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コメント数 1963
性別 男性

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61.  万引き家族 《ネタバレ》 
本当は書こうかやめようか迷いましたが書かせてもらう。万引家族、確かに万引家族だ。こんなタイトルでパルムドール受賞、そりゃ普段は映画など見そうにもない人が平日の昼間にも関わらず休日かよっていうぐらい観に来てた。洋画なら観る様な人達、邦画など興味ないけどパルムドール受賞だから、評価されてるからという理由だけで観に来てる様な人達、この映画は全てにおいてあざとい上に美化し過ぎ。万引だろうが、誘拐だろうが、母親殺しだろうが全て犯罪には変わらない。それでいて、万引による血の繋がりの無い人達が本当の家族の様な生活している。万引による血の繋がり、犯罪を美化して家族愛とはよく言ったもんで、何が家族愛だよ。ふざけるな!こんな話に家族愛など何も感じない。他人の子を誘拐しておいて何の反省も感じられない人達、無駄にエロいシーンを見せ付けて観客の気持ちを向かせようとするあざとい演出、妹には万引などさせるなよと言うシーン、台詞に妹なら許されるのか?万引は万引だし、妹だろうが兄だろうが関係ない。全てにおいてあざとい。犯罪を美化し過ぎで被害者の立場を無視している。こんな作品が世界中で大絶賛されてるのが不思議な上に許せない。確かに俳優の演技は素晴らしい。だからと言って評価しようという気持ちにはなれない。何がパルムドール受賞だ!賞を受賞したからそれが素晴らしい映画、良い映画、好きかと言われるとノーだ。こんな犯罪を美化している作品に1点足りともやる気にはなれない。万引による被害者の気持ちを考えて作ってるとは思えない。全て制作者側の視点からしか描かれていない不愉快な作品。
[映画館(邦画)] 0点(2018-06-13 21:24:36)(笑:1票) (良:6票)
62.  妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ 《ネタバレ》 
山田洋次監督による家族はつらいよシリーズ3作目は夫婦の離婚危機、1作目に戻った雰囲気を感じる作風になっている。1作目でも見せた寅さんを思わせる場面が散りばめられていて、山田洋次監督からの寅さんファンに対する思いを描こうとしてる。例えば、泥棒騒ぎの後の会話、奥さんを責める亭主、馬鹿な亭主の妹がお兄ちゃんと呼ぶシーンの寅さんと妹さくらのやり取りみたいな感じや、柴又での蒼井優と妻夫木聡の二人の場面、柴又を舞台に持って来る辺り、寅さんファンなら思わず笑ってしまうシーンがあるので前作より楽しく見ることが出来ました。それとは別に今回の作品を見て、山田洋次監督が小津監督だけでなく、成瀬巳喜男監督を意識している。オマージュの様な場面もあって、山田洋次監督が成瀬巳喜男監督を尊敬しているのがよく解ります。西村まさ彦が家出した奥さんを迎えに行く場面の描写、あれは明らかに成瀬巳喜男監督の稲妻という映画を意識しており、好きなんだということが分かります。それにしても毎度ながら特上の鰻を注文して食べる家族達を見て、こんな家族の仲間に入りたいと思わずにはいらなくなります。最後にもう少しだけ!山田洋次監督、80歳を超えてもまだまだ積極的な映画作りには毎度ながら頭が下がります。これからもまだまだ沢山の映画、それも笑える喜劇を作り続けて下さい。いつまでも長生きしてください。
[映画館(邦画)] 8点(2018-05-25 19:20:08)(良:2票)
63.  大学の若大将
