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コメント数 1963
性別 男性

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621.  喧嘩太郎 《ネタバレ》 
石原裕次郎と芦川いづみコンビの作品を観るのはこれで何本目だ?こう幾つも観てると二人が一つの作品の中に出ていると話の面白さよりも石原裕次郎がどれだけかっこ良いか?そして、芦川いづみがどれだけ可愛いか?いや、可愛いのはもう見るまでもなく、そんなことは見る前から解ってることだ!芦川いづみがどれだけ可愛いかなんてそんな当たり前のことよりもどれだけ出てくるか?で満足度が変わってくる。今作にしても石原裕次郎に対する芦川いづみの目線が何とも良いのである。毎回思うことだが芦川いづみが石原裕次郎の男らしさ、好青年ぶりをどれだけサポートしているか?その逆で石原裕次郎が芦川いづみを今度はどれだけサポートし、ただでさえ可愛い芦川いづみをより一層、可愛く見せるか?それは単なる見た目だけの可愛さではなく、女らしさ、つまりは女として一人の男をどれだけ自分の為に尽くす男へと見せることが出来て、その上で男を優しく見守ることが出来、それでいて、ここぞという時にはしっかりと怒ることが出来るか?この作品など石原裕次郎演じる男は会社には遅刻してばかりの上にやたら喧嘩ぱやくて、色んな女にも手をだそうとしたり、誘われたりと、男の立場から見ると単なるバカで女たらしに見えるはずなのに、それがどうして?やはり芦川いづみの存在がかなり大きいのだ!彼女のような女性を前にしたら例えその女性が警察官だろうが私は気にしません。そういう女性を演じれるのがこの芦川いづみという女優なのである。二人がはしゃいで終わるラストには二人の未来、これから先の希望のようなものも見えて終わり方としてはこれで良いのだ!いつまでも引っ張らずに終わらせてこそ余韻というものが心に残る。作品としてはとにかく滅茶苦茶な感じで石原裕次郎の暴れぷり、上司の東野英治郎の侘しい感じとこの二人の同じ職場の連中の腹の立つことなど欠点も多く、むしろ欠点の方が多く感じるし、本当にどうしようもなく思えてならないが何度も言うように石原裕次郎を見る芦川いづみ、とにかくイチにも二にも石原裕次郎映画には芦川いづみがいてこそ、石原裕次郎という俳優の魅力がより発揮される。それだけは絶対です。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-26 21:21:15)
622.  マルサの女 《ネタバレ》 
この作品、公開当時、学生だった私は学校サボってガラガラの映画館で観たのを覚えてます。しょっぱな看護婦さんのおっぱいを吸っているおじいちゃんが映し出されるのを見て、良いなあ!羨ましいなあ!なんてアホなことを思いつつ観てました。そんな中で脱税する者、それを捕まえる者、脱税の手口を徹底的に見せてくれていて楽しむことも出来た。この映画が公開された年、1987年ていうと確か世の中はバブル最盛期であったはず。正しくこの時代に撮られたことが作品全体に物凄いリアリティを感じる。その一方で映画的な興奮というと果たして如何なものかと?いう不満も残る。そうは言うものの、面白いことは面白いので低い点数は付けられない。伊丹十三というと俳優としてもなかなかのもので大変癖があってその癖が苦手な人はとことん苦手かもしれないが、私は結構好きである。監督としての伊丹十三よりも俳優としての伊丹十三の方が私個人としては好きであるが、監督としての才能、眼の付け所もその時代にきんと対応していてなかなかのものである。そんな伊丹十三というこの監督としても才能のある一人の死は大変な不幸であり、惜しまれる。今も生きていたら間違いなく今の時代にあった作品を次から次へと発表してくれることであろう!
