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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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621.  呪怨 (2003) 《ネタバレ》 
OV版の映画化とのことだが中身は続編になっている。 さすがに映画らしく若干洗練された感じでホラーとしてもそこそこ怖いが、個々の出来事に新鮮味があるとは限らず、洗髪中に誰かの手、というのはこの映画以外のところで最初に見たような気がする。一方で旧作にあった微妙なおふざけが少ないのは真面目な映画なので仕方ないわけだが、終盤に出る女子高生の横暴なふるまい(男子を暴力的に排除、教員を脅迫)などはOV版2の中学校の場面に相当するものだったかも知れない。 一方で昼夜も部屋の電気も関係なく、TVには頼れず、布団を被れば布団の中に出るといった形で、徹底的に逃げ場を封じているのがこのシリーズの特徴になっている気はする。また旧作以来の時間軸錯綜型の構成を利用して、劇中で別の時間世界同士を接触させてみせたのは新しい趣向であり、これは例えば練馬の家は時間の流れの制約を受けない、といったことを示唆する試みだったとも取れる。 ただし今回は終盤が変に難解だったのが困ったことで、特に二度目のフラッシュバック以降は何がどうなっていたのか正直ほとんどわからない。無理に何か考えるとすれば、練馬の家は入った人間を呪うだけでなく、新たな呪いの根源を生み出し続けると言いたいのか? 何にせよ今後も単純に同じことが続くという前提のラストではない感じがしなくもない。  ところで今回は特に好きな女優が出ていたわけでもないが、それぞれに個性的な美人女優の競演のようになっていたのは大変結構なことだった。個人的には奥菜恵(怯えた顔)、伊東美咲(全部)が印象的だったが、そのほか徳永家の妻役(松田珠里)も微妙に好きだったりする。それにしても役の固定してしまった人は毎度大変だと思う。また今回は特にエンディングの歌の悲哀感が印象的だった(次回も同様)。
[DVD(邦画)] 5点(2015-12-12 14:47:49)
622.  呪怨2<OV>(2000) 《ネタバレ》 
前作の最後に出た北田良美さん(演・藤井かほり)が美形で目を引いたが一瞬だったので、この人を見るために続けて2も見なければならない気はしていた。しかし実際に続けて見ると全体の4割程度が前作のおさらいのため非常に苦痛であり、これは大きな減点要因である。 新作部分については前作並みだが、当初の家を離れて拡散するのでは「リング」との違いが明確でなく、田舎の実家に行くのも既視感がある。作品世界としての広がりを持たせるためには元の家に閉じこもるばかりでもいられず、練馬の家を本拠地にしながら母子が各地に出張していたということだろうが、終盤でいきなり増殖したのはさすがに羽目を外した印象があった。 また練馬の夫/父親が生前に出かけて惨劇を起こしたアパートが今回新たな呪いの発生地になったようだが、これはその後にどうなったのかわからず、呪いを拡大させる試みにしても単発に終わったようである。  なお評価したい点として、前記の北田良美さんが夫を無造作に撲殺するのが今回最大の見どころだった。また終盤の中学校で、バカ男子の罵詈雑言に賢い女子が一歩も退かず対抗していたのが痛快で(「それでも男?」という台詞がすごくいい)、こういう微妙にユーモラスな場面が味わいを出している気がする。
[DVD(邦画)] 3点(2015-12-12 14:47:44)
623.  呪怨 -ザ・ファイナル- 《ネタバレ》 
いよいよ最後とのことでどのように終わるのかだけ期待していたが、結果的には「繰り返す」「終わりはない」ことが明らかになっただけだった。 しかし最初の家が壊されて別の家に移るなら場所に憑くモノではないことになり、毎度の冒頭に出る辞書的説明にも合わなくなるところがあるので、その意味で旧来のシリーズとしては終了といえるのかも知れない。その代わりこれからは、場所に縛られることなく貞子のように独立キャラクターとして存続していくということなのか。先日の12/10には「貞子vs伽椰子」(白石晃士監督)の製作が発表されたようだが、当初からそういう展開を目指した準備だったようにも見える。 なお以前はそれなりに役目があったように見えた夫/父親は、今作ではもう不要の扱いになったらしい。また他人の腹を借りるという前回の設定はどうなったのか、少なくとも自分にはよくわからなくなっていた。  ところでこのシリーズは事実上、多彩な出演女優が大きな見どころになっていたわけだが、前回に比べて今回は全体的に少し落ち着いた印象がある。 