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1.  Wの悲劇 《ネタバレ》 
うっ!なんで?なんで?皆さん、えらい辛口ですね。これ、良いよ。良いなんてもんじゃない。凄く良いです。何年ぶりかなあ?もう10年以上は経つけど久しぶりに見返して見たらこんなにも良いとは前に見た時よりも良かった。薬師丸ひろ子と言えば今時の若い人のほとんどはテレビに出ている彼女だったり、映画では最近の作品ではやたらどこを見ても好評の(私は全然駄目)のあの三丁目映画での彼女だったりするかもしれない?しかし、違うんだなあ!おそらくこの映画についてコメントしている人のほとんどは三十代か若しくはそれ以上かもしれない?三十過ぎの人、特に男にとっての薬師丸ひろ子という存在はただのアイドルなんかではない。最近の日本の若手、アイドルとは一線をおく、全く違う存在だろう!この頃の彼女は映画一筋、テレビドラマで観ることはほとんどなかった。そんな彼女の最高に輝いている作品は誰が何と言おうとこれです。劇中で使われる名台詞の数々も忘れられない。脇を固める俳優陣もそれぞれ素晴らしく、三田佳子の凄さ、何と言う恐ろしさだ!自分のスキャンダルを知られるのを恐れ、研究生である薬師丸ひろ子演じる静香に押し付け、スキャンダルの張本人となる身代わりに主役を与える凄さ、二人の犠牲者となり主役を降ろされる役を演じている高木美保も忘れることは出来ない。そして、そして、これはもう、男の立場から言わせて貰うと世良公則のかっこ良さに泣ける。愛する者の為に身体を張って静香(薬師丸ひろ子)を助ける姿と最後の拍手!そこに男の中の男を見ることが出来る。二人の最後の選択する道もある意味、悲劇かもしれない。薬師丸ひろ子のラストの表情こそ本物の映画女優の姿だと感じることが出来る。これを見ないで薬師丸ひろこという女優を語ることは出来ません。
[ビデオ(邦画)] 9点(2007-08-20 22:17:21)(良:2票)
2.  太陽の王子 ホルスの大冒険 《ネタバレ》 
何だか見ていたら「未来少年コナン」や「アルプスの少女ハイジ」が見たくなってきた。主人公ホルスが父親との死に別れするシーンや一人で巨大な魚に立ち向かう姿やらオープニングの曲のバックの映像、白いアルプスの映像やらまたまたヒルダのどことなくひ弱そうで、もの悲しげな表情なんかはクララみたいだし、あの赤服の小さい女の子はハイジそのものだし、これは高畑勲監督が後に監督をしているハイジやコナンの原形みたいです。ヒルダが歌う美しい歌声に惹かれて踊り出す大勢の人達や動物など、色んな意味でヒルダの魅力に主人公ホルスの魅力の薄い事がより一層強く感じられてしまうほどヒルダが凄い印象を残す。悪魔の兄を持つ事のヒルダの心の葛藤がよく描かれていて、ヒルダの気持ちが痛い程に伝わってきて悲しくてたまりません。歌う事しか楽しみがないようなヒルダ、歌が伝える大きな力がこの映画で高畑勲監督監督が一番伝えたかった事ではないでしょうか!それにしても声優陣の豪華な事、コナン(のび太)に黄門様にまんが日本昔話を思い出させたりと、とにかく贅沢です。
[DVD(邦画)] 8点(2014-02-04 19:01:56)(良:1票)
3.  太平洋奇跡の作戦 キスカ
もうね、ぐるぐるさんとイニシャルKさんのお二人のコメントがあまりにも素晴らしいのでこれ以上、私が述べることなんてないんじゃなかと思うぐらいであるがそうもいかないのでコメントするとして、まずは戦争映画と言うとハリウッドがよくやる如何にも俺達の国が一番であるというような叫びや戦争そのものを美化し、戦争で亡くなるということは美しいことであるというようなものがこの映画には一切無い。まずはそこがこの映画の良い所である。そして、敗戦国である我々日本人がよく撮る戦争ものにありがちなじめじめとしてものもない。なんて言えば良いのか?つまり悲壮感がないのである。この話は実話であるということを知らなかったけど、それを差し引いても娯楽映画として楽しめる上に人の命の大切さ、何かに向って目的を達する為のチームワーク、そういうものをこの映画は教えてくれている。登場人物一人一人に注目したくなる中で特に三船敏郎の指揮官の言葉一つ一つの重み、誰一人として命を落とすことなく、勿論、無傷のまま兵士たちを救い出すその行動が何とも感動的である。けして、お涙を誘うようなそういう最近の邦画にありがちなお涙頂戴的な戦争映画というものとは大きく異なる戦争映画であり、人間ドラマである。それにしてもこの映画全体、まるで黒澤映画を思わせるようなキャストといい、最後の音楽なんてまるでどこか「ウルトラマン」シリーズみたいだし、円谷英二特技監督とあるのを見るとなるほどねって感じがします。