[映画館(邦画)] 7点(2008-08-25 22:47:01)(良:1票)
623.  社長行状記
やっぱりこのシリーズは三木のり平がいるといないとでは大違いである。この作品を観て改めてそう思った。日本を代表する名喜劇役者勢揃いの「社長」シリーズにおける三木のり平、三木のり平がいるだけで話そのものなど大して面白くもなく、どれを観ても同じようなパターンであったりと、それはまるで「男はつらいよ」シリーズを観るのと同じである。内容はどれもこれも似たようなもので、マンネリも良いところである。しかし、そのマンネリこそが「男はつらいよ」シリーズと同じで安心感というものが作品全体に漂っている。森繁久彌にいつも叱られてばかりの三木のり平がとにかく良いのです。まるでチャップリンやキートンを思わせるような感じや太鼓持ちのような腰の軽さがあればこそのこのシリーズ、三木のり平あってこその「社長」シリーズ!社長の浮気現場に必ず邪魔しにやってくる三木のり平が私はとにかく好きで、好きでたまらない。脇を固める俳優陣の中にあって、一段と面白いのが三木のり平なのです。三木のり平の面白さの前には他の喜劇俳優や特にフランキー堺も霞んで見える。小林桂樹と奥さん役の司葉子も流石に三木のり平の前には歯が立たない。いずれにしても三木のり平いてこその「社長」シリーズの中の一つであることは間違いない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-19 21:32:06)
624.  愛妻記 《ネタバレ》 
フランキー堺と司葉子の二人が夫婦だなんて、あぁぁぁ、良いなあ!もう、それだけで半分以上の点数はやりたくなる。そして、二人のやりとりを見ているだけでも物凄く楽しい。フランキー堺と最初に出逢った司葉子がくしゃみをする場面における司葉子の何と可愛いこと、可愛いこと、あの「くしゅん」てくしゃみの仕方、女としての可愛さにとにかく司葉子、司葉子、本当に司葉子が可愛い。フランキー堺とのやりとりがとにかく微笑ましい。仕事で帰りの遅いフランキー堺を待ちながら寝てしまう司葉子のあの首筋、寝顔を見ているだけであぁぁぁぁ、なんて可愛いんだろうと思ってしまう。そんな司葉子がフランキー堺のことをノートに「バカ、バカ」と書きつづけてるのも良いなあ!私も司葉子になら「バカ、バカ」て言われてみたい。本当にそう思う。フランキー堺が司葉子の鼻にキスした時の司葉子のくすぐったそうな表情も良い。布団に隠れ、顔を出す時の司葉子もこれまた物凄く可愛い。フランキー堺に司葉子、この二人のやりとりだけでも見ていて物凄く楽しい。タイトル通りの愛妻家であるフランキー堺も司葉子の魅力同様、ここでもフランキー堺という俳優の持っている人柄の良さが見られる。ラストの二人で空を見ながら富士山の話をする場面に二人の夫婦が本当に愛し合っているのがよく解る。この二人の共演て言うと「社長」シリーズや「駅前」シリーズがあるけど、あちらは二人共脇役、今作では二人が主役であって、二人揃って主役である作品となるとそうはない。滅多に見れない二人揃って主役のこの作品、とにかく二人の夫婦の絆、愛情のようなものを何ともコミカルに描いているのも良い。二人が出ている作品でこんな良い話の作品がまだあったとは知らなかった。フランキー堺と司葉子ファンにとっては間違いなく楽しめるはずだと自信をもってお奨めしたいが、この作品ってビデオ化されてるのかな?あぁぁぁぁ!それにしても司葉子の何と言う可愛さ、この司葉子を見ても可愛いとも何とも感じない奴は男じゃないと言いたくなるぐらい司葉子の魅力でいっぱいの作品です。食べちゃいたくなるぐらいの司葉子の可愛いさ、これを見たら司葉子ファンは益々、司葉子が好きになること間違いなしです。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-08-14 11:28:36)(良:2票)
625.  居酒屋ゆうれい