若大将シリーズ、真剣に観た事ありません。星由里子の死去を聞いて何となく借りてきたけど予想していたより面白い。先ずは何よりも加山雄三、かっこ良いです。若大将と言われる所以が解る。作品としてはこの時代の雰囲気が醸し出されている上に既に先を読んでいる様な学生の生活ぶりやら色々と見せてくれている。日本映画独特なシリーズ物としての始まりらしい雰囲気、加山雄三は勿論だけど田中邦衛が面白いし、新鮮、色々と突っ込みたくなるもののそこは無視して見るのが正しい。寅さんや社長シリーズとはまた違う面白さが感じられる。ヒロインの星由里子の可愛さは忘れられなくなる程、この映画での星由里子は可愛い。星由里子と言えば私にとっては大傑作朝ドラのあぐりのお母さん役が一番印象に残っているけど若い頃の星由里子の可愛さは加山雄三だけでなく、誰もが好きになるのもこの映画を見て納得です。星由里子のご冥福を御祈りすると共に加山雄三、田中邦衛、星由里子の分まで長生きしてください。このシリーズ他のも見てみようかな
[DVD(邦画)] 7点(2018-05-19 18:50:13)(良:1票)
64.  田園に死す 《ネタバレ》 
始まって直ぐのかくれんぼ、不気味な表情で何も言わない少女、沢山の人達も何を考えているのか分からない不気味さ、恐山の風景のドロドロした映像、顔面真っ白な人達、顔が破けていて誰か分からない写真、沢山の鳴り響く時計、男が女の身体を触ろうとするのを障子の向こうから望く老婆に不気味な表情、空気女、サーカス、その他不気味なまでの笑い声等、何が何だか全く分からない。分からないが故に知りたい。そう思わせる映像の数々、映画が持つ映像表現で見せるこの摩訶不思議な世界観に見入ってしまいます。赤、黄色、緑、青、色の使い方がこれまた不気味さを象徴していて過去と現在、そして未来、人間の中に隠れてる狂気、夢なのか現実なのかという問い掛けを不気味な映像表現で見せる寺山修司の世界は寺山修司自身にしか解らないだろうけど1つ言えることは人は一度は過ちを犯す生き物なのだということ。これはそんな映画だ。最後に馬という言葉を発してはいけないという台詞を聞いて、何て残酷なんだ。競馬ファンにとってこれ程残酷な言葉、台詞はない。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-21 16:18:19)
65.  クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱 《ネタバレ》 
しんちゃん映画は感動と笑い、今回もいつものしんちゃん映画らしい馬鹿馬鹿しさで笑わせてくれる。相変わらずマイペースを崩さないしんちゃん、しんちゃんのあのぶりぶり〜ぶりぶり〜と得意の尻を使って笑わせ、マサオ君が落ち込んでると、元気付けようとして見せたりとする仲間意識、マサオ君が春日部防衛隊から抜けると言っても、例え春日部防衛隊から抜けても変わらず友達だと伝える姿にこのクレヨンしんちゃんというアニメの素晴らしさが見ることができる。カンフーをモチーフに笑わせながら友達の素晴らしさを見せてくれるしんちゃん映画が私は大好きです。世の中、暗いことが多いけどしんちゃんを見ているとそんなことは全て忘れさせてくれるし、元気になれる。だから毎回毎回、しんちゃん映画は映画館で見ると決めて今回も観に行ってきた。そして勿論、来年以降も映画館で見るつもりだ。ぷにぷに拳とかいう拳により、誰もがぷにぷにした顔になるあの顔、幸せそうな人達の顔付き、それこそしんちゃんらしさで満ち溢れている。子供向けアニメだからとか、下品だからとか言う理由で大人から、それも母親達から嫌われ、見せたくないアニメナンバーワンらしいがそれこそ間違いだ。 しんちゃん映画には家族、友情、そういう大切さを笑わせながら見せて教える力がある。ロクに見もせずに良くないと決め付けないでほしい。ものは試しにオトナ帝国の逆襲かアッパレ戦国大合戦の2つぐらいは見てから決めてくれと言いたい。
[映画館(邦画)] 8点(2018-04-15 19:25:50)(良:1票)
66.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
