1. 伝説巨神イデオン 発動篇
《ネタバレ》 当時(小学生でした)は、どうもガンダムの紛い物的なイメージを持っていたんですよね。イデオンはジムみたいだし、主人公もアムロがアフロにしたような感じですし・・・・。なので、存在は知っていながらも見ることはなかったんですが、今では本当に後悔しています。こんなに、深く素晴らしい作品だったとは・・・・・(まあ、当時見ていたら間違いなくトラウマになってたでしょうけど)。 ハルマゲドンや末法思想等を思い起こさせるやや宗教的とも言える観点から、人間の持つ業のようなものを描いていており非常に考えさせられました。 しかしまあ、戦いのきっかけとなった、カララの気まぐれの行動も結局は運命だったのでしょうね・・・・・。 ちょっとテレビ版を見ていないので、内容理解に不十分なところもありますが、非常に衝撃的な作品でした。 [DVD(邦画)] 9点(2008-01-10 18:58:38) |
2. 手紙(2006)
原作は非常に素晴らしい作品で感銘を受けましたが、この映画も負けず劣らず良い作品でした。観る前は、原作と違うお笑い芸人という設定にちょっと疑問を持っていたのですが、今は、この設定で良かったと思います。(最初の方はちょっと寒いですが・・・・・) とにかく、小田和正の歌う「言葉にできない」がこの作品の為に作られたのではないかと思うくらいぴったしハマっています。 [映画館(邦画)] 9点(2006-11-04 21:08:33) |
3. 天気の子
《ネタバレ》 圧倒的に美しい映像美とそこに包み込まれる中二病感、そしてスパイスのように散りばめられている70~90年代日本映画のエッセンス。若者世代だけでなくその親以上の世代にも受け入れられるように見事に作りこまれています。今年の長梅雨の気候にドはまりしているのも、やはり旬の監督だけあって「もってる」感じですね。 [映画館(邦画)] 8点(2019-07-21 17:25:47) |
4. 鉄コン筋クリート
《ネタバレ》 ニヒルとセンチメンタルが絶妙に配合された世界観を泥臭くもバタ臭い作画で表現するというような、松本大洋の独特な世界観を見事に映像化しています。なんというか、巧く表現できないのですが、昭和後期の雰囲気が残っていて懐かしさも感じます。 [地上波(邦画)] 8点(2013-05-12 11:58:27) |
5. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 まあ、ストーリー設定とキャスティングで最後まで楽しませてくれる映画でしたね。風呂文化の素晴らしさが伝わってきますし、古代ローマの歴史にも触れられるし、「濃い顔」日本人俳優の顔芸も笑えますし、娯楽映画としてよく出来ていると思いました。 気軽にお風呂が楽しめる日本に生まれてよかったなと思わせてくれる作品です。 [地上波(邦画)] 8点(2013-04-27 00:16:55) |
6. Dear Pyongyang ディア・ピョンヤン
《ネタバレ》 北朝鮮や北朝鮮を支持する在日家庭の姿をかなり踏み込んで描いており非常に興味深かったですね。 主人公の父親のキャラクターはとても魅力的ではありますが、逆にそのキャラクターが北朝鮮問題を象徴しているようにも思えました。家父長制が国家運営に巧みに取り入れられていることが、あの頑なな姿勢につながっているような気がしてなりません。 北朝鮮問題を考えるにあたり、我々があまりに相手のことを知らなさすぎることを改めて教えられる作品でした。 [DVD(邦画)] 8点(2011-05-04 13:11:42) |
7. 天空の城ラピュタ
《ネタバレ》 作画・ストーリー・キャラ設定・音楽等々20年以上たっても全く色褪せぬクオリティの高さには脱帽としかいいようがありません。特に、バズー少年の超人的な身体能力と運の強さ、ムスカ大佐の「ハハハ 人がまるでゴミのようだ」には痺れてしまいますね。 これからもずっと愛される作品でしょうね [地上波(邦画)] 8点(2008-10-03 21:44:29) |
8. 転々
《ネタバレ》 笑いも感動が何かこうじわじわと来る良い映画でした。 三木監督にオダギリジョー、岩松・ふせコンビと「時効警察」メンバーが勢揃い(麻生久美子も三日月としてチラッと出ています。)しているので、まあ安心して見ていられましたね。それと三浦友和が良かったですね。ここまで役柄の幅が広がっていたとは・・・・。 何というか、東京散歩に出かけたくなってきますね(まあ、東京の思い出の半分はコインパーキングになっているそうですけど・・・)。 エンドロールで流れる鈴木慶一とムーンライダーズ「髭と口紅とバルコニー」が最高にハマってましたね。 [映画館(邦画)] 8点(2008-03-22 18:26:22) |
9. 天然コケッコー
《ネタバレ》 非常に心地よい時間を過ごせる映画でした。美しくどこか懐かしい自然の風景に癒されましたね。 夏帆をはじめとしてキャストも素晴らしかったです。しかし、山下監督は日常のリアルな空気を映し出すのが本当に巧いですね。 [DVD(邦画)] 8点(2008-02-03 00:00:58) |
10. 出口のない海
