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キムリンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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81.  アナザーウェイ D機関情報 《ネタバレ》 
原作の「D機関情報」(西村京太郎の初期の頃の作品には結構良い物があります)に感動して、都内のビデオ店を探しまわってようやく観ることができましたが、やはり原作には遠く及ばなかったというところです。折角の豪華キャストの割には深みに欠けていて、感情移入もままなりませんでした。映画としての時間的制約があるのは致し方ないところではありますが、それならば、前半の潜水艦のシーンは全てカットしてその分人物描写に時間をあて、スイスでの主人公の心の変化や必死の和平工作をもっと丁寧に描くべきではなかったのでしょうか。 ちなみに、映画では設定が1945年になっていましたが(原作は1944年)、この頃既にドイツは崩壊寸前で制海権を完全に失っており、潜水艦でのドイツ入国は不可能であったので、時代設定を1945年にするのには無理があると思います。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-30 09:36:55)
82.  呪怨 (2003) 《ネタバレ》 
うーん、この手の映画に怖がらない自分は感性が枯れてしまったのか、ボケが始まったのか、素直に怖がれた若い頃を思うと、ある意味やばい気がします。さて、そういう自分の側の問題点をさて置いて、つっこみを言わせてもらうと。 幽霊邸、黒い影、長い黒髪、老人、ネコ、テレビ、電話、シャワー、天井裏、子供、となんかどこかで見たようなお決まりのホラー道具満載。何かもっと目新しいあっと言わせる道具を期待していました。呪いの連鎖が広がって行くというのをオムニバス風に描いたのかもしれませんが、ストーリーが散漫になってしまったような。映画を誹謗する意図はありませんが↓の人も言っているように、日米で騒がれるのはなぜ?と感じてしまいます。 それにしてもいつもながらの「この世に怨念を残して死んだ者の呪い」というものがどうも納得できません。死んだ方にはお気の毒ながら、関係の無い人間に手当たり次第に恨みをぶつけるのはやはりいただけません。映画の中で呪い殺された、介護士、引っ越してきた若夫婦、その妹、高校生、刑事、元刑事、その娘、女教師の方達は、何の関係もなく、悪いこともしていないのに、生きていたらまだまだ楽しい人生を送れたはずなのに理不尽に殺されてしまったわけです。彼等のこの世に残した怨念たるやもっと凄まじいものがあるはず。彼等の怨念は当然彼等を殺した化け物たちに向けられるわけで、今度は化け物がその呪いに苦しむことにはならないのでしょうか。私だったら、絶対に化け物を許さず、あの世で執念深く付狙います。 
5点(2005-02-17 07:50:58)
83.  愛と死をみつめて 《ネタバレ》 
そうそうたる名優たちが脇を固める中、美しい顔の半分を包帯で覆った吉永小百合は鬼気迫る名演技でした。あのまま吉永小百合自身が死んでしまったのではないかと錯覚してしまうほどでした。 数々の涙を誘う名シーンがありましたが、中でも死期を悟ったミコが自分の持ち物を焼却炉に持って行って、そこにいたおじさんに亡くなった方でもあったのか、と聞かれて「これから亡くなるところよ」と答えて、煙突から上る煙を見上げる冷めた表情は、あまりにも残酷で痛々しかったです。 確かにあまりにも暗過ぎるし救いがない感じでした。でもそれは現在の日本の無節操で軽薄な明るさの裏返しだからなのかもしれません。40年たってこの国もそして自分もどうなってしまったのでしょうか。点数が低いのはあらすじを分かって観ていたためで、リアルタイムで観たらもっと点数は高かったと思います。 
7点(2004-11-12 23:36:29)
84.  パーフェクト・カップル 《ネタバレ》 