うわっ!平均点低いなあ!しかし、私はこの作品好きです。日本人に生まれてきて良かったと思えるいかにも日本的な雰囲気、あのセット、そして、何といって主演の二人、萩原健一と山口智子の人情味溢れる夫婦、そのコミカルさの中にある夫婦としての絆のようなものに、また、そこに集まってくる人達のあの楽しそうな顔付き、更に忘れてはならないゆうれい役の室井滋のゆうれいも見ていて楽しい。こういう心温まる人達が集まる居酒屋、その雰囲気などどこをとっても日本映画ならではの人情ものに仕上がっていて私は好きです。こんな居酒屋だったら、こんな気持ちの良い人達の集まる居酒屋だったら、例えゆうれいが出てこようが私は気にしないと思う。この映画はとにかく出ている人達が皆、本当に楽しそうに演じているのが良い。「居酒屋」と「ゆうれい」という組み合わせの妙、どこをどうとっても日本映画らしい映画!こういう人情話、喜劇がもっと見たい今日この頃、見るからにさほどお金はかかってないのは解るけど、金などかけなくても面白い映画は撮れるんだよという監督の気持ちも伝わってきて、そういう所も含めて好きな作品でもある。
[映画館(邦画)] 8点(2008-08-11 20:23:00)(良:2票)
626.  さくら隊散る 《ネタバレ》 
本日8月の6日に合わせるようにして借りてきた。我々日本人にとってけして忘れることは出来ない。忘れてはならない日、それが今日という日である。今から遡ること六十三年前の今日、8月6日、アメリカ軍によるB29三機が広島を襲った日である。広島に落とされた原爆の被害者の数は十四万人を超えると聞いた。その中に忘れられない名前がいる。第二次世界大戦中に全国を巡演し、移動演劇隊として活躍していたさくら隊のメンバー達、九人の中に園井恵子という一人の女優がいた。阪妻主演の「無法松の一生」で見せたあの気品溢れる燐とした美しさ、優しさに満ちた吉岡夫人、私は絶対に忘れることは出来ない。被爆から十五日後の二十一日、僅か三十二歳という若さで亡くなった園井恵子というこの女優、誕生日が8月6日というのも何とも皮肉な運命、宿命を感じる。この作品は事実であるからこそ伝わる重み、悲しみ、苦しさ、生前の仲間、同じさくら隊の人達を知る俳優仲間の証言と再現ドラマをリアルに描いている。被爆者達のもがき苦しむ姿の何と痛々しいこと。眼をそむけたくなるシーンばかりで見ていて本当に辛いし、怖い。事実だからこそのこの重苦しさ、これほどまでに恐ろしさを感じる戦争映画、原爆をテーマにした作品を見たことは今までなかったぐらい、本当に怖かった。本日8月6日、あの原爆投下から六十三年目の本日、観るに辺り、ここに犠牲となった大勢の方々に心よりご冥福をお祈りすると共に今もあの原爆の被害によって苦しんでいる被爆者の方々の為にも二度とこのようなことは起きてはならない。絶対にあってはならないと心より平和への願いを込め、手を合わせたいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2008-08-06 22:29:53)(良:1票)
627.  斬る(1968)
これは確かに似ている。黒澤明監督の「椿三十郎」と似たストーリー、しかしながら雰囲気は「用心棒」に近い。時代劇ではあるけど西部劇のような雰囲気を全体から感じる。「椿三十郎」や「用心棒」に比べると確かに出来としては劣るような気がするし、仲代達矢にしても三船敏郎のような侍としてのオーラがないし、緊張感という意味でも弱い。しかし、作品全体がコミカルなところなどは監督が喜劇を撮らせて上手い岡本喜八監督らしさを感じる作りになっていて、これはこれで一本の映画としてなかなかの出来にあることは間違いない。少なくともやたら評判の時代劇で山田洋次監督が撮った「たそがれ清兵衛」よりはずっと面白いし、好きです。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-02 21:08:22)
628.  地獄門
長谷川一夫と京マチ子の二人を見ると真っ先に溝口健二監督の名前を思い出す。この二人共、溝口作品において、インパクトのある演技を見せている。そして、今作でも印象に残るであろうこの二人、長谷川一夫のどこまでもしつこい男ぶり、女からしてみたらこんなしつこい男はごめんであろうし、男の私からしてもこのしつこさは異常であるとしか思えないぐらいのしつこさである。そんなしつこい男に好かれる女、京マチ子はまるで百人一首に出てくるような女の感じが凄くする。映像的な美しさは皆さん指摘の通りで本当に素晴らしい。しかし、物語としてはそれほど面白くもない。けして、つまらないわけでもないし、まずまず楽しめるものの、期待したほどのドロドロさ、凄みはあまり感じられなかった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-28 21:44:49)
