1. 下妻物語
テンポが非常に良くて、若さていいなあ羨ましいと思ってしまう快作。深田恭子土屋アンナをキャスティングした時点で勝利。共に持ち味をフルに発揮した代表作になると言ってよい。これが富豪刑事神戸美和子につながったんだろうなあ。それでもどっちか言うと土屋アンナの評価を著しく上げた作品。イオンとジャージが大好きなぼくにとってはツボだった。田舎者にとっては全国共通心理なんだなあ。この作品がジャスコのブランドイメージにとどめを刺してイオンになったか?(笑) サラッとと見ることができるので、また時間あったら見てみたいなあ。 [DVD(邦画)] 8点(2018-05-23 11:22:25) |
2. 仁義なき戦い
なかなか面白かった。今は亡き名優たちの演技が非常に光る。というよりこれを観てないと彼らを語れないので鑑賞したのだけど。筋は荒いもののエネルギッシュな演出はいいなあ。当時に日本アカデミー賞があったら助演男優賞があったら確実に金子信雄が受賞してる。ちょっとグロの中にユーモアを添えているのが彼。 [DVD(邦画)] 7点(2018-05-17 09:30:19) |
3. 仁義なき戦い 広島死闘篇
前作よりはストーリー性はでたけど、はっちゃけた清々しさは薄まった気がする。鉄砲玉の悲哀というのがテーマかなあ。梶芽衣子の薄幸な美しさ光る。 [DVD(邦画)] 7点(2018-05-15 15:54:01) |
4. シン・ゴジラ
最初観る前観始めた時は、日本映画ありがちな政治官僚体制を嘲笑する、もしくは昔のゴジラのリスペクトリバイバルの娯楽作品の類かなあと舐めてかかっていたけど、存外内容が真に迫っていて、リアル感を持って見ることができた。ゴジラというのは、現代文明の負の部分の象徴であり、かつ人知の及ばない自然現象の象徴として、うーん、製作者はとても良いものを見つけ出したものだと感心した。出演者が現在のテレビドラマで旬の人たちが大勢なので、勢いは感じるし親しみもあるのだけど、少しその分作品感がでてしまったいるのも事実。それプラス石原さとみは見慣れている感と個人的には若すぎて違和感。映像はとんでもなく素晴らしかったです。ゴジラのビジュアル面での進化感は凄い。最初は図鑑でみる生物誕生直後のコミカルでさえあったのに、最後は威厳さえあった。都市の絵も素晴らしかったです。これ見たら、日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないと頼もしく感じました。少し残念だったのはこっちの耳と脳のせいかもしれないけど、セリフが早口かつ説明セリフ専門用語が多かったので字幕が欲しくなったことかなあ。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2017-07-15 18:41:09) |
5. ジェイソン・ボーン
《ネタバレ》 ボーンシリーズ大好きなんで。やっぱりマットデイモンが出演してないとね。ストーリー的にはコクも少ないような気がするし、今までのシリーズでみせてきたボーンの才能も今作までくると都合が良すぎる感もある。敵方の監視カメラの能力も上がってきているんでさすがにそれでは逃げ切れんだろう的な。でも、迫力ある追跡シーン。バイクも車も。また相手方のスナイパーの仕事人的な雰囲気も十分良かった。お約束のオーラスでの音楽、カタルシス。たまりません。ボーンは歩いている姿だけで絵になる。なので高評価。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-10 17:33:25) |
6. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 久しぶりに鑑賞。何度か見てるけど、ストーリーは完ぺきに把握してるのに終盤は見入ってしまう。演出が優れているからだろう。内容はそんなに起伏はないけど、ラストの感動への布石をうまく引かれている。車中のシーンなんか健さんの無言のアップが延々続くのにこっちが健さんの心情読んで目が離せなくなる。こんな間の使い方は抜群に巧い。健さん主演だけど、武田桃井も主役さえ食ってしまう素晴らしい存在感を発揮してる。ラストのハンカチがはためくシーン。たくさん掲げた倍賞さんの心情とかそれを見た健さんの気持ちを思うと涙。青い空にバタバタ強風にはためいているのがまた良い。風もまた助演。桃井もラストにかけての表現や声質がいいんだよねえ。日本の日本らしい稀代の名作。 [地上波(邦画)] 9点(2015-11-25 21:13:39) |
7. 白い巨塔
唐沢版のリメイクを何度もみてるので、ストーリはあらかじめ把握。演技と演出を見ることになるが、今でも十分鑑賞に耐え得るほどむしろ現代の俳優以上の演技をいにしえの名優はみせてくれている。田宮二郎はもはや財前。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-04 00:05:59) |
8. 首都消失
《ネタバレ》 30年ぶりに鑑賞。すっきりしない結末だったよなあとの記憶だけが残っていた。そりゃ最後まで雲とは?雲の中はどんな惨状だったか?のもっとも知りたいことは有耶無耶だったし。でも、今回鑑賞後は、当時は自分も若かった、ドキュメンタリー風も求めていたんだろう、でも、今ならこの作品は災害モノで、肝は災害に対する人々の行動にあるということは解る。でも、それにしてもその描写が浅いのが痛い。首都圏以外ののんびりムード、とりあえず米ソ冷戦入れました、渡瀬名取の芝居だけになっちゃったなあ。いきなりお祭り騒ぎ、バンドが始まってあろうことかハモりだしたのにはさむ過ぎて驚いた。屋台も出てた。作品の中に異常事態に対する緊張感が全くないんだよね。音楽もワンパターン。鳩が希望の象徴、あるある。みてたらミストとザ・コアを思い出した。こっちはFUSOのトラックだったけど。まあ作品はともかく、80年代の日本の懐かしの町並みが見れるという点だけは非常にグッド [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-18 19:53:44) |
9. 沈まぬ太陽
長時間だったけど十分堪能できた。それでも、原作自体がボリューム十分なんで、浅くなぞった感も伴う。テレビドラマ2クールくらいの時間が欲しかったかなあ。主演の渡辺の演技力も作品の評価をあげる。三浦は少しいい人オーラが潜在的にあるんで、少し食い足りなかったか。邦画としては十分合格点には達している。 [DVD(邦画)] 7点(2010-12-10 23:35:49) |
10. 新幹線大爆破(1975)
スピードより20年前に制作されているとは。身代金受け渡しとかトリックが稚拙なのは愛嬌。演者の豪華さが光るなあ。お気に入りの高倉健が期待に違わぬ素晴らしさ。日本映画の楽しかった時代のノスタルジーに浸れる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-30 17:27:36) |