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ヒナタカさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 252
性別 男性
ホームページ http://kagehinata64.blog71.fc2.com/
年齢 38歳
自己紹介 ブログを開設しました(2010年10月30日作成)。
映画と漫画のレビューブログです。
映画のレビューは一部抜粋して「みんなのシネマレビュー」にも載せています。


B級映画が大好きな20代前半、ヒナタカと申します。

かれこれ6~7年はみんなのシネマレビューを見ていたので、今回登録できて感激しています。(2010年7月11日登録)

好きな監督は
岩井俊二
クエンティン・タランティーノ
デヴィッド・リンチ
ティム・バートン
ロバート・ロドリゲス
などなど


↓自分の書いたレビューで特に気に入っているのは
・トイストーリー3
・クレヨンしんちゃん オトナ帝国
・死霊の盆踊り
・ジブリ作品の大体
です。

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21.  打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM> 《ネタバレ》 
「スーパーファミコン」や「スラムダンクの最新刊」など20代のストライクゾーンを狙っているアイテムがたまらない。なんてピンポイント。 奥菜恵が「15歳に見えるかな?」で「めっさ見えるよ」とつっこんだのは自分だけじゃないはずだ。
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-24 19:30:38)(笑:1票)
22.  花とアリス〈劇場版〉 《ネタバレ》 
蒼井優が可愛い。 彼女のファンで観たことが無いなんて人は女房を質に入れても観るべき。 監督の「少女漫画」っぽさがもっとも出ている作品なので、少女漫画が好きで好きで仕方がない人も必見。 もう一度言うけど蒼井優が可愛い。極悪非道な鈴木杏もいい。落語で醜態をさらす眼鏡の先輩はよくない。
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-24 19:25:25)
23.  リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 
【アキレス腱】さんが全て言いたいことを言ってくれたので自分はひとつだけ。 修一に向かって、星野の美人お母さんが「君って、白くてちっちゃくて、可愛いくまさんみたいね」と言うシーンで心臓バクバクしたのは自分だけじゃないはず。 この映画で人妻に目覚めた人が多いのかもしれません。そして「その」シーンがなかったのが残念だった人はもっと多いでしょう。そう思うと罪な映画。
[DVD(邦画)] 9点(2011-01-24 19:22:53)
24.  紅の豚 《ネタバレ》 
空賊たちが好きすぎ。宮崎駿監督作品の悪役は魅力的すぎます。楽しそうで憧れる。 冒頭の誘拐するシーンで女の子に「仲間外れにしちゃあかわいそうだろうが~」っていいヤツらすぎでしょう。 しかし「飛べねえ豚は、ただに豚だ」も名言ですがフェラーリンが豚肉を見て「飛んだところで豚は豚だぜ」と返してくれるのもいいですねえ。キャラクターを愛してやまない傑作です。  
[レーザーディスク(邦画)] 9点(2010-12-05 00:35:38)
25.  おにいちゃんのハナビ 《ネタバレ》 
「難病もの」って実はすごく難しいと思います。なぜなら泣かせの定番になっていて、そこに焦点を当てるとどうしても典型的になって、白けてしまう気がするのです。 その難しさを乗り越えて、この映画は実に感動的に仕上がっています。 ラストの花火、それは亡き妹への贈り物。妹からこの日のために友達に託してあった「オレンジ色の花火の色紙」。いままでの登場人物が花火会場に集まり、妹のために頑張った兄にも地域の方たちが花火をあげる。この上ない最後は涙に涙。 これは花火に思いを託すひとたちに感動する優れた日本映画です。
[映画館(邦画)] 9点(2010-11-30 19:20:41)(良:1票)
26.  さんかく