629.  フランケンシュタイン(1994)
これ、確か劇場で見てるはず。何だかホラーてよりは恋愛もの、それも悲しい話だったような気がする。ヨーロッパ映画ぽい雰囲気を感じるし、なかなか見応えのある作品になってた記憶があります。ところで、デニーロ!仕事選べよ!普通じゃない人間を演じても凄いのに、今度は人間ではなくフランケンシュタインとは、人間じゃない怪物を怪物らしく怪物的な演技とメイクで見せるデニーロの化け物ぶりは、正に仕事の為なら役を選ばない。何かこの作品あたりからやたら色んな作品に出るようになった気がするけどギャンブルで負けて借金でもしてんのかな?て言いたくなるぐらい、本当に仕事を選んで欲しいと思わずにはいられません。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-23 23:03:51)
630.  桃の花の咲く下で 《ネタバレ》 
笠置シヅ子演じる紙芝居屋さんと大勢の子供達が歌いながら歩いてやって来る場面を見て、思わずマキノ正博監督の大傑作「鴛鴦歌合戦」を思い浮かべてしまった。何とも軽快な感じの始まりも日守新一が出てきた途端、急に湿っぽくなってしまい、どうも日守新一が出てくるとその顔付きがいつでも暗く感じてしまう。しかし、その一方でこの映画は何と言っても笠置シヅ子の紙芝居と歌による明るさとそれを観て、または聞いて楽しそうにしている子供達の健気さが作品全体の空気をとても良い雰囲気に変えてくれている。清水宏監督の映画を観るのはこれで3本目だが、どの作品も全編に流れる空気と懐かしさ、心地の良い音楽と本当にそこにあるCGなんかじゃない、本物の大自然を生かした映像とが観ていて心癒される。それほど大した面白味のある話でもない今作にしてもやはり自分が子供の頃に楽しんだ紙芝居や桃の花の咲く下でとタイトルにもあるように木の下で大人達と歌ったり遊んだりした懐かしい思い出が甦ってきて、それでけでもこの監督の映画は観ていても嫌な気持ちにはならないし、観て良かったと言えるものがある。ラストの桃の木の下で聞えてくる歌声の響き、ここでスッパと終わらせることで残る余韻、清水宏監督は余韻の残せ方も上手いと感じる終わり方、いつまでもぐたぐたと引っ張らない所もこの映画の良いところです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-21 11:47:18)
631.  何故彼女等はそうなったか
清水宏監督の作品を観るのは「有りがたうさん」に次いでこれが2作目だが、これはもう、話そのものよりも香川京子、香川京子あってこその作品です。小津映画でもなく、溝口映画でもなく、成瀬映画でもなく、黒澤映画でもない、なかなか観ることの出来ない姿がここに映されているだけでも観て良かったと思える。話としての面白さや会話、フレーズとでも言うべき方が良いかもしれない言葉による可笑しさ、楽しさはあまり感じられなかったし、同じ清水宏監督の「有りがたうさん」のような滲み出る笑いと皮肉のようなものもないし、作品としての完成度もそれほど感じない。それでも良いのだ!ただただ香川京子の美しさ、それが観れればファンとしてはこんなにも嬉しいことはない。そういう作品だというのが、この作品に対する感想です。それにしても、にじばぶさんの香川京子への想い、ふくらはぎとかかとに対する執着心とでも言うべきか?足フェチぶりとでも言うべきか?同じ香川京子ファンとして、尊敬する以外、ございません。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-20 23:37:51)(良:1票)
632.  遠い雲
高峰秀子が二人の男から愛される女を演じている。かつての恋人ともう一人の別の男、この二人から受ける愛に対して苦しむ姿を演じてるのたが、こういう役柄を演じても全くもって嫌味なく演じることの出来るところが、この女優の凄さであるとこれを観るとそう感じます。話そのものはごく普通の男と女のメロドラマっぽい作りで平凡な出来ではあるが、高峰秀子という女優の素晴らしさ、凄さを体験出来るという意味において、この映画は高峰秀子の映画だ!
