821. 用心棒
《ネタバレ》 期待しすぎたかな。マンガ的で幼稚な復讐合戦で子供向けという印象。中年以降になって見るのは少々ツライ。娯楽作品としては悪くはないので、もっと若い頃に見たら楽しめたのかも。かと言って、学生時代は三船敏郎には興味がなかったので仕方ないか。映画は見るタイミングが大事だな。内容的には、あれだけ痛めつけらといて、ラストの復讐時にはスッカリ元気回復して暴れまわってるのが不可解。 [DVD(邦画)] 4点(2016-03-24 13:22:57) |
822. 天と地と
《ネタバレ》 原作も大河も知らないので、比較はできないのだが、合戦シーンは雰囲気があって悪くはなかったかな。どうせならヘタな人間ドラマは無視して、攻防戦にフォーカスして作品化すればよかったのに。第4次川中島では双方で33000人が死ぬという壮絶な戦いなので、もっと激しく描いてもいいくらい。確かにエキストラはよく見ると動きがヘナチョコなんだけど、人間だし怖さがあれば当時も実際には逃げ腰の人もいたのかな?と思えば許せる範囲かな。それにしても女たちの描き方がヒドイ。特に謙信が撃ち殺すシーンには唖然。見世物のように女たちを登場させて無残に殺す意味があったのかと。 [DVD(邦画)] 4点(2016-03-15 11:29:01) |
823. 宗方姉妹
《ネタバレ》 これはオリジナル脚本ではないせいか、タダの昼ドラレベルの凡作。妹の方は新しい女性像を提示したかったのだろうが、姉妹の対比も極端というかここまで来ると姉妹とは思えず無理がある(実年齢は親子に近いし)。ラストは自死のようにこの世を去る堕落亭主の怨念が通じたのか、これも妻の性格をわかった上での行動でしょう。死後までも妻を縛り付けてコントロールしようとするDV・モラハラ堕落亭主には存在感はあり、興味深いキャラなのでもっと深堀して欲しかった。堕落亭主とは逆に、中身のない上原謙の空虚さはよい対比になっていた。 [DVD(邦画)] 4点(2016-03-12 16:28:04) |
824. SADA 戯作・阿部定の生涯
《ネタバレ》 前半部分の娼婦時代までをコミカルに描いてしまったせいか、後半の愛人生活とのギャップが生まれてしまい、奇行に及んだ背景・経緯・心情がボヤけてしまったような。そもそも架空のハンセン病患者を登場させてしまったがの失敗ではあるのだが。黒木瞳は熱演していたとは思うが、もっと定の色情で精神不安定さを強調してもよかったような。大林なのでドキュメンタリー的には製作できなかったとしても、デフォルメの仕方によっては新たな阿部定を提示できたのでは?時代的な空気感みたいなものは大林なりに映像表現できていたので惜しい作品になってしまった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-03-11 14:02:53) |
825. 序の舞
TV版で30分程度カットされているせいか、上村松園の人生をナゾッタだけのダイジェスト版のようで、深みが感じられなかった(たぶんエロシーンが大幅カットされているような)。母親側には所謂女として自由に生きられなかった毒母的怨念みたいなモノがもっとあってよかったし、名取裕子も環境に振り回されてばかりで、上村松園の持つ芯の強さのようなモノが感じられなかった。もっと「戦う女」を前面に押し出してもよかったのではないか。『焔』の創作シーンはおそらくフィクションだろうし、映画とは言えこれはちょっとヤリスギだなあとシラケテしまう所もあった。現代の価値観から当時の女性活躍難しさを推し量る事は困難ではあるが、この辺はもっと大胆にやってもよかったのでは。と言えるのも2016年から1984年を論じているに過ぎなくて、84年当時としてはこれでもよくやっている方なのかもしれないが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-03-07 10:16:31) |
826. 寒椿
