21. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 原作を読んでの鑑賞です。原作の良さをコンパクトに、改悪なしに収めきった内容となっていました。が、緊迫感がやや伝わらなかった。というのも、刑事、サスペンスものですが、犯人が知能犯でも、トリックを用いるでもないストーリーだけに、原作でも中心に描いていた「劇場型捜査」を取り巻く人間模様を描ききれていない感じがしました。 [映画館(邦画)] 6点(2007-12-02 15:39:28) |
22. ドラッグストア・ガール
《ネタバレ》 ばかばかしいストーリー展開ながら、テンポがいいので面白く見ることができました。ありがちな「ハウ・トゥーもの」というより、麗奈さん演ずる大林さん自体がおやじ達の「癒し=ドラッグ」であったという映画か。エンディングの盛り上がりをどのように始末するのか見ながら疑問に感じたが、少し強引だったか。田中麗奈さんの映画として捉えれば、魅力は十分に感じました。(「がんばっていきまっしょい」よりは劣るが。) [地上波(邦画)] 6点(2007-08-04 21:15:28) |
23. コクリコ坂から
《ネタバレ》 吾朗さんの思いは何処にあるのか分かりにくかった。脚本担当の駿さんの意図は何処にあったのだろう。そしてその連携は成功したのだろうか。ノスタルジィ、淡い恋心、その葛藤。残念ながら最後まで共感の域にまでは達せず、また見せ場は小さいまま映画は終わってしまった。ジブリ=ファンタジーとは思わないが、それならそれでフォーカスポイントのより浮き上がらせるような描き方はできなかったか。駿さんと吾朗さんの思いは、最後まで一致せず仕上がったのではないか。最後の手嶌葵さんの歌声に+1点。これはいい。 [映画館(邦画)] 5点(2011-08-28 19:59:17) |
24. アンダルシア 女神の報復
サスペンスの中核である「犯罪」の輪郭がぼやけている(分かりにくい)ため、見ている方のハラハラドキドキ感や謎解きの部分での感情移入が出来ず終いです。この映画、何が悪いのか非常に指摘しにくいのですが、監督の力不足、脚本の弱さ、そして海外を舞台としている分、予算や演出で苦労していると分析します。キャラとして外交官・黒田は非常に魅力なのに活かし切れていません。「アンダルシア」なんて、ストーリーに殆ど絡んでこない(左右しない)地名を題名に持ってくることが前提となっていることが問題なのでは。 [映画館(邦画)] 5点(2011-07-16 21:48:08)(良:1票) |
25. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 どこかで観たようなシチュエーション。記憶をなくした主人公が暗殺者相手に互角の戦いを繰り広げる事でただ者ではない事を暗に示す。終わってしまえば物語は成立し、ある程度面白い。が、他の方もか書かれているとおり変心したのは何がきっかけ?援助のあった女性が美しかったから?それも成立するだろうが・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-07-02 22:21:06) |
26. 十三人の刺客(1963)
《ネタバレ》 噂の名作、また新作としても上映されていますが。ストーリーは良い意味で単純明快。刺客側に感情移入します。一方で殿様側の軍師も、わかっているが任務に忠実。その激突の場となるのが落合宿なのですが、TVだと迫力が伝わらないのか、実際の斬り合いとなるとああなのか、取り立てての剣豪も居ない(西村さんゴメン)ためか、ワーワー右往左往して居る印象で終始しています。勧善懲悪を描きたかった分けでもないのでしょうが、エンターテイメントとしてもドラマとしてもあとひとつ。 [地上波(邦画)] 5点(2010-09-29 12:53:21) |
27. 時をかける少女(2010)
《ネタバレ》 「仲里依紗、走る、叫ぶ、泣く、そして走る」の映画。ストーリーの盛り上がりはバスタブ曲線です。「バス」の伏線と〆は良かったと思うのですが、タイムリープの動機が弱かった。仲さんの成長に期待します。 [映画館(邦画)] 5点(2010-03-25 22:40:46) |
28. アマルフィ 女神の報酬
《ネタバレ》 俳優陣は頑張っているが、如何せん脚本(原作?)でドキドキ感、期待感が感じられなかった。「イタリアロケ」「アマルフィ」ありきの映画(Fテレビの都合)で、見る側は置いてけぼり。黒田のキャラは今後活かしようがあるようには思います。但し、「テロ」題材の映画は安易すぎ。 [映画館(邦画)] 5点(2009-07-20 13:17:08) |
29. チーム・バチスタの栄光
《ネタバレ》 比較対照は原作(小説)とテレビドラマ。まずは原作の面白さを表現できていません。キャストは期待させる物があったのですが、如何せん時間不足、表現未熟。その上、ソフトボールのような無駄な表現があったり。阿部、竹内コンビはよかったから更に残念。テレビドラマとの比較ですが、一長一短。でも軍配は映画。テレビドラマは表現の根底から違う(陰湿)ような気がしたので。次作に期待。 [地上波(邦画)] 5点(2009-03-06 17:22:31) |
30. 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
テレビ局の事情による、内輪だけが盛り上がってしまっている状況。俳優陣は盛りだくさん(もったいない)、脚本家、監督、プロデューサーが悪のりしていると感じてしまいます。卒業する方々(室井さん、スリーアミーゴ、旧湾岸署)と新入りメンバーの交替式です。それならば新たな面子でテレビシリーズからインプットし直せばよいのにと思います。(勿論脚本家も)映画自体、これまでのシリーズの良さ(個人的には緊張と緩和、スピード感)が失われています。ワンさんは面白いキャラです。 [映画館(邦画)] 4点(2010-07-25 20:52:10) |
31. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
《ネタバレ》 正直、ロードショウを鑑賞した直後に「どうして・・・?」と感じたことを記憶しています。ガメラが見たくて、イリスという怪獣に期待していたが、前田愛を見て、怪獣らしくない「イリス」を見させられ、ストーリーがなよなよしてしまっている。前作(レギオン編)で最高潮に至ったのに急降下。(ゴジラ映画に毒されたか)特にイリスの造形はいただけない。知的で、近未来的なモノを構想したのだろうが、妙に人間ぽくってがっくりでした。クライマックスの多数来襲するギャオスに立ち向かおうとする傷ついたガメラにはジーンときましたが。 [ビデオ(邦画)] 4点(2007-10-21 22:34:08) |
32. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 原作をうろ覚えなのですが、爆破で沈没を止めるという設定は昨今にありがちな「人間全能」を出し過ぎなのでは。原作はあくまでも自然の驚異に為すすべなく、恐れおののきながらも日本人を可能な限り移民として残し、残る者は現実を甘受するしかない姿を表していたのでは。つっこみ所は多々有りすぎて、尚かつ独自表現も少なく、期待はずれは否めませんでした。富士山は爆発して欲しかったな。 [地上波(邦画)] 3点(2008-04-14 12:30:35) |
33. ローレライ
《ネタバレ》 色々な映画の要素(戦争映画にこだわらず)を足しこんで、日本の戦争映画に当てはめ、CGで固めた作品です。この脚本だったらアニメにした方が伝わったのでは。結局荒唐無稽なので。 [地上波(邦画)] 3点(2007-12-29 17:43:46) |