人間魚雷「回天」について、名前は聞いたことがあったが実際どのようなものであったのかを初めて知りました。 まだまだ純粋で未熟な若者の心を利用して、一人の人間を一発の魚雷に変えてしまう・・・・・。 「国家は人なり」という言葉がありますが、こういう特攻攻撃でどれだけの貴重な人材が失われたかを考えると非常に憤りを感じます。 ストーリーや映画の出来云々というよりは、こういう事実があったということを語り継いでいくという部分で非常に意味のある作品だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2007-05-13 21:22:50) |
11. 天使(2005)
《ネタバレ》 ストーリー、映像、出演者等々全体的に悪くはないです。深田恭子の天使は、まあ狂言回しみたいなもので主役と言われると「?」という感じですが・・・(鳥人間とか言われてるしw)。 まあ、1800円払って映画館で鑑賞する気にはなりませんが、レンタルDVDやテレビで酒(観てると無性にジンライムが飲みたくなりました)を飲みながらボーっと観たりする分には結構楽しめる作品かもしれません。 [地上波(邦画)] 7点(2008-10-09 18:28:50) |
12. TESE
《ネタバレ》 鄭大世選手のアイデンティティの裏にある複雑な思いが赤裸々に描かれていて興味深かったですね。まあ、、彼が北朝鮮代表を選択したのは自分の思いも当然あるのでしょうが、親とか家族の影響も少なからずあるのかなと感じましたね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-05-29 22:47:22) |
13. 天使の恍惚
《ネタバレ》 時代を感じさせる作品です。また、テロを否定していない危険な作品です。(爆弾テロを仕掛けまくってますし・・・・・・) 「自分の身体を張って闘えるヤツ、本気で孤立できるヤツ、個的な闘いを個的に闘える奴等、孤立した精鋭こそが世界を変える、世界を創る」というセリフが(ほとんど自己陶酔の世界ですけど)非常に印象に残りました。(あとはカフェバーのシーンが海外映画風で洒落てたことと、そこで歌われてた「ここは静かな最前線~♪」という物悲しい歌が気になりました。) まあ、完全に受け入れる事は出来ない作品でしたが、かつて日本にもこういう時代があったという歴史的な視点で見ると非常に興味深い作品だと思いました。(決してオススメはしませんが) [ビデオ(邦画)] 6点(2009-09-28 09:17:44) |
14. 天国の本屋~恋火
《ネタバレ》 非常に勿体無い作品ですね。ベストセラー小説が原作で、キャスティングも良く、映像・音楽も美しい(クライマックスの花火とピアノ演奏のコラボは見事でした)・・・・なのに何でこんなにイマイチ感が漂ってしまうんでしょうか。 2つの異なる作品(シリーズは同じではありますが)をドッキングさせてストーリーを展開させているのでアンバランスな感じを受けましたし、多くのエピソードを短い時間で表現しようとしているためどうしてもダイジェスト的になってしまい、せっかくのキャスティングの良さが生かされていないんですよね・・・・。原田芳雄と新井浩文のコンビなんかもっと旨味を引き出せると思いますし、香川照之なんてあれじゃただの変人ですよ。まあ、竹内結子の魅力は存分に味わえますけど。 改めて言います「本当に勿体無い」 [地上波(邦画)] 6点(2008-06-12 18:51:23) |
15. 電車男
まあ、見ているこっちが小っ恥ずかしくなる作品でしたね。もう突っ込みどころ満載で逆に楽しんだりしてしまいました。もう、「そんな奴おらんやろ~」のオンパレードでしたねw それでも、最後は何故かジーンときてしまいましたけど。 [地上波(邦画)] 6点(2006-09-18 20:58:59) |
16. デビルマン
《ネタバレ》 この映画の名を聞くと、ジェフユナイテッド市原・千葉を応援している私には4-0のスコアで完膚なきまでに叩きのめされた(エメルソンが本当に凄かった・・・・)国立競技場での「デビルマンマッチデー」(2004年Jリーグ2ndステージ第8節 浦和レッズ戦)の苦い記憶が甦ってきます(まあ、生で富永愛を見ることができましたが)。そのときはまさか、この映画がここまで伝説化するとは思いもしませんでした・・・・。 で、今回ついに禁断の扉を開いてしまったわけですが、観終わった今「そこまで酷評される程ひどくはないのでは?」というのが正直な感想です。原作のストーリーや設定を激しく歪めているわけでもないですし、主人公たちの演技についても確かに???な感じではありましたが彼らは演技力というよりはビジュアル的な面で選ばれたところもあるのでしょうし、これが彼らの表現方法なのだと一度認識してしまえば特に気にはなりませんでした。個人的にはこの物語のツボは原作の不動明のセリフ「悪魔からの恐怖から逃げるため、人間みんなが恐怖をあたえる側にまわろうとあがいている 被害者から加害者に...」にあるように、疑心暗鬼に陥り自ら地獄を作り上げてしまう人間の弱さ、愚かさにあると思うので、その部分は普通に表現できていたと思います。ちょっとストーリーのつながりとかがイマイチだったのは否めませんけど・・・・。 結局は「デビルマン」という凄い素材でB級のアイドル日本映画を製作しようとしたのが間違いだったのかもしれませんね・・・・。ただ、(良く並び称される)「死霊の盆踊り」なんかと比べたら何倍もマシですよ。CGとかの映像は結構凝ってますし。 まあ、この作品を通して原作に興味を持つ人が増えればそれはそれでいいかなと思います。(悪くても多くの人に知られているわけですから・・・)。 [地上波(邦画)] 5点(2008-03-15 22:52:33)(良:3票) |