61. 縄張はもらった
《ネタバレ》 話は大して面白くはなかったが演出がとにかく濃くて、さすがは長谷部安春監督だと唸らされた! 特に女性が襲われるシーンや男が拷問されるシーンの生々しさが他に類を見ない。 長谷部安春監督については『レイプ25時 暴姦』(この作品は作品名が過激すぎてここでは登録が通らない!だけど傑作!)で圧倒された記憶があるが、本作でもすごかった。 最後の盛り上がりも素晴らしい。 終盤に向けて少しずつテンションが上がっていく。 数多あるヤクザ映画とは一線を画す、残酷でエロ的変態度の高い作品。 一見の価値アリ! [インターネット(邦画)] 6点(2024-02-20 20:41:21) |
62. もっと超越した所へ。
《ネタバレ》 これは思わぬ拾い物、、悪い意味で。 ここまで奇想天外な内容とは知らずに見てしまった。 全く好みに合わない内容だった。 特にラスト付近。 やたらにテンションの高い女性4人がセリフをまくし立て合うところ。 うるさくて仕方なし! 黒川芽以のクレジットが後ろの方なのも個人的には気に食わず。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-02-16 12:35:30) |
63. ハード・コア(2018)
《ネタバレ》 序盤の内容と雰囲気、これが山下敦弘ワールド全開で10点か9点つけちゃおうかな?!とか思いながら見ていた。 それが埋蔵金やらロボットやらが出てくる辺りから雲行きが怪しくなり、最後は置いてけぼりをくった。 それでも山下敦弘監督の描く世界観はわたしの好みのど真ん中だ。 現代の監督の中では山下敦弘監督が一番好きになった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-02-13 19:16:33) |
64. 灰色の烏
《ネタバレ》 テーマがよく分からない上に超絶つまらなく、そして不快なシーンも多い。 つまりこの作品を見て良かったと思えたものがない。 幼少期のトラウマが何故解消できたのかも理解できない。 少年の役割も不明。 嘔吐シーンがしつこい。 リーダーに魅力を感じない。 [インターネット(邦画)] 0点(2024-02-07 21:24:59) |
65. 恋人たちは濡れた
《ネタバレ》 1970年代の香りがプンプンと漂う素晴らしき演歌の世界。 場末の居酒屋にポルノ映画館。 この雰囲気だけで十分満足なのに、やはり絵沢萠子の濡れ場連発! こりゃ見たくない、気色が悪い。 ひなびた海沿いの町に謎の男が帰ってきて、過去はあまり明かされない。 お世辞にも綺麗とは言い難い女と絡みつつ、行き当たりばったりの荒んだ日々を過ごす。 なかなか退廃的で1970年代を満喫できて楽しい。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-02-07 10:16:34) |
66. 東京の恋人(2019)
《ネタバレ》 これは好きなタイプの日本映画だなあ。 なんというか日本映画ならではの魅力。 全編にどこか儚げな雰囲気が漂っているのもまた良い。 川上奈々美という女優さんがとっても魅力的だ。 元AV女優とのことだが、そんなキャリアがあるとは信じられないほどの透明感。 スカジャンが似合いすぎだし、車を運転する姿がとってもキュート。 惜しむべくは彼女のそんなキャリアの影響か、AVまがいのラブシーンがあること。 こんな過激なエロシーンは要らない。 ストレンジャー・ザン・パラダイスを思わせるようなこの映画の世界観に、過激なラブシーンは不似合いだ。 それにしても森岡龍はおっさんになったな。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-01-19 07:52:45) |
67. ひらいて
《ネタバレ》 もっとすごい方向へ突っ走るかと思っていたら意外とまともな形で終わった。 女子高生の狂気の愛はこんなもんでいいのか? 物足りないぞ! [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-16 22:57:04) |
68. あ・うん
《ネタバレ》 最後、高倉健は富司純子に思いを伝えようと雪の中、家を訪問したのではなかったのか? それが3人で酒を飲んで何事もなく終了。 雪の中の意を決した訪問はなんだったのか? 少しくらい気持ちを伝えようとするシーンがあったらともかく、何もないラストシーンに肩透かしをくらった感じ。 自分の好意を伝えないで我慢する、これぞ男の美学ということなのだろうが、気持ちを伝えようとしたけどグッと我慢をするシーンすらなかったのが物足りない。 だけど、すごく分かる話ではある。 好きな女性の幸せを願うからこそ、自分本位で好意を伝えたりせず、好意をそっと自分の胸の中にしまっておく。 これぞ高倉健、これぞ男の美学。 消化不良気味のラストシーンではあったが、高倉健の魅力は存分に出ていたので楽しむことはできた。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-14 20:51:23) |