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-17 21:07:17)
633.  青年の椅子
石原裕次郎と芦川いづみ、このコンビの作品を久しぶりに観たけど、どの作品もパターンは似ている。しかしながらそのパターン、つまりはマンネリしているが、観ていてもけして嫌な気持ちにはならない。いや、正確に言えば今作では観ていて腹の立つ奴の方が多いものの、石原裕次郎とそれ以上に芦川いづみが良い。だから大きなマイナス材料にならない。そんなに特別面白い作品ではない。しかし、芦川いづみがいる。それだけで良いのだ!芦川いづみの出番が少ないと物足りないし、観ていてもつまらんと感じる内容のものでも芦川いづみが画面の中で動き回る。出番が多いと私はそれだけで観て良かったと思えてしまうのです。そういう女優の代表が私にとっては芦川いづみという女優なのである。本来なら5点レベルの出来も何度も言うように芦川いづみ、芦川いづみ、芦川いづみがいる。出番が多いからこそこの点数!石原裕次郎を見る芦川いづみの視線がいつも良いのです。北原三枝も嫌いではないけど(特に好きでもない)石原裕次郎映画に最も相応しいヒロイン、女性は芦川いづみだと思ってます。ファンの方には申し訳ないけど間違っても吉永小百合ではない。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-15 20:49:35)(良:2票)
634.  大菩薩峠 竜神の巻
市川雷蔵の机竜之介、第二弾は前作同様、相変わらずクール、しかし、今作の目玉は何と言っても中村玉緒である。前作以上に女の悲しみ、愛する者(机竜之介)への思い、情念というものが感じられる。この頃の中村玉緒、本当に可愛い。これを観たらそりゃ勝新が惚れるのも解る。前作同様、なかなか見応えのある内容になっている。映像の美しさ、そして、市川雷蔵のかっこ良さと美しさ、この後の完結篇も楽しみです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-07-14 21:21:30)
635.  喜劇 逆転旅行
これ、面白い!冒頭の列車の中のシーンからして凄く笑える。名優フランキー堺と伴淳三郎の列車内でのやり取り、更に倍賞千恵子がなんとこの作品の中ではフランキー堺を誘惑しまくるという役で登場!出ている俳優達の演技、会話、それだけでもこの作品、かなり笑える仕上がりに満足のいく出来栄え!フランキー堺、この人、本当に上手いし、画面にフランキー堺が出てくるだけで笑えるのが凄い。フランキー堺の1人芝居の笑えること!傑作というよりも快作て言った方が良いような日本映画ならではの笑いがここにはある。これはとにかくフランキー堺という名優の良さ、面白さが十分に現れていて、フランキー堺なら一度は観るへきだ!
