181. 少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録
薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇... この映画の印象を一言で語ると、こうだ。 一般アニメオタクにはむしろ喜ばれないだろうと思えるつくりで、かといって一般視聴者が見るとも思えない、まさに 「わかる人だけ喜んで見ればいい」という、かなり視聴者を限定するタイプの傑作テレビアニメ「少女革命ウテナ」の劇場版が本作。 テレビの再編集物ではなく、エッセンスだけを残したまったく別の一本の映画となっている。 本編の売りである豪華絢爛さは劇場用としてさらにパワーアップ。まさに画面は薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇薔薇..。状態。 ただ、テレビ版にあった、話の深みや奥行き、「なんなんだこれは」的爆笑を禁じえない謎のシーンの数々は この劇場版ではだいぶおとなしくなっていて、劇場版でのパワーアップを期待したテレビ版フアンにとってはちょっとびみょーな感じ。 もともと、かなりマニアックな層しか喜ばなさそうなアニメだっただけに、そのままで一般向け劇場作品とすることは きつかったということだろうか.? そして何よりいかんのは本編のテーマである「革命」のチープ&陳腐なこと。 テレビ版は見事に一人(いや二人?)の少女の革命を描いた秀逸なラストだったと思うが、こっちはなぁ.. わかりやすいのもどうかと思うし、なにより感動もないんだよねぇ。 かかしじゃなぁ、影絵少女も必然性ないしなぁ..いやウテナカーは劇場向けのはったりとしてはいいと思うけど^^ いくら一般向けにしたとはいえ、何も知らずにこの映画を見たパンピーは、間違って「キルビル」を見てしまったシロガネーゼのような衝撃をうけてしまいそう。そういう映画。 6点(2004-04-20 17:18:53) |
182. じゃりン子チエ
当時から高畑の傑作として名作の誉れ高い映画だったんですが、僕は全然だめです。 この世界感を全然受け付けないんですよね。いや世界感たってただの大阪の下町人情ドラマなんですけど.. この映画の後にテレビアニメも放送されてましたが、それも全然.. 4点(2004-04-14 10:25:07)(良:1票) |
183. SPACE ADVENTURE コブラ
昔々、まだコブラがアニメ化される前のこと、漠然とですが僕にはコブラって「松崎しげる」のイメージがありました。 どうやらそう思っていたのは僕だけではないらしく、実際にアニメ化されてみたら、ほんとにコブラの声が「松崎しげる」! うわ、それってどんなんだろ..と期待して劇場まで見に行きましたが... オープニングの見せ場、バイクに乗ったコブラが空中に跳び叫ぶシーン「俺さ!俺がコブラだ!」(イマイチ力のない声:松崎しげる)のセリフの後にバーンとかかる名曲デイドリーム 「ど~んなぁ傷みがぁ、ついていてもいいっさぁ~」(さすがの美声、主題歌:松崎しげる).。 ...あぁ、松崎しげるは、やっぱりコブラには違ったかも..やっぱり歌手かも..所詮「トミーとマツ」かも..と当時劇場で思ったもんです。 この映画、当時も今もそれほど話題の映画ではありませんが、いかにもコブラらしい内容を少しアクを削って劇場サイズに綺麗になまとめた構成脚本、 丁寧な作画、安定した演出、コブラには欠かせないセクシーな女性陣、 「愛は見つけたのかねジェーン」の恥ずかしいセリフ連発でやたらと耳に残る久米明の声...、しかも同時上映が爆笑自称超大作 「メガフォース」....と、実においしい箇所満載で..うーん、もう少し評価されてもいい映画(アニメ)だったかと思います。ちょっともったいないですね。 ちなみに後のテレビアニメ版の声は野沢那智。やっぱりプロは違うよな..とこれも痛感。 6点(2004-04-07 12:25:41)(笑:1票) |
184. 地球へ・・・
有名俳優をアニメ声優として起用し、それを売りにする..という点では先駆けとなるアニメだったかと思います。 原作を知らずに見たのですが(というか今も知らないんですが)、それなりの映画でした。設定、展開などいかにも少女漫画チックなSFアニメなんで、そういうのを受け付けない人にはダメでしょうね。 このアニメで個人的に特筆すべきは、ダ・カーポの主題歌! 今でもカラオケのレパートリーとして健在です。 この歌、カラオケで歌うととにかく気持ちいいんですよぉ。お勧めです! .....まぁこんなの唄うと他の人に白い眼で見られるかもしれませんが... (下で映画小僧さんが書かれている、この映画の内容に即した歌という点ではエンドロールに流れるダ・カーポの「ブルーホライズン」が相当するのか、と思いますが..そもそも原作知らない私なので) 5点(2004-04-07 11:53:31) |
185. 幻夢戦記レダ