[DVD(邦画)] 8点(2010-10-12 21:41:42)(良:1票)
4.  太平洋の鷲
映画の冒頭と最後に出てくる字幕による戦争批判的なナレーションこそがこの映画の本題であるように映画全体を通して戦争という過ちを二度と起こしてはならない。という強いメッセージが感じられる作品になっている。戦争の責任を負う者、負わされる者との叫びが聞えてきそうなほどに人は何故戦争を起こしてまで醜い争いをしなくてはならないのか?主人公山本五十六演じる大河内傳次郎をはじめとするその他の脇を固める俳優陣の豪華な顔ぶれ、三船敏郎に三国連太郎に志村喬、そして、つい先日亡くなってしまった小林桂樹といった顔ぶれを見るだけでも当時の日本映画の俳優陣の凄さが解る。監督が日本が誇る名監督で怪獣映画の大傑作「ゴジラ」を生み出した本多猪四郎監督による特撮映像の迫力、白黒であるからこそ伝わる恐怖、戦争の恐さ、空しさ、悲しさというものがひしひしと伝わってくる。全編、ドキュメンタリー風な感じで流れるこの映画、日本とアメリカとの関係、日米の会戦に至るまでの経路、真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までの戦いの流れを描いている作品として見応え十分の作品になっている。最後に三船敏郎と志村喬、二人共もう既にこの世にはいないし、大河内傳次郎も当然、居ません。小林桂樹といった誰もが親しみやすい人間を演じて見せてくれている名脇役も亡くなっていない。同年代の俳優で唯一、生きている三国連太郎には彼らの分もいつまでも長生きして頂きたい。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-23 08:59:28)
5.  タイム・リープ 《ネタバレ》 
大林宣彦監督が監修となって「時をかける少女」の後にまたしてもタイムリープものを撮られていたというあまり知られていないであろう、この映画も大林映画らしい少女趣味、そして、SF、スリルと狂気があちらこちらで見られる。映画的スリルと狂気、これこそが大林映画の特徴である。この凄まじいほどのスリル、波状しまくりな雰囲気の中に見える人間的な狂気、例えば日常の中に存在する危険性、殺人たったり、レイプ未遂であったり、過去と未来を行ったり来たりで変えてはならない現実を変えてしまうとどうなるか?というものを映像によってきちんと見せてくれている。月曜日の記憶だけが無いという少女、記憶というものの持つべき存在の大きさ、記憶が失われてしまうということは怖いことである。この何ともスリルなストーリー展開、映画的完成度という意味での素晴らしさというよりは人を信じることと疑ってかかることの両方を一本の映画の中で見せてしまうという点でこの映画は考えさせられる。正直言ってこの映画、レンタル屋さんで見つけてビデオのパッケージを見た限りではつまらそうだ。どうせまた「時をかける少女」のリメイクものだろ?てなぐらいにしか思ってなかったけど、大林監督が監修しているというのを読んでもしかしたら?面白いかも?という思いで借りてきたけれど、それと、原作を一切読んでない為に余計なことを考えずに楽しむことも出来た。やはり映画を観る場合は先に原作を読まずに観る方が楽しめるということを改めて思い知らされた。
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-05-16 08:47:15)
6.  大殺陣 雄呂血 《ネタバレ》 
これは恐るべし!何なんだ?あのラストの決闘シーンの凄さ、いったい、何人斬ったんだ?何人斬ればやっと落ち着けるんだ?って市川雷蔵の叫びが聞えてきそうなほどの数、凄い。タイトル通り正に「大殺陣」な映画だ!こんなに大勢の人達を相手に一人で戦うなんて、普通じゃないよ。凄すぎる。畳が飛んでこようが、車が突っ込んでこようが、車と車の間で挟み撃ちにされようが、刀が折れようが、絶対に全員を叩き斬って、自分を見守ってくれている女、八千草薫の為に死なないんだ。ボロボロになりながらも勝つというその執念、見習いたいものです。それにしてもここでも市川雷蔵の何とニヒルな顔付き、言葉少なく、女の為に戦う。市川雷蔵の魅力が十分発揮されていて、それだけでも観る価値十分です。阪妻のオリジナルの方も見たい。阪妻の方がより悲壮感溢れる仕上がりになっているように感じるが、そう思うのは気のせいかな?