これはいい!いいんだけど面白さを説明するのが難しい。何を言ってもネタバレになってしまいそうだから。 一点だけ言うなら「超痛い」映画です。もう本当何度「勘弁してくれ」と思ったことか。 予告編の時点ではこんな映画だとは思わなかった。いい意味でだまされた。 こんな地味そうな映画が面白いの?と疑問に思う人がいるかもしれないけど、こんなに人間の痛さと愛おしさを感じた映画はなかなかない。面白い恋愛映画が観たい人全てにおすすめします。ラストシーンはこのうえない素晴らしさでした。 ◆ネタバレはこちらでhttp://kagehinata64.blog71.fc2.com/blog-entry-26.html
[映画館(邦画)] 9点(2010-10-01 23:34:57)
27.  となりのトトロ 《ネタバレ》 
有名な都市伝説で「ラストシーンでサツキとメイは死んでいる」や「トトロは死神」というのがあります。ガセですが。見直してみると確かにそういうことを思わせるさせるシーンも多いなあと。 ていうか結局川に落ちていたメイのものではないサンダルは誰のものだったんでしょうか・・・そういう深読みもできるようになっているのも、何度見ても観飽きないのに一役買っているような気がします。 どうでもいいですが、子どものころこれのおかげで本気で「おじゃまたくし」だと思っていました。あとおばあちゃんの登場シーンで泣いてました。怖くて。  
[レーザーディスク(邦画)] 9点(2010-09-12 19:56:00)
28.  告白(2010)
いやすんごい。素晴らしいエンターテイメントホラーだった。 予告編の時点では「殺人者の生徒を探すミステリー映画」と思っていました。 でも違った。この映画はまぎれもないホラーだった。こんなに恐ろしい映画はついぞ観たことがありません。 予告編にもあった「血液」の意味がわかった時には叫びそうになったし、登場人物の「告白」のたびに本気で背筋が寒くなります。 登場人物の視点が変われば、今までの物語がガラリと色を変える構成も見事です。「羅生門」を思い出したのは自分だけではないと思う。 登場人物が悲劇に至る理由は実に「純粋」な理由で、他意は(それこそ悪意も)無く、「ただ○○だから」で行動する。そのことが一層恐ろしい。 「告白があなたの心につきささる」というキャッチコピーは伊達じゃなかった。あまりのも結末にはこっちの心も折れそうだった。 ◆最後の「一言」は原作にない、映画のオリジナル要素ですが、これまでの展開を破壊するほどのパワーを持っています。 映画「ミスト」で監督がラストを変更し、原作者がそうすればよかったと感嘆の声をあげたことがあったのですが、この作品のこの改変はうまさはそれ以上だと。自分が原作者だったら、絶対に悔しがる。 
[映画館(邦画)] 9点(2010-09-12 19:49:08)
29.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
実は初めて劇場で観たときはちょっと物足りなさを感じていました。春日部防衛隊やひまわりがほとんど活躍していなかったりすることもあるのですが、何よりもラストの「死」が唐突なものだと感じたからです。 でも再度観たら全然違う印象になった。しんのすけは命を存続させただけではなく、彼や周りの人間をちょっとだけ変えていて、戦争や死があふれている世界の中で彼らの人生をよりかけがえのないものにしていた、と実感できたからです。 さらにしんのすけは全然戦争や死を知らなかった、これはしんのすけが愛する人の死を知るまでの物語でもあると思う。人の死で安易に涙を誘わせる映画とは全く違います。 ラストの余韻も素晴らしく、争いのない世の中が幸せであることを教えてくれる映画です。傑作。
[映画館(邦画)] 9点(2010-08-03 23:07:19)(良:1票)
30.  マイマイ新子と千年の魔法 《ネタバレ》 
結論から言えば近年のアニメ映画の中でも傑作だと。大人こそ観るべきアニメでしょう。 でも意外に賛否両論ある作品で、理由はファンタジーの要素が少なく冒険ものとしてあまりわくわく出来ないこと、終盤の展開が現実的でシビアな点があると思います。 でも自分はこの作品が大好き。昔の子どもたちの遊びや生活を観ているだけでも楽しい。 古代の人たちのエピソードも、夢か、それとも新子の力によるものなのかはわからずじまいなのですが、この映画は「どっちでもよい」というスタンスをとっています。子どもたちの世界は、子どもにとって「ほんとう」であればよい、というふうに受け止めました。 ハッキリとした描写の映画が多い中、こういった作風は個人的にものすごく好きです。
