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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1631
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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441.  娼年 《ネタバレ》 
人の生業は須く、人の欲望の海の中を自らの才覚と度量で泳ぎ抜くことなのであって、だから職業に貴賤は無い筈だと信じている。所謂「究極のおもてなし」たる仕事を通じて、主人公は実にポジティブに人間というものについての理解を深めていく。その意味では、本作はわりかし単純な若者の成長物語だと思うのだが、率直にその面の出来はよく言って普通程度で、どうしても本作、その「仕事」の場面の表現の出来の良さと内容の高度さの方に意識が奪われていってしまう様に思われる(勿体ぶらずに言えば、一般映画としては異例なまでに、エロくて変態でかつ生々しいということですね)。  特に松坂桃李のその面での演技の迫真ぶりは出色で、素直に頑張った!と最大の賛辞を贈りたい。女優陣も、総じてかなり頑張っていると言えるが、120%な桃李くんに比べると、これも総じて最後の一葉の恥じらいが感じられなくもない(それが良いのかも知れないが)。とは言え、本作はエロに関しては個人的には文句の付け様など無く、素直に満点を差し上げたい。桃李くんと西岡徳馬の「タイミング」がドンピシャだったシーンなどは思わず手を叩いてしまった程である(飛びも飛んだり)。  もう一人、その道を極めた到達者の風格を漂わせる江波杏子も実に凄まじかった。奥ゆかしくも一方で何とも妖艶なその「絶頂」は、女優陣の中で一番真に迫っていたと思う。この映画が遺作というのは、ある意味実に格好好い(否、格好好過ぎる、のかも知れない)。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-08 01:43:51)
442.  血を吸う薔薇 《ネタバレ》 
第三弾は舞台が学園(女子大)ということで若い女の子が複数出てくるが、揃ってかなり陰惨な最期を迎えるという点でシリーズの中では序盤から比較的ハードな展開(田中邦衛もイイ味出しているが、中盤で殺されてフェードアウトしてしまうし)。また、特にラスト付近では敵方が矢鱈と腕力に頼って攻めてくるのが少ししつっこく、観ていて飽きるし、そもそも岸田森の吸血鬼の優れた風情ともややアンマッチな様に思える。数百年を生き抜く不死身の魔性、とかの設定や、驚かし系のホラー的カメラワークなどはまずまずなのだが、中盤から終盤にかけての雰囲気の盛り上げ方だとか、前述のアクションの長さだとか、少し緩急の配分に改善できる点が見られる様に思う。やや残念作気味。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-06-08 00:57:36)
443.  幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 《ネタバレ》 
「血を吸う」シリーズの嚆矢だが、別に血を吸う訳ではなく、殺すだけである。犯人も、人形ではなく人形みたいな娘(のゾンビ?)だし、幽霊も出て来ないので幽霊屋敷でもない(かなりいい加減なタイトルの付け方である)。話の内容も非常にコンパクトな尺そのままという感じのお手軽だし、意外な、とゆーよりは取って付けが過ぎる無理繰りな黒幕も含めて、よく言って可も無く不可も無く程度の出来かと思う。  ただ、あくまでホラーの小品ながら役者は地味にちゃんとした人で固めているうえ、個々の演技も中々に上質であった。まず主演の松尾嘉代は、美形というよりは愛嬌といった顔立ちながら恐怖の表情が中々に真に迫っており恐怖映画の主役としては上々。母親役の南風洋子も戦前風の瀟洒な女性を雰囲気たっぷりに演じて陰鬱なムードを盛り上げる。実は黒幕の医師を演じた宇佐美淳は、中盤の怪談じみた語りのシーンがなんかイイ味出してるなと思ったらこれがラスボスで、見た目にも貫禄と(かつての二枚目を彷彿とさせる)品を兼ね備えていてグッド。下男のジジイ役の高品格も何とも不気味な雰囲気でこれが結構怖い(彼は次作にも登場しますね)。  何より、肝心の娘役の小林夕岐子は(どっかで見た顔だと思ったら『ウルトラセブン』に出てたんですね)確かに日本風の人形にも見える美貌に加えて、黄色い目をしてニタリと笑う顔がかなり不気味で実に素晴らしい。総じて、日本のゴシック・ホラーと言うべきレトロでジットリ湿った雰囲気が、現代に至って観たときに意外に優れたホラーの質感を醸し出しており、個人的にはとても好印象。地味に結構オススメ。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-06-07 03:08:26)