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-13 21:15:54)
7.  台風クラブ 《ネタバレ》 
狂気!狂気!狂気!映画全体に只ならぬ狂気が充満している。まずはいきなり夜のプールでの訳の解らないダンスで始まるのには驚かされた。この訳の解らなさこそがこの映画の主人公である彼ら、彼女ら中学生の大人への不満、大人になりたいけど、大人にはなれない中学生の有りのままの姿であると思う。奴らにとっては大人社会への不満以上にこれから先への不安の方が多いのである。だからそんな不安を取り払おうとする為に大人には理解できない行動ばかりをするのである。夜のプールでの踊りに始まって、授業中にいきなり鼻血を出す奴もいるし、いきなり女子生徒に対してケガを負わせたり、二人きりの校舎内で襲いかかったりと、やってくる台風と同じように物凄い危険性を感じさせる。相米慎二監督はこの台風の襲来する風景の中にある日常的で且つ、非日常的な両面を見せることでこれから先の不安というものを暗示させ、そして、観る者にどうすればその不安を消すことが出来るのかという答えを考えさせようとしていたと私は思います。ラスト、台風が去った後の学校のグランドでの工藤夕貴の姿には他の生徒とは違う普通のままの姿を観ることが出来る。作品全体に漂う不安定な感じこそが監督の狙いだとすると、相米慎二監督という人の持っている人間的観察力の鋭さ、どこから見ても破錠しまくりの映画的なスリルとリアルさを両方持ち合わせた凄い映画だ!本当は9点でもいや、10点でも良いとさえ思える凄い映画だが、個人的好みという意味ではどうしても9点以上は付けられない。しかし、何度も言うように凄いスリルとリアルさを持つ映画である。
[DVD(邦画)] 8点(2009-09-08 22:00:33)(良:1票)
8.  旅の重さ 《ネタバレ》 
これは一人の少女の眼から見た母への思いを手紙を通して伝えると共に自分が求めている男、理想とする父親探しの旅の物語だ!高橋洋子の映画デビュー作品とのこと、何という初々しさ、少なくともこの映画一本で高橋洋子という女優を私は忘れない。そのぐらい強烈な印象を残します。旅の途中で出会う色々な人達との交流、葛藤、三國連太郎演じる一座の親方、あの旅の一座を見ている時の高橋洋子の笑顔の素晴らしさ、また、旅先で出会った一人の女に誘惑され、身体を許してしまう姿がとても痛くて、苦しい上に切ない。四国の美しい風景、海、砂浜に裸で寝そべる高橋洋子も、倍以上歳の離れた男、高橋悦史とのやりとり、高橋悦史が食べているパンを後ろから美味しそうだとばかりにジュースを飲みながら見ている表情も、更に二人で逆立ちをする場面も強烈な印象を残します。高橋洋子が求めていた愛とは何か?父親の愛に飢えた少女の男への愛情表現も何とも不器用ではあるが、その不器用さが何とも言えない余韻、刹那さを残します。あっ!そうそう、これが同じく映画デビュー作となる秋吉久美子の可愛さも忘れられないぐらいの印象を残します。そして、映画や出演者と同じように吉田拓郎の名曲中の名曲「今日までそして明日から」も一度聞いたら絶対に忘れることは出来ないほどの印象を残します。映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」の原恵一監督はもしかして?この映画の大ファンなのかな?「今日までそして明日から」のこのタイトルに相応しいこの作品は少女が大人への階段を一つ一つ登る。見つめながら自分探しと理想の男、理想の父親像を描いた青春映画の秀作の名に相応しい映画だと感じることが出来る。そして、この映画の成功はやはり高橋洋子、高橋洋子の存在なくして語れない。高橋洋子あってこその映画でもあるというのが私のこの映画の感想でございます。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-10-03 22:14:04)(良:1票)
9.  大地の子守歌 《ネタバレ》 
増村映画に常に付きまとう女の苦しみ、痛み、傷ついても傷ついても、直向きに生きる少女おりん、原田美枝子の演技力、この当時若干16歳にして、この迫力、昨今の女優気取りのタレントなどとは大違いである。これが女優の演技だ。おりんが発する「この馬鹿たれが~」は自分に対する思いと自分をこのような世界、女郎へと引きずり込んだ男、佐吉への恨み(叫び)、また、自分を置いて死んでしまったばばあに対する思い、自分の事を何も解ろうとしない周りの連中への叫び、素直な気持ちの現れだと見ていて感じる。おりんがもう女になどなりとうないという気持ちが何とも痛い。牧師に対し船に乗せてくれというあのおりんの姿に少女としての本当の意味での女としての悲しみが滲み出ていて泣けてくる。眼が見えなくなったおりんが船を漕ぐあの姿にもおりんの悲しさ、切なさが現れてる。それにしても女優に対しとことん演技というものを追及する増村保造監督の演出の凄さ、今、これだけ女優に対し凄まじい演出を追及する監督はいないのではないだろうか!