[映画館(邦画)] 9点(2010-07-13 18:21:34)(良:1票)
31.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
山の子どもたちが歌っていたわらべ歌は、こういう続きがありました。 「人の情けを育みて、まつとし聞かば、今帰り来む」 「まつとし聞かば今帰り来む」は百人一首にも取られた歌です。 それは「本当に私を待ってくれるのならば、いつでもそこに帰ってきます」という別れの際の名残惜しさをうたったものであり、いなくなった者が戻ってくるよう願うおまじないの歌でもあったそうです。 歌は、月の使者からかぐや姫へのメッセージでもあったのかもしれませんし、 かぐや姫が月の使者へあてたものかもしれませんし、 月に帰還した女性が地球にあてたものだったのかもしれません。 また、姫に求婚をした5人があげた宝物とは、それぞれ「ツバメの子安貝」「龍の首の玉」「火ネズミの皮」「蓬莱の玉の枝」「仏の御石の鉢」でしたが、これがわらべ歌の「鳥、虫、けもの、草木、花」という歌詞と対応しているのです。 「鳥→ツバメ、虫→蛇、転じて龍のこと、けもの→火ネズミ、草木→玉の枝、花→鉢」というように・・・ これも、5人の言った宝物が「ニセモノ」であることの皮肉のように感じます。 「水車よ回れ」という歌詞には、輪廻転生の意味がこめられているのでしょう。   また、捨丸には奥さんも子どももいるのに、そのことを完全に忘れて姫とともに逃げようとしたことに違和感がありましたが、これが「夢」であれば納得できます。夢は、その人の願望や欲望が現れ、現実の出来事とは断絶されたものなのですから。
[映画館(邦画)] 8点(2013-12-16 10:36:35)
32.  アシュラ(2012)
原作は残酷描写と人肉食のシーンがあったために、有害図書指定を受けたことでも有名でな作品です。 自分はこの原作は未読でしたが、映画は発禁処分を受けたとは思えないほど、道徳的な作品に仕上がっていると思います。 飢饉に見舞われた世の中で、10歳にも満たない子どものアシュラは生きるために人を殺し、その肉を喰らいます。 それは食べるものがなく、生きていかなければならないためなのです。 そして描かれるのは、アシュラが人喰いから「人間」へと成長していく物語であり、この上のないほどの悲劇でもあります。 アシュラの想いが痛いほどわかるので、涙を流してしまうシーンが多くありました。 声優を務めた野沢雅子さんが、(原作を)発禁にするなんてとんでもない、世界中の人に観て欲しいと宣ったことに完全に同意します。 流血シーンが多いのであまり小さい子には薦めませんが、子どもにも是非観て欲しい作品です(直接的な表現は少ないので、レーティングは全年齢指定です)。 今の飽食の時代では、こうして飢え、苦しむことのない幸せを忘れています。 この映画で描かれる飢饉、そして主人公が人を喰らうシーンは本当に気が滅入るものですが、作品には必要なものです。 そのことを、決して「綺麗事」ですまさずに教えてくれる本作は、確かな説得力を持っているのです。 本作の上映時間は短く、わずか75分です。 しかし下手に長い映画よりも、はるかに価値があると思わせる素晴らしさがあります。 本当に多くの人に観てもらいたい作品です。 アニメが好きな人だけでなく、映画からメッセージを感じたい方、心に残る映画を観たい人に是非おすすめします。 エンドロール後にも1シーンあるので、お見逃しなく。
[映画館(邦画)] 8点(2012-10-07 16:58:09)(良:1票)
33.  鍵泥棒のメソッド
「鍵泥棒のメソッド」というタイトルにあまり意味がないように感じる方がいるかもしれませんが、これは公式ページにも書いてあるとおり、「メソッド演技法」が元ネタでしょう。 売れない芸人の桜井は、銭湯で「鍵」を盗んでいますし、その『演技』を観れば、タイトルの皮肉がわかるのではないかな、と思います。 それにしてもオチが最高だった!  
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-18 13:19:42)
34.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
