861. 初春狸御殿
アホな作品を作ろうとするのであれば、アホな部分はもっとシュールに突き抜けないといけないし、真面目な部分は徹底的に真面目に作らないといけない。全体的に、逸脱ぶりが中途半端な割に、「これはアホな作品ですから」という言い訳じみたブレーキが感じられて、結果、ネタがネタとして機能しないままに終わっているのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-06-06 00:16:10) |
862. 弁天小僧
とにかく描写がとっちらかっているというか、各シーンがばらばらでつながってないというか・・・肝心の弁天小僧がいかなる人物であって、何がしたい存在なのか、ほとんど分かりませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-27 21:14:39) |
863. はやぶさ/HAYABUSA
終始気になったのは、登場人物の感情の動きと声の大きさが常に比例していること。大声を出せば感情表現になっていると思っている。この程度の演技指導ではいけません。あと、照明やカメラに工夫がないので、はやぶさが何をやっていても、どのシーンものっぺり平坦に見えてしまいます。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-02 00:23:15) |
864. はじまりのみち
《ネタバレ》 この内容であれば、対象が木下監督であるべき必然性を全然感じないのだが・・・かりにこのエピソードにどうしても絞りたいというのであれば、逆にそれが監督の人生にどう影響したのかを掘り下げないと意味がないでしょう。実際の木下フィルムからの引用部分が浮きまくっています。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-27 02:09:23) |
865. 犯人に告ぐ
《ネタバレ》 導入の6年前の事件のところで、登場人物全員の造型のステレオタイプぶりと説明台詞固めに呆れてしまったのですが、まさか場面変わって本題に突入してから、そして最後までそのまま行ってしまうとは思いませんでした。とりあえず、主人公の「武器」は何なのか。番組内であのコメントを思いつくに至る、発想力や推理力はあったのか。あるいは、逆に何もなくて、ただ執念や何かの原動力だけが頼りだったのか。その辺の基本すら整理されていないので、主人公が何をやっても、筋書を追っているだけであって人物描写にはなっていないのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-08 01:39:18) |
866. 単騎、千里を走る。
肝心の親子関係の描写(義親子関係含む)があまりにも凡庸で浅薄なので、いくら主人公が中国の奥地に行って頑張っても、「脚本にそう書かれているから行っている」だけであって、感動を呼び起こすものになっていません。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-01 13:16:58) |
867. 新・平家物語
何というか、もっと、一族のいろんな人たちが華々しく活躍する話かと思っていたのですが・・・。全体的に、ひたすら清盛がああだこうだ悩んでいるだけにしかみえませんでした。久我美子の凛とした気品ある美しさに3点(当時24歳!)。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-02-17 02:26:46) |
868. 切られ与三郎
《ネタバレ》 与三郎という人が結局何をしたかったのかよく分からないし、そもそも話の軸足自体が短時間の中に次々に別の方向に移動してしまうので、ますます何を言わんとするのか分からなくなってしまいました。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-02-12 04:23:41) |
869. 悲愁物語
いろんな人が好き勝手にいろんなことをしていながら、誰が何をしたいのかはさっぱり分からないという、恐るべき作品。役者陣は、自分が何をしているのか分かっていたのだろうか。そんな哲学的な問いすら浮かんでしまう、困った作品。大体、何でこのタイトルなんだ。 [DVD(邦画)] 3点(2015-02-03 21:12:43) |
870. セカンド・ラブ
《ネタバレ》 絶頂期(80's前半)の大原麗子が見たくて見たのですが、脚本も演出もめちゃくちゃ適当なので、その意味はほとんどありませんでした。大体、主人公の仕事自体が、「とりあえず格好良い風に撮っておこう」だけですまされているのがまるわかりで、中身のない空白な映像提示にすぎないのです。途中で夫(小林薫)が口喧嘩の際に逆切れして主人公の仕事を罵倒するシーンがありますが、その台詞には思わず「そりゃ、そう思われても仕方ない」と頷いてしまいました。展示場のようなところでの5分間長回しは面白かったので、点数はそこに対して。 [DVD(邦画)] 3点(2015-01-30 01:32:41) |
871. グッバイ・ママ
《ネタバレ》 いかにもバリバリのキャリアウーマンですといいたい主人公を、そのまんまの台詞と雰囲気だけの描写で出してしまう制作者の芸のなさ。子供を引き取る経緯にしても、何から何まで、実際にはまったくありえません。スタートがこれだけいい加減だと、そこから後もどうしようもないのです。それから、主人公の不倫にはまったくお咎めなしで堂々としているというのも、いかにもこの時代ですね。松坂慶子のサッカープレイシーンというのはなかなか新鮮だったので、そこに3点。 [DVD(邦画)] 3点(2015-01-16 23:03:37) |
