうとして失敗してるヤツ」てなコトだと思いますね(前述どおり、私には今作は『妖星ゴラス』の劣化版にしか見えんのです)。でもやっぱ、ソレこそはどこまでも「量より質」なヤツだ、と思うのですケドね(当たり前に)。
[DVD(邦画)] 3点(2022-05-03 22:55:40)
14.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 
やはり重ねて、根本的には役者がまずまずハマってるのでドラマとしてはもう全然普通に(コッチも)観てゆけますですね。特に神木クンは私が観たモノの中ではベストアクトに近いとも思いましたし、彼が主役である以上は今作はどのようなドラマにでも対応できる、という風にも感じました。全体としては彼の(特に人間的な)成長を描きつつ、あとは前篇で切り込みが甘かったその他のキャラも余さずにチャンと描いてゆこう…という後篇に見えており、前篇よりはより普遍的な人間ドラマな様にも感じられました。ただ、だから尚更(やっぱ)映画的ではないな…とも少しだけ感じるトコロではありましたし、コレも根本的には前後篇である意味も正直あまり感じられない(=原作が尽きない限り、別に今後続篇があっても何の問題も無さそう)とも思います。個人的には、肝心な将棋の対局シーンの仕上りが前篇の方が好みだったかな…と少し思いましたので、評点は調整しました。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-23 02:54:41)
15.  3月のライオン 前編 《ネタバレ》 
やはり漫画原作だけあって、多分に漫画的とゆーか(羽海野チカっぽいと言えるかとも思いますが)、魅力的なキャラクターをとにかく大勢つくり込んで群像劇的に作品世界を描いてゆく、という系統ではあるかと。非常に有り体に言えば、やはり少し映画的ではないかなとゆーか、特にこの映画ではキャラにせよ個々のエピソードにせよ少しだけ奥行きを欠く・全体としてもやや纏まりが無い、と感じたのも正直なトコロではあります。ただ、それでも各キャラ・各エピソードを魅力的に・興味深いモノに見せるアイデア(見せ方・キメ台詞とか)とゆーのはどれも中々に上質でかつ分かり易いモノだったと思いますし、実写化となればソコを表現してゆくのにまた重要となる役者さんの仕事もかなりキマってた、とも思えて、だから全然普通に最後まで面白く観るコトは出来ましたですね。漫画の映画化としては相当に好く出来ている方ではないでしょーか。いちばん肝心な将棋の対局場面とゆーのも、静かながら熱い戦い!とゆーのが的確に表現されていて緊迫感はまま高度だったと思います(思いのほか観入ってしまいました)。  役者さんに関しては、ワリと普段とイメージの違う役をやっている人が多くてソコも面白かったですね。中でも有村架純は(ゆーて比較的善人が多い)今作のキャラの中ではひとりだけ少しダークな…という側面が存外にハマっていてお話の好いスパイスになっていましたし、翻ってのツンデレぶりも流石のキュートさでした。後編も楽しみです。
[DVD(邦画)] 7点(2022-02-23 02:54:22)
16.  PSYCHO= サイコ・イコール<OV> 《ネタバレ》 
キッカリ60分しかない作品(OV)なのに、QP-CRAZYの『アルカイダ』を丸々1曲流しながら『アンダルシアの犬』+『恐怖の足跡』を結構隅々まで見ドコロ流用・切り貼りし尽くしたオープニングがなんと5分弱もある…という時点で、率直に「あ、これヤバいヤツかも?」と思ってしまいましたね。とりわけ、『アンダルシアの犬』はまだ分からなくもない(件の「目」のシーンの再現が本作のウリらしいので)のだケド、『恐怖の足跡』の方はそもそも何故にココで引用されてたのでしょーか?(全くそーいう系統のホラーじゃねーじゃんか)  そして観てると案の定とゆーか、本編も50分弱の時点で終わってもーて、残り10分強がまたなんと超絶スローなエンドロール(今度は犬神サアカス團のを2曲も続けてフルで流しやがりましたよ)だってゆーね。だから本編は実質45分ですし、それでも尚ショックシーンも精々合計20分くらいなモンです。