原作未読なのでどこまで改変されているのか不明だが、いろいろと難のある作品ではある。宮尾登美子は女の生き様を描く作家のハズだが、西田演じる女衒の存在がデカクなってしまい、誰が主役かわからない中途半端な作品になってしまった。ラストの殺陣は降旗ならではで、五社ならこうはならなかっただろう。少年のナレーションも不自然だし、全体的に出来損ないの東映ヤクザ映画的だし、配役もミスキャストで、西田は硬軟使い分けて熱演していたとは思うが、やはり過去に見てきた緒方や仲代に比べると違和感はぬぐえない。ナンノも文芸向きではなくミスキャストだし、適役だったのはかたせ梨乃ぐらいか。で、結果として見るべき点はナンノの貧乳だけになってしまったような。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-03-04 09:52:55) |
827. 娚の一生
榮倉奈々は好きな女優なので最後までナントカ見る事はできたが、ストーリーはどうしようもない。まず、榮倉奈々が不倫に疲れた女には見えない。そして、豊川悦司もキャラ作りに無理があり、演技が不自然。そもそも人間の生活・暮らしなど、どうしようもないモノではあるのだが、それをダラダラと映像化・作品化されてもなあという印象。田舎町の生活の雰囲気は出ていたが。現実逃避願望のある女性向けかな。 [地上波(邦画)] 4点(2016-03-03 15:49:58) |
828. 藏
肝心要の烈役が、子役がダメだし、一色紗英も大根で顔も文芸向きじゃないので、主人公の苦悩・奮闘が伝わってこない。本来は宮沢りえだったのが急遽代役になったようだが、もうちょっとキャスティングをどうにかできなかったのだろうか。原作未読だが、脚本は悪くないし、映像は雰囲気出ていたし、他の俳優陣(かなり豪華)の演技はよかっただけに残念。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-02-25 15:40:53) |
829. 江戸城大乱
太平の時代に跡目争いの陰謀アクションを製作してしまうと、どうしても無駄な殺人シーンが多くなってしまい、結果的に史実からかけ離れてしまって、「そりゃないでしょ~」という作品になってしまう。でも、自分も史実に詳しいわけでもないので、「こんな事あるわけね~だろ?」とツッコミながら、自分でいろいろと調べるようになるので、勉強するキッカケにはなるかな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-02-24 12:08:26) |
830. でかんしょ風来坊
銀座の次郎長シリーズは他のシリーズに比べマイナーなのでよく知らなかった。主演男女は魅力あるし、テンポもいいのだが、その分ストーリーが軽薄で中身がない。が、アキラのシリーズモノは見れ見るほど中毒化していく事があるので、他作を見るに従って評価も変わるのかもしれない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-01-19 09:37:42) |
831. 放浪記(1962)
高峰秀子の熱演は認めるのだが、脚本が端折っているのか、林芙美子の人生や人間性を描ききれていない。これならドキュメンタリーを見た方がよい。 [DVD(邦画)] 4点(2016-01-11 17:47:24) |
832. 浮雲(1955)
《ネタバレ》 高峰秀子の体当りの演技はいいんだが、物語は腐れ縁が延々と続くだけのグダグダで退屈なだけ。結構危ない事してるわりには2人に緊迫感がないからだろう。都合よく奥さん死んで一応ハッピーエンド的ではあるが、どちらかまたは両方が刺されてもオカシクはない事を考えると、ずいぶんノー天気な情事ではある。時代背景的に当時としては評価された所があるのかもしれないが、60年後の世界から見ると(見ても?)どうしようもない男女のツマラナイ痴話話でしかない。男女の愚かな関係などは、いつの世も他人から見ればそういうツマラナイモノなのかもしれないが。主人公の男がちょっと太宰的ではあるかな。 [DVD(邦画)] 4点(2016-01-08 13:00:36) |
833. 天地明察