まず女子高生の長谷川玲央役が、素朴な感じの癒し顔で出ていたのはなかなか好印象だった。前回の外人顔の女子高生が最後までキレイな顔のままで終わり、これは一体何のために出て来たのかと怒りを覚えたのに対し、今回は腐乱死体までやっていたのは覚悟ができている。友人の女子高生2人も年齢的に高校生には見えないところがあるが、堅実な感じでボケとツッコミをやっていたのは可笑しい。こういう微妙なおふざけ感が、OV版以来のこのシリーズの持ち味ではないかと思われる。 また主人公は前回よりさらに年上で大人の雰囲気だったが、女優本人は極度の怖がりとのことで撮影現場でも大変だったらしい。オールアップ時に泣きながら怖かったですと言っていたのを見ると、なんかかわいい人だなと思ったりもした(見る側からすれば全く怖くなかったわけだが)。この女優は自分としてはよく知らない人だったため、現在の活動状況を動画サイトで確認しようとしたところ「平愛梨 天然」とかいう予測候補が出て、バラエティ番組での受け答えなど見て大笑いさせてもらった。結果として、個人的にはこの女優が大好きになった映画ということで終わった。 またついでに書いておくと、佐伯俊雄役の子役(小林颯)が、素顔の状態ではいつも非常ににこやかな表情をしているのが可笑しい。
[DVD(邦画)] 4点(2015-12-12 13:55:33)
624.  女子カメラ 《ネタバレ》 
人生の変動期に焦点を当てたちょっといい話で、登場人物の描き分けも悪くないが、それぞれの将来を応援したくなるほど強い思い入れは生じない。特に怒声が苛立たしい関西人は個性的どころでなく明らかに不快であり、最初に生じた嫌悪感が容易に解消されずに最後まで目障りな人物のままで終わった。テーマ的には家族写真に焦点を当てているが、家族も写真も話が薄いのでそれほど心にしみるものはない。ただ途中で何度か出る写真を見ていると、写真というのもいいものだなという気がして、うまく写真の撮れる人はうらやましいと思ったりもした。 なお劇中に何度か出る9年以上前の話というのは結局何のことか明示されなかった気がするが、劇中に出た情報だけで適当に想像しておけというならできなくもない。  ちなみに見て思い出したが、4人が宿泊した指宿の観光ホテルには、自分も映画公開の4年前に泊まったことがある。なんでこんな高そうな宿を幹事が選んだのか今となっては不明である。
[DVD(邦画)] 5点(2015-11-19 21:53:37)
625.  14才のハラワタ 《ネタバレ》 
主人公はマイペースというだけあって他人との関係づくりにほとんど主体性が感じられないが、しかし決して他人と断絶しているわけではないらしい。自分をとりまく人々を否定的に扱わず、対立するものを含めて丸ごと受容しているから見守り役にもなれるのだろう。自分の両親に関しても、母親と父親それぞれの存在をちゃんと肯定的に扱っていたようで、またそういう自分を自分で肯定しているからこそ、少々何があってもこの子は大丈夫なのだろうと思われた。 ただ少し気になったのは母親が、身も心も自分で守れ、と忠告していたことである。これはもしかすると主人公が父親似であることを心配していたのかも知れないが、しかし父親などよりはよほどまともな出来だったようで、世間の枠組みもそれなりに受け入れていたように見える。単純なお人よしなら本気で将来が心配になるが、しかし成績はよくなくても決してバカではなく、いろんなことをちゃんと見ている賢い子だろうから、心配することはないかも知れないと思ったりする。  ところで主人公の絵は悪くない。事情を知らなければどういう意図かわからないだろうが、見れば本人が描きたいものはしっかり描いてある。劇中では残念ながら注目されていなかったようで、やはりどうしても色遣いの特徴とかファンタジックな表現の方が人目を引くのだろうが、それでも誰かは見ている(おれは見ていた)ので、まずは自分の光るところを大事にして、とりあえずマイペースで進んでいってもらいたい。 そのほか余談として、主人公が青木さんの発言を聞いて紙袋を取り落した場面は笑った。子ども相手に「ほう」などと言ってみせる感性も面白い。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-19 21:53:30)(良:1票)
626.  大人になった夏 《ネタバレ》 
