261. OUT(2002)
ごく普通の日々の暮らしに希望もない主婦達が、ちょっとしたことから望みもしない非日常的な世界へと足を踏み入れていく。本来であれば誰もが避けるような出来事の中で彼女達の中の狂気が覚醒していく。みな日常の中で鬱々とした日々を暮らしていたが、現実離れした狂気の中で女として人間としての生きがいを感じていく。後戻りの出来ない逃避行でありながら明確な目標をもち、生きる喜びを感じている彼女達。生きがいとは何なんでしょう。 7点(2003-05-27 01:28:45) |
262. Dolls ドールズ(2002)
永遠の愛を3つのエピソードで表現し頭とケツは文楽でしめる。文楽を意識させるためにみんな人形の如く芝居がくさかったのか地なのかどちらだろう。話はベタではあるのだが、クサさとベタさが段々好きになって行く。面白いが人には薦め辛い気もする。気分しだいで6~8点をうろつきそう。 7点(2003-05-26 18:03:02) |
263. 連弾
仕事のできる妻、仕事をしない主夫、浮気をする妻、一途な夫、母にあこがれる姉、母を軽蔑する弟、バラバラになる家族でありながらもピアノの音色がそれぞれの心で鳴り響く。 7点(2003-05-21 03:09:06) |
264. 助太刀屋助六
老いて益々というか安心して楽しめる喜八ワールド。難しいことは考えず楽しみましょう、そして人情話にホロッっとしましょう。 7点(2003-05-12 22:10:34) |
265. ウォーターボーイズ
今時珍しいくらいのストレートな青春映画。懐かしく、微笑ましく、バカで元気になる映画。TV放映で再見したらなんだか涙が出てきた、青春っていいなあ!+1点追加。 7点(2003-05-12 21:49:30) |
266. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 日本の司法・裁判制度の問題点、なかなか世間の注目を浴びることの無い部分をこの映画が世間に多少なりとも知らしめた事は評価します。しかし、何ででしょう?妻子ある中年サラリーマンが主役の方が現実感があってよかったと思うのだが・・・それにこの主人公は本当に”やっていない”のか???”やっていない”という彼の証言を信じすぎるのもたいへん危険なことじゃないでしょうか?私は彼が本当は”やっていた”という目線でずっと見ていたんですが。。。彼の行動に疑われるような不審は動きがあまりにも多すぎる以上、疑われるのは当然、クロ判決を受けても致し方ない。少なくとも私は電車通勤時代、満員電車に乗る時は極力疑いを持たれる事がないように心掛けていたし、疑われたくなければそれぐらい注意深く行動すべき。またこの映画を観た一部の悪意を持った人間による”痴漢恐喝”が増えやしないか、とても気がかりです。 [映画館(邦画)] 6点(2007-01-26 21:13:58) |
267. ALWAYS 三丁目の夕日
映画の中での非常に良く出来た絵よりも映画の中での人情話の方が昭和らしさがよく出ていました。でも昭和の頃の物語では絶対本当の親の元へ子供は帰って幸せに暮らすという設定の話が多かったが、近頃は本当の親よりの気持ちの通った他人と暮らす道を選ぶ映画が出てきた事が何よりも違う。一見昭和的でありながら実はとても平成的なのは、親子間での殺人が毎日起こるこの世相の所為でしょうか。この映画の大ヒットや数学者のベストセラーなど、勝ち負けはっきりした世知辛い現代よりも、大戦があったとは言え、人が暮らし易かった昭和がみんな好きなんですかね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-22 22:21:34) |
268. PROMISE プロミス
ニコラスくんはえらい男前やね~、セシリアちゃんも可愛かったですよ、香港映画ももっと観てみよう。映像、音楽、俳優とオリエンタルムードは十分だし、物語はファンタジックで面白く、東洋の力を集めたこの映画に対する監督の、ハリウッド何するものぞといった心意気は感じます。がいかんせんCGが頂けない、CG駆使したエンタメ映画ではチャンイーモウの方が一日の長ありか。 [映画館(吹替)] 6点(2006-02-17 19:40:14) |
269. NOTHING ナッシング
《ネタバレ》 CUBE同様の不条理な宇宙観をシリアスなサスペンスではなく、コミカルにまるで落語のような感じで楽しませてくれた。人と交われば何かトラブルが起こる現代社会を何も無ければいいんだというセンスは嫌いじゃないが少々引き延ばしすぎなのとオチがもう一つなのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-02 22:05:22) |
270. いぬのえいが
他の物語たいした事ない話ばかりなのに、最後にコレはイカンよ...マリモと美香ちゃんは反則でしょ!禁じ手だよコレは!こんな事されたらボロボロやん!目パンパンやん!犬はイカンて犬は。。。 でもどれだけ犬を愛してるかってのは他人には判りづらいんですよ。。。 Aちゃん「今日さあ、ウチの犬調子悪くて。。。何かあったら帰るからね」 数時間彼女にウチからTEL Aちゃん「えっ、ウソ。。。じゃあすぐ帰るね」 店員「タン塩、カルビ、ロースお待ち!」 私「。。。食べてからじゃダメ?」 パッシーーーン!!犬飼ってる女の子は気を付けなイカンね [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-24 22:39:26) |
271. 対岸の彼女<TVM>
原作は既婚・子持ちの勝ち組と独身・キャリアの負け犬の友情は成立するのか?というようなストーリーらしいです。原作はどうだかしりませんが映画のセカチュウ的、80年代テイストを随所に織り交ぜた私的には懐かしさを感じさせる世界。ナゼこんなに強く生きられるのか、女性の幸せってホントはなんだろうなんて事を考えさせられる。どちらが勝ち負けかなんて関係ないんだろうが、仕事と家庭を上手く両立している女性は尊敬しますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-23 23:06:08) |