私の場合事前に、どうせクリントンを徹底的にこき下ろした、大統領選の裏側暴露のブラックコメディー作品だろう、という先入観があって、ほとんど期待せずに観たので、予想外のシリアスな内容で意外に面白かったです。「ワッグザドッグ」などから比べると派手さや刺激が少ないし、娯楽性はないのかもしれませんが、大統領に絡んだこれ見よがしの露悪的な作品にはもう食傷気味なので、こういった作品の方が反って新鮮味を感じます。少なくともまだアメリカにも良心が残っているのかもしれないという淡い期待を感じさせてくれます(もしこれがクリントンの実話に基づいているのなら、こんなことがあってようやく大統領になったのに、性懲りも無く彼はモニカ・ルインスキーなどと事を起こしてしまったわけで、なんともはやという感じです)。新奇の無い政治物ということで点数を低くしてますけど、後味は悪くなく楽しめました。トラボルタもがんばっていたと思います。
6点(2004-11-03 22:35:44)
85.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
どうしてもWBと比べてしまうし、二番煎じとして見てしまうのでちょっと点数は低くなりましたが、それなりに楽しめました。女の子たちはそれぞれ個性的で元気だったし、最後の演奏はよくがんぱって盛りあがりました(この映画のノリを締めくくれるのはSing Sing Singしかないだろうなと思っていたら案の定という感じでしたけど)。しかし、男のシンクロが一般にまだ馴染みがなかったので、色々練習して上達して行くのが抵抗無く受け入れられたのに対して、ジャズ演奏は難しいのが分かっていますので、高校生のおねえちゃん達が、そんないい加減で短期間の練習であそこまでうまく出きるわけないよなあ、という題材としてのハンデを最初から負っていたと思います。最初のお弁当運びがちょっと強引すぎたし、彼女達、高校一年にしては老け込み過ぎ。主人公たちの色恋をもう少しからませても良かった。フジテレビは来年あたりドラマ化しそうですね。
7点(2004-10-03 20:42:05)(良:1票)
86.  生きない(1998) 《ネタバレ》 
ローカルテレビでやっていた東京サギまがいの舞台劇「生きない1999」を見て、 オリジナル映画を見たくなってみました。劇の方は表面上はドタバタ喜劇っぽくって、 お風呂場のシーンとかバスの中でのカラオケやゲームなどギャグ連発、はちゃめちゃ なんですけど、映画の方は結構リアルで暗いんですね。重いテーマなんで あそこまでリアルだとちょっとしゃれにならない気分になってしまいます。 こんな時代でもありますしね。ストーリー設定のユニークさや、カンケリ遊びを 効果的に挿入するなど、なかなか考えていたと思うのですけど、とにかく 気分が暗くなってしまいました。 ちなみに死んだ人数はバスが跳ね飛ばした人も含まれるはずなので全部で13名 でなくてはならないと思うのですけど(少なくともバスの中には死体が13体あったはず。 ダンカンはバスから降りて自分で飛び降り自殺したので含まれない) バスガイドさんがなんで死ぬのかの説明がなされていなかったような。劇では 歌手目指して上京したけど、歌手の夢は叶わず借金重ねて死にたくなったとか なんとかだったと思いますけど。  
6点(2004-08-23 18:15:43)
87.  深呼吸の必要 《ネタバレ》 
ここでの評価が高かったのでかなり期待して見たのですが…。確かに、青い海、はるかなさとうきび畑、浜辺の夕日、花火など映画全体は心地よいBGMを聞いているようで、 癒されるのですけど。ストーリー性やラストにかけての盛りあがりを期待すると裏切られます。下の方でも書かれているように、2時間の映画枠の中ではそれぞれの人物像や心の葛藤などを見ている側が感情移入できるまで丁寧に描くのは無理だったのでしょう。ラストを良くありがちなそれぞれが心機一転して島を去って行く、というような場面で終わらせなかったのは、考えた上でのことでしょうけど、やや工夫倒れに終わってしまったような。  ところで島にやってくる5人組は美男美女ぞろいで、ちょっとリアリティが無さすぎでは。特に女の子3人はしばらくどれがどれだか区別がつかなかった(私だけかもしれませんが)。 