あぁ、これは映画じゃなくてOVA ですねぇ。でも僕はビデオ発売前のプレミア試写会のチケットが当ったので大画面で見ましたよ。場所は忘れましたけど。 女の子を誘っていきましたねぇ。 若い頃って、ちょっとでも女の子を誘えそうなネタがあればとにかく誘いまくるじゃないですか。飢えてますからねぇ。 だから、これもそうだし、例えば「必殺!仕事人」の舞台イベントとかねぇ。 「そんなのに女の子を誘ってどうするつもりなのか」と思うようなものでもおかまいなしに誘いましたねぇ。 実際、それでどうするつもりだったのか若い自分に問いかけたいですけどねぇ、今となっては。うん。(談) 5点(2004-04-02 17:45:34) |
186. セロ弾きのゴーシュ(1982)
地味でまじめな作りの良作だと思います。が、しかし、あまりに地味でまじめすぎて、 個人的にはきわめて退屈なアニメでした。 こういうのは向いてないですね、私には.. 4点(2004-04-02 16:16:54) |
187. 海底超特急 マリン・エクスプレス〈TVM〉
うわ、こんなの登録されてるんだ... CM前に入る 「マーリンエクスプレッス!(チャッチャ!)マーリンエクスプレッス!(チャッチャ!)」のアイキャッチ音楽(?)と、 子供心に日テレの策略に騙されて1000円払ってしまったことがいい思い出です。 5点(2004-04-01 17:38:02) |
188. スクリーマーズ
いや、ここのレビュー見るまで、ディック原作だとは知らなくて..... 知ってしまえば、「あぁ、なるほどディックなのね」と納得のB級SF映画。 やっぱりあんたも○○なのね..。やっぱりお前も○○だったか。 ..という展開はもはやディック映画のお約束。 クライマックス近辺、何故か不条理な恋愛モードに突入するのもB級SFだからこそ許されるところで(むしろ、こうでなくては!的だ)、 ...B級SFっていいな。 6点(2004-03-30 12:56:31) |
189. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
《ネタバレ》 キリ番(100番)もいいけど99番目レビューもいいかなと思いレビューを.. (あれ、さっき書いたとき99番目だったんだけど..) 前作(オトナ帝国)に引き続き、たいへん良い映画でございます。 ただ、そうとうアクが強く破天荒な出来の前作と違い、 普遍的な良作と言った趣の映画で、このあたり監督の間口の広さを感じさせます。 この映画、実に手堅くまとまった佳作といいますか、一本の映画として見たときに 最後の、個人的には出色の出来だと思うラスト 「おい青空侍」までふくめて、完璧で非のうちどころのない出来なんですが ちょっとこじんまりまとまりすぎって印象....なんですよね。 あらゆる意味でよく出来すぎていて、突出したものを感じなかったというか、 自信をもって誰にでもお奨めできる映画だけど、マイフェバリットワンにはなれない..って感じの映画です。はい。 じゃぁどうすればよかったのか、と聞かれても正直わからんのですが。.... 廉ちゃんの「もう2度と誰かをこんなに好きになることはないと思う」と「おい青空侍」は淡々としてる分だけツボ。 8点(2004-03-16 17:48:18) |
190. イノセンス
押井節炸裂。私、前作を見ておりません..というかこのシリーズは原作等含めて初見です。基本設定も理解していません。だけどしかし、話も設定もごく単純でありきたりな内容だったため、それはまったく問題ありませんでした。しかし、まぁ本編中は監督得意の実りのないくだらない会話のオンパレード。 声優陣、理解してしゃっべってるのか?と問い詰めたくなるようなセリフばかり。 多分アメリカではヒットするんだろうけど..日本じゃやっぱりマイナー、マニア向けの域を出ない映画だよねぇ、これ。...と書いてるとめっちゃ悪い点数つけそうに思うかもしれませんが、いやそれなりに面白かったので そういう点数をば。 6点(2004-03-02 21:49:01) |
191. 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
映画3部作の中で、なぜかこれだけレビュー書いてなかったので..とはいえガンダムともなると、映画として1本1本の出来を語ってもしょうがないわけで、えー、カイがかっこつけるところ(「ミハル、俺はもう悲しまないぜ..」)で哀戦士がかかるところが実にかっこいいのでこの点数。 7点(2004-02-22 21:26:08) |
192. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
そう、たしかにそう。子供の頃の絵本や雑誌で描かれた21世紀の未来都市、 「道路にはエアカー、街を走るチューブ列車、テレビ電話でルンルン」は どこへ行ってしまったんだろうか?確かにそうなんだよねぇ。 実際の21世紀になってみると、子供の頃(高度成長期)に夢見た未来がなんだか失われてしまってるんだよ。 未来へ向けての「ドキドキワクワク」「センスオブワンダー」はどこへいってしまったのか。 日本の子供の理系離れが著しいってのも、そういうのが原因なんだろう。 でもさ、でもでも思うんだけど、そういうのひっくるめてみんな自分の人生じゃん。 いま自分といっしょにいる人とこれからもずっと一緒に前に歩いていく、 それは確かに絵本に描かれるような大きなドキドキワクワクじゃないけれど、 等身大の一人一人の本当に大事なドキドキワクワク。それを捨てちゃう回顧主義なんて 燃えないゴミの日にでも捨てちまえ。(燃えないかどうか知りませんが) .......と、そういう映画。高原の小枝を大切に。 8点(2004-02-16 16:21:17)(良:1票) |
193. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
1作目とうってかわって押井ワールド全開の第2作。 当時、原作フアンの知人には押井うる星が嫌いという人が何人かいて、曰く 「うる星ってのはあくまでドライで軽いのがウリなのに、押井ものはウエットで思弁的にすぎる。」と。 このあたり「あんなのルパンじゃない」と「宮崎カリ城」を否定するルパンフアンと構図的に似ているところ。 宮崎ルパンも押井うる星も、「こっちでなくては」という熱烈フアンがいるのもまた確かで、 結局映画化する際に原作に100%忠実な映画化を狙うのでなければ映像作家の作家性が 加わることは避けては通れないところだし、そもそも原作にあまりに忠実に映画化するのは 「映像化の意味ないじゃん」という当然の問題が発生するわけだから、全然これでいいわけだ。 そもそも、ほとんどの原作付き映画は原作フアンから「歯牙にもかけない」ような扱いをうけることが多いことを考えると、 アンチからもそれなりに意識された発言をされる宮崎、押井はやはりたいしたものなんだろうなぁ。とも思うのである。(今回なんか偉そうな書きっぷりになった..) 8点(2004-02-05 15:51:37) |
194. ザブングルグラフィティ
いまさらわざわざこれを観ようなんて方もいないでしょうが、アニメブーム、富野ブームの只中に作られたテレビのダイジェスト版フィルム。 映画としてどうこういうものではない単なるフアン向けフイルムです。 まぁこの映画用に新しく作られた歌とかはよかったけど.. テレビ版の方は当時なかなか面白かったんですけど、やっぱりこういうダイジェストはきついですよ。 3点(2004-01-25 21:18:04) |
195. 古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
わ、これ登録されてたのか.....ふつーの出来..だよねぇ。「古畑がすごく好き!」なんて人にはいろいろいいたいこともあるかもしれないけど、普通にテレビで見てました..くらいの僕にはシリーズ中の他のものと比べてとやかく言うほど違うとも思えなかった。八嶋は確かに出すぎかもしれないけど、今回彼がある程度動かないと話がまわらない感じだったし。 5点(2004-01-25 17:27:58) |
196. 妖怪大戦争(1968)
「そうか、ろくろ首の首って結べるんだ」ってことを純な子供時代の僕に教えてくれた映画。 すでに皆様がお書きのように弱く優しい日本の妖怪達が一致団結して西洋妖怪をやっつけるお話で 子供心にも面白かったとを記憶しております。 6点(2004-01-23 15:27:49) |
197. ギブリーズ episode 2
かなりダメ。この映画?のせいで「猫の恩返し」の評判まで悪くなっちゃうことを考えるともはや犯罪だ。 0点(2004-01-22 13:16:26) |
198. 猫の恩返し
最初に一言。もしここのレビューの平均点を見て、この映画を見てない人がいたら(その人が宮崎アニメ信者でなければ)見て損はないです。素直に面白いいい感じの小品ですから。 この映画、猫の国に行く前までと猫の国から帰ってきてからの短い時間、つまりハルの日常生活のシーンの方がよほど面白く描けていて、そういう普通の時間を いい感じで描けてるのはいいなと思いました。 バロン、無駄にかっこいいのですがなんで彼が存在しているのか、猫の国ってなんなのか、 そういうところが全然劇中で語られてません。が、この映画の場合はそれはそれでいい気がする、そういう 少女漫画チックなファンタジー。 しかし、現実世界で沢山猫を助けてきた僕は、全然猫に恩返ししてもらってない.. いつか恩返ししてもらえるだろうか...(ネズミはほしくないが..) 7点(2004-01-17 20:39:09) |
199. 宇宙大怪獣ギララ
へちょへちょ星人さんのおっしゃる「この手のマニア」がどの手なのかがよくわからないのだが、 今だになぜか「ち~きゅうー、ぼくたちーのほしー」とこの映画のテーマが口ずさめる僕はその手なのだろうか.... という疑問はさておき、東宝のゴジラ、大映のガメラに対抗するべくブーム便乗で製作された怪獣映画が、 松竹のギララと日活のガッパ。その様はまるでかつてのビールのドライ戦争を彷彿とさせる。 で、ドライ戦争が結局アサヒの一人勝ちに終わったように、付け焼刃的に作られた ギララやガッパはそんな映画あったんだー?くらいの映画になってしまったわけだ。 主人公(?)のギララ、正面からのデザインは嫌いじゃないんだけど、全体的な形としては尻尾がないのが 致命的。しっかりした尻尾があったらもうちょっとかっこよかったと思うんだけどなぁ。 それで映画自体が面白くなったとはいわないが... 4点(2004-01-15 11:58:17)(良:1票) |
200. 天地無用! IN LOVE
最初のOVA シリーズで出た6本は当時それなりにおもしろかったんですけどねぇ.. 4点(2004-01-13 16:25:47) |