エイベックス所属タレントのプロモーション映画のようなものらしい。13歳の少女3人(山谷花純・江野沢愛美・小嶺燦羅)が可愛らしいのはいいことだが、それはそもそもそういう企画なので当然である。演技としては苦笑または爆笑するような場面もあったが、出演者それぞれの課題をこなすべく頑張っていたように見える。 ストーリーに関しては、13歳のお話としてはなかなかいい感じになっている。責任といえば他人に問うものと思っている甘ったれた少女を、金さえ出せば何を言ってもいいと思っている連中にいきなり直面させるのはけっこうな荒療治で、これなら本人らが「大人になった」と自負するのも一定の説得力がある。恋に関しても、相手の本意に対して自分らの思惑がかすりもしない場合があると知ったのはいいことかもしれない。 ただ少々引っかかったのは、劇中の嫌な大人が最後は簡単にいい人に変わってしまう例があったことである。うち藍の父親に関しては、13歳少女の主観映像としてこう変わったように見えたと言えなくもないが、子連れの男のようなのを安易にいい人にしてしまってはならない。こういう人間は死ぬまでこういう人間であり続けるのであり、それを前提として何とかするのが大人の道なわけだが(早く死んでもらいたいが)、まあ13歳のお話でそこまでシビアにする必要もないわけか。 そのほか少々都合の悪いものは見なかったことにすれば、全体的には微笑ましく見られるいい映画だった。こういうものに高い点を付けると顰蹙を買う恐れもあるが、自分としては明らかに好意的であるから悪い点にはできない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-11-19 21:53:28)
627.  1/11 じゅういちぶんのいち 《ネタバレ》 
人気マンガを使って適当に作って適当に稼ぐタイプの映画かと思ったらそうでもなかったようで、控え目な背景音楽が落ち着いた雰囲気を出しており、少し台詞をじっくり語りすぎる感じはするが誠実に作られた印象がある。 最初の方では話がばらばらに見えているが、それがかえってその後の展開を期待させる。前半で主人公と新入部員2人、またそれぞれに関わる女子の思いを描いておき、後半にその大元になった事件を出して、全てを一つの流れにまとめていくのは説得力のある構成である。主人公の受けた影響がサッカー部だけでなく、それ以外の人々にも波及していくのは「思いの数だけ未来がある」というコピーにも素直につながり、最後の試合の場面でカメラ女子と演劇部がまた顔出ししていたのは微妙に感動的だった。終わってみれば「キラキラ」という言葉が印象に残り、真面目に語るのが恥ずかしい内容ではあるが心情的には全面肯定したくなる。 ただ重要な要素として心霊現象が出て来るのは感心できることではないが、これが原作由来なのであればまあ仕方ない。  ところでヒロイン役は体型がサッカー選手のようには全く見えず、実際にやらせるとボロが出るのではと危惧したがそのように見える箇所はなく、顔の表情の方が強く印象に残るので問題ない。このヒロインは前半ほとんど出ないのでいつ出るのかと心配になるが、その間も他の主要キャストの女優を見ていれば飽きることがない。特にマネージャー役が可愛らしいので心和むものがあるが、主題歌もこの人の持ち歌であり、声もきれいで張りがあるのが印象的だった。ほかにカメラ女子や演劇部も味のある人物像になっており、うち演劇部の部長は大人びた感じだが小柄で可愛らしくも見え、自分としても昔こういう先輩がいたなと思い出すものがある。そのほか、男連中も好印象だったと一応書いておく。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-16 00:51:59)
628.  トイレの花子さん 新劇場版 《ネタバレ》 
主演女優が好きなので見た。特別の美少女ではないが普通に可愛らしくほんわかして和む顔である。エンディングの歌も本人が歌っており、この曲自体は元気がよくて爽やかでいい感じだが、ただし本編の内容とは全く合わないので呆れる。 この人を見るだけで自分としては十分だが、本編についても一応書いておくと、まず途中までの雰囲気は悪くなかったが、しかし結局最後は包丁を持った女とか貞子風のバケモノを出さなければ済まないと思っていたらしいのは失望する。また最初は学校内のいじめが問題になっていたので、これに関わった連中が一人ずつ死んでいくとかなら勧善懲悪的でよかったと思うがそうでもなく、いつの間にか家庭の問題に移行してしまったのは残念なことである。人知れず葬られた無戸籍児を怪異の発端に位置づけること自体はいいのだが、基本は学校の怪談なのだから、ストーリー全体がずれた方に行ったように見えるのはよろしくない。さらにいえば、そういったビギニング的な内容にするにはこの話自体が古すぎる。大昔からある著名な怪談を劇中人物が誰も知らず、まるでこの場が発祥地だったように見えるのは異次元世界のような印象があった。 ほか特に言いたいのはラストがこれではあんまりだということだが、その直後に前記エンディングの歌が出て元気よく爽やかに終わるので、まあこれはこれでよかったということにして、とりあえず主演女優と主題歌に若干加点しておく。人も好きだが曲も好きになってしまった。みんなに聞いてもらいたい。