結論、ここまで来るとちょっと(いやかなり)悪意すら感じるというヤツですね(もう詐欺まがいと言いますか)。  内容?内容は、コレもまあどーでも好いですよ。グロ以外は特に完っ全にどーでも好いですが、肝心のソレにしたって最たる見ドコロの2つ、目玉をカミソリで切り裂くのは重ねて『アンダルシアの犬』のパクリ、足首切り落とすのは『オーディション』のパクリだし。そしてそもそもカップル監禁して拷問する…てシチュエーションだって白石晃士の『グロテスク』のパクリで(と思いましたが、よく見ると今作と『グロテスク』はどちらも2009年1月公開のドンピシャなのでパクリとは言えんのですかね)目新しいモノはナニもありません。久し振りにかなり酷い作品でした(まあ、見えてる地雷も同然でしたケドね)。
[DVD(邦画)] 1点(2022-02-09 12:35:28)
17.  さがす 《ネタバレ》 
監督と言えば当然、かの問題作『岬の兄妹』しか観たコトなかったのですケド、アレはま~極度に強烈な映画でしたので、そのパーソナリティとゆーのは(1作観ただけでも)ビンビンに伝わってきましたのですよね。すなわち、社会の暗部や人間が秘める闇、だとかいったごくダークなモノを、ソレこそ取り繕うコトも無くダークでネガティブなままにフルスイングで叩きつけてくるかの様な…と言いますか。でも、その中にも実はごく善なる人間性も描き込もうとはしてる…のカモ…と(仄か乍らに)感じ取れたのも確かなのであって、だから今作、個人的にはかなり期待してたのですね(特にその後者の方に)。そして、まずはその期待した側面に関しても今作は実に好い出来だった…とは、とにかく最初に何より伝えておきたいのです(その面、かなり奥ゆかしいのも確かですケドも)。監督のファンならたぶん必見!というヤツかと思いますね。  ただ、意外なコトに本作は(前述どおりの種々の人間性の描き込みもしっかりとされてゆく中で)全体としてはハード系ヒューマンドラマとゆーよりはかなり純然たるサスペンスとして仕上げられているのでして、そしてその面の出来がまた実に意外なまでに頗る高かった…と言えるのですね。なので、お話の内容についてはレビューで言えるコトが(実は)あまりないのです(=ダマって観て!としか)。と言っても、犯罪当事者の計画が(当初から)ごく精密に考え抜かれていた…というヤツではなくて、その実行過程には行き当たりばったりや偶然も大いに孕むのですが、それでいて終盤の展開運びは明快で鮮やか、かつ抜群のキレの好さを誇っており、率直にとても素晴らしかったです。シンプルに事件ものが好き!という方にも大いにオススメですね(近年の邦画では屈指というレベルで)。
[映画館(邦画)] 8点(2022-02-04 00:22:46)(良:1票)
18.  サマーフィルムにのって 《ネタバレ》 
これ見よがしに「その辺にフツーに居そうな子」を集めたな、とゆーか、登場人物には総じて非常に身近なリアリティを第一には感じました(でも主演のコは元アイドルなのですね…)。ただ、本作は青春映画とは言っても全体的にはだいぶんコメディ寄りで、ソコを何とかするためとゆーかキャラクターの中身自体はかなり漫画チックとでも言うか、ごくコミカルに振ったキャラが大半を占めています(その意味では、中身はそんなにリアルでもないカモ、とも)。当然、少し重くなるシーンや色恋沙汰も含まれてはゆきますが、まずはどこまでも明るく楽しく(笑い通しで)観てゆけるという作品ではありますですね。  しかし、主演の伊藤万理華ちゃん演じる映画好き女子に関しては、ここには更に一段高度なリアリティというか、実に普遍的で切実な青春の物語を見て取れました。その意味では、彼女が志すのが映画監督という、それこそ確固たる「自我」の無ければ務まらない(ハズの)仕事だった、とゆーのは重要なポイント・アイデアだと思われます。この物語はシンプルな、人間が自分が何者であるかを見出す、という青春のお話だと思います。その観点からすると前述どおり、主人公に(少し人とは違っていながらも)実に明確な方向性・目的意識といった確かなアイデンティティがあるという点でのキャラ設定、そしてそれを具現化する彼女の演技も含めてかなり優れた表現だったと思いますし、テーマ性と物語(主人公のお話と主人公の「撮っている」お話、という二重構造の)を見事に整合させたラストの展開も中々好く出来ていたと思いました(ほんの少しだけは暑っ苦しい気もしますケドも)。うーん、これも爽やかで心地好いですね!良作です。
