1. 松ヶ根乱射事件
《ネタバレ》 大好きな山下敦弘監督作品。 田舎町の閉塞感が個性豊かな登場人物とエピソードによって表現されており、とても楽しめた。 エロがらみのエピソードの数々はあまり好みではないが、この田舎町を描く上で避けては通れないものだろう。 色んなヤバイ事が発生するのに、最後は何となく元通りみたいな、これって平和なのかな、どっちなのかなって不思議な感覚。 タイトルにもなっている乱射事件ってのも、アメリカのそれとは大きく趣きを異にしていて意表を突かれた。 山下敦弘監督ここにあり、日本映画ここにありの逸品! [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-18 12:05:14) |
2. 真夜中モラトリアム
《ネタバレ》 同級生の女の子が亡くなり、それで集まった元クラスメイト達。 みんなで土に埋めたタイムカプセルを掘りに行くことになる。 そのタイムカプセルの中には、亡くなった女の子の秘密が書いてあって… 本作でも映像と音楽センス抜群の磯部鉄平監督。 夜明けの埠頭の景色がとても印象的。 夜が明けて一人一人帰っていき、やがて誰もいなくなるという、どこか気怠くて侘しい描写も心に残る。 亡くなった女の子に嫉妬する同級生の女の子、その悪酔い加減と悪口っぷりがリアル。 終わり方も味があって面白い。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-06-04 12:06:30) |
3. マイ・ブロークン・マリコ
《ネタバレ》 マリコはシィちゃんに彼氏が出来たら死ぬ!とか言ってたのに、マリコの方が頻繁に彼氏を作ってるという面白さ。 マリコにはさまざまな暗い過去があったけど、この映画そのものはどこか愛で溢れていて、内容ほどの暗さは感じない。 永野芽郁の体当たり演技はうまくいっていたかと言えば正直、微妙な気もするけど、永野芽郁の大ファンなので無問題。 永野芽郁に惚れ直した。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-01-07 00:06:01) |
4. 街の上で
《ネタバレ》 会話がとにかく面白い!今泉監督の真骨頂を見た! しかし、恋愛ってめんどくせーな笑 真剣なら真剣なほど、めんどくさくなる。 この映画を見てると恋愛というものが、いかに面倒で、それでいて生きていく上でかけがえのないものであるという事が分かる。 穂志もえかという女優さん、気に入った! とても魅力的だ。 ラストシーンの柔らかい笑顔がとにかく素敵だった。 そこまでの役柄が、どちらかと言うと性格がキツい感じだったので、ラストで見せた柔らかい笑顔とのギャップにやられました! 今泉監督、一筋縄ではいきませんね! これからも追い続けていきたい監督さんです。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-08 01:59:39)(良:2票) |
5. 祭りの準備
《ネタバレ》 これは名作で間違いないでしょう。 1970年代の日本の高知県にある村。 その小さな村、閉塞的な村社会で起こる出来事の数々。 これが実にリアルで面白い。 その村で最初は清廉潔白ながら、徐々に大人になっていく主人公。 こんだけ狭い村でドロドロとした人間関係、母親との関係、男女関係を堪能したら、もはや都会に出るしかないだろね。 東京に行っても良い事があるとは限らないけど、少なくともこんな村で一生を過ごす位なら、確かに一度は都会に出たい!と思うのも納得がいく。 日本ならではの閉塞的な村社会を丹念にリアルに描き、鬱屈とした青春時代を描いた本作は、見ていて素直に面白いし、名作と言えるだろう。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-09-06 19:00:11) |
6. 窓辺にて
《ネタバレ》 なんか暗くて退屈な話だし長いなーとか思って見ていたけど、終わってみたら案外良かったというか、映画を見たという満足感はあった。 稲垣吾郎や玉城ティナに魅力は感じなかったが、話としてはそこそこ面白いんじゃないかと。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-26 10:16:53)《新規》 |
7. マイム マイム