444.  呪いの館 血を吸う眼 《ネタバレ》 
とにかく、吸血鬼の岸田森の迫力たるや、その一点に尽きる作品である。今作の吸血鬼は古典的な設定どおり血を吸った人間を眷属として従えることができるという凶悪な能力なのだが、その割にはやってることがまどろっこしく、ごく終盤まであまり展開がヒートアップせず少し平坦だとも言える。しかし、ラスト付近は流石にやや盛り上がるし、オーラスの断末魔などは実におぞましく、意外な程に見応えがあった。岸田森の登場シーン(+αとして、どちらもかなり可愛い犠牲者姉妹の2人)を目当てに観てゆけば、決して損はしないだろう。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-06-03 02:19:59)
445.  ちょき 《ネタバレ》 
ひなびた和歌山の静かで美しくてやさしい情景に包まれた、淡くてささやかな物語。この雰囲気は個人的にはとても好み。こういう愛のかたち、素晴らしいことだと率直に思う。このふたりなら、慈しみ合い、支え合っていけるだろうと。  主演女優はエライ透明感のある美人さんで、素朴な演技も含めて少し唐田えりかちゃんを思い出した。その意味ではひとつ枠が空いたので、今後も頑張ってくれると嬉しい。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-06-01 01:18:24)(笑:1票) (良:1票)
446.  レッド・ブレイド(2018) 《ネタバレ》 
改めて、坂口拓という人は自分で演るのも演出するのも、そして素人に仕込むのも出来ちゃう極めて総合力の高いアクション俳優ですね。暇なアイドル・グラドルを鍛えてこーいうアクション映画を撮らせるのが嫌いでなければ、それだけでも相当食ってけるのではないでしょーか。  正直言って本作は(特に女の子3人の)アクションのみが見所な訳ですが(あと一応パンチラもあったか)、オープニングの坂口氏本人の素晴らしい殺陣アクションをタップリ観た後にも関わらず、どのアクションシーンもそこそこ観れる出来になっているのは率直にスゴいと思います。ただ、くの一のヒロ・ユウ役の2人(搗宮姫奈と花影香音)は、2019年公開の『爆裂魔神少女 バーストマシンガール』でも坂口氏と共演しており(公開は前後してるが撮影は『マシンガール』の方が先だった様で)、そこで数か月みっちり鍛えられて今回も坂口氏に呼ばれている、ということのようですね。とは言え、小倉優香だって蹴ったり蹴られたり跳んだり転がったり、かなり頑張っていると思います。彼女のファンなら観る価値は確実にあるでしょう。  しかし本作、問題はアクション以外です。いくら何でも酷すぎます。これならいっそ監督・脚本も坂口氏にやらせた方がマシなくらい(同じ無内容なら何も考えずにシンプルにつくった方が幾らか良い、という意味で)。結果的に非常に価値判断の難しい作品になってしまっていますが、オマケでこの点数とさせてください。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-05-26 00:33:27)
447.  蜜蜂と遠雷 《ネタバレ》 
架空のピアノコンクールを舞台にしつつも、一重に、演奏場面における厳密なリアリティとその臨場感を映像の中に最大限に引き出しつつ、それを「損なわない」ことに最重点を置いた作風だと言える。言ってしまえば本作はドキュメンタリにより近く、更に言えば「物語」ですらない。それを紡ぐのはギリギリ松坂桃李ぐらいなもんで、あとは森崎ウィンのフルートがどーたらのくだりを除けば、松岡茉優すらも演奏者でなければ殆ど傍観者でしかないという徹底ぶりである。確かに今作、映像は(演奏場面以外も含めて)文句無しに色々と実に素晴らしい出来であった(て褒めてみたら、これ撮影日本人じゃないのですね…)。  しかし、映像に引き出されたそのクオリティの大部分は、もともと音楽演奏が持つ素晴らしさそのものだと言って過言ではない。とどのつまり、本作の感動はコンサートを直に鑑賞したときのそれと全く変わらないのだ。もちろん、音源だけを聴取する場合よりは遥かにリアルな感覚を得られるだろう。しかしそもそも本作には、描くべき物語と表現すべき深遠な音楽観が存在した筈だ。映像作品としての映画に本来求められるのは、映像と音楽、そして物語の調和による世界観・価値観の表出であるべきだと、私は信じて止まない。  映像にせよ音楽にせよ、それぞれの素晴らしさは確実に備えている作品である。特にいちクラシック音楽ファンとして、それを感じ取れることの価値は大いに認めよう。いま一歩、表現者としてその先を見据えて欲しいのだ。
