1. デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!
《ネタバレ》 『同時上映のワンピースを喰った』『数多の映像関係者(非アニメ含む)が絶賛』『これを見てデジモン(TV版)も見るようになった』等の伝説を残した作品ですが、十分うなずける内容でした。 抜群の戦闘描写、ストーリー構成、『デジタル』と言うキーワードを使った設定(大量のメール受信でデジモンのレスポンスが低下するとか)とそれを利用した戦略。 あれだけの内容を僅か40分に収め起承転結(おまけに時間軸を現実(視聴者)世界とリンクさせる芸の細かさ)を作り出した、まさに神懸り的な才能を見せ付けられました。 ただし、気になる点もちらほら。 まず、ボスのディアボロモンに魅力が無い。最終的に核ミサイルを発射させたり、数万体でリンチをかけたりと、『存在』は凄いのですが、究極体のデザインが微妙。 進化途中に攻撃するのは悪くないのですが、2回も同じ失敗をする光子郎(一番頭良さそうなのに)。 上に書きましたが、相当濃い内容を短い尺に収めているので『無駄』は極力省くべきなのは分かります。レギュラーの出番が少なくなるのも分かります。しかし、それでも出て来て欲しかった・・・・・・・・・ゴマモン。 総合すると7点ですが、細田監督の才能に感動して+1点。別のレビューでも書きましたが、TV版のその後的な内容が大好きなのでさらに+1点。 TV版も個人的にはお勧めですので本作とセットで御視聴ください。 [DVD(邦画)] 9点(2009-04-17 12:32:31) |
2. 天地明察
《ネタバレ》 日本の暦を作った男を題材にドラマ性を強めた『劇場版プロジェクトX』だった。 ただの碁打ちでしかなかった主人公が色んな人と出会い、色んな切っ掛けを貰い、壁にぶち当たりながらもその才能を活かして成功に導かれる段階がしっかり描かれており、映画特有の『上手くいき過ぎ』感が良い意味で感じられなかった。 ただ、上記した出会いや事件、ひらめきが本当にまんま『プロジェクトX』なので、あっと驚くような展開やどんでん返しが無く、悪く言えば『予定調和』でしかなかったのは残念。また、上述した丁寧な描かれ方をしているのも主人公のみで、脇は人数も描写も少なく感情移入しにくかった。 尺も2時間半と長めで無駄な部分こそ無いが、『頑張れば2時間位に収められたんじゃないかなぁ』と感じてしまう程度には薄くなっており、とびきり良かったと言うようなシーンがなかった。 あと劇中10年以上時間が経過しているが、老けの描写が全然なく凄い短い期間での出来事のような錯覚を受けてしまったのもマイナス。 総評 出来が悪いわけではないのだが、洋画の様なド派手さや邦画の様な強烈なメッセージ性も無いので、『映画』として見るといささかインパクトに欠け、正に小説なり連続ドラマ向けな内容だった。 いっそうのこと脚本時代のツテと知名度を利用してで劇場アニメ(上述した老けの描写もできるし)とかにした方がもっとインパクトがあったかな。 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-16 00:06:28) |
3. テルマエ・ロマエ
《ネタバレ》 同監督作品であるのだめとかのノリが好きな方には合うと思います。 のだめを知らない方には『良い意味でギャグにシュールさが無くなったトリック』と言った感じでしょう。 単純に『古代ローマ人が現代日本の風呂見学に来る』と言う設定自体、馬鹿馬鹿しくも良く思いついたなと言った感じですが、確かに銭湯の富士山や温泉卵など私達から見れば普通の事も現代の外人ですらビックリする位ですからね。 そしてそんなカルチャーショックをあの阿部寛が超真面目に笑かしながらやってくれます。 最後の方は結構真面目ですが、尺的にギャグ一辺倒よりは良い味付けになってました。 この監督を調べて好きな作品が1つでもあれば、多分損はしません。 [映画館(邦画)] 6点(2012-05-08 06:34:12) |
4. デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲
《ネタバレ》 知る人ぞ知る『ウォーゲーム』の続編。 残念ながら前作(本文ではウォーゲームの事)には及ばないが、それでも続編の名に恥じない作品にしようという努力は非常に評価できます。 ストーリーの運び、戦闘描写等も十分及第点ですし、今回も『データ量を小さくして送信する』みたいなパソコン絡みの設定は面白かったです。 ただいかんせん30分と言う尺は短く物足りなく感じてしまいまして。 ここで総合7点から-1点ですが、アーマゲモンがかなりボス的なデザインで+1点。そして今作でも出なかったゴマモンに-1点。 ウォーゲームの続編としては十分役割を果たしたと思いますので見て損はないかと。 [DVD(邦画)] 6点(2009-04-18 17:27:07) |
5. てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~
《ネタバレ》 主演の岡村さんの演技も十分及第点(方言に関してはわかりませんが)。内容も尺を一杯に使い上手くまとめてあると思った。 ただ全体的に人間関係のドラマがメインで肝心(?)のサンゴ養殖の描写が非常に少ない。人間関係では『融資を得るため学者から推薦を取るべく学会に出たが馬鹿にされる』『悪い人間に騙され借金を背負い危うく闇金に・・・寸前のところで妻のメールを見て思いとどまる』『周りの人間も最初は地域活性化とサンゴに無関心だったが、少しずつ主人公に手を貸すように』等見所はありますが、逆にサンゴ養殖に関しては失敗は一度もせず順調に進んでいたように見える。本当にサンゴ養殖は順調だったのかもしれないが、それでももう少し豆知識的な説明や描写が欲しかった。 詰らなくはないが『サンゴ養殖の描写』と『笑い』が入っていればもっと点数高かった、惜作。 あとラストのサンゴ産卵シーン、あれ卵多すぎませんか? 以上で6点。個人的にはこれを機に岡村さんが俳優としても活躍してることを願います。これ見て沖縄出身の芸人や俳優『なんで俺じゃないの!?』みたいな感じで悔しいんじゃないかな。 [映画館(邦画)] 5点(2010-05-06 17:57:58)(良:1票) |
6. デンジャラス・ラン
《ネタバレ》 『裏切り者の元CIAを確保中敵に襲われ新人スパイ1人で護衛を担当したが次第に打ち解け最後は彼の遺志を受け継ぎスパイ界の汚職を暴露する』と言う桃太郎級の定番ストーリーを何の捻りも無くやったのは潔いと言えばいいのか脚本無能過ぎと言えばいいのか。 それでも演出やアクションがしっかりしていれば観れるのだが全てが3流以下。 物語もそれなりに順序立てて進むのだがその切っ掛け(見失ったデンゼルの追跡方法等)が唐突且つ強引過ぎで場面場面の接着能力が弱く、場面が切り替わる度に『え~!?』と冷めてしまい没入できない。 アクションも出演者は一応戦闘のプロなのだが、私自身素人なので詳しくはないがそれにしたって迂闊な行動が多すぎで、『ボーンシリーズ』の様な説得力のある動きではなかった。 カメラワーク等細々した演出もほとんどどっかで見たことあるかそれの劣化版。 終盤のデンゼルと新人の会話はそれなりに良いのに、『無関係な人間を巻き込むな』とか言ってるんだが、コイツ序盤金で雇った赤の他人身代りにして殺してるので茶番・・・てかそれくらい話に整合性持たせろよ。 デンゼルワシントンも久しぶりに見たが激痩せしていてビックリ。役作りなのかもしれないが、過去作で感じられた迫力や威圧感はゼロで、『全く光を発しないモーガン・フリーマン』みたいでショックだった。 総評 観る『価値』が無いとは言わないが観る『必要』は無い。 ラスト、危険だからと別れた彼女とよりを戻さなかったのは偉いが、そこで姿を見せずにメッセージを渡した時点で立ち去っていれば+1だったのに残念。 [映画館(字幕)] 4点(2012-09-07 23:51:09) |
7. デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!! 後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル
《ネタバレ》 『60分と言う尺に合わせるために無理やり付けたようなシーンがある』『そのくせ細かい設定が分かりにくい(視聴者の想像に任せたのかもしれませんが)』『セラフィモン瞬殺(登場1分で退場)』『綺麗だが作画が合わない』『ストーリー、戦闘描写に新しいものが無い』『時期を考えればしょうがないが、賢がいないジョグレス進化なしは見ていて寂しい』『これを見る前にウォーゲームを見てしまった(これが一番デカイ)』『ドコにいるんだよゴマモン!?』以上、3点で。 [DVD(邦画)] 3点(2009-04-17 12:45:54) |
8. デビルマン
《ネタバレ》 これを見た後に原作を見ました。いやはや、原作未読でも酷いと思いましたが、原作を見ると更に酷いと感じました。なぜアレだけの傑作を原作にしながらこれ程の駄作を作れるのか。いや、むしろ『原作クラッシャー』として製作者達は類稀な才能を持っていたのだろう(もちろん映像作家としての才能は皆無)。 映画の見せ場を予告編で余すところなく公開するって馬鹿だろ? 原作の名場面を所々挿入しているが、『作品内に絡める』と言う目的ではなく『作品中に挿入する』が目的でもうツギハギだらけ。貴方達にあの原作を実写化できる才能はございません。 他にも言いたいが書くのも面倒。とにかく『全てが駄作』。スタッフは全員永井先生のところに行き土下座しなきゃダメです、そして二度と映像作品の製作に関わる仕事をしないで頂きたい。 『人生を無駄にする感覚』を体験するにはうってつけの作品。 [DVD(邦画)] 0点(2010-03-18 12:41:56)(良:2票) |