6点(2004-06-12 17:02:53)
88.  金髪の草原 《ネタバレ》 
原作が少女漫画であるため、あまり問題作として取り上げられなかったようだけども、痴呆老人問題を老人を一人も登場させずに(加藤武を除いて)描いた言うのは画期的で斬新な設定だと思う。なりすと異母弟との恋愛感情を挿入したのも、原作にはなかったけどよかった。池脇さんの舌足らずのしゃべりかたは最初鬱陶しかったけど、あれって演技なのか、それとも地なのかな。
8点(2004-05-11 17:52:03)
89.  名探偵コナン 銀翼の奇術師 《ネタバレ》 
前作・迷宮の十字路が結構良かったので、期待して見に行きましたが、全くの期待ハズレ。 推理物なのか航空機パニック物なのか、大人を意識して作ったのかお子様向けか、など全て中途半端。航空機の搭乗ドアの開閉手順など仔細にこだわってリアリティを出していた部分もあるにはあったけど、あまりにもストーリーが陳腐で退屈。航空機パニックは既に実写で数多くの作品が作られているので、今更と言う感じです。脚本家さんは今年はいいアイデアが浮かばなかったようですね。唯一の見せ場はパトカーの列を誘導灯代わりにしたところぐらいですか。前作の手毬歌に当たるのがフォネティックコードなのでしょうけど、狙った宝石が偽物とわかってキッドが盗みを止めてしまった時点で意味が無くなってしまった。そもそもキッドの犯行予告状の26文字がアルファベットを意味するとまで分かったのに、BravoやVictorでピンとこないとは超博識のコナン君らしくない。エンジンが脱落してパニック状態なのに、シートベルト外してコックピットに入って来るなよなガキども!とか、倒れた操縦士の代わりにジャンボ操縦するのが、小学生(コナン君)と女子高生(蘭)かよ!(せめてスチュワーデスさんが操縦したら?)、などつっこみいれるのに事欠かないけど、まあ今回は本来のお子様向け漫画の原点に戻ったということで幕。 
3点(2004-05-07 22:56:48)
90.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
日本人からも高く評価されているということで期待して見ましたけど、やっぱり「外国人のための武士道講座」的な色彩は強かったです。それぞれの役者さんたちは熱演しているし、戦闘シーンもこれまでにない迫力なんですけど、ストーリーが活劇調というか。ラストも途中で想像できてしまったし。しかし、日本人監督にはタブーであった、明治天皇をはっきりと描いているところはアメリカ映画ならではでしょうか。
6点(2004-02-01 16:13:02)
91.  ドラゴンヘッド 《ネタバレ》 
生き残った住民に襲われたり、自衛隊員に殺されそうになったりなどの小さなエピソードはあるけれど、全体として大きな話の展開はなく、主人公のテル君とセトさんが白い灰が舞う荒野や廃墟となった町をひたすらさまよう姿を2時間見続けさせられる。エンディングの字幕が流れ始めて、これで終りなの?という感じでした。派手なアクションや娯楽作品を期待すると拍子抜けするでしょう。なぜ日本が突然荒廃してしまったかの明確な説明もない。これはSF映画でもなく、パニック映画でもなく、哲学作品なのでしょうか。最後に地下壕のようなところで二人が再会して、セトさんは空腹なのになぜ他の人達のように人間の恐怖や悲しみの感情を失わせてしまう非常食料を食べなかったのか、という問いかけに、テル君が死んだと知った時に涙を流したいから、と彼女が答えるくだりだけは結構気に入りました。でもそこに至る道のりは退屈で長かった。期待していただけに失望感が大きかった。ところで山田孝之君はあんなニューギニアの原住民みたいなメークして、ウォーターボーイズのさわやかなイメージにはダメージになるのでは。そう言えばこの映画新旧のシンクロ少年が共演しているんですね。
2点(2003-11-30 11:08:26)
92.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