[DVD(邦画)] 7点(2020-05-24 08:17:12)
448.  コーヒーが冷めないうちに 《ネタバレ》 
特に第4話は、色々と展開が急すぎて正直置いてきぼりになってしまった感がある。それも含めて、やはり連続ドラマだったらもっと面白く観れただろう作品だと強く思う(毎回、ゲストのメイン話+吉田羊のコメディ描写+有村架純の恋愛話で構成して、最終回が件の有村架純の話ならもっと入りこめただろう)。結局、映画にするほどストーリーに力が無いとしか言い様が無い。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-04-29 03:54:55)
449.  追憶(2017) 《ネタバレ》 
昭和の名作を彷彿とさせる様な重く凍てついた雰囲気で始まり、その後も岡田准一を取り巻く展開はシリアスそのもの、なので率直に、相当に悲劇的なラストをどこかで期待していた。だから、意表を突く結末には個人的には正直言って大いに拍子抜けしたし、その意味では終盤までの重厚さはある種、ミスリードと言えるものだったとも思う(ただ、そもそもそんな重厚な大河サスペンスが100分の映画にゃならんよねえ…)。  でもそれは、たとえ不幸な過去があっても人はそれを乗り越えられる、というメッセージにも感じられるし、このささやかなハッピーエンドを喜ぶ方が人間としては自然だろう、とも思う。重ねて、テクニカルなものだったとしても全体の重苦しい雰囲気は中々に上質であったし、豪華俳優陣の演技も総じて素晴らしかった。少し贔屓目が入るが、1点プラスしておきたい。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-16 22:44:12)
450.  秒速5センチメートル
中学生までに恋をしない人など、存在しないだろう。だがその年頃で、芽生えた感情の行き着く涯てと、其処に辿り着く術を悟っている(否、その齢で何か一つでも世界の理を悟っている)などと云う人は、決して多くは無い筈だ。その純粋な感情は、世界に触れた後ではもう取り戻すことは出来ない。どうすれば好いのか解らなかった想いは、其れ故に無限の可能性を以て誰の人生の中にも永く残り続ける、唯そういう事なのだろう、と。  本作は物語と言うよりも、詩であり、音であり、歌であり、画であるかと思う。特に画に関しては、何処の細部までも緻密に、あらゆる一枚までも慎重に考え抜かれ、作者の魂が注ぎ込まれた様な、どこか厳かな仕上りを為している。そして、それらの諸々は総て一つの歌の下に統合されるべく組立てられている(本作は、63分の只の一つの歌なのだ)。画の卓越した美しさによって見開いた感性で、歌に連れて流れ込む「感傷と郷愁」の感情を感じ取る。その意味では、その齎す感覚は少し独特だと言える作品に思う。
[DVD(邦画)] 9点(2020-04-16 01:35:46)
451.  埼玉喰種<OV> 《ネタバレ》 
血糊とiPhone、あと知り合いにちょっとオッパイ大きい女の子が居れば、誰にでもすぐ撮れる代物ですね。演技経験?不要です。ああ、心配しないでください。エロいこともさせませんから。
[DVD(邦画)] 1点(2020-04-14 21:52:52)
452.  少林寺拳法 《ネタバレ》 
少林拳は中国の武術であるが、「少林寺拳法」はれっきとした日本の武道であり、日本武道評議会に属する武道9団体のひとつである。本作は、その少林寺拳法を創始した開祖・宗道臣先生の一代記である。日本の武道なのに少林寺、というのは、開祖が戦中、特務機関員として中国大陸で任務遂行中に、各地の達人から技術を学んだことに由来している(らしい)。  後年の開祖は、武道を通して若者を教育し社会を正そうとした至極立派な人格者であるが、色々と聞くに、戦後直後は本作で描かれているような(相当に)荒っぽい熱血漢であったのも事実らしい。恐らく演じている千葉真一の感じも含めて、本作は(少なくとも前半は)割とリアルな線を突いている作品なのだと思っている(チンポコの件も、流石にここまではやらないと思うが、半殺し・腕の1本や2本ぐらいは普通にやりかねないと思っている)。  映画としては、任侠ものを時代相応のヤクザ映画ぽく思い切り血腥くしたという風だが、千葉真一はアクションも迫力も率直に出色と言える出来で、シンプルでコンパクトな内容とのバランスも含めて、この手の映画として決して出来が悪い訳では無いと思う。アクションについては、よく見ると実際の少林寺拳法の技術(稽古してる時の「型」は無論、アクションシーンの投げ技・極め技・受けからの突き蹴り等も)がふんだんに盛り込まれ、拳法経験者ならではの見せ場も豊富だと言える。  余談だが、開祖の高弟には実際に隻腕で、代りに錫杖を伝授されて大いに武名を馳せた人物が実在する。誠直也演じる友田のキャラクター造形に、このことが関連している可能性は大いにあると言えるだろう。