[DVD(邦画)] 4点(2015-11-16 00:51:56)
629.  骨壺 《ネタバレ》 
主要人物4人をそれぞれアイドルグループから選抜した形になっているが、アイドルという割には見事に全員可愛くない。このようになっている意図は不明だが、自分にとってホラー映画で可愛くない人物はいつどのように死んでも構わないから勝手にしろということになるので、こういう救いのない映画にはこれがふさわしい。 かえって1人生き残ったのが気に入らないわけだが、この人物も最初から悪印象のため観客の共感を妨げるものがある。この映画を見て素直に共感できるとすれば、“基本は性悪な女子高生だが実は悔い改める素質を持った者”(要は劇中人物そのまま)に限定されるように思うが、そんな人間が都合よくこの映画を見るものか、あるいは一般に女子高生とはそういうものと見極めた上でやったのかはわからない。原作と映画の比較でどこがどうなったのか知りたいところもあるが、この原作者の著作は読む気にならないので自分にとっては永遠に不明のままである。 そのほか、真に最悪だったのは終盤の叫び声がやかましいことだった。悲痛な叫びとかいう以前にやかましいこと自体が耐えがたい。こういうのはもう理屈も何もなく最低点を付けるに十分な動機になるが、ただし憎悪するほどではなく嫌悪という程度にとどまるので0点にはならない。
[DVD(邦画)] 1点(2015-11-16 00:49:00)
630.  スイッチを押すとき 《ネタバレ》 
けっこう気合の入った映画らしく、現場スタッフもキャストも真剣に取り組んでいるように見える。人の生死を真面目に考える映画かどうかはともかくラブストーリーとして見た場合、最後にいわゆる天国で二人一緒になることを新たな希望にしたなら切ないものがある。映像特典には脚本通りのラストも収録されていたが、これをあえてカットして公開版の形にしたのは正解だったと個人的には思う。最後に題名が表示されるのも印象深かった。 しかし絶望的に駄目なのは背景設定である。どうせ原作段階でもシチュエーション優先で背景などは適当にでっち上げたものだったのだろうが、この映画ではその絵空事に生真面目に対応しようとした結果として、まともな大人が耐えられる限界を超えてしまったように見える。同種類似の他の映画では、荒唐無稽な設定に気を取られず中身に集中できるよう作られたものもあるが、この映画ではその処理を誤った点で大失敗作と言わざるを得ない。原作のせいもあるわけだが残念なことである。 なお若手の出演者の皆さんはおおむね好印象だったが、自分としてはヒロインが目立つのは仕方ないとして、もう一人の若手女子がひたすら地味な人物のままで真っ先に退場してしまったのは期待外れだった。
[DVD(邦画)] 4点(2015-11-11 20:08:40)
631.  ユメ十夜 《ネタバレ》 
原作の並び通りの10話オムニバスである。少しでも原作に引っかければいいとの前提で自由に作ったということらしい。 【序】女学生が可愛らしい。 【1】映像面のインパクトは別として意味はわからない。尻をまくるのと遠景の観覧車が印象的。 【2】原作+オチ、最も真面目。堅実。 【3】怖さで印象に残る原作の第三夜を丸ごと取り込んだホラー。解釈が面倒くさいが子どもらが微笑ましい。 【4】切ないお話。今度は忘れるなと言いたいところだが、この男はこれまで何回この夢を見たのか。仮に年1回のペースとすればもう死んでいる。 【5】難解。こういう意味か、と感覚的に思うところはあるが確証はない。 【6】劇団員のような人々がネットスラングをそのまま口にするのは斬新だったかも知れないが、見ている側は気恥ずかしい。 【7】絵柄もそうだがラストがいかにも現代風。若年者向け翻案ということか。 【8】最も支離滅裂。少女3人組が可愛らしい(顔が見えないが)。 【9】女の容貌には惹かれるが深い仲にはなりたくない。 【10】ドロンジョ様が豚の化身だったかのような印象。自分としては結構好きだ。 【終】女学生の生まれ変わりが可愛らしいと言いたいところだが100年前ほど可愛く見えない。 ほとんどわけがわからないが、そもそも夢であるから気にしなくていいことにする。特に心を動かすようなものはないが内容が多彩で飽きることはなく、また魅力的な女優が出ている(個人的には特に4、9、10)ので悪い点にはしない。美女ばかり見るなという第十夜の教訓は観客に向けた皮肉か。
[DVD(邦画)] 6点(2015-11-11 20:08:37)
632.  いちばんきれいな水 《ネタバレ》 