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-13 22:26:56)
636.  シミキンのオオ!市民諸君 《ネタバレ》 
うひゃ~!川島雄三監督!こんなぶっ飛んだ作品がまだあったとは、これはハッキリ言って、駄目な人には全く受け付けない。どう見ても駄作だと思うだろう!しかし、敢えて言わせて貰う。川島雄三映画を楽しむには、欠かせないものがハッキリと見て取れる。例えば劇中に出てくる宣伝用映画の撮影シーン、あれなど戦争中の国策映画のパロディを思わせる。常に前を見て誰よりも一歩先を見据えている川島雄三監督の視線の先にある時代を読み取る鋭さ、また変わったものきり集めている社長の変な趣味、孫悟空の卵を集めたり、無人島だと思っていたナマズ島にルーレット、酒場に裸祭りと、普通じゃないこの一癖も二癖もある感覚に私は毎度ながら楽しませてもらえるのだ。清水金一のあの個性もいかにも川島雄三作品らしい。一年間も会社からホサレたとか言ってはノーテンキなことばかりしているようなこのノリに付いて行けたらあなたは立派な川島雄三マニアです。これは間違いなく川島雄三映画だ。けして映画史に残るような映画ではないが、これを語らずに川島雄三という監督を語ることなど私には出来ません。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-07-13 22:18:43)
637.  盲獣 《ネタバレ》 
ヤバイです。もう最初からとにかくヤバイです。緑魔子演じるモデルの彫刻を撫で回す船越英二、物凄い変態ぶりです。増村保造監督、もう、あなたの創る世界は本当にどれもがヤバイです。本当に変態です。変態映画を撮らせたらこの監督の上を行く者はいなでしょう!船越英二のあの変態ぶりに加えて緑魔子の変態女ぶりも凄まじい。生まれた時からずっと眼が見えなくて不自由な生活をしてきた船越英二、この二人と船越英二を一人で育ててきた母親との壮絶なバトル、息子への嫉妬、息子を逆に誘惑する女への嫉妬、女と女の女にしか解らないであろう嫉妬、監督の増村保造て人は男なのにどうしてここまで女の気持ちを描けるのか本当に不思議だし、頭が下がる。謝って母親を自分の手で殺してしまった息子、船越英二と悪魔のような女、緑魔子の二人の演技が本当に怖いぐらいで間違っても夜には見れません。あの女の人の裸ばかりの蝋人形のセットも本当に不気味!人間の感覚をまるで人間ではなく昆虫のようにして描くと同時に人間の愛の怖さ、深さまで同時に描き切る。正しくこの監督の本領発揮の凄い映画!あまりの怖さにもう一度、観たいとは思えないが、ここまで人間が壊れていく様子を描いた作品はそうはないと思うぐらいこれは観ていて本当に怖かった。正しくタイトル通りの映画だと感じるとにかく怖い、怖い、そして、何もかも本当にヤバイ映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-13 11:38:07)(良:3票)
638.  妻という名の女たち 《ネタバレ》 
おっと、これまたにじばぶさん、お先に失礼!て何だか川島雄三監督の傑作「幕末太陽傅」の中のおそめと金造みたいだな?あっ!おそめといあ、左幸子、ここでも凄いです。この女優の演技力は日本映画の歴史において女優の中では群を抜いてます。また、こういう役柄、きちんとした奥さんがいる相手に対して惚れる女、愛人役、そして、娼婦の役、水商売役を演じると更に凄みを感じるから本当に恐ろしい女優さんだ!司葉子というこんなにもお美しい奥さんがいるのもご存知の男の所にやってきてはその演技の上手さがとにかく凄いので、見ていても相手の男、今作で言えば徹底的に駄目男、どうしようもなく優柔不断で歯がゆい小泉博の駄目男ぶりが余計に目立つ。そんな駄目な男を亭主に持つのがあの司葉子、日本で一番スーツ姿にスカートと腕時計の似合う女、司葉子でこの何ともドロドロして冷え切っている夫婦の関係、どこにでもありそうなそんな内容の中におけるこの司葉子のあの細い腕と手首に巻かれてる腕時計、あぁぁぁ、あの腕時計になりたい!もう、話よりも司葉子の美しさ、顔からあの首筋、うなじから腕、足ともう、何だかこう書いてると私はタダのドスケベ親父にしか思えないのだが、本当に司葉子、何かもが本当にお美しい。美しすぎる。そんな司葉子という奥さんがいながら左幸子と浮気する小泉博めっ!裁判所が向こう(亭主)の方を持つなら俺が代わって制裁してやるって「夕焼け小焼け」の寅さんかよ!