[DVD(邦画)] 7点(2020-04-12 03:03:33)
453.  一度死んでみた 《ネタバレ》 
非常にコテコテかつおバカ極まりないギャグで塗り潰された風な作品だが、個人的には別にそんなに嫌いでもなくまあまあ笑える箇所も多かったし、終盤の宇宙服で出てくるシーンはツボに入ったようで相当に笑った。不必要にギャグ以外の要素を盛り込み過ぎず、ごくシンプル・コンパクトに纏めているのも適切だと思う。あと出演者がよく見ると無駄に豪華。  広瀬すずちゃんは大学3年生ながらノリは女子高生なガキさ加減だが、そこそこハッチャケた演技はこれも悪くは無く80点は付けてよいと思うし、歌も下手ではない(ただ、間違ってもあれはデスメタルとは言えないと思う)。出演者全員バカみたいなコメディ演技のオンパレードだが、一人だけスカしてるリリー・フランキー(と堤真一の絡み)が、結局個人的には一番面白かった。
[映画館(邦画)] 6点(2020-03-27 22:29:55)
454.  弥生、三月 君を愛した30年 《ネタバレ》 
とある男女の30年を3月の1日ずつで、というのは中々面白いアイデアだと思い、初日に参上した。こうしたパッチワークな形式に耐えるべく、分かり易い(少しベタとも言える)話を分かり易く語るという形にはなっているが、30年分のタップリな見せ場を一定のテンポの良さを保ってスムーズに進行していく点では、非常に観易く楽しめる映画であったと思う。  難しさがあるとすれば、30年超の年月を一人の役者で演じ抜く部分には、特に中年の演技に困難な点があったのではないかと見えた(単に、ちょっと元気が良過ぎるかなっちゅうレベルではあるのだけど、まあ20代の役者なら誰しもが苦戦する所かも知れない)。また、ストーリーの時間の流れが断絶した中での演技でもあり、やや表面的で浅い芝居になっていると思われる箇所も散見された様に思う。  と、少し批判じみたことも述べたが、それは置いて、主演2人+1の演技は率直にかなり良かった。どこまでも一本気な波留、頼りないけど決して憎めない成田凌は中々に爽やかで上々だし、そしてすぐに死んじゃう杉咲花も、後半ではカセットテープの音声だけでその卓越した演技センスを存分に発揮しており、その点は非常に満足度が高かった。卒業式や出会いと別れ、そして桜。三月の持つこの上なくノスタルジックな情景をふんだんに盛り込んだ作品の空気もかなり心地良かった。まずまず。
[映画館(邦画)] 7点(2020-03-24 03:14:06)
455.  スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 《ネタバレ》 
前作の犯人・浦野には、実はネット犯罪を伝授した闇の師匠が居た…その男こそ、悪の天才ハッカーにしてダークウェブの支配者、Mだ!!  とか言い始めて以降は半笑いで観ていたが(大体開始15分くらいから)、前作で二人だけ評判の良かった千葉雄大と成田凌だけ残してのサスペンス展開は中盤まではそこそこ観れなくもない出来にも思う。終盤はなんかよう分からんが、コミカル要素もふんだんに盛り込まれ、少なくとも前作程度には楽しめるのではないか(個人的な一押しシーンは、お盆を持って登場するアキラ100%)。あと、神奈川県警の無能ぶりはもはや内閣総辞職必至レベルで、これには旧態依然とした日本の警察機構に対する崇高な批判精神を大いに感じ取れる(嘘)。  一点だけ、せっかく北川景子をクビにしたのに、続いて連れてきたのが白石麻衣というのは何がどうなっているのか。こいつらには学習能力というものがないのか。
[映画館(邦画)] 4点(2020-03-11 15:46:10)
456.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 