かなり残念な映画だった。登場人物で見る限り、妹は利発そうで愛嬌もあり、また叔母は本職の役者でないながらも独特の風格があって大変いいと思ったのだが、肝心の姉がこの顔でこの声で小学生でもやらない放埓な行動をするのは非常に苛立たしい。そのため姉が目覚めてからは一気に見るのがつらくなる。 またストーリーの面でも、「この夏は…」という唐突な発言以降は素直に納得できなくなる。それまでの妹は感性豊かで頭脳明晰で判断力もあってそれ自体何の問題もないように見えていたので、今回の事件で初めて世界が広がったという説明が取ってつけたように感じられる。また外国人の件はどういう意味だったのかわからず(ラテン系は小学生と仲良しになれる?)、手の写真も伏線回収しましたという以上のものになっていない。 ほか水の場面は映像的な見せ場なのだろうが、自分としては最近見たホラー「仄暗い水の底から」(2001)を連想して不吉感を覚えた。まあそれはこの映画のせいではないわけだが。  ところで、特典映像に収録されているサイドストーリー「夏美のなつ~いちばんきれいな夕日」(監督 武正晴、脚本 足立紳)の方は普通に面白い。当然ながら姉は出ないが妹が活発で可愛らしく、バカ少年らとのやり取りも微笑ましいほのぼのドラマである。何より妹役が女優として輝いており、本編の主役にも負けていない(勝っている)のが感動的だった。ほか「小林さん」(演・青木崇高)というのも何気にいい感じを出している。 以上のようなことで、点数は本編だけだと4点だが、サイドストーリー込みで5点にしておく。
[DVD(邦画)] 5点(2015-11-11 20:08:33)
633.  クロユリ団地 《ネタバレ》 
住人が減って高齢化の進んだ団地という設定は、右上がりの時代が終わって少子高齢化と人口減少が進行する現代にふさわしいと思えなくもないが、実際それがあまり生かされていないようなのは面白くない。 例えば問題の事件が起きたのがこの団地の最盛期だったとすれば、団地そのものの衰退と、そこにいつまでも一人で残る少年の孤独が重なる形になっただろうが、実際は13年前(西暦2000年頃?)とのことでそういう取り方はできず、単に主人公が孤立しがちな舞台を用意しただけに終わっている。または「仄暗い水の底から」(2001)の舞台設定を再利用しただけに思えなくもない(エレベータはないが)。また主人公が介護の学校に通っていたのも、高齢化の時代の表現というより隣室の老人を発見するきっかけだけで、ストーリー展開上の都合でしかないように見える。そういった設定と主人公の負った心の傷にも直接関係がないようで、全体として散漫な構成になった印象がある。  ところで普通一般のホラー映画でよくあるように、登場人物が自分からわざわざ危険に近づいていくという制作側に都合のよい(観客にとっては苛立たしい)展開に、この映画ではまともに理由づけして開き直ったように見える。祈祷師は「優しい」という言い方だったが、それよりも感情面で割り切りのできない性格ということだろうし、また自分で言っていたように怖いものから目を逸らせなくなり、逆にまじまじと見つめてしまうタイプだったのではないか。それでは今回のような受難も仕方ない気がするわけだが、これも「仄暗い…」の虚弱な主人公のイメージを流用したように思えなくもない。劇中では、すぐに部屋を出ろと言われたのに待っているかのようにまだ部屋にいて、予定通り入れてしまったあたりでこれはもう見捨てるしかないと思われて、あとは応援しないから勝手に破滅してしまえという投げやりな気分だった。  なお主演女優に関しては、個人的に愛着はないので特に感想もないが、ここを見ると皆さん好意的なようでもあり、どうか今後とも頑張っていただきたいと一応書いておく。
[DVD(邦画)] 4点(2015-11-09 18:38:58)(良:1票)
634.  ノロイ 《ネタバレ》 
本当の話とはとても思われず、特に長野県での事件はかなり作り物っぽい。しかし初めからフェイクと割り切れば、かえって本当らしく見えるところの方を評価したくなる。表面上はあくまで本物を装う態度を見せておき、その割にシラっとおふざけを入れて来るようなのも可笑しい。 登場人物に関しては、本人役で出ている芸能人が誰も死ななかったのは最低限の真実性を担保していると思われる。エンドクレジットが出ないのでその他の出演者は名前がわからないわけだが、加奈ちゃん役は今も元気で活躍中なことが明らかであり、またその母親役で端正な顔の人物は、別映画でも見たことのある長宗我部陽子という女優だったことがあとでわかった。気づかなくてすいませんでした。 そのほか特記事項として、××××男の××××演技はあまりにくどいので閉口したが、この男のアルミ張りの部屋を見ていると、確かに何かから守られている気がして居心地がよさそうだと思ったのはおれも変だということか。またラストで映像作家が最後まで撮るのをやめなかったのは、ベトナム戦争時の戦場カメラマンに関して、写真を撮るよりまず残虐行為をやめさせろという批判があったのに対し、カメラを構えたままノーと叫ぶのが正しい、と応えたというような話を思い出した(正確でないかも知れない)。  なお余談として、劇中で映像作家の家が火事になった場面を見ていた時、自宅から少し離れた場所で本物の建物火災が発生し、消防車複数台と救急車が近くを通過していったのは少しビビった。これは洒落にならない(ぼやで終わり、人的被害なし)。