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-09-14 14:04:39)(良:1票)
10.  大魔神 《ネタバレ》 
怖い。本当に怖いです。まずは冒頭の大魔神のギョロっとした眼、更にドドンドドン!と足音だけを聞かせて姿を見せない大魔神、このオープニングでこの映画の恐ろしさを物語っている。そして、前半は時代劇としてこれまた流石は「座頭市」シリーズを何本も撮ってる監督と大映だけのことはある殺陣のシーンのスピード感に加え、なかなか姿を表さない大魔神、あのはにわの姿をした大魔人の頭から血の流れる場面の恐ろしいこと。恐ろしいこと。悪人達の仕業で遂に大魔人としての姿を見せた大魔人が暴れる時に流れるあの音楽もこれまた不気味。CGなんかではないセットと模型とで作られた映像と音楽の力による迫りくる迫力、最後に怒りが収まりきらなくなるほどの暴れぷりを見せる大魔神が子供と可愛い女の見せる美しき涙の前に怒りを静め、己れの身体を溶かして崩れ消える場面など、どんなに大魔神と言われようが人間の心を持ち合わせてる姿につい泣きそうになってしまった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-01-14 20:48:32)(良:1票)
11.  丹下左膳(1952) 《ネタバレ》 
丹下左膳シリーズは幾つもあるけれど、この作品も私が観た中ではとても面白く出来ていて良かった。まずは何と言っても丹下左膳役の阪東妻三郎がかっこ良い。一番最初の登場するところから本当にかっこ良く、またただかっこ良いだけでなく、お茶目な所など観ていて楽しい。そんな阪東妻三郎の妻を演じたこれが時代劇、初出演らしい淡島千景の色気と気は強いけれど、どこか弱いといった一面を見事にこなしている点も見所十分で、丹下左膳が水死したとされ、葬儀をした後に、やって来た丹下左膳に対し、お前さん、成仏しておくれと言って慌てるところなんて笑えたし、その後もピンチの丹下左膳を助けに向う所、そして、一番の盛り上がりの決闘シーン、バックに流れる音楽もこれまた良くて、それにしても一番、驚かされたのは今回は何と悪役という大友柳太郎には初めはかなり違和感を感じたものの、見終わる頃には全然、違和感なく観れたし、いずれにしてもこの作品も面白い作品でした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-22 18:03:00)
12.  丹下左膳餘話 百萬兩の壺 《ネタバレ》 
おそらく昭和初期の日本の時代劇映画で最も人気のあったヒーローの一人が丹下左膳だと思うようなことを何かの本で見たことがあるけど、この映画を観て解った気がします。テンポが良くて、面白かったです。役者の雰囲気も演技にしても現在の日本映画とはまるで違い、観ていて安心出来る面白さがあります。喜劇として、パロディ映画としても面白かった。やたら百万両の壺にこだわるところは笑ってしまいます。
[DVD(字幕)] 8点(2005-06-16 22:16:47)
13.  大学の若大将
若大将シリーズ、真剣に観た事ありません。星由里子の死去を聞いて何となく借りてきたけど予想していたより面白い。先ずは何よりも加山雄三、かっこ良いです。若大将と言われる所以が解る。作品としてはこの時代の雰囲気が醸し出されている上に既に先を読んでいる様な学生の生活ぶりやら色々と見せてくれている。日本映画独特なシリーズ物としての始まりらしい雰囲気、加山雄三は勿論だけど田中邦衛が面白いし、新鮮、色々と突っ込みたくなるもののそこは無視して見るのが正しい。寅さんや社長シリーズとはまた違う面白さが感じられる。ヒロインの星由里子の可愛さは忘れられなくなる程、この映画での星由里子は可愛い。星由里子と言えば私にとっては大傑作朝ドラのあぐりのお母さん役が一番印象に残っているけど若い頃の星由里子の可愛さは加山雄三だけでなく、誰もが好きになるのもこの映画を見て納得です。星由里子のご冥福を御祈りすると共に加山雄三、田中邦衛、星由里子の分まで長生きしてください。このシリーズ他のも見てみようかな
[DVD(邦画)] 7点(2018-05-19 18:50:13)(良:1票)