69. 闇の子供たち
《ネタバレ》 江口洋介に関する最後の落とし方が凄まじ過ぎる! 見終えた後あっけにとられた。 (サザンの歌は最悪だけどね) 宮﨑あおいが正義感あふれる世間知らずの娘を演じていて面白かった。 自分の子供の命を最優先に考える悩ましい立場の佐藤浩市の演技も良い。 正義感を持った立派そうな人間でも、その裏側には闇を抱えて生きている。 綺麗ごと一辺倒ではない、実に奥深い作品だった。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-12-31 19:02:07) |
70. 竜二
《ネタバレ》 金子正次を初めて観た。 33歳という若さで亡くなった俳優で、どこか原田泰造に似ていなくもない。 作品としては、別につまらなくはない。 指を詰めるシーンが出てきて、「春山病院に行って、竜二の舎弟って言えばやってくれるよ」とか、春山病院に知り合いが居る私としては妙にリアルな話だったりするし、職安通りにある“フランスベッド”の気色の悪い看板が出てきた時には、ほんと大久保の息吹を感じた。 だけど、大久保と歌舞伎町ロケの良さを感じたのはそれくらい。 もう少しロケが欲しかった。 ヤクザがヤクザに飽きてカタギになり、平和な家庭を営むが、やっぱり性に合わずヤクザの世界へ出戻る。 まあ、適材適所、人間最後は納まるとこに納まるといった話なんだけど、ラストシーンで、商店街の大売出しの列に並ぶ奥さんと無言のまま別れ、去っていくという演出なんかは素晴らしい出来栄え。 でも、何ていうのかなぁ・・・どうも個人的には居心地が悪い映画だった。 ヤクザから足を洗ってカタギになったなら、トラブルや倦怠期を根性でクリアして欲しかった。 やっぱり自分も若い頃はフラフラしていて、今は社会的に落ち着いているんだけど、どうもこの映画を観ていると、そんな自分の安定生活がいつかは破綻するような気がして、不安な気分にさせられた。 人生には一大転機というのがあって、そこで異なる環境に果敢にチャレンジするケースってあると思うのだが、この映画は、そんな人間の非人間讃歌になってしまっている気がする。 ヤクザな世界が合うのなら、ヤクザの世界に戻ってしまうのは仕方ないことではあるけれど、一方で、一度カタギになって家族を養い、地道に生きていくことを大の男が決心したのなら、もう少し踏ん張って頂きたかった。 懸命に働き、仕事後のビール一杯に安堵するあの気持ちよさ、あの新鮮さを忘れないでいて欲しかった。 [DVD(邦画)] 7点(2023-12-11 19:11:29)(良:1票) |
71. 上海の月
《ネタバレ》 さすがにぶつ切り過ぎて内容がよく分からない。 音声も悪い。 中国語部分の字幕は見づらくて、読み切らない内に消えてしまう。 山田五十鈴は中国人には見えず、山田五十鈴だった。 [映画館(邦画)] 2点(2023-12-08 16:57:12) |
72. ソワレ
《ネタバレ》 なんとなく期待して鑑賞に望んだけど、ダメだった。 わたしの感性には合わなかった。 虹郎にも魅力を感じない。 男女の破滅的な逃避行の先に何があって、どんな意味があるのか。 それも分からない。 何もかもよく分からない映画。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-12-06 02:56:48) |
73. 脅迫(おどし)(1966)
《ネタバレ》 最初から最後までスピード感はあるが、ボスの西村晃の貫禄がないのが致命的。 室田日出男と三国連太郎の大柄な二人の方がよほどボス感があるのが難点だ。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-11-29 08:48:03) |
74. 生きてるだけで、愛。
《ネタバレ》 なかなかメンタル重めの内容。 趣里はおかしな人ということで理解できるけど、そんな趣里と3年も付き合った菅田将暉を理解できない。 しかもあまり楽しそうでもないしね。 趣里の気持ちはすごい分かる。 生きてるだけで大変っていうやつ。 確かにこの世は生きてるだけで大変だ。 生きてるだけで、愛。というより生きてるだけで、大変。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-11-24 21:43:42) |
75. 深呼吸の必要