[DVD(邦画)] 6点(2015-11-07 23:31:45)
635.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
劇中の母親が痛々しいので見るのがつらい。これほど精神的に脆弱では保護者として心許ないと夫に思われるのも仕方ない気がする。また離婚問題を抱えた大変な時に、わけのわからない心霊現象にまで巻き込まれたのも基本的な運のなさを露呈した感じで、そういう面(本能的に危険を避けて通る素質がない?)でも先が思いやられるものがある。 そのままでは全てが母親の精神状態のせいにされかねないところだった(実際そういうオチかと思った)が、かろうじて味方の弁護士が事実関係をはっきりさせた上、不可解な部分にはこじつけ気味の説明をつけてでも、全てが理性の範疇に収まるよう計らったのは幸いと思われた。しかし自分だけで行動するなと言われたにも関わらず、予期しない事態に至るともう目先のことしか見えなくなって自分を抑えられなくなるのでは無意味になってしまう。この母親が娘を一人で放り出して現場に突撃していったことが、かえって悲惨な結末を招いたと思えなくもない。 結局のところ、この頼りにならない母親が身を棄てて娘を救うところまでを確実に行い、あとは父親の手に委ねたことで、娘にとっては最善の結果がもたらされたように思われる。心優しい人物だったらしいので気の毒だが、一人で子どもを守るには力不足だったということか。  ところで最後の後日談のようなものは、ここで新人タレント(水川あさみ)を顔見せする事情があって付加しただけに見えなくもない。しかし再会の場面を見ていると、娘が記憶していた唯一の言葉が母の愛情の存在を確信させ、それが娘の10年間を支えてきたと思わせるものがある。誰かに支えられなければ自滅するような母親でも、最も重要なこの点に関してだけは間違いなく立派な母親だったということらしい。それは自分の母親と同じ轍を踏まないということでもあったのだろう。 なお余談として、以前から水川あさみという人は美形かも知れないが可愛気がない人だと思っていたが、この年齢(18歳くらい)まで遡っても可愛くないのは同じだった。子役が可愛らしいのに比べ、10年後の姿としてこの人が出て来ると少し意外感がある。
[DVD(邦画)] 7点(2015-11-07 23:31:38)
636.  軍艦武蔵 《ネタバレ》 
最後に出る「武蔵会慰霊祭」はH2.10.24に開催されたとのことだが、その時点から既に25年が経過しており、登場人物が現時点でどれだけ御存命かと思えばその証言の貴重さが実感される。登場人物は「軍艦武蔵会」の関係者と思われるので、最低限、武蔵乗組だったことに自ら否定的でない人々が取材対象であり、また制作上の一定の作為もあるだろうが、とりあえず映像に出ていることをもとにして書いておく。 (以下敬語は省略)  内容はほとんど関係者へのインタビューで構成されている。竣工後、連合艦隊旗艦になった後にいきなり捷一号作戦に飛んでしまうが、要はレイテ沖海戦の経過と乗組員のその後を中心とした内容になっている。 登場人物はほぼ東日本の出身者のようで、これは乗組員の構成を反映していると想像される。既に引退した人々のほか現役でそれなりの地位にある人物もいたらしく、また容貌や話し方などからは、戦後もそれぞれの人生を着実に重ねて来たことが窺われる。皆さん穏やかに淡々と当時を語っていたが、中に皮肉かつユーモラスな話し方で生死に関わることを語る人物もいたのは不謹慎だが笑ってしまった。 映像で見る限り、登場人物が生き残ったこと自体を引け目に感じている印象はない。死んだ戦友を思って落涙していたのは出撃直前に何らかの理由で退艦した人物だけで、ほかの人々は同じ戦場で同じように戦ってたまたま生死を分けただけ、ということかも知れない。言葉が丁寧で誠実な感じの人物が“海へ放り出されれば鬼”だと語っていたのも、生存をかけたフェアネスの問題と感じられる。 しかし沈没時点で半数を超えていた生存者が、その後の経過の中で激減してしまったのはさすがに悲惨なことで、フィリピンでは陸軍兵に食われかけたという話まで出ていた。海でこそ正々堂々と悔いなく戦った印象のある人々が、こういう場所に放り出されたのはさぞ不本意だっただろうと想像される。  当然ながら戦争を美化するものではなく、実際にもう戦争はしたくないと語る人物もいた。しかし武蔵乗組だったことの矜持が戦後の自分を支えて来たとの発言もあり、それを否定することはできない。個人的には登場人物への敬意が勝る映画になっており、「軍艦武蔵会」の協力目的は十分に達成されていたと思われる。最後に慰霊祭の受付で、「懇親会出られるんでしょ?」と尋ねる言葉が聞かれたのは現代の平穏な日常を感じさせた。