272. シベリア超特急2
素人の棒読み&プロのオーバーアクトのコラボレーションwサスペンスとして出来の悪い部分は幾つもあるんですが、演技同様の勢いで持っていってしまう。オチも大オチも好きですよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-16 10:03:13) |
273. タイガー&ドラゴン(単発ドラマ版)<TVM>
さっき笑点で長瀬くんが「初天神」やってました。こちらは「三枚起請」を基にした「五枚起請」オチてはいるんだけど、中盤ダレてた気がします。「三枚起請」の説明が起請文を破いたらカラスが3匹死ぬでは説明不足。天皇、八咫烏、熊野詣で起請文、江戸文化、ある程度判ってないと面白くないんじゃないかな。 [地上波(字幕)] 6点(2006-01-01 20:33:59) |
274. 完全なる飼育 赤い殺意
柏崎少女監禁事件を想わせる物語、柏崎と若松監督がキーワードとなれば北のかの国の拉致事件まで連想させてくれる。独裁者により一切の自由を奪われた上では自由などあるはずも無いが武力を基に一定の自由はありながらも文化までも支配下におかれるのが自由なのか。完全なる自立の上での自由には程遠い。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 20:15:00) |
275. かあちゃん
板葺き長屋にどぶ板、落語に出てきそうな長屋の店子と家賃回収に追われる大家さん、このかあちゃんにこの子供たちと江戸風情が良く出た山本周五郎の人情世話物でいい味でてるんですが、肝心要のかあちゃんが岸恵子合っていない気がします。ちゃきちゃきした感じの肝っ玉母ちゃん、杉村春子や山岡久乃のような人がベストだったのでは?まあ2人ともこの世にいないからなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 23:27:58) |
276. ふるさと
ようやく完成間近となった岐阜県の徳山ダム、建設当時に比べ利用目的、利用価値も低下したこのダムの建設当初の徳山村の老人と少年の物語。日々独りでいることによりボケが進行した老人、そんな老人を家族は厄介者扱いするが、一人の少年だけは釣り名人の老人を慕う。子供とのふれあいの中でボケが解消されてきた老人は、やがてダムの底の沈んでしまう幻の淵へと2人で釣りに出かけ、そこで老人は一時の夢を見ながら倒れる。過疎問題、老人介護、公共工事に日々の生活、遠くの山村の話ではあるが実は私たちの生活とも密接に関係している事を考えさせられます。優等生すぎる映画ですが悪くはない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-11 21:13:53) |
277. 黒蜥蜴(1968)
妖しい美輪明宏に若くてかわいい松岡きっこ、なかなか肉感的でいいです。三島先生もスゴイ事になってます。色調など深作監督っぽくなくて意外な映画ですが、これが意外に面白い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-26 18:13:35) |
278. パッチギ!
南北統一の理想やイムジン河の想いは同根・同胞への想いだが、日本人と朝鮮人の間の河は鴨川程度の浅瀬ではなく、愛だの恋だの言ったってパッチギ一つで解り合えるもんではない。歴史と伝統の街・京都、この街は差別の歴史でもあるわけで、在日や同和など問題を抱えている街。この映画において主人公の親が殆ど登場しないのがそもそもウソだらけなのです。舞台となる時代よりも世代は下である私ですが、朝鮮学校のある町で育った人間としてはそんなもんじゃないだろという気持ちを抱かずにはいられない。まあ「GO」なんかよりはずっとマシなんだけどね。井筒監督はケンカ物は面白いがもうワンパンチあればグッとくるんだけどなあ。 [DVD(字幕)] 6点(2005-11-19 11:03:52) |
279. ミラクルバナナ
タヒチのつもりがハイチへ、チョッとした勘違いから西半球一貧しい国へ行く事になった主人公、でも彼女めげる訳でもなくメチャメチャ前向きです。子供たちの明るい笑顔に励まされ、バナナから紙作りを目指します。政情不安や材料、技術と問題山積ですが常にポジティブな彼女にチョッピリ励まされます。アドゴニーもちゃんとお芝居してます。美濃和紙職人の親戚から勧められていたため気にしていた映画で、優等生な映画ですが子供たちには見て欲しい映画かな。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-13 13:38:20) |
280. 源氏物語 浮舟
源氏物語・宇治十帖が元の戯曲の映画版、地獄門同様のイーストマンカラーの平安王朝モノ。地獄門と比べるとあちらの方が色使いが鮮やかだった気がします。衣笠監督の幾重にも重ね合わせた奥行きのある絵、この作り方は大好きなんですがどうもイーストマンカラーとは合わない気がします。イーストマンカラーの絵は初期のデジカメ画像のプリントアウトしたものみたいに、色鮮やかな割りに平板なので奥行きが十分に伝わりません。また地獄門が評価されてしまったから二匹目のドジョウなんでしょうが、壁や襖が少ない建物、平安の寝殿造り、これも衣笠監督の作る絵には適していない気がします。物語自体は薫君”二枚目”長谷川一夫、匂宮”女遊び大好き”雷蔵、浮舟”おぼこ”山本富士子の悲恋物語です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-05 00:15:34) |