601. 知らない、ふたり
《ネタバレ》 今泉監督に降参!参った! これは面白い。 レオンが最初に登場した時、なんだこのカッコつけた野郎は!と思って見ていたけど、終わってみると凄い良い奴に見えたりして、ハイ、わたし単純です。 時間軸がいったりきたりするのは『運命じゃない人』を思い起こさせるが、これが実に効果的。 イケメン揃いの為、男性陣の見分けがつきにくく、人物相関に関して少々混乱する部分はあったものの、なんとか話についていった。 でもそれはラストシーンでレオンの表情が一気に明るく変化するところで消し飛んだ。 あれは良いラストシーンだなぁ。 これは良い映画だ!見て良かった!と思えた。 ついでにエンディングソングも良い! これから遅らばせながら、今泉監督の作品をどんどん見ていくつもりです。 素晴らしい監督に出会えて良かった。 男女の出会い、一目惚れ、もとさや、色んな要素が奥深く表現されていて、とっても魅力的な作品でした。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-08-30 01:40:28)(良:2票) |
602. 東京公園
《ネタバレ》 豪華女優陣に惹かれて鑑賞してみたが、青山真治監督がそれを全く活かしきれていない模様。 コニタンと三浦春馬との恋の幕切れには、ハッとさせられたが、そこだけ。 それ以外は退屈なものだった。 もう青山監督の作品は見ないでおこう。 そう心に決めた記念碑的作品。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-08-28 20:30:46) |
603. 自分の穴の中で
《ネタバレ》 最後まで見て、ようやく題名の意味を理解した。 自分勝手な人間ばかり登場する本作。 人との関わり合いはあるものの、結局は皆、自分の穴の中で生きている。 皆、孤独なのだと。 何とも哀しい幕切れだ。 それはそうと、北原三枝は本作でも相変わらず美しい。 若々しい軽やかな身のこなし、美しい細い腕とウエスト、その全てが輝いていた。 一方の三國連太郎は、他の作品では見た事のないほどのジゴロぶり。 そして実にカッコ良い。 作品全体としてみてみると、テンポの悪さが気にかかった。 話は自体は興味深い内容なのに、見ていて何故だか退屈感がつきまとった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-26 17:40:12) |
604. ニワトリ★スター
《ネタバレ》 冒頭のぶっ飛んだ内容で、この勢いで2時間いかれたらキッツイなぁ〜と思っていたら、その後は案外、フツーの人間ドラマだったりで一安心。 鳥肌実が悪の救世主みたいな、毒をもって毒を制す的な場面には、鳥肌が立った。 いいぞ〜、鳥肌実! [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-24 08:16:08) |
605. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 ストーリーを純粋に楽しめた。 前半の畳み掛けるような不幸の連続。その緊迫感。 絶望の境地でフラフラと歩く黒木華、そこに流れる音楽。 とっても印象的! しかしCoccoが出てくるクダリは気持ち悪くてダメ。Coccoの見た目がムリ。 花嫁姿で黒木華とCoccoがはしゃぐシーンは、出来る限り黒木華だけを見てました。 岩井監督はCharaとか気持ち悪い女性ミュージシャンを使うのが好きだよなぁ。 本作は映像が美しく、そして音楽の使い方も素晴らしく魅力的。 岩井監督の良さ悪さ、その両面が存分に発揮された力作! [インターネット(邦画)] 8点(2020-08-23 21:52:45) |
606. 復讐するは我にあり
《ネタバレ》 日本映画が語られる上で必ずと言ってよいほど名前のあがる本作。 ようやく鑑賞する事ができた。 ただし、そこはやはり今村昌平監督作品。 とにかく濡れ場がしつこい。 緒形拳と三國連太郎の共演は魅力的だが、直接に絡むシーンが少ないのが残念。 だけど二人の掛け合いは見応え十分! 日本各地のひなびた旅館が出てくるのも風情があって良い。 そこで巻き起こる男と女の人間模様が本作の魅力の一つ。 評判ほどの凄みは感じなかったが、普通に楽しむ事はできた。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-22 20:42:15) |
607. ローリング