14.  大脱獄(1975) 《ネタバレ》 
高倉健の映画を沢山、見ているとどの高倉健もこの人でしか味わえない健さん的な男の魅力に画面に釘付けになります。そんな男が惚れる。憧れる映画スター健さん、作品の内容はどれもこれも似た様な話なのに監督が違うだけで雰囲気がまるで違って見える。マキノ映画や山下耕作監督、加藤泰監督作品とは明らかに別な作品になっている。義理とか人情とは違う健さん、監督が石井輝男監督だからか?網走番外地の様な世界、田中邦衛に騙され、殺人罪の罪となって復讐の為に脱獄して、最後は復讐を成功させるとお決まりの展開の先の見える中で出会う男達の顔ぶれがこの映画の凄いところで、菅原文太との共演、二人の熱い演技、喧嘩のシーンの迫力、迫力と言えば雪の中での列車のシーンは石井輝男監督がアクションの監督としての拘りを感じる事が出来る。この作品を見て改めて高倉健と雪、北海道、列車が本当によく似合う事が分かりました。豪華な顔ぶれの中で小池朝雄の良い人というのも珍しく印象的な人物として忘れる事ができません。荒削りな作品ではあるものの、見所のある作品としてこれもまた健さん映画の代表作の1つだと思うと同時に高倉健と菅原文太の東映映画を代表する共演をもっと観たいと思う気持ちが今まで以上に強まりました。それも今はもう叶いません。惜しい二人を失ってしまった今の日本映画界、こうしてDVDで見る事が出来る事は嬉しく思う。
[DVD(邦画)] 7点(2017-01-12 19:21:47)
15.  TAKESHIS’
予想通り平均点は低いし、評価も辛口な人が多く、武映画の中でも評価が別れる 映画でもある。解りにくい映画ではあるから見ていても楽しいとかワクワクするとか笑えるとかというものなど一切無いが、武映画らしい不気味さは十分に見る事ができる。何人もの武が出てきては武自身が夢を見ていて、それを映像化しているこの世界観はやはりどこか変で不気味だ。これは武自身が見た夢の中で繰り広げる訳の解らない世界を映像化する事により、映画とは物語だけを楽しむ単なる娯楽だけじゃないんだよとでも言ってるみたいに思えてならない。物語だけを追っては解らないだろうこの武独自の世界、まるでフェリーニの映画みたいな解らないんだけど何故か見入ってしまう世界、武だからこそ撮れる映画だろうし、武じゃなければ考えられない映画でもある。
[DVD(邦画)] 7点(2015-02-24 21:50:39)(良:1票)
16.  太平洋の嵐
「社長」シリーズの松林宗恵監督による戦争ものです。喜劇のイメージが強い監督ではあるがこの作品をはじめとする戦争映画を幾つか撮っている監督としても有名である。この監督らしいいかにも「社長」シリーズファンを意識しているのではないか?とさえ思わずにはいられないキャスティングに東宝映画全盛期の頃の偉大なる俳優を沢山、揃えるなど昔の日本映画が好きな人ならそれだけである程度の満足感を満たされる。喜劇俳優を揃えていながらけして、おぶさけになってない。非常に真面目に撮っている。作られた映画でもあることがよく解る。こういう真面目な映画でもきちんと撮れる監督であることを改めて解ったし、この監督、もっと評価されても良いと思う。作品全体の力強さ、戦争映画としての迫力も感じられる作品としても評価したい映画でるが、やや説教臭さが感じられなくもない。まあ、それでも戦争映画なのに無理やりな恋愛要素を取れいれるような昨今の駄目な邦画の大作よりはずっと良い。
[DVD(邦画)] 7点(2010-12-11 21:44:55)
17.  殺陣師段平(1962)
中村鴈次郎の存在感が凄い。ここまで頑固で殺陣に対するこだわりを持ち続けるその執念深さを圧倒的な存在感ある演技力で見せる。上手い。本当に上手い。頑固親父であり、それでいて、ちょっした愛嬌も感じられる。市川雷蔵のあの眼鏡姿も結構、似合っている。マキノ雅弘監督のオリジナル版よりもこのリメイク版の方が面白く見られた。話そのものはしんみりしすぎているのが気にもなるけど、中村鴈次郎演じる段平を影で支える良き妻、田中絹代に山茶花究、浪花千栄子と上手い役者が脇を固めることで面白く見ることが出来た。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-22 21:13:53)
