221. 茶の味
ショートコント的風景には閉口してしまいますが、他愛ない日常の中でのチョッとした努力や勇気は、誰に見せるわけでもなく己のためのモノである。そんな姿をきっとどこがで誰かが見ていることでしょう。充実した今日を送った者の明日には、昨日と違う自分がいる事でしょう。 7点(2005-03-09 22:12:24)(良:2票) |
222. 侍(1965)
喜八監督=喜劇というイメージを覆される本格時代劇の力作です。物語からすれば三船の侍役はもっと若い俳優さんの方が良かったと思いますね、どうしても三十郎に見えてしまうんですよ。時代に翻弄される若侍の悲劇であるべきなんでしょうが、物語の面白さは損なわれていないし、ラストシーンの迫力はやはり三船でしか出せないものでしょうか。クビを掲げて雪道を彷徨い歩く姿の狂気さに寒気を感じました。 7点(2005-03-08 22:28:48) |
223. sWinGmaN
始まってすぐにおおよその流れが読めてしまった。流れは一向に変わることなく急にも緩くもならず、ダラダラ流れるばかり。 1点(2005-03-05 10:21:05) |
224. がんばれ!!タブチくん!!激闘ペナントレース
チアガール姿のみよ子さんに温かき夫婦愛、内助の功を感じます。堤オーナー、タブチくんにボールぶつけられてる場合じゃないですよ! 5点(2005-03-02 22:46:28) |
225. ふくろう
喜八監督は逝ってしまわれたが、こちらはお元気そう。伊藤歩嬢の若い肉体はさぞ眩しかった事でしょう。お気楽コメディかと思いきやコレがなかなかシニカルコメディでした。お役所仕事を徹底批判、公共工事にムダな電気に水道、警察腐敗に官僚批判、新藤監督まだまだお若いです。大竹しのぶに向こうを張った伊藤歩も負けてません、将来性バツグンですね。 7点(2005-03-02 22:22:14) |
226. 日本誕生
当時のハリウッド大作の向こうを張って作った東宝入魂の1000本記念映画です。気合が入りすぎてスタート直後から掛かって大暴走ですが、これだけのオールスターキャストはなかなか無いですし、違った意味で楽しめる作品かな。物語は日本人はみんな知ってるってことで良しとしておきます。この作品がレンタル店のSFや特撮コーナーに並んでるのが悲しい気がする。 2点(2005-02-28 18:16:13) |
227. うなぎ
妻の殺害、人間不信、人を拒絶し続ける受け入れ無い男が人の優しさや愛される事から再び人間性を取り戻してゆく。《追記 》とりたてて面白いとは思っていなかったが、「”エロ事師たち”より 人類学入門 」を見て理髪店に置かれた水槽に入ったサカナはここから来ていたのかと知る。改めて再見したい気分です。 5点(2005-02-28 18:13:18) |
228. “エロ事師たち”より 人類学入門
今も昔も変わりなく男にとってエロとは永遠のテーマである。全ての男の欲望を満たすため、誰よりもエロを愛し、エロに人生を賭ける”エロ事師”の生き様。彼が女性からの性の解放を叫ぶ姿は”独裁者”であり、ひとりで大海原へ旅立つ様は哀愁が漂いつつも、実に滑稽でありチャップリンである。 8点(2005-02-27 22:32:36) |
229. 昭和歌謡大全集
石原慎太郎知事の「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア」発言ってのも有りましたが、昭和の残骸オバちゃん軍団VS平成育ちの少年たちの繰り広げる最終戦争ですか。やっぱり出演者のオバちゃん達がキレイます、昭和なオッちゃんの私にはエロスを感じられますからねえ。もっとイケルかイケナイかが微妙なラインのオバちゃんを使った方が面白かったと思います。 3点(2005-02-26 23:58:44) |
230. 愚か者 傷だらけの天使
気持ちは分かる、傷天を名乗らなければ、傷天っぽい雰囲気があっていいんじゃない?って言えたと思われる。 5点(2005-02-26 22:11:27) |
231. 毎日が夏休み
ぎこちない台詞回しは義父と連れ子の微妙な関係であるための演出なんだよねえ。でも2人の距離が縮まっても終始変わらなかったのは芝居が下手なだけなのか?エリートに対するアンチテーゼは判るが世の中そんな甘いモンではない。 4点(2005-02-26 22:05:58) |