シュールでエロティックでコメディ。 ごった煮の映画。 こういうの好きな人は好きなんだろなぁ。 自分はダメだった。 見る前は勝手にシリアスな恋愛モノだと思い込んでいた。 完全なる勘違い。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-21 00:30:42) |
608. 雨情
《ネタバレ》 木暮実千代と草笛光子の豪華共演! にしても森繁のフーテンぶりの凄さ。 終盤、人間として価値が無いと言われてしまうが、まさにその通り。 現代における高学歴ニートそのもの。 どんな時代にも居たんだなぁという感じ。 そう考えると、別にニートとか現代に限った社会問題ではない気がする。 頻繁にBGMとして流れる唄がやかましいのと、ガキに演技させまくる内容については嫌気がさした。 レビュー数0だが、おそらく見る価値はないだろうし、DVD化もされないであろう。 せいぜい名画座系の映画館で上映されるくらいかな・・・ [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-19 21:17:11) |
609. 台湾、独り言
《ネタバレ》 出てくる日本人も性格が非常に悪いが、出てくる韓国人も独りよがりで怒りっぽい。 これじゃあ気が合うわけがない。 というか、こんな口喧嘩を映画で見せられても面白くはないかな。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-08-17 00:15:48) |
610. eatrip イートリップ
《ネタバレ》 スピリチュアルで宗教的。 社会不適合で自給自足、そしてそういう人間に限って子供にその生活を強制する。都会の暮らしを否定するのは勝手だが、わけのわからん生活信念を幼い頃から強制される子供の迷惑は頭には無さそうのが救いがない。 坊主の説教というか食に対する教えがつまらない。 茶室で「お茶を純粋に楽しみなさい」と言っておきながら、講釈をたれまくる。それを静かに聞く浅野忠信も人がいいなぁ。 冒頭の今は亡き築地市場の話が唯一楽しかったかな。後はスピリチュアルで宗教的で病的で押しつけがましい。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2020-08-17 00:11:01) |
611. 白い野獣
梅毒に怯えるパンスケ達の更生施設が舞台。 とういうか、このような施設があった事自体、恥ずかしながら初めて知った。 今はこういう施設はないのだろうか。 内容としては至極、真面目。 レベルの高い成瀬作品としてみれば、凡作の部類に入るかもしれない。 [インターネット(邦画)] 5点(2020-08-15 02:37:05) |
612. 午前中の時間割り
《ネタバレ》 なんかの映画特集で「見るべき映画」に選出されていたので鑑賞。 これが生理的に全く合わなかった。 出てくる登場人物の発言、殺されたと思われる女の見た目と声、その女を殺したオッサンの見た目と思考回路。 バックに流れる音楽、8mmで撮ったとかいう荒い画像、それら全てに嫌悪感を感じた。 ATGの青臭さが、私にとって最も悪い方向に作用した作品。 私なら「見るべきでない映画」に選出したい。 [CS・衛星(邦画)] 0点(2020-08-15 00:10:49) |
613. 君に届け
《ネタバレ》 10年以上ぶりに10点をつけます。 その純粋すぎる透き通った話に心を打たれた。 多部ちゃんの純粋さ、家族を思う気持ち、友達を大切に思う気持ち。 なんという透明感のある真っすぐな人なんだ。 残念ながら今年、自らの命を絶ってしまった三浦さんがお相手なのだけれど、三浦さんも多部ちゃんに負けず劣らず純粋で爽やかでカッコいい。 男の私でも惚れてしまう様な透明感、優しさ。 これはおそらく三浦さんご自身の人間性が、この映画に投影されたからこそ、ここまで魅力的に映ったに違いない。 ラストシーン、自分の想いが相手に届いた時の感動、久しぶりに涙が止まらなかった。 心が洗われた。 映画を見てきて良かったと思える作品だった。 これからも映画を死ぬまで見続けたい、そう思わせてくれる作品だった。 この作品に出会えて幸運でした。 その反面、三浦春馬という稀有な俳優を失ったという寂しい、なんともやるせない気持ちなりました。 あらためてご冥福をお祈り申し上げます。 最後に多部ちゃんの両親が食事をするシーン。 このシーンを見て、愛する人と結婚できた幸せ、そして愛する人をもっと大切にしていきたいと、心から思いました。 この映画に感謝! [インターネット(邦画)] 10点(2020-08-14 01:04:27)(良:1票) |