おっと、何だか話がそれてしまってるなあ!見ていて小泉博に腹が立つわでイライラも最高潮に達している所であの左幸子と司葉子の二人ですよ。二人揃ってこの駄目男小泉博を捨て、去っていく。やったあ!良いぞ!それまでのイライラがここで一気に解消された。しかし、けして、楽しいとも思えないし、こんな駄目男、男から見てもどうしようもなく思えて仕方なく、あの二人の女優のお陰で最後まで見れたものの、そうじゃなきゃ途中で見るの止めてたと断言出来る。それにしても司葉子、やはり良いなあ!一度で良いから「わたくし、うちなんていりません。主人が欲しいんです。」なんて言われてみたい。どう?私で良ければいつでもお供致しまっせ!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-09 21:07:06)(笑:1票)
639.  濡れた二人 《ネタバレ》 
にじばぶ様!遅くなりました。失礼致します。夫と上手くいってない妻と別の男との恋愛映画、メロドラマです。しかし、しかし、そこは監督が増村保造で主演は若尾文子ですから、普通のメロドラマになどなるわけないです。冒頭の風呂についての会話、やりとりからして凄まじいドロドロぶり、火花散る攻防にこの先の展開がどうなって行くのか?という興味が掻き立てられる。夫と喧嘩してばかりで不機嫌そうな若尾文子、折角の約束の旅行も夫の都合で駄目になり、一人で旅に出た若尾文子に待っていたのは何と言うアホで野獣の如く、まるで獣、飢えた狼、ライオンのような男、北大路欣也、こんな危険な男と合わせるなんて増村監督はやはりここでも変態ぶりを発揮している。婚約者であるもう一人の女にバイクを蹴飛ばされ、頭に来て婚約者をレイプする北大路欣也の壊れぷりも凄いが、それ以上に会ったばかりの人妻でもある若尾文子に結婚を申し込むという大馬鹿ぶり、若尾文子に「何を言ってるの」て軽く流された上に船の上で夫よりも好きかもしれない」て言われ頭の中はパニックに、そりゃ北大路欣也でなくてもあんな美しい若尾文子にそこまで言われりゃおかしくなるのも解る。更にこの後の若尾文子も若尾文子で凄い。何を言うかと思ったらあんな風に変になっている北大路欣也に向って「さあ、いらっしゃい」てあぁぁぁぁ~駄目だ!見ていて私も北大路欣也同様、変になってしまいそうでした。てより既に変になってます。良いな!良いな!いくら映画だからって、お話だからって、あんなことまで言われる北大路欣也が羨ましい。それにしても北大路欣也の馬鹿正直ぶりには笑えてしまいます。「俺、奥さんの裸が見たかったんです」て何て正直な奴だ!私も見たいぞ!またそれに対する若尾文子の答えも凄い。「いいえ、お見せするほどのものじゃないわ」て、もう、駄目!こうして感想書いてるだけで鼻血出そうです。しかし、増村監督は男の気持ちというものをよくぞここまで徹底して描きながらも同時に女の気持ちもきちんと描く辺り、毎度のことながら感心させられる。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-06 21:53:32)(良:1票)
640.  陸軍中野学校 《ネタバレ》 
市川雷蔵は相変わらずクールで、卑劣な男を淡々と演じているし、またそういう男が本当に似合う。婚約者であろうと、おかまいなしに毒殺する。増村保造監督はここでもやはり変態性をあの教育における現場でのやりとり、裸の女性の人形まで使っての女性を抱く講習なんて、他の監督にはない変態性が見られる。そんな一方で見ていて違和感が残る。最も違和感が残るのは加東大介の中佐、どうにもこうにも見ていて「社長」シリーズの延長のようにしか思えない。あれだけ厳しい環境の中でも義理に厚く情け深いのも変な気がする。小川真由美のあの役もこれは小川真由美がけして、悪いというわけではなく、若尾文子にこそぴったしの役ではないだろうか?スパイ映画としての完成度に関しては、緊張感もあるし、完成度も高いとは思うが、キャスティングに何か違和感が残るのがマイナスである。最後に市川雷蔵にもう一度、話を戻すとあんなご服屋さんはいないって!どう見てもスパイとしか思えない。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-06 16:05:29)
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