今作はリブートであり、色々話をいじくってマイナーチェンジしているのだが、あまり効果的とは思えない(俊雄が諸悪の根源に変わっている点もイマイチ話の凄みを損なっているように思うし、その他の変更も話を分かりにくくしているだけに感じる)。  予算節約なのか何なのか知らないが、佐伯家がとにかく明る過ぎて恐怖描写はどれも何にも怖くない(カネの掛け所を完全に見誤っている)。主演陣もかなりの大根揃いで、佐々木希はまだともかく(目がデカ過ぎてアップになるとイイ感じに不気味)、トリンドルは相当酷い(叫ぶ前に「せーの」てやってるのが丸分かり)。後半はその佐々木希が何をやってんのかサッパリ分からない(彼女が担任になって2週間くらいの話だと思うのだが、色々事件が起こり過ぎて時系列もなんか不自然)。大の付く凡作。
[DVD(邦画)] 3点(2020-03-09 00:51:55)
457.  Red(2020) 《ネタバレ》 
今作時点で夏帆は実年齢28歳、役柄は30代前半だが、のっぺりとした清楚で薄い特徴的な顔立ちは、一見は本作の役柄ドンピシャな人畜無害で貞淑な若妻そのものである。しかし目だけが、なんか妙に凄かったのだ。やさぐれた母親役の余貴美子のそれと見紛うまでに、とでもいうか、20代とは思えない実に陰湿な情念と深い苦悩を湛えて、更にその奥に一種の不道徳さというか、やってはいけないことを平気でやってのける様な「育ちの悪さ」をも見事に醸し出していた。今作、全体的に表情自体の大きな演技はそれ程多くなかったようにも思うのだが、夏帆のこの「目の表現力」が、まず中々に優秀だと感じたのだ。  映画の内容的には、少しは公開時期を考えろ、とでも言いたくなる様なド直球な不倫映画であり、しかも前述どおり、端的に夏帆の方もだいぶん「悪い」様な話である。率直に、人によって完全に評価が分かれる類の映画だと思うし、個人的にも100%共感できるなどということは全くなかった。しかし、妻夫木聡の存在感を消し去ってしまうかの様な夏帆の熱演ぶり、そしてそんな夏帆に必ずしも積極的に感情移入・共感させようとしていない全体の構成の奥深さ、ラストの優れた見応えを含め、かなりの良作だと感じた。結構オススメ。
[映画館(邦画)] 8点(2020-03-08 22:14:48)
458.  東京喰種 トーキョーグール 《ネタバレ》 
原作未読。設定や世界観&ダークでハードな話の内容自体は、原作が良いのだろうが決して全く悪くはない。役者の演技も好きなものが多い。窪田正孝の狂気の芝居もかなり良いし、脇役連中も中々(清水富美加はメチャ可愛いし、大泉洋や鈴木伸之も良い芝居に思う)。  問題は演出で、妙に盛り上がらないローテンションが終始続くので、正直かなり退屈。結局テンションが上がるのはアクションシーンなのだが、アクションのつくり自体はまま平凡だし、CGが流石に世界最高レベルとはいかず少しチープなのも痛恨。残念ながら、世界水準のダークアクションには程遠い出来と言える(ハリウッドがリメイクしたら、やや観れる作品になるかも)。続編については、清水富美加の降板をどうカバーするかが恐らく最大のキモかと。
[DVD(邦画)] 4点(2020-03-08 01:53:20)
459.  東京喰種 トーキョーグール【S】 《ネタバレ》 
完全に前作映画を観ていることが前提の展開運びなので、やや注意が必要かも知れない。ただ、前作と比べても今作は話の内容自体もテンポも驚くほど改善しており、かなり面白く観れたと思う。代役の山本舞香が清水富美加より更に良いかも知れない(超可愛い)。ただ、アクションは実はそれほど改善しているとは言えないのが残念な所(邦画でワイヤーアクションはちょっと物珍しい気もするが)。演技面では松田翔太の変態な演技はそこそこだが見応えはあった。
[映画館(邦画)] 6点(2020-03-08 01:52:02)
460.  美人が婚活してみたら 《ネタバレ》 
そこそこ美人だけど種々の側面で「人間力」の高くない少し残念な主人公は、美人だけど婚活してるという点でのリアリティがあり、まあまあ良いキャラのつくり込みに思う。しかし、彼女を使ってコミカルに話を運ぶかと思いきや、中盤以降はどんどん暗い展開に落ち込んでいき、何と言うか可哀そうな人がもっと可哀そうになっただけの話にも思える。そもそもこれって、婚活なんて所詮恋愛の紛い物ですよ、てことですよね。(例えそういう側面があるとしても)真剣にやってる人も多い昨今において、非常に挑発的な映画だとも思う。こーいう映画を鼻歌で誤魔化して終わらせると言うのは、流石にちょっとセンスが頂けない。
[インターネット(邦画)] 5点(2020-03-07 03:03:13)
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