この映画はストーリーを楽しむというよりは映像を見て凄い。美しく幻想的な世界観を見て楽しむ映画である。まるで本当に竹取物語の世界の中へ入り込む様だと思うぐらいの美しい映像に圧倒させられる。その美しい映像は初めて溝口健二監督の映画を見た時の様な驚きと一緒で、ただただその美しい映像を見て、凄い。凄いと見るのが正しい。高畑勲監督の作品全てに共通する人間だけでなく動物、昆虫に対しても優しさを感じることができる。空を飛ぶ鳥、木の枝に舞う蜂、かぐや姫が嬉しそうに桜の木の下で身体全体で喜びを表現して踊る姿は人間の感情のが全てを見せてくれている。捨丸が殴られているのを見て、泣きくずれるかぐや姫の切なさ、人間の生命、生まれてきた以上は必ず向かえる死、別れ、日本人なら誰でも知っている竹取物語、かぐや姫の姿を通して訴え掛ける作品として見応え十分です。高畑勲監督、もっと評価されていいし、評価されるべきだと声に出して言いたい。最後にもう少しだけ!宮本信子のナレーションを聞いてると、あまちゃんが見たくなる。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-08 10:52:30)(良:2票)
67.  赤毛のアン/グリーンゲーブルズへの道
高畑勲監督の作品、テレビアニメと映画全ての中で最高の作品はアルプスの少女ハイジか赤毛のアンのどちらか以外は考えられない。そこに母をたずねて三千里を入れた3本がベスト3で、じゃりン子チエも欠点を含めて同じぐらい好きだが、そんな高畑勲監督による児童アニメの名作赤毛のアンの第6話までの話を編集した今作、テレビアニメが作られてから20年も過ぎての公開に何故?と言いたい。アンの純粋さ、マシューの優しさ等見所満載ですがやはり物足りなく感じるのはテレビアニメを何度も見てるファンとしては今作だけで赤毛のアンの魅力、素晴らしさを一度も見た事がない人に全部伝わるか?一度も見た事がない人に対して、1話から最終話までの話をノーカットで全て見せたい。高畑勲監督の残した功績、赤毛のアンの素晴らしさを今作を見ることで全話見てみたいと思ってくれたらと思うし、天国の高畑勲監督もそう願っている筈です。
[DVD(邦画)] 7点(2018-04-07 12:33:23)
68.  セロ弾きのゴーシュ(1982) 《ネタバレ》 
宮沢賢治の原作通り、イメージする世界を上手く表現しています。高畑勲監督が動物、特に猫好きなのがよく分かります。先生の奏でる音楽に合わせて踊る猫の動きの見事さ、その他鳥の音楽への憧れやら歌声等、動物の表情の巧みさ、鳥の声が何とスネ夫だよと思ったり、声を聞いてるだけ色々な楽しみを感じることができる。小さいネズミの親子、狸に対する優しさ、宮沢賢治大好きな私の世界観を忠実に描いて見せてくれてありがとうございますと言いたい。ありがとうと言えばアルプスの少女ハイジ、赤毛のアン、母をたずねて三千里、じゃりン子チエといった名作アニメ、映画でも沢山の素晴らしい作品を私たち映画ファンに見せてくれた事、一生忘れません。本当に心からありがとうございましたと言わせてください。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-06 16:30:13)(良:2票)
69.  ドラえもん のび太の日本誕生 《ネタバレ》 
吹雪の中、のび太の心配をして探しに行こうとするジャイアンはやっぱりかっこいい。凄く良い奴だ。普段はのび太の事をいじめるけど単なるいじめっ子でない姿にジャイアンはガキ大将だけどそこらへんのガキ大将とは大違いだ。ドラえもんを見ていると友達とは何なのか?本当の友達の意味だったり、友人、仲間意識、色々な事を教えられる。のび太の匂いが0点のテスト用紙だってのもこれまたドラえもんらしくて良い。と言うよりのび太らしくて良い。この映画に置けるのび太の役目、一見何の役にも立たない様で自分の力でペットを生み出し、面倒を見るそんなのび太ののび太にしか出来ない優しさも見ることができる。冒険映画にしては何度も家に帰ってみたりという不満も有るが、それを補って見せる別の意味でのび太、ジャイアンの2人の魅力が見られる作品として楽しむことができた。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-04-03 22:37:25)