封切当時、テレビの宣伝で「歴史は我々に何をさせようとしているのか」というようなコピーがあったと思います。早速原作の小説を読んだらこの意味が納得できたし、それがそのままこの話の重要なプロットになっていて感動しました。映画は映画館では見ずに大分経ってからテレビで見たけれども、あっさりと期待は裏切られました。あまりにもヒドイ内容で肝心のプロットがどこにも描かれていない。監督はこの原作が理解できなかったのではないかと思った。半村良は原作がこんなに惨たらしく映画化されたのになぜ怒らなかったのか不思議だった(版権料もらえればいいのか)。いっぺんに角川映画が嫌いになってしまった。映画だけ見た人には単なる変種のチャンバラ映画としか映らなかったのではないかな。ちなみに、自衛隊がタイムスリップした戦国時代では、何かの手違いで織田信長が生まれず、従ってその後の歴史が本来のものとは大きく変わってしまう恐れがあった。そこで歴史は自衛隊に織田信長の代役をやらせるためにタイムスリップさせた、というのが原作のポイントなのです。
1点(2003-11-30 11:06:48)
93.  ウォーターボーイズ 《ネタバレ》 
暗さや嫌味の無い明るい純粋青春コメディーでした。要所要所のギャグもなかなか決まっていた。ちょっと竹中直人はやりすぎのような気もしたけど。この映画への評価は見る人の置かれた立場で大きく差がでるかもしれない。まだ青春真っ只中の人には単なるドタバタコメディーでも、青春期をとうに過ぎた中年男女にとってははるか昔の青春を思い出させて切ない気分にさせるのではないでしょうか。すさんだ気分も一瞬でも明るくしてくれます。平山あやが作ったように可愛かった。後日、NHKでこの映画の元ネタになった川越高校水泳部のドキュメントを放送していたけど、映画のかなりの部分が実話と重なっていたのには驚きました。
9点(2003-11-29 18:05:29)
94.  バタアシ金魚 《ネタバレ》 
公開された当時、新聞の小さなコラムで取り上げられていて、「女のくさったやつのケツふく紙」なる主人公が無性に気になって衝動的に場末の映画館で見てしまった。登場した若い役者さんたちが後にそれぞれトレンディドラマの主役になっていったという意味で今では伝説的な映画と言える。表面的には、主人公の兄ちゃんがいきなりオリンピックに出ると宣言したり、女の子が太ったり痩せたりと、はちゃめちゃな内容なのだけど、モノレールや雲などの何気ないシーンが非常に丁寧に撮られていて、なんとも言えないメルヘンチックで切ない味が出ている。見る側の感性によって評価には大きな差が出てくると思う。私は非常に気に入ってビデオまで買ってしまったけど、友達で納得してくれる人はいなかった。ちなみにパンフの中で、あるシナリオライターと称するおっさんが、この映画は要するに童貞と処女の映画なんでしょ。いっそのこと「処女と童貞」っていうタイトルにすれば良かったのに、などとおちゃらけた事を書いていて、こういうやつにはこの映画の良さは永遠に理解できないと腹がたった。
8点(2003-11-24 11:40:18)
95.  13階段 《ネタバレ》 
この映画を推理サスペンスとして期待して見ると、物的証拠も自白も無い(本人が記憶喪失)のにそんなに簡単に死刑判決が確定するのか、とか、警察が必死に探したけど見つからなかった証拠品が素人二人にそんなに簡単に見つかるのか(でっち上げではあったのだけど)、とか色々つじつまの合わない点が目に付いてしまって決して納得できるものではない。作った側も真相について映画の中で細かい説明を意図的に省いているようで、一度見ただけでは真相を十分理解できない人もいるのでは。最後にどんでん返しが用意されてはいるもののこの映画は謎解きよりも、心に十字架を背負って苦悩しながら生きる主人公達の姿を切々と描くことに力点をおいているのでしょう。最後の場面の本にはさんだタンポポの押し花が象徴的。設定は現代であるにもかかわらず、何となく昭和30年代の古き良きモノクロ時代を感じさせます。山崎務は相変わらずの好演。反町も普段のイメージとは全く異なる気弱な青年の役をうまくこなしていたことで合格点。しかし、死刑制度や冤罪という重いテーマであることに加え、殺された人たちの方に同情の余地がないことなどから、ハッピーエンドといっても多少のわだかまりは残った。(因縁つけてつかみかかって来た相手を突き飛ばして、偶然相手が転んで死んでしまうと、それが正当防衛ではなく傷害致死になり、遺族から死んで償えと罵倒され、七千万円の慰謝料まで払わされるという設定にはどうしても違和感を感じる)