《ネタバレ》 このバイト、若い頃にやってみたかった! 一心不乱にさとうきびを刈ってみたい。 さとうきび刈りの魅力は味わえたが、ストーリーはどちらかと言えば退屈なのがもったいない。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-16 19:20:50) |
76. あのこは貴族
《ネタバレ》 生い立ちに絡み否応なしに訪れる厳しい現実を、痛々しいまでに容赦なく描いている。 それを演じ切った門脇麦は見事だし、彼女との対極的な存在として奔放な役柄を演じた水原希子もなかなかのハマり役。 女の敵は女として描くのではなく、女性同士を共存すべき存在として描いている。 そこに女流監督としての心意気を感じ、またセンスも感じる。 自立して生きている、もしくは自立しようと奮闘している現代女性への応援歌のような作品だ。 色々と苦しいこともあったけど、ほのかに希望を感じさせるラストは、なかなかの味わい。 世の中楽しいことばかりじゃなくて、最悪で泣きたい時もある。 そんな時、話を聞いてもらえる誰かが居れば、それで良いんじゃないかな。 劇中のそんなセリフが印象的だ。 外から東京にやってくる人達が憧れる典型的な東京の景色(東京タワー、東京駅)が分かり易く描かれていたり、虚しく流れる東京の夜の街風景が何度も出てきたりと、どこか寂寥感を感じさせる東京の描写も秀逸。 (余談) ・松濤という町の名前が幾度となく出てくるが、外から東京にやってきた人たちが決して立ち入ることのできない場所として描かれているのが面白い。 ・監督さん、わたしと同じ大学、しかも同じ学部・学科ということで、とても親近感を覚えたし、これからもマークしていきたい。 ・石橋静河さん、石橋凌と原田美枝子の子供と最近知って驚いた。というか、石橋凌の奥さんが原田美枝子ってのも重ねて驚き! [インターネット(邦画)] 8点(2023-11-10 18:37:09) |
77. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 敵も味方も関係なく、赤ちゃんはみんなの救世主!って感じで、誰もが銃を撃つのを止めるラストシーンが素晴らしい! あとジュリアン・ムーアが襲われて死ぬシーンは、リアルで息を呑む臨場感だった。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-04 16:05:18) |
78. あらくれ(1957)
《ネタバレ》 映画館で鑑賞。 フィルムの劣化によるコマ飛びがヒドかった。 それにしても、キャストがあまりに豪華すぎ! 高峰秀子、上原謙、森雅之、志村喬、仲代達矢、加東大介、沢村貞子、東野英治郎、宮口精二という布陣。 というより、上原謙と森雅之が共演している時点で既にヤバすぎ。 ここまで豪華な作品は、そうはない。 この豪華キャストながらDVD化されていないのは、前述した劣化によるコマ飛びが原因であろう。 実に勿体ない話だ。 本作で最も光っていたのは、高峰秀子と加東大介の夫婦喧嘩のシーンだ。 コミカルなアクションが、もの凄いテンションで行われる。 これを観れるだけでも、本作には一見の価値があると思われる。 それと上原謙の陰険ぶりも凄い。 上原謙と言えば、優男で色男というのが定番的な役柄だが、本作では全く違う印象。 今まで優男役の上原謙しか見たことがなかったので、非常に興味深く観ることができた。 ラストシーンも、なかなかの素晴らしさ。 雨の中、傘も差さずに歩いていく高峰秀子。 これは圧巻だった。 [映画館(邦画)] 8点(2023-10-29 16:21:29)(良:1票) |
79. マイスモールランド
《ネタバレ》 クルド人難民という言葉自体は聞いたことはあったが意味は知らず、この作品を見て少し知った次第。 難民受け入れ問題って、なかなか難しい問題ではあるけれど、この作品に出てくるような人達なら、受け入れるべきだと思う。 難民のことなんて今まで考えたこともなかったけど、この作品を見て少しでも興味を持つことができた。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-24 22:31:05) |
80. 月と雷
《ネタバレ》 高良健吾の喋り方が気持ち悪くて生理的に受け付けない。 初音映莉子も演技がイマイチ。 そんな中、草刈民代が出てきてから物語に奥行きが生まれた。 ラスト、初音映莉子が高良健吾を探すが、姿が見当たらない。 これは何を意味するのか。 彼も結局いなくなってしまうという事なのか何なのか。 この煮え切らないラストシーンもマイナスポイント。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-09-20 20:37:29) |