70.  クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉 《ネタバレ》 
わくわく温泉の本編が霞んでしまうぐらい笑える。僅か11分の間にしんちゃんアニメの面白さを見せてくれてありがとうございますという気持ちになります。みさえか歌う便秘の歌には笑いながら感動させられ、しんちゃんに出てくる全ての登場人物の中で一番大好きなぶりぶりざえもんの姿に改めて塩沢兼人さんの声がたまらない。本当に惜しい人を亡くしたと思う。そんなぶりぶりざえもんの映論ではなくて映豚には笑ったと同時に作者のぶりぶりざえもんに対する愛を感じることができた。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-02 21:14:28)(良:1票)
71.  ドラえもん のび太のパラレル西遊記 《ネタバレ》 
ドラえもん映画の中で怖さという意味では一番かもしれない。ドラえもんがのび太の為に用意した道具、ヒーローマシンの中から出てきた悪者が本当に怖い。この映画、アニメという利点を活かして世の中の人、大人から子供達全員に対してやりぱなしはいけない。その結果が招いた別の世界になることの恐怖を伝えている点が素晴らしい。単なるアニメというなかれ!常にドラえもん映画は人生に置ける教訓を教えてくれている。そこがドラえもんの素晴らしさである。一つの過ちが招いた悲劇、ドラえもんとのび太の姿を通して色々なことを教えてくれている。あのヒーローマシンの蓋さえきちんと閉めておけばと気付いた時にはもう遅いのだ。ドラえもんとのび太のミスを他の仲間達で何とかしようとする姿、カバーする姿こそ助け合いの精神です。誰もがよく知ってる西遊記という話をドラえもん映画として分かりやすく、しかも子供だけでなく大人も楽しめる作品にするところの凄さ、これはそういう作品だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-04-02 18:36:34)
72.  玄海遊侠伝 破れかぶれ
マキノ映画における勝新は座頭市シリーズの勝新とは違って、人情味溢れる優しさを全面に出している。困ってる人には精一杯尽くす。マキノ映画に出てくる主人公は何時も同じだ。頼まれたら断れない男の人情味を勝新が好演している。作品全体を通してやや湿っぽいものの、マキノ映画に流れるヒューマニズム、女性の描かれ方、安田道代演じるおりんが見せる愛する者に対する哀しさなどは他の監督では撮れない独特な物を感じることができる。最後にもう少し言わせてもらうとマキノ映画の勝新、もっと沢山、見たかった。高倉健とはまた違う勝新にしかないオーラが沢山、見られる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-12 19:22:59)
73.  ドラえもん のび太の海底鬼岩城 《ネタバレ》 
しずかちゃんの言うことなら何でも聞くバギー、しずかちゃんにごめんね。何時も無理言ってと言われてもいいんです。と涙を流しながら僕、バギーでいる事が辛い。と話すバギーの気持ちが人間的な姿を感じる様に人間ではないが人間と同じくらい人間的です。自分は何の役にも立てず、皆の足ばかり引っ張り申し訳ないと感じるバギーの姿を通して、本当の愛とは何のか?それをドラえもんというアニメを通して、訴える力がこの映画にはある。しずかちゃんが自らの命を張る。ポセイドンに対して、全てを賭けてぶつかって行くバギーがかっこ良い上に泣ける。愛する者の為になら命を賭けて、戦う男らしいバギー、ドラえもん映画でドラえもんが出した道具の中でも最も優しさに満ち溢れた素晴らしい道具だ。いや、登場キャラだ。バギーよ!永遠なれ!