《ネタバレ》 冒頭の囲碁対決で江戸城に天守が無い映像で、「おお、わかってるじゃん」と思いきや、小田原城と称して只管山登りするシーンに「なんじゃこりゃ?」と思ったら実は竹田城だったという、この作品はいったい何を考えているんだろうと序盤から翻弄された。もうこういう絵になるシーンにしておけばOK的な考えが通用しないという事が製作者にはわからないのだろうか?原作未読だし、史実についても詳しくないが、あの忍者襲撃シーンは無理矢理感がアリアリなのはわかる。岡田君も序盤善人すぎてどうかな?と思ったら、突然性格が豹変するし、これじゃあ役作りにも苦労したのではないのかと。挫折はあったのだろうが、成長や葛藤の描写も曖昧かつ不自然で、長い尺のワリには人物像を描ききれなかったような。結局は盛り上がりに欠け、予定調和で、宮崎あおいが可愛いだけの作品になってしまい、自分だったら宮崎あおいと結婚できるなら暦なんてどうでもいいと思えてしまった(それはそれで幸せな妄想ではあるのだが)。そもそもこの2人はプライベートでも騒動があるわけだし、視聴者に余計な事を考えさせる事は結局物語を崩壊させる事になるのではないのかと。要するに脚本はダメダメだし、演出はグダグダだし、配役もミキャストだったという事でしょう。まあ、現代の価値観からすれば、1~2日暦がズレたところでどうって事はないですし、それで吉凶を判断する事自体が非科学的なのですが、400年後の地震予知や火山噴火と奮闘している現代においても、科学では解明できない神の領域は存在するのかなとあらためて思い知らされる作品でもある。原作者に色々とゴタゴタがあって、本来封印されるハズの作品ではあるのだが、岡田君の山登り映画宣伝のためにやっと深夜放送できる所まではこぎつけたのかなあと余計な事も考えてしまった。 [地上波(邦画)] 4点(2016-01-03 19:31:47) |
834. 黒い十人の女
リアリティーが無さ過ぎて、サスペンスにもコメディーにもなってないし、中身がない。昔の女優カタログとして見る分にはよいのだろうけど、それだけの作品でしかない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-12-11 14:46:49) |
835. ダイナマイトどんどん
看板役者の文太を使って、『仁義なき戦い』と『トラック野郎』を足して2で割った作品を作ればウケルとでも思ったのか。原作は何度か映画化されているようだが、これは企画と脚色の失敗だな。戦後の混乱期のエネルギー溢れる反戦・反米映画と見れなくもないが。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-12-01 11:54:34) |
836. おとうと(1960)
自伝的小説が原作のようなので仕方ないのだが、話としてあまり盛り上がりもなく、心情描写もイマイチ。もうちょっと長尺でじっくり描けばよかったのに。役者もミスキャストなのか、年齢的な無理もあり苦労する女子学生の姉には見えないし、弟の演技はヒドイし。両親はまあまあかなという気はするが、姉弟の話が中心なので存在感がいまひとつ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-11-18 16:28:01) |
837. マザーウォーター
《ネタバレ》 生活感もなく、こういう商売でどうやって生活しているのだろうという疑問がわくし、浮世離れしており、日常を描いているようで、非日常的であり、この世の世界とは思えない。アチコチから京都に流れ着いたという設定のようなので、皆が東京言葉を話しているというのはいいとしても、地元の京都の人との交流が一切ないのは何故なのか?地元民からは敬遠されて小さなコミュニティーで慰めあっているのか?等々数々の疑問が沸く。楽観刹那主義がテーマのようだが、過酷な日常に疲れている人にとっては癒される事もあるだろうし、逆に腹が立つ事もあるのかと。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-10-27 11:54:03) |
838. 思い出のマーニー
ジブリにしては大人向けという評判のようなので見てみたが、やはり大人にはちょっと物足りないかな。 [地上波(邦画)] 4点(2015-10-20 00:14:13) |
839. GODZILLA ゴジラ(2014)
なんかゴジラがキングコングみたいだった。敵キャラもなんかアニメっぽくてイマイチというか。 [地上波(吹替)] 4点(2015-09-28 12:41:58) |
840. 大菩薩峠(1960)
女優陣は艶っぽくていいんだけど、主人公というか市川雷蔵にはどうも魅力を感じない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-24 09:41:50) |