《ネタバレ》 終盤の音楽の使い方が実に独創的だ。 ダンスミュージックを爆音で流し続け、セリフはもはや聞き取れない。 とても印象的な演出だ。 これぞ映画っていう感じの魅力。 原作は既読だ、映画は脚本だ、そういった実にくだらない議論を吹き飛ばす、映画ならではの演出と魅力が炸裂。 セリフはもはや脇役でテンポの良い音楽が爆音で流れる。 実にいい。 主人公の女の子は結構かわいい。 それに比して、相手の男が特徴のない大学生で全く魅力がない。 二人が会話するシーンは何度も出てくるが、面白みは感じられない。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-03-15 19:48:17) |
8. マルサの女
《ネタバレ》 この有名な作品、ようやく見られた。 音楽だけはよく知っていた。 テンポも良く、豪華俳優陣も素晴らしく、見応えがあった。 あの歳になって胸ぐらを掴まれる小沢栄太郎が気の毒だった。 [インターネット(邦画)] 7点(2021-05-17 00:02:57) |
9. 麻雀放浪記
《ネタバレ》 モノクロの映像が実に自然で素晴らしく、風景もまたリアル。 戦後の荒涼とした状況の中で、博打に生きる男たちの生き様を通し、重厚な人間ドラマが実に巧く表現されている。 一方で、キャスティングについては好みに合わず、鹿賀丈史や加賀まりこ、大竹しのぶ辺りが、この戦後を舞台に描いたせっかくのリアル感を、少なからず損なわせている気がした。 しかし、主演の真田広之は意外にも良かったし、女衒役を演じた加藤健一がとにかくカッコよかった! ただ、あんな情け深い女衒じゃあ、商売にならないだろうに・・・ 麻雀については、ツミコミや賽の目の出し方テクニックなど、見所があった。 戦後の闇賭場として、バーだかクラブだかが出てきたが、場末で怪しげな雰囲気を醸し出していて、実に味わいがあった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-10 19:49:32) |
10. マブイの旅
山田辰夫が最もかっこよく見えた作品! 劇中の山田辰夫は決して強くはないのだが、それでもかっこよい。 なんていうか、人生を諦めた男のやけくそ気味なかっこよさ。 だけど、しっかり主張している。 山田辰夫演じる男は、東京でリストラされ、沖縄に逃避行してきたアル中。 そして沖縄で酒を飲みながら女を買い、ダラダラと毎日を過ごしている。 そんな役柄が見事にはまっていた。 沖縄が舞台の作品だが、飾らず気取らず、普通の沖縄を見せてくれている。 沖縄本島が舞台で、特別に綺麗な景色とかが出てくるわけではないのだが、沖縄本島の普通の風景の中に映画があって、まるで沖縄に行ったような気分になれるのが良い。 本作は宮台真司氏のお気に入り作品ということで観たのだが、確かにお気に入りになるだけの魅力は感じた。 [DVD(邦画)] 7点(2010-05-07 21:59:00) |
11. また逢う日まで
《ネタバレ》 本作を見ようと思った理由は、もちろんあの伝説の「ガラス越しのキスシーン」を見るためです。 終盤近くに出てくるのでは?と勝手に想像していたら、中盤付近でそのシーンが登場し、ちょっとびっくり。 でも、さすが伝説の名シーン。 シビレましたね。 実に映画的美しさにあふれた素晴らしすぎるシーンです。 内容をぬきにしても、あのシーンを見られただけで十分です。 それにしても、本作の久我美子は実に可憐で、可愛らしいです。 こんなにも可愛らしい久我美子を見たのは初めてです。 それだけ今井正監督、その人が偉大であるということでしょう。 (2024.6.9追記) 大女優、久我美子さんがご逝去されました。とても寂しい。時代を超えたあなたの輝き、可憐さ、今後も忘れることはないでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-07 23:37:28) |
12. まごころ(1939)