6点(2003-09-23 17:32:24)
96.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
なんか食い足りない内容でしたけど。テレビ放映版はかなりカットされていたんでしょうか。「貯水槽の中の死体」とか「離婚して孤立無援の母子」などの設定はこれまで何度もあったし全く新味無し。強いてあげれば雨をバックにしたモノクロ感とエレベーターが効果的だったというくらい。黒木瞳の行動は言われているほどには不自然さはなく、ああいういい加減な管理人も世の中には結構いるだろうし、弁護士も最低限のフォローはしているので、それほど気にはならなかったけど、それにしてもね・・・。「美津子ちゃん」は一体何を求めていたんでしょうか。階上の住人は悪徳金融業者に追い詰められて一家心中させられた、とか言う設定の方が納得させられたかもしれないけども、まあこれも陳腐な話ですね。監督の自己満足作品というところです。
5点(2003-08-16 21:24:57)
97.  リング(1998) 《ネタバレ》 
日本の代表的ホラー映画と言われるけども、素直に怖がれない自分はひねくれ者なのかと悩んでしまう作品。世の中テレビから携帯電話に媒体が変わってくると、貞子さんは時代に遅れまいと今度は携帯電話の小さな液晶画面から必死に這い出してくるのかな、とか考えてしまうのです。それはさておいてもプロットの中で一番ひっかるのが、別に悪いこともしていない普通の女子高生たちがただ呪いのビデオを見たというだけで、もがき苦しんで貞子さんに呪い殺されてしまうという点。まだまだこれから楽しい輝く人生があったはずの彼女等にとって相当恨みを残して死んでいったのではないですか。この恨みは、超能力を持ち合わせてしまったという確たる理由があって、井戸に投げ込まれて殺されてしまった貞子さん(それも可哀想なことではあるのですけど)のそれと比べても、絶対女子高生の残した怨念の方が大きいはず。ということは、今度は貞子さんが、女子高生の怨霊に取りつかれてもがき苦しむことになってしまうのではないのでしょうか。いやそうならなければ不公平ですね。あの世に行ってまでも階級があって、恨みを晴らせるのは特権階級の死者(=貞子さん)だけなんていうことでは我々は死んでも死にきれないでしょうから。少なくとも私がこんな殺され方をしたらとことん貞子さんにとりついてあげますね。
5点(2003-08-09 14:21:19)
98.  WINDS OF GOD/ウインズ・オブ・ゴッド(1995)
戦争というものをお笑いの世界を通して描いた秀作。なんでもかんでも残酷な戦場シーンや戦闘シーンをこれ見よがしに描くだけが戦争映画ではないことを改めて知りました。今井さんのこの映画に対する思い入れが見ている方にも伝わってくるようで、見終わった後しばらく感動の余韻に浸ってしまった。
9点(2003-07-22 14:59:41)
99.  スパイ・ゾルゲ 《ネタバレ》 
ゾルゲ事件という「歴史」を勉強するならば非常に分かりやすい映画だと思う。全ての主要人物を満遍なく描いているから。でも文学作品あるいは社会派作品としては、一体誰に焦点をあてて何を言いたいのかわからなかった。物語のリード役ももゾルゲだったり、尾崎だったり、華子だったり(最後におばあさんとして締めくくっていたど)、全て中途半端な感じ。むしろ、語り手を特高のおっさんにして回想させた方が物語としては締まったのではないか。特高の拷問シーンなんかもほんの少ししか描いていないから、後味は悪くなかったけど、同時に何の感動も、余韻も残らなかったというのが本音。1800円に値するかどうかは微妙なところ。
6点(2003-07-22 14:41:20)
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