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-03-11 19:32:17)(良:1票)
74.  ドラえもん のび太の大魔境 《ネタバレ》 
何時もはガキ大将で自分本意なジャイアンが自分の為だけでなく、皆の為に頑張る姿がとにかくかっこ良い。言葉よりも先ずは行動で見せるジャイアンが好きだ。今回のジャイアンは全てのドラえもん映画の中でも一二を争う位かっこ良い。そんなジャイアン、母ちゃんにボコボコにされながら、皆の所に戻ってくる姿に男の中の男を感じることができる。この映画、ジャイアンのかっこよさだけでなくて冒険映画としても良く出来ており、ジャイアンのピンチを他の仲間達が救うシーンもきっちり描かれているので、ジャイアンだけの作品になってない辺りも良い所だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-03-11 14:51:52)(良:1票)
75.  激動の昭和史 沖縄決戦 《ネタバレ》 
数多くの娯楽映画を撮っている岡本喜八監督による戦争映画、沖縄の歴史を知る上で観て損の無い大作です。いや、正しくは観るべき映画と言うべきかもしれない。戦争に娯楽など無い。良いも悪いもない。丹波哲郎と仲代達矢のやり取り、会話は人間の愚かさを象徴している。それはこの映画の中で描かれている目を覆いたくなる残酷なシーンばかりで、米軍が殺そうとしているわけでもないのに次から次へと自決を図って死んでいく女学生、米軍からの攻撃から逃れて来た老人を追い返した挙げ句にスパイ扱いして狙撃して殺す行為、いずれも愚かな人間の行為である。戦争は人間を狂気へと変えてしまう恐ろしさ、沖縄も沖縄人も同じ日本、同じ日本人なのにまるで別として扱う人々の愚かしさ、岡本喜八監督による喜劇の作品を沢山、撮ってきた監督ならではの狂気、人間の醜い部分を余すところなく描いている凄まじい作品です。何度も言う様に繰り返し観て楽しむ映画ではない。しかし、沖縄の歴史を知る上で同じ日本人である以上、一度は観るべき映画だ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-02-13 18:18:27)(良:1票)
76.  花筐/HANAGATAMI 《ネタバレ》 
現役の日本の監督で最も好きな大林宣彦監督が癌に侵されている。余命宣告まで受けたと聞いて凄くショックで、そんな大林作品ももう観れなくなるのか?これが遺作になってしまう可能性がある。それなら絶対に劇場で観なくては、そう思って観てきた。これが死を目の前にしている人間の撮れる作品なのか?何という恐るべきパワーに圧倒させられた。大林宣彦監督にしか撮れない映像のマジック、白と赤がとにかく強烈です。ヒロイン役の矢作穂香という新人女優の素晴らしさ、彼女の白、そんな矢作穂香の姉を演じてる常盤貴子の赤、死を目の前にして、戦争中でもパーティーを開催したい。踊ると願う矢作穂香の白い服は人間の生命を表し、常盤貴子の着ている赤い服は人間体内を流れる血を表していると感じずにはいられない。生きる意味を問う様な物凄いメッセージが込められた死を目の前にしている大林宣彦監督だからこそ撮れる作品て気がするぐらいとにかくその目まぐるしい映像に目が離せません。作品の中で主人公の成年、窪塚俊介が放つ台詞「戦争に青春を邪魔されてたまるか」という強烈な叫びは人間が人間らしく生きることの大切さを描いている。この映画、戦争が背景にありながら戦争の場面など全く出てきません。それでいて所々で繰り広げられる祭りの場面、流れる能の音、木下恵介監督や溝口健二監督作品の様な映像に大林宣彦監督が尊敬する先輩の監督さんに対する思いがひしひし伝わってきます。大林宣彦監督、余命宣告されて尚、これ程までの作品撮るとはまだまだ新作が観たい。恐るべし!どこにこんな力があるのか?大林宣彦監督なら癌なんて吹き飛ばしてしまうのではないだろうか!まだまだ長生きしてください。今の日本映画界に貴方の力は必要です。
[映画館(邦画)] 9点(2018-02-03 22:08:52)(良:1票)
77.  健さん