232. 悪太郎
【すぺるま】さんと想いはほとんど同様です。清順&木村コンビとしては余りにもノーマルな青春映画で、何かあるぞと邪推しながら見てしまう。和泉雅子が後に北極横断するとは想像できないし、山内賢はあばれはっちゃくの先生って事くらいしか浮かばないし、野呂圭介もどっきりカメラくらいしか浮かばない。しかしこの悪太郎、なんかとってもいけ好かない野郎です。 5点(2005-02-19 19:31:00) |
233. 座頭市と用心棒
マジンガーZ対ゲッターロボ、ゴジラVSモスラなど、この手の夢の対決って大体面白くない。やっぱり夢のままであり続けるべきなんでしょう。用心棒=三十郎ではなく、三十郎によく似た別の用心棒という事で無理矢理納得しておけばギリギリ有りでしょうか。 としても三十郎ファンとしてはやっぱり納得できないか。 4点(2005-02-19 18:50:49) |
234. ジャズ大名
ラストの城中総出でのビッグバンドにええじゃないかのコラボレーションが延々と続く様がとても印象的であり、幕末の混沌とした世相の雰囲気がよく出ていた。 6点(2005-02-19 18:36:46) |
235. リアリズムの宿
ほとんど面識の無い2人が繰り広けるロードムービーと言うかなり非日常的な世界であるのにも関わらず、物語の世界はとても日常的な香りが漂い、いい間を掴んでいるので、シュールで有り得ない出来事も、あるかもしれない独特の笑い生んでいる。ただショートコントを羅列してる様な流れがありすぎ、前フリがラストをキレイにサゲる、みたいな部分が欲しかった(童貞の恋~女子高生)これがひょっとしたらそうなのかな。だとしたら、いまどきオチにならないし、弱いよねえ。 6点(2005-02-19 14:31:56) |
236. 自由戀愛<TVM>
女学校での同級生の明子と清子、天真爛漫な陽の魅力を持つ明子、地味で控えめな清子が明子のチョッとした行動からオンナの嫉妬、情念に火を付け一人の男を奪い合う。大正の風土が女たちに自由恋愛を職業婦人という新たな考え方を芽生えさせ、男もまた一人の女を愛する事よりも、2人の女を愛しつつ自立する女性へとサポートしていく。ドロドロ愛憎三角関係ドラマとは一風変わった味をもったドラマでした。ハセキョーと木村佳乃の2人が想像以上に良く、充分楽しめました。 6点(2005-02-13 00:07:05) |
237. のど自慢
「NHKのど自慢」が何時から続いているのか知りませんが、何十年の間に予選・本選含めて膨大な数の延べ出場者、それぞれの想いを込め歌い上げるそれぞれの人生、ウ~ンこれはソウルだ!のど自慢がソウルだとは思わなかった、井筒を見直しました。もうワンパンチあればノックアウトなのに敢えて空かしてしまう井筒流、もっとベタベタにトドメを刺してもいいと思います。 7点(2005-02-12 23:28:12) |
238. 紀ノ川
明治・大正・昭和の時代を、紀ノ川と共に生きる紀州の名家、母子3代に渡る年代記。内助の功で夫を陰ながら支える祖母、両親に逆らいデモクラシーと共に新しい生き方を目指す母、進歩的な母を見つつ伝統との共生を目指す戦前派の娘。それぞれ個性は違えども祖母・花の持つ芯の強さは、紀ノ川の流れの如く脈々と流れていく。 7点(2005-02-12 11:42:33) |
239. さよなら、クロ
周りの大人の俳優さんたちがしっかりしており、安定感はあります。ラブストーリーは微妙でコレだったら無いほうが良いのでは?松本、安曇野、北アルプス、松電の古臭い車両などロケーションとチューリップ?財津和夫?の歌のマッチングがよく、トータルでは好きかな。 6点(2005-02-11 13:30:00) |
240. 風林火山
鎧、甲冑姿の武者、騎馬隊が実にカッコ良いです。村上勢の騎馬弓隊が特によく、川中島より良かったです。川中島の有名な信玄・謙信のシーンは錦ノ介信玄VS裕次郎謙信のアップばかり、引きの映像が一つも無いから迫力も伝わらず大減点です。でも一太刀交えた後の裕ちゃんのニヤリ微笑む顔がニクイです。山本勘助が天下平定のような野望を持っていたとはにわかに考えがたいが、どんな人も年と共に思考は鈍るんですねえ。子供時代の勘九郎君もなんか微笑ましかったなあ、将来息子に泣かされるとはねえ。 6点(2005-02-09 00:03:48) |