614. 母情
《ネタバレ》 すいません、、作品登録以来9年越しでやっと見ることができました。 その間、誰もレビューしていないのが寂しい限りですが。 清川虹子ってのがひどくババアで魅力なし。 まあ母と子の関係を描いた内容なので、容姿は関係ないが。 清水宏監督らしい子供をふんだんに使った真面目な映画。 別につまらない話ではないのだが、特に感動もせず。 ところで画質も悪いが、それ以上に音声がひどい。 台詞がとにかく聞き取りづらい。 そんな中で飯田蝶子の台詞だけはハッキリと聞こえた。 飯田蝶子の発声はプロの成しえるわざか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-13 14:45:10) |
615. こおろぎ
《ネタバレ》 青山真治監督まぼろしの作品!と銘打っている理由が分かった気がする。 これは絶対に一般受けはしない。 内容が理解不能なのもあるが、山崎努の食事シーン等、汚い描写が多い。 鈴木京香の大人の色気満点。 ノースリーブからのぞく腕が芸術品の様に美しく、艶めかしい。 さすが女優さんって感じ。 結果、当たり外れの激しい青山真治監督作品の中で、本作は“超”がつくレベルで外れ作品だった。 それに尾野真千子の出番がほとんど無しじゃないか! それも余計に許せん。 [インターネット(邦画)] 2点(2020-08-13 01:49:37) |
616. Wの悲劇
いかにも角川春樹、いかにも80年代といった風情の日本映画。 ここまで映画界で評価されている理由は私には分からず、単なる薬師丸ひろ子映画だと感じた次第。 レビューの筆も進まず。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-08-09 11:07:15) |
617. ここは退屈迎えに来て
《ネタバレ》 流れる音楽のセンス抜群、映像もどこかモノクロ的で美しい。 二度と戻らない青春時代を描きつつ、その時代を振り返る部分も、とても丁寧に感傷的に描かれている。 青春時代に抜きん出て輝いていた男が、大人になったら意外と平凡な人生だったり。 そして、青春時代に恋心抱いていた異性と久しぶりに再開したら、名前も忘れられていたり。 時間の経過が生み出す、どことない人生の哀愁をさらりと描いている辺り、何とも感慨深く、それでいてじわじわくる。 この映画は、決して大きな事件が起きたりするわけではないけれど、心の琴線に触れる、日本映画ならではの繊細な魅力があって好み。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-09 02:05:59) |
618. パンとバスと2度目のハツコイ
恥ずかしながら今泉監督の作品は初見。 テンポや会話、人物の描き方が絶妙でいて巧く、この監督だけにしかない味わいを感じた。 この監督の他の作品も見てみたいという気持ちになった。 ふみを演じた深川麻衣が地味ながら、とっても魅力的! 人間味があるというか、ほんわかした感じがとっても癒されます。 異性の友達同士って片方に恋愛感情がある・・・ふぅ~んなるほど、確かにそうなのかも! これは印象に残った台詞だなぁ、こりゃ参った。 (しかしながら、たもつ役の野郎が生理的に合わなかったので、この点数で) [インターネット(邦画)] 8点(2020-08-08 01:51:11) |
619. スティルライフオブメモリーズ
《ネタバレ》 矢崎監督の映像美、炸裂! 美しさと醜さ、これらが入り混じった芸術作品。 人間は女性器から産まれ、女性器を懐かしみ、女性器を畏怖する。 退屈感はバリバリ、映像美もバリバリの映画だった。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-08-05 12:59:57) |
620. ソレダケ/that's it
《ネタバレ》 オープニングのモノクロ映像による疾走シーンは、まさに石井岳龍監督の真骨頂! そこに爆音のロックが流れる。 これは、またもや石井監督の傑作か?!と予感したが、1時間を過ぎた辺りから雲行きが怪しくなった。 綾野剛はミスキャストか? それとも綾野剛との対決のくだりが蛇足? いずれにしても、本作が1時間程度のコンパクトな作品なら傑作になっていたかもしれない。 ヒロインの女の子は棒演技だったのと、少し肉が付き過ぎかな。 好みではあっただけに、もったいない。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-08-02 19:59:02) |