「花」と「おおかみおとこ」の背景が不明瞭なのが気になります。 ・大変な思いをして大学に通っているのに、何故子どもを産むことをよしとするのか?  ・おおかみおとこは何故、花に自分がどうやって育ってきたのかを語らなかったのか?(言ったのはせいぜい種族の末裔であることくらい) ・おおかみおとこ自身も、子どもを産めば大変な思いを花にさせてしまうことはわかっているのではないか? 「花」は冒頭で言ったとおり、奨学金を使い、アルバイトをしてまで国立大学に通っています。 そこまでして大学に行っているのに、子どもを産み、アルバイトも辞め、休学どころか中退をしてしまします。 大学を中退をするというのは、本人とってみれば大きな決断だと思うのですが、本作ではそこに至るまでの葛藤は全く描かれていません。 そしておおかみおとこも、花が大学を卒業することも待たず、子どもをつくる。 さらに、年子でもう一人つくる。 しかも、その子どもは、ただの子どもではないのです。 まったくもって勝手だとしか思えませんでした(しかも当の本人は理由が不鮮明なまま事故で死んでしまう・・・)。 この作品は、そうした「子どもを持つことの後ろめたさ」が全く描写されていません。 「惜しみのない子どもへの愛情」を描くためには、それは必要ではないと判断したのかもしれません。 おおかみおとこの背景や、花が大学に通っていた目的を描けば、よけいに子どもを産むことに賛同しにくくなってしまうだろうし、花が試行錯誤をする描写も希薄になってしまうので、あえてそうした理由づけは避けたのかもしれません。 そうだとしても、最低限の納得できる理由が欲しかった、彼らに感情移入がしにくかったのも事実です。 この映画の、一番大きな欠点だと思います。 それでもこの映画には素晴らしいところが多い! ・雨、雪、花が大雪原を駆け抜けるシーンの疾走感と躍動感、 ・2人の学年が変わっていくことを、横からとらえた画で左右に動かしながら表現するシーン、 ・カーテンがゆれるたび、狼になったり、人間にもどったりする雪、 そういったアニメならでは、映画ならではのシーンに、どうしても心を動かされてしまいます。 サントラもオススメですよ。
[映画館(邦画)] 8点(2012-08-24 03:02:31)(良:1票)
35.  るろうに剣心
予想以上に面白くて驚いた! 原作漫画はキャラクターの魅力を前面に出し、少年漫画としての面白を追求しているものでしたが、その精神は本作でもいかんなく発揮されています。 現実的に考えればありえない荒唐無稽なキャラクターたちにはきちんと血が通っています。 原作を読んだことのある自分としては、単なる見た目だけでなく、「まさしくこれは『るろうに剣心』だ」と言える作品に仕上がっていました。 個人的に素晴らしかったのは佐藤健、吉川晃司、香川照之の3名。 佐藤健はNHKの大河ドラマ「龍馬伝」でも人斬りである岡田以蔵を演じていました。 その剣さばきは見事で、ベテランの揃う役者たちの殺陣の中でも全く見劣りしません。 そして役柄も主人公のキャラにものすごくあっています。 普段は可愛らしさも感じられる優男だけど、怒れば声を荒げ、激情の男となる。 その「剣心」のイメージに、彼はぴったりでした。 吉川晃司演じるボスキャラクターの「鵜堂刃衛」は、作中1、2を争うほどの原作の再現っぷりを見せつけてくれます。 香川照之さんはね、あのね、最高。 予告編で「たまんねえな~っ」て言っているところからワクワクさせてくれましたが、実際に本編を観てみるとそのシーンをはるかに超える狂いっぷりです。 原作のエピソードを盛り込みつつ、映画ならではのダイナミズムも追求した脚本もよかったです。 小話を挟みつつも、ひとつの映画として起承転結がしっかりしている構成は万人が楽しめると思います。 原作を知らない方にも、十分受け入れられるでしょう。 もちろん不満がないわけじゃありません。 原作のファンにとっては、原作から端折られてしまったキャラクターがいるは気になるし、中盤の展開が間延びしていて少々退屈だったり、 武井咲演じるヒロインがちっとも「師範代」の剣術の腕前に見えなかったりするのは残念です。 それでもこれは十分オススメできる「時代劇」です。 明治維新を迎えたばかりの時代背景、殺陣やアクションの面白さ、魅力たっぷりのヒーローたち。 それだけで楽しめる作品ですので、原作漫画を知らなくても、昔ながらの時代劇が好きな人にも是非劇場へ!