[DVD(邦画)] 8点(2015-10-24 23:46:49)
637.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 
大和だけを美化する風潮があるとすれば嫌悪する。ほかにも多くの艦船が沈んだのだし、また当然ながら様々な場面で多くの人間が死んでいるわけだが、ただし3千人以上が乗る軍艦(正しくは艦隊全部)が丸ごと特別攻撃を命じられたことで、特別の悲壮感が生じているとすればまあ仕方ない。 ストーリーに関しては、原作のエピソードや後日談を適宜使って新たにお話を作った形になっている。しかし元が実話でも、結果として不自然に見えるところはないでもない。また特に、思ったことをその場で口に出さずにいられない人物が多いのはどうかと思うが、一方で泣ける場面もちゃんとできており、娯楽映画としてはまあ結構である。蒼井優が最後まできれいな顔でいられたのは幸いだった。 劇中では特に対空戦闘の要員に焦点を当てており、敵の攻撃を直接受けて死ぬ人々の無残な姿をリアルに映像化しようとしていたようだが、映画だとどうしても映像的に美しく描写されてしまう気がする。眼球が飛び出してぶら下がったとか、腹が破れて腸が出たといった話を入れるとより凄惨に見えただろうがまあ無理か。当然だが死ぬのは格好よくない。  ところでこの映画は、戦後以来の左右両陣営のどちらに属するのかが明瞭でない(定番の「お母さん!」が出ていたのは左っぽい感じもする)が、これは安易に立ち位置を定めずに、まずは登場人物の心情を素直に受け取るよう求められているのだろう。自分が何年か前に「知覧特攻平和会館」に行った際(単なる観光)、隊員の心情を思って涙する来場者が結構いたようだが、そのような自然な感情が日本の普通の人々の中にあって、そこに訴える形の映画を作るとすればこうなるのかも知れない。 ただしそれだけだと、わざわざ戦後60年の節目に当たり、戦争をネタに使った泣ける娯楽大作を公開したようにしか見えない。また、あまりはっきり書きたくないが、死んだ人々や生き残った人々が自らどのように納得したかを描いただけでは、存命の生還者や遺族に対してはいいとしても、日本国民の大多数を占める戦後生まれの人間に対し、未来に向けたメッセージを発したことにはならない気がする。 まあ好意的に解釈すれば、それまで延々と続いてきた“戦後”をいわば初期化して、当初のプレーンな状態に戻ろうとしたように取れなくもないが、何にせよベタ褒めする気にはならない微妙な印象の映画だった。
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-24 23:46:43)
638.  戦艦大和 《ネタバレ》 
制作時に本物の副長が関わっていたとのことで、艦内の様子などは実際の雰囲気に近いのだろうと想像される。最初に巡検場面が続くのは廊下の長さ(艦の大きさ)を感じるべきなのだろう。ラッタルの上り下りをカメラが追うとか、床のハッチから人が出て来るといった上下移動があるのも軍艦っぽさを出している。艦長が昼飯のタイミングまで考えているのは御苦労様だった。 これを見て意外だったのは、特殊撮影にかなり力の入った映画だったということである。日本では戦時中からミニチュア特撮の実績があったわけではあるが、この時点で(ゴジラの前年)まともに特撮で見せようとする映画があったことは初めて知った。また大したことではないが、出撃場面で中間部を含めた軍艦行進曲の全曲を流していたのは少し感動的だった。ラストも型通り「海行かば」で締めている。  ストーリーに関しては、当然かも知れないが特に政治色は感じられない。また原作ほど難しい印象もなく、登場人物の人間模様を淡々と描くのが中心のように見える。原作にあるエピソードは位置や形を変えながらも結構拾っているが、登場人物としての山添一等水兵は映画独自の存在だったらしい。序盤で主人公(吉村少尉)は、この少年への指導方法が誤りだと臼淵大尉に指摘されていたが、それでも結局は最後まで自己流を通していたようである。大尉の言うように娑婆と軍艦の違いはあるだろうが、成人と年少者の別もあるはずだというのが主人公の考えだったかも知れない。映画全体としては戦時下の軍艦を再現しているようでも、もしかするとこの点だけはささやかに平和な時代の感覚を持ち込もうとしたのかと思ったりもした。  なお真面目な映画に不謹慎なコメントで申し訳ないが、劇中の軍医長が酔っ払い扱いされていたのは笑った。もしかすると西暦2199年のヤマトの佐渡先生は、この映画の軍医長がモデルだったのか(飲んでいたのは洋酒だったが)。