御茶ノ水の「アテネフランセ文化センター」という摩訶不思議な場所で見てきました。 とても古臭く、かび臭い巨大なビルです。 そこの4階で上映されました。 舞台の様な場所に、プロジェクターというか、16mmでの上映でした。 作品ですが、成瀬作品としては平均的なレベルです。 平均的とは言っても、決してレベルが低いという意味ではありません。 成瀬作品はレベルが高いので、その中で平均ということは、普通からすれば傑作と呼んでも言い過ぎではないほどの出来です。 1930年代という点において、音声が聞き取りにくい、映像がぼやけている、50年代に比して完成度が低いなどの問題点はあります。 しかしながら、なかなか地味に見せるいぶし銀の味わいで、何回も繰り返し観られる奥の深い作品でした。 やはり、この頃の入江たか子は正統派美人ですなぁ。 ぐうの音も出ない程の美人顔であります。 晩年に新藤兼人監督のドキュメンタリーでそのお顔を拝見した後に観ただけに、そのギャップにやられました。 時というものは本当に残酷ですねぇ・・・ [映画館(邦画)] 7点(2008-01-29 23:32:44) |
13. 魔女の宅急便(1989)
宮崎作品の中ではかなり好きな作品です。 女のコがかわいいですね。 [地上波(邦画)] 7点(2007-10-15 11:49:21) |
14. マイスモールランド
《ネタバレ》 クルド人難民という言葉自体は聞いたことはあったが意味は知らず、この作品を見て少し知った次第。 難民受け入れ問題って、なかなか難しい問題ではあるけれど、この作品に出てくるような人達なら、受け入れるべきだと思う。 難民のことなんて今まで考えたこともなかったけど、この作品を見て少しでも興味を持つことができた。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-24 22:26:01) |
15. マリー・アントワネット(2006)
《ネタバレ》 世界史に疎いので、純粋に映画として楽しめた。 豪華絢爛な生活なのに、全く羨ましく思えない、これ如何に。 ソフィア・コッポラの映像美と音楽は、本作でも健在。 マリー・アントワネットの凄まじき生涯をソフィア・コッポラ流のアレンジで楽しめた。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-09-11 00:37:57) |
16. 町田くんの世界
《ネタバレ》 町田くんがピンチになり、それまで町田くんが優しくしてきた仲間が、一斉に町田くんを助けるところ、素直に感動できた。 それ以外はファンタジー過ぎて。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-05-02 01:45:36) |
17. (秘)色情めす市場
大阪・あいりん地区を舞台にした成人映画だが、濡れ場ばかりでなく内容もしっかり出来ていて、特にあいりん地区を生々しくカメラに収めているのが良い。 [映画館(邦画)] 6点(2010-03-21 01:26:44) |
18. また春が来やがって
《ネタバレ》 先輩と後輩の会話とか、ありがちで誰にでも作れそうな内容なんだけど、どこか憎めない気取ってない良さがある。 この人たちはこれから相当頑張らないとダメそうだな、いやこのままダメなままかもしれない。 未来に希望を抱かせる内容ではないのがマイナスポイントかな。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-03-19 22:58:35) |
19. マタンゴ
《ネタバレ》 「あいつら半分キノコだ!」 これに爆笑。 でもこれって笑っていいとこなのか? 見るべきスタンスが最後まで分からず。 都会の暮らしに対する風刺も効いていたし。 愉快に見られたので、小難しく見ていて苦痛な映画よりだいぶマシだった。 人間は窮地に陥ってこそ理性を保ち、利己的にならずべしと勉強になった作品でした(これはマジ)。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-09-10 20:26:06) |
20. まってました転校生!
転校生がやってきて、次第にクラスに打ち解け、やがて仲間として認識される。 そんな少年時代の懐かしき様子を、恥ずかしいくらいに真っ直ぐに描いた児童映画。 ちなみに、監督ご本人がシアター内におり、そのすぐ後ろで鑑賞した。 監督のハゲ頭が気になったせいか、特別な感慨をおぼえられず、何だか申し訳ない気持ちにさえなってしまった。 もっと素直に感動すべきなんだろうけど、自分の少年時代と比べてみて、共感できる部分が少なかった。 というか、それ以前に、私にとっては真面目すぎる児童映画だった。 PTAの方か、真面目すぎる方にオススメしたい作品。 [映画館(邦画)] 5点(2011-02-28 01:14:20) |