[映画館(邦画)] 8点(2012-08-24 02:44:05)(良:3票)
36.  貞子3D 《ネタバレ》 
笑い死ぬかと思った。なにせ終盤に出てくるのはカマドウマにしか見えないモンスターと化した貞子なのだ。もしくは「漂流教室」に出てきた化け物に、貞子っぽい白装束と、髪の毛を足しただけだ。そんなカマドウマ貞子が刑事の喉元に食いつき、さらに2体増殖し、「シャー!」とか言いながら、すげー速さで追いかけてくるのだ。 さらに貞子は音に敏感に反応する。壁を突き破るが引っかかって出てこれない。カサカサー!とバイオハザードのリッカーのように背後を移動する。石原さとみが天井から襲いかかるカマドウマ貞子に鉄パイプを見事にぶち当てたシーンでは腹筋が死にかけた。 トイレにでも流してしまえと思わせるペラい脚本と、オリジナルへの敬意が微塵もない本作は確かに最低だ。でもすんげー楽しかったです。  
[映画館(吹替)] 8点(2012-06-02 01:32:14)
37.  ヒミズ
これはものすごく好みが分かれる映画だと思います。 園子温監督の作風を知らない方にはかなりキツいんじゃないでしょうか。 登場人物に「普通」の人はほとんどいません。 泥沼にはまり、ことあるごとにむせび、叫びまくる主人公の少年が最もまともと感じるほどです。 その中でもヒロインの女子中学生がかなりエキセントリックで、人によってはどん引きレベルだと思います。 展開もリアリティを追求しておらず、現実的に考えればありえないシーンに辟易してしまう人もいるかもしれません。 そして暴力、暴力、暴力。 この映画には人が殴られるシーンがとにかく多い。 これだけでこの映画が受け入れられない人もいるでしょう。 でもこの映画が自分は大好きです。 何より、この映画のメッセージはかなりストレートで、「どん詰まり」の人生を応援してくれるのです。 主人公の中学生が絶望したとき、彼を追い回すヒロインはなんと言ったのか。 その一言一言が胸に刺さります。 自分が流した涙に驚きました。 この映画で溢れたのは、「悲しい」とも、「嬉しい」とも違う、ひとことでは表現できない感情でした。 結末にも賛否はあると思いますが、自分はこの結末で、本当によかったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2012-02-27 01:39:44)
38.  コクリコ坂から
いやすごい、本当面白かった。何より「ゲド戦記」の悪いところがなくなっているのが素晴らしいです。 心底憎たらしい悪役は出てきません。愛おしい登場人物ばかりです。 テーマをベラベラしゃべらしたりしません。心理描写を大切にしています。 声優は棒読みじゃありません。みんな素晴らしい演技をしています。 脚本は駿お父さんが関わっているので素直に褒めれないのが残念ですが、ゴローちゃんはこれで十分に評価を得るのではないでしょうか。 映画は、東京オリンピックが行われようとしている時代の「何でもない」日常を淡々と描いています。 胸躍る冒険もしません。 悪役もいません。 物語の起伏もそんなにありません。 それなのに、感動的な映画に仕上がっています。 「たいした事件がおこっていない」のに感動するのは、人物描写の上手さによるものにほかなりません。 ゲド戦記で描いた「父殺し」とはまったく異なる「親子」の描き方に感動する人は多いと思います。 そんなわけで、今作はかなり大人向けです。 小学生以下のお子様は退屈必死。 高校生以上推奨くらいです。 前述のとおり、当時の風土を知っておくとより楽しめるでしょう。 お子様にポケモンを観せているすきに、大人だけで観るといいんじゃないかと思います。 本気でおすすめです。
[映画館(邦画)] 8点(2011-07-16 21:13:42)(良:1票)
39.  マイ・バック・ページ 《ネタバレ》 
当時をまったく知らない自分ですが、この映画はものすごく面白かった。 「梅山」ははっきり言って、大うそつきのエゴイストでした。ダメな人間でもあります。 梅山は、結局何者だったかは(さんざん沢田が聞いたにもかかわらず)語られません。 でもこの映画はこれでいいのでしょう。 「きちんと泣ける男が好き」 映画のラストシーンで、忽那汐里演じる女子学生が言ったことばも、彼は思い出していたのかもしれません。 国家に反逆し、自分の信念を押し通している─そう思っていた梅山は、大ボラ吹きで、結局人を殺しただけだった。 そんな彼をかばい上司に激昂し、証拠は燃やして(真偽はわかりませんが)、それでも刑務所に入れられてしまった沢田は、哀れと言うほかありません。 この「期待の裏切り」が、とても意地悪で、とても面白いのです。
[映画館(邦画)] 8点(2011-06-05 18:16:24)
40.  少女たちの羅針盤
自分は好きだなあ、この映画。 確かにサスペンスとしては2点くらいの内容なんですが、出てくる女の子がすこぶる可愛いです。 成海璃子はウザいくらいに猪突猛進なキャラにはまっていますし、 森田彩華のボーイッシュさには惚れそうになれましたし(特に中盤のアレは反則)、 草刈麻有も「内に秘めた」演技がうまい、 忽那汐里は死ぬほど萌えます。 書いてて自分が気持ち悪く思えてきたのでそろそろ止めますが、彼女たちをほとんど知らない自分がこんなに魅力的に思えたのです。 これ以上なくアイドルを自然体で、かつ魅力的に表現しています。 観てて恥ずかしいくらいのザ・青春なシーンもいい。劇中劇の内容も面白い。 台詞は女子高生らしい「くだけかた」ですし、体当たりで演技をしてくれるので楽しいのです。 それはミステリー部分の安っぽさ(失礼)を補ってもあまるほどでした。 なのでファンは女房を質に入れてでも観るように。
[映画館(邦画)] 8点(2011-05-20 20:47:01)
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