[DVD(邦画)] 8点(2015-10-24 23:46:36)
639.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
今年に入ってから酷評が多いので気が引けるが、自分としてはやはり年代のせいもあって、大昔のしょうもないアニメを現代風に映像化したこと自体を評価してしまう。また前の方のレビュアーも書かれているように、特に褒めたいのがエンディングで出たクレーターのある風景で、こうなるだろうと昔から思っていたことをちゃんと映像化してくれたことには感謝したい。これは間違いなくこの映画の功績である。 それからキャスティングについて、主役の個性が出過ぎているのは確かに気に障るが、それはまあ少々我慢すれば済むことである。それより、もともとどうでもいい扱いの相原の性別を変えて出した女優にはちょっと注目してしまった(結構目立っている)。艦が揺れたときにこの人(多分)が「うわぁ!」と声を上げる場面は好きだ。 そういうわけで大体好意的なのだが、ただ一つ納得できない点としては、やはりイクサブネでやってはならないことというのがあるわけで、もともと変に雇用均等が徹底されている上にそういうことが許されるなら、そこら中で野合状態になるだろう。失われた家族の復元という趣旨はいいと思うし、エンディング部分もそれなりに感動的だが、こういう軍紀違反を前提にしないとストーリーが成り立たないのはつらいものがある。 なお余談だが、大和の沈没地点の放射線量がマイクロでもミリでもない「14シーベルト(おそらく毎時)」だったのは、今になってみると本当に危ないと思う。 [2015-10-14追記] 改めて見直したが、西暦2012年の時点で書いたことに変更はない。昔の名作?を安易にリメイクしようとする企画側の姿勢がどうかは別として、できたものはそれほど悪いとも思えない。TV第1シリーズと「さらば…」からいいとこ取りしてちゃんと2時間強に収めてあり、また放射能除去装置の話が嘘だったという意外な設定をもとにして、“わずかな可能性を希望に変える”ことをうまくストーリー上で表現できていたと思われる。他の映画との調整の関係から、場合によっては点数を変えるかとも思っていたが(具体的には1点減程度)、そこまでしなくてもいいようである。
[DVD(邦画)] 6点(2015-10-14 19:21:12)(笑:1票) (良:1票)
640.  宇宙戦艦ヤマト 復活篇 《ネタバレ》 
旧作のヤマトではほとんど毎年のように大事件が起こっていたが、今回は前作の17年後になって時間が少し飛んでいる。これは公開年の差を反映しているというよりも、古代夫婦の娘の年齢設定に合わせたものと思われる。ほかにもアニメ美少女のようなのが出ていて華やかなのは大変結構なことだった。 新しいだけあって映像面はさすがに高水準になっており(主にメカニック関係)、劇中に挿入されている前作(1983)との差が著しい。また特に色彩感が豊かで、とりあえずこういう点だけでも楽しめなくはない(ただし有名クラシック曲はうるさい)。 ストーリーの面でも、少なくとも開始後1時間程度は普通に面白い。これまでヤマトが何度も人類を救ったことは劇中でも強調されていたが、本来このシリーズでの人命はメインキャラの物語を見せるための消耗品でしかなく、本当に人類全体を守っているという実感など全くなかった。しかし今回は移民船という守るべき対象が明示されており、この船団に億単位の人間の人生が詰まっていると思えば見る側としても緊張感を覚えなくはない。護衛戦でヤマトが見せた献身的な行動に敵が感服したというのも感動的なエピソードではあった。 しかしその後の展開を見ていると、強権に対抗するためには民がどれだけ犠牲になっても構わない、というような決定が平気でなされていたのは困ったことである。また戦いが始まってみれば強大な敵の本拠地がすぐその辺にあって、そこにいきなり突っ込んで行って撃滅するというお手軽感覚は昔のままらしい。結局は、従来からこなしてきたイベントを21世紀になっても繰り返しただけのようで、これでまた続編を作る気満々だったというのはさすがに呆れるしかない。
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-14 19:21:09)
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