健さん、タイトル通りの健さんのドキュメンタリー作品ですが物足りない。何故かな?て考えると1時間半ちょいで健さんの全て、素晴らしさ、魅力を見せるのは難しい。健さんの出ている映画を全く見てない方がこれを見て果たして?そう考えると健さんの魅力を知る。解るのは健さんの出ている映画を一つでも多く見た方が良い。健さんと関わりを持った監督のコメントを見るだけでは物足りない。良く出来たドキュメンタリー作品だけど違う。健さんの魅力を見せるならやはり健さんの過去の出演作品を見るべきだし、健さんの映画を見たことのない若い方々に見せるなら健さんの出ている映画を一本だけでも良いから見せたい。沢山の監督作品に出ている健さん、一人だけ薦めるなら迷うことなくマキノ雅広監督で決まり!しつこい様だが高倉健という俳優の魅力を語るならドキュメンタリー作品より一本の映画を通して見せるべきだと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2017-07-06 18:00:39)(良:1票)
78.  家族はつらいよ2 《ネタバレ》 
山田洋次監督による家族はつらいよシリーズ第2段は、前作が傑作だっただけに期待しての、待ちに待っての鑑賞は期待が大きすぎたせいか?今ひとつという感じです。確かに笑い所は沢山、用意されているし、高齢者の運転問題や家族の在り方、問題、皆が皆、自己中心的で自分のことで精一杯で運転免許を返して欲しい事を他の人に頼もうとする家族、話の中盤で出会って妻の留守中に高校時代の親友を自宅に泊めさせてからの展開が笑えることは笑えるがブラック過ぎる。相変わらず間の悪い時に何かが起きたり、誰かがやって来たり、鰻の到着する間の悪さが可笑しかったりと山田洋次監督の喜劇の上手さは感じられて良いし、何だかんだ文句付けたり、言い訳しながらも父親の友達の葬儀に駆け付けてくれる平田家の家族の人間的温かさに山田洋次監督の人情味が感じられて良かっただけに笑いの取り方がやり過ぎの気がしてならなかった。亡くなった丸田さんの火葬シーン、流石にあれはやり過ぎて素直に笑えませんでした。高齢者の運転、介護問題、言いたい事は解るけど山田洋次監督と言えば私は寅さんの監督さんだけに寅さんみたいな喜劇が見たい。前作に感じられた寅さん的笑い、有るにはあるけど前作の様には笑えませんでした。
[映画館(邦画)] 6点(2017-05-29 18:32:44)
79.  アキレスと亀 《ネタバレ》 
武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。
[DVD(邦画)] 8点(2017-05-27 10:17:53)(良:1票)
80.  クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ 《ネタバレ》 
待ちに待ったしんちゃん映画の新作はしんちゃん映画25周年記念作品に相応しい笑いどころが満載で観ている間、笑いぱなしで、これぞしんちゃん映画だ!とばかりの笑える上に感動という意味でも相変わらずのひろしの格好良さ、子供になってしまっても格好良いひろしが今回も健在です。宇宙からやって来たシリリという名の宇宙人、子供の姿のそのシリリの光線により子供の姿になってしまったひろし、そんなひろしを見てもマイペースを崩さないしんちゃん、シリリの父の所に連れて行けと言われて、はーいって自分の乳を見せるしんちゃんとその乳じゃないと突っ込むシリリのやり取りのアホ丸出しな笑いやら、全編馬鹿丸出しな笑いで面白すぎです。所々で今までのしんちゃん映画を彷彿させる場面も用意されており、大満足!ひろしが子供になってしまうのはモーレツ!オトナ帝国の逆襲と同じだし、トラックに乗ってる場面もそうだなぁ!ひろしとみさえと離れてしまったしんちゃんがシリリと寝そべってる場面の空一面の白い雲、何だかアッパレ!戦国大合戦みたいだし、他にもサーカス団が出て来ての場面はヘンダーランドの大冒険だし、色んな場面で今までのしんちゃん映画が大好きなファンに対してのオマージュを感じることができる。チチシリリとの再会を果たした後のシリリの行動も感動的だ。共に過ごし、旅を続けて来た事で得たしんちゃんとの友情がシリリを宇宙人という枠を超えた人間味溢れる少年へと成長させる。ひろしが言う生意気なのは子供が成長している証拠だみたいな台詞と子供になっても家族は俺が守るの台詞にこのしんちゃん映画の素晴らしさを見る事ができる。しんちゃん映画が何故、子供だけでなく大人からも支持されているかこの映画を観れば分かるはずだし、私はこれからもしんちゃん映画は必ず映画館で見る事を誓う。単なるお馬鹿丸出しなアニメではない。しんちゃん映画には人としての在り方、子供の成長と大人の子供に対する正しい接し方を毎度ながら教えられている気がします。
[映画館(邦画)] 9点(2017-04-20 21:18:13)(良:1票)
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