18.  大冒険 《ネタバレ》 
植木等の身体能力の凄さはバスター・キートン並の凄さ、素晴らしさをこの映画を見て思いました。偽札犯と間違えられて警察に追われ、本物の偽札犯からも命を狙われ、逃げる。逃げる。ひたすら逃げる。ビルからの落下、鉄橋からの落下、汽車の上に乗っての逃亡劇、何だかバスター・キートンの映画でも観ているようです。そんな植木等が仲間である谷啓と二人で神戸へと行く所までは物凄く面白いのに、その後の展開があまりにも広げすぎ、強引で勿体無い。それでも今時の邦画のコメディやハリウッドの品の無いコメディなんかよりはずっと良い。死を前にしても平然としている。けして、悲しいという態度を見せない。最後までとことん能天気なところが、この映画の良いところである。ところで姫路城の境内から逃げる植木等を見ていた二人の警察の一人が言う台詞「絶景かな、絶景かな」「よきにはからえ」て何だか「クレヨンしんちゃん」みたいで笑える。もしかして?クレヨンしんちゃんの原作者はこの映画好きなのかな?それにしても植木等はやはり面白い。存在そのものがコメディである。そうそう、ちょっとしか出番の無い森繁久彌の首相ぶりの存在感も忘れるわけにはいかない。日本映画はフランキー堺、渥美清に植木等といった日本映画史に名を残す素晴らしい名喜劇役者は今はもうこの世にいない。森繁久彌という名喜劇役者には彼ら三人の分まで長生きしてくださいという気持ちでございます。
[DVD(邦画)] 7点(2009-08-18 22:00:56)
19.  太平洋の翼 《ネタバレ》 
三船敏郎の「特攻なんて馬鹿げてる」て叫びと加山雄三の「出ていけ~」の叫びこそこの映画のテーマではないだろうか?説得ある二人の下で命令に従う特攻隊のメンバー達、隊長である佐藤允と部下渥美清のやりとりは重たい話の中にあって喜劇的でちょっとした安らぎを与えてくれている。隊長佐藤允に貸した戦闘機の無事と隊長の無事を心底願う渥美清の演技、この何とも重苦しく悲しい話の中にあって、やはりこの渥美清という俳優の持っている人間性、人間的温かさは「男はつらいよ」の車寅次郎に匹敵するぐらい温かい。戦争なんて馬鹿げてるし、戦地に駆り出せれれば誰だって頭が変になる。この作品を通して見る者への答えを問わせようというのが見て取れる。映像の力、それは迫りくるテーマとしての重みとを力強く歌い上げた力作!本当なら8点と言いたいのだが、加山雄三に対し星由利子を持ってきて話を絡ませるのは何だか違う映画「若大将」シリーズファンを意識しているように感じてしまいマイナスです。素晴らしい俳優勢揃いのこの映画、岡本喜八監督が撮ってたらきっともっともっと凄い戦争映画になっていたようにも思えてしまいます。そうは言うもののなかなか見応えのある映画には変わりはないと思う。 
[DVD(邦画)] 7点(2009-04-11 13:44:32)(良:1票)
20.  大魔神怒る
大魔神シリーズの2作目となる今作だけど何て解りやすくてストレートなタイトル!どうも近頃、歳のせいか?解りずらい横文字ばかりのタイトルの映画が大い中、このタイトルの解りやすさ!まずはそこに私は惚れた。ところでこの映画音楽を作った人って他にも「ゴジラ」シリーズや「座頭市」シリーズに「眠狂四郎」シリーズや「クレヨンしんちゃん」まで担当してるとはびっくりです。「大魔神怒る」だから良いけど「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」「クレヨンしんちゃん怒る」なんてタイトルだったら嫌だし、「ゴジラ暴れる」「座頭市斬る」「狂四郎犯す」はともかく「クレヨンしんちゃん怒る」だったら絶対見ないと思う。 それにしても大魔神のあの湖からの登場に、普通なら隣街は水びたしで大騒ぎだろうに!映画で良かったと思う。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-02-03 20:51:36)
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