21. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 原作をうろ覚えなのですが、爆破で沈没を止めるという設定は昨今にありがちな「人間全能」を出し過ぎなのでは。原作はあくまでも自然の驚異に為すすべなく、恐れおののきながらも日本人を可能な限り移民として残し、残る者は現実を甘受するしかない姿を表していたのでは。つっこみ所は多々有りすぎて、尚かつ独自表現も少なく、期待はずれは否めませんでした。富士山は爆発して欲しかったな。 [地上波(邦画)] 3点(2008-04-14 12:30:35) |
22. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 主犯の気持ちも判るが、何とか別の解決策は無かったのか。(これは原作の問題ですね)市川監督作品らしく、美しく、歯切れ良く、横溝ワールドを描いていました。この温泉旅館の女中さんは坂口良子さんではではなかったのですね。残念。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-27 18:29:57) |
23. 椿三十郎(2007)
《ネタバレ》 オリジナルは既に見ての鑑賞です。結論から言うと監督の技量差が出ています。映画のテンポ的には”織田三十郎”に歩があり、映画の表現では”三船三十郎”に歩があります。オリジナルを見ていなければ余計な「比較」をせずに見ることが出来たでしょう。時代劇エンターテイメントとしては上出来と感じますが、織田裕二が演じることで上品かつ幼く感じてしまいます。前提としている脚本、台詞をいじらないことが却ってマイナスになっています。そしてコミカルに描くならば徹底的な部分があっても良かったのでは。(やや中途半端)さて、ラストの決闘シーンですが面白い描き方と思います。好感が持てました。繰り返し別角度の映像がなければ。そして織田三十郎の背中は、少し小さく感じました。織田裕二はがんばっている(殺陣)ので+1です。 [映画館(邦画)] 7点(2008-01-06 18:10:25) |
24. ローレライ
《ネタバレ》 色々な映画の要素(戦争映画にこだわらず)を足しこんで、日本の戦争映画に当てはめ、CGで固めた作品です。この脚本だったらアニメにした方が伝わったのでは。結局荒唐無稽なので。 [地上波(邦画)] 3点(2007-12-29 17:43:46) |
25. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 原作を読んでの鑑賞です。原作の良さをコンパクトに、改悪なしに収めきった内容となっていました。が、緊迫感がやや伝わらなかった。というのも、刑事、サスペンスものですが、犯人が知能犯でも、トリックを用いるでもないストーリーだけに、原作でも中心に描いていた「劇場型捜査」を取り巻く人間模様を描ききれていない感じがしました。 [映画館(邦画)] 6点(2007-12-02 15:39:28) |
26. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 皆さんの評価が高いのですが、個人的には7点でごめんなさい。悪くはないけど、三十郎が「スーパー」過ぎる。知恵者過ぎる。コミカルでテンポが良く、最後にあの名場面。間が良かったです。 [DVD(邦画)] 7点(2007-11-23 22:10:09) |
27. ガメラ 大怪獣空中決戦
《ネタバレ》 平成ガメラの第1作。ガメラ復活に驚喜したことを覚えています。そして見て、感心しました。ガメラの顔がやや大人しいのが少し気に入りませんでしたが、回転飛行、火球の表現、ギャオスの凶暴さ(もっと強くても良かったが。最期があっけなかったので)、大気圏外での絡みなど時代相応のレベルであり、ゴジラ映画のような子供だましに終わっていなかったことに安心しました。これに続くべき第4作は無いんだろうな。 [地上波(邦画)] 7点(2007-10-21 22:44:51) |
28. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
《ネタバレ》 正直、ロードショウを鑑賞した直後に「どうして・・・?」と感じたことを記憶しています。ガメラが見たくて、イリスという怪獣に期待していたが、前田愛を見て、怪獣らしくない「イリス」を見させられ、ストーリーがなよなよしてしまっている。前作(レギオン編)で最高潮に至ったのに急降下。(ゴジラ映画に毒されたか)特にイリスの造形はいただけない。知的で、近未来的なモノを構想したのだろうが、妙に人間ぽくってがっくりでした。クライマックスの多数来襲するギャオスに立ち向かおうとする傷ついたガメラにはジーンときましたが。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-10-21 22:34:08) |
29. ガメラ2 レギオン襲来
《ネタバレ》 間違いなく「怪獣もの」の映画としては集大成となる作品。ややガメラの動作が人間っぽかったり、オーバー気味だったりと気になる点はあるが、怪獣ファンが待ち望んでいたレベルの作品になっている。前作のギャオス編はこの作品のテストショットとも言える作品であり、逆にイリス編は懲りすぎ、人間ドラマを作り込みすぎに思えます。本作を頂点として、怪獣映画は下降気味か・・・。 [地上波(邦画)] 8点(2007-10-21 22:25:38) |
30. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 ストーリー、展開のディーテールの感想が語れない、二度目は観ることができない作品です。節子の一言ひとこと、所作が心につきささる。 [地上波(邦画)] 8点(2007-09-24 20:29:45)(良:1票) |
31. もののけ姫
《ネタバレ》 ジブリ作品の中では、最高傑作だと思います。もののけたちと人間たち、その狭間で悩むアシタカ。自己の正当性を主張するモロ、エボシ御前、ジコ坊、それぞれの言い分を理解しつつ、サンを徹頭徹尾護る姿勢は感動もの。評価が低いのはエンディングが急に訪れて、ものごとが解決したのかしなかったのかが明瞭でないためか。そこが狙いのようにも思えます。先日のTVで声優さんを使わない理由を鈴木敏夫氏が言っていましたが、何となく判ったような気がしました。 [DVD(邦画)] 9点(2007-08-30 22:32:47) |
32. 赤ひげ
《ネタバレ》 二木てるみさんが一番印象的。傷ついた心のとき目と癒された後の目の違いがなんともいえない。赤ひげが「名医」であることを主張するより、病む人間の心をどう捉え、癒していく必要性を訴えている。減点対象はありません。 [DVD(邦画)] 10点(2007-08-23 17:17:33) |
33. ドラッグストア・ガール
《ネタバレ》 ばかばかしいストーリー展開ながら、テンポがいいので面白く見ることができました。ありがちな「ハウ・トゥーもの」というより、麗奈さん演ずる大林さん自体がおやじ達の「癒し=ドラッグ」であったという映画か。エンディングの盛り上がりをどのように始末するのか見ながら疑問に感じたが、少し強引だったか。田中麗奈さんの映画として捉えれば、魅力は十分に感じました。(「がんばっていきまっしょい」よりは劣るが。) [地上波(邦画)] 6点(2007-08-04 21:15:28) |