872. 翼は心につけて
30年くらい前には、こんな感じのテレビドラマはたくさんありました。ある日突然主人公に障害や難病が発生し、それでも頑張りました!みたいな。しかしこの作品は、各シーンの置き方も台詞の1つ1つもどこまでも説明的で形式的で、レベルとしてはテレビドラマ以下です。もっとも、石田えりを発掘したという点においては本作には大いなる歴史的意義があるのですが、ここでのド下手な演技には、後の名女優ぶりの欠片も見当たりません。それでも当時の人たちはこれを見た上で彼女をその後も育成しようと思ったわけで、その慧眼ぶりを讃えたい。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-12-21 02:47:26) |
873. 晴れ、ときどき殺人
《ネタバレ》 いちいち突っ込みだしたらもちろんきりがないのですが、そんな中でも、探偵殺害シーンの長回しみたいに、ところどころ意地を感じさせるショットがあるのだけは評価したい。あと、刑事がギャグをかまし始めるととたんにテンポがよくなるのは、さすが伝説の芸人、九十九一。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-12-21 02:05:33) |
874. 劔岳 点の記
《ネタバレ》 山岳映像の数々は撮影の大いなる苦労を想像させるが、肝心の脚本が説明台詞ばかりのグダグダなので、映像としては良くても、映画としてはほとんど機能していない。また、測量や登山をテーマとしていながら、その技術的ディテールや専門知識の部分にまったくふれていないのも問題です。あと、最後にもっともらしく登場する手旗信号ですけど、手旗は1文字1文字の発信に手間がかかるので、文字数を最小限にするのが常識です。本当にやっている人なら、あんな情緒的でダラダラした文面は送りません(そして、本当に送信しているのであれば、あんな高速の読み上げにはなりません)。何でも事実どおりにやるだけが能ではないとは思いますが、肝心のクライマックスのところでこうして露骨に手を抜かれると、さらに醒めてしまうのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-10-14 00:18:05) |
875. ガメラ 大怪獣空中決戦
主人公は緊急時でも化粧濃すぎ(それを消すほどの表情や演技もない)な上に、危機に立ち向かう立場としての有能さも見当たらない。政府関係者はただ狼狽してうるさく騒いでいるだけ。これでは怪獣がいくら頑張っても、格好良く見えないんですよ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-08-30 15:08:40) |
876. 竜馬を斬った男
《ネタバレ》 せっかく佐々木唯三郎という人物を題材に選んだのであれば、幕末の時代における彼の立ち位置を明らかにした上で、坂本竜馬が何をしようとしていたのかを明確にし、その中で佐々木がなぜ竜馬を斬ろうと考えたのかということを提示しなければならないはずだが、見事にそれらが全部すっ飛ばされている。輪をかけて、各シーンの切り方やつなぎ方が、悲しくなってくるくらい、ぶっきらぼうで雑。情報だけ台詞で一言言わせて、すぐ次に行く、だなんて、ほぼ素人作業レベルの脚本です。 [映画館(邦画)] 3点(2014-08-17 21:55:32) |
877. 三大怪獣地球最大の決戦
《ネタバレ》 前半がとにかくかったるい。三大怪獣どころか、せっかく四大怪獣勢揃いなんだから、前置きなんてのは最小限にして、あとはとにかく怪獣の格好良いところを見せるのに徹すればよいのに・・・。ラドンなんて何のために出てきたんだろう? [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-30 03:31:48)(笑:1票) |
878. モスラ対ゴジラ
タイトルのシーンにやたら力が入りすぎて、それ以外のすべてのシーンにオマケ感と適当に作った感が満載なんだよな・・・。ただ、ザ・ピーナッツの登場シーンにはやはりワクワクします。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-07-28 04:02:31)(笑:1票) |
879. 春との旅
仲代達矢にあえて身勝手我儘老人をさせるとか、カメラ固定長回しを多用するとか、ちょっと違ったことをやってみようという意図は見えるんですよ。しかし、キャラクター側の個別の物事に対する反応や変化が平坦でありきたりなので、結局は作為的にしかなっていません。あと、脚本上の説明台詞も、やっぱりあっちこっちから滲み出てしまっているんだよなあ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-06-20 03:04:27) |
880. 必殺仕掛人
《ネタバレ》 何であまり面白くないのかと思ったら、仕掛人側の造形がまっとうすぎるんですね。闇の世界でしか生きられない人間ならではの、常人から逸脱した何かという要素が感じられない。なので、ひたすら地味で単調な作りになっています。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-05-28 03:14:19) |