[映画館(邦画)] 7点(2021-08-30 22:34:39)(良:1票)
19.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 
うーん、そこそこ面白いよーな、そーでもないよーな…  とりあえず、普通のホラーとゆーよりは、9割がたがミステリー・謎解きの方に寄っているという作品で、その謎・呪いの根源を丹念に追っていく過程は(ミステリーとしては)そこそこ面白く観れるのは確かかと思う。ただ、その部分にしても中盤~終盤はやや単調で、少し盛り上がりに欠ける様に思うのもまた確か。そして、ほぼミステリーに寄っているという意味では、本作において純粋なホラーの側面とゆーのはもはや邪魔なのではないか、とすら感じるのですね。オーラスとかは正直、完全なる蛇足もイイ所だと思いました。まあ、あーでもしないと(あとはお祓いのシーンで終わるとかしか)オチが付けられない、という風に思えるのも更にまた確かですが。  橋本愛は美少女だし、竹内結子の翳の有る色っぽさも素晴らしかったし、本質的には彼女らの涼し気な風情を見事に活かした奥ゆかしい和ホラー(チック・ミステリー)だと思うのです。が重ねて、それなら(如何にもな)ホラー描写は思い切ってオミットしてしまっても好かったのではないか、などとも思いますですね(尺はちょっと短くなるでしょーケド)。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-08-22 23:33:32)
20.  ザ・ファブル 殺さない殺し屋 《ネタバレ》 
う~ん、お話の内容は相当に酷い、というかメチャクチャですね(前作にも増して)。とにかく、堤真一一味に関しては何から何までサッパリ意味・意図とゆーのが通じません。ギャグ要素込みの単なるアクション(スリラーというホドでもねーワケで)を何故にこんなややこしく支離滅裂にしてしまったのでしょーか(こーなる位ならもっとシンプルで陳腐につくればいーじゃないですか)。  他方、ド初っ端のカーアクションにせよ、中盤の団地(足場)での盛大な戦闘シーンなんかにしても、邦画としては一級に派手だし率直に相当以上に面白く観れましたのですよ。だから尚更、もっと単純一直線な話にして(それなら尺も90分くらいにしちゃって)そのアクションだけを思いっ切り際立たせる、という方が絶対に正解なよーにも思うのですよね。何ですかね、コロナ禍真っ只中の製作でちょっとやりたいコトと予算的なコトのバランスが崩れちゃった、とか、平手友梨奈を必要以上に目立たせる為にシナリオが歪んじゃった、とか、そーいう「大人の事情」とゆーのがそこはかとなく感じ取れる、という風にすら思われます。  まあでも、平手友梨奈自体は確かに凄く可愛かったですし、それも量産型な可愛さでもなくユニークで個性的なパッと目を引く魅力が在った、とも思うのですよね(確かにこのコで一本映画撮りたくなっちゃう、的な)。ただ、本作品での平手さんの引き立て方とゆーのは、お世辞にも巧かったとは思いませんです。前述どおりストーリーはパッパラパーですし、その意味でのハイライトたるラストのアクションシーン(地雷)は(ココだけは)これもかなり意味不明という代物でした(やっぱり、コレだってもっとシンプルにすりゃいーじゃない!てな感じで)。  コレもコロナの弊害、なのでしょーか。巣籠もりで打ち合わせばっかり時間長くなって、みんな考え過ぎた(煮詰まり過ぎた)、という感じなのかも知れません。
[映画館(邦画)] 4点(2021-06-20 13:38:57)
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