Menu
 > レビュワー
 > にじばぶ さんの口コミ一覧。63ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3272
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1241.  一条さゆり 濡れた欲情
出演女優陣に魅力を感じなかった。 どうして70年代って、こうも化粧やら服装やらがイモっぽいのか。 むしろ、その前時代にあたる50年代、60年代の方が美しくないか? 70年代独特の色は出ているものの、決して良いとは言えないし、面白くもない。 ただし、それだけで終わらないのが本作。 「ストリップショーにおけるワイセツ物陳列」という、社会的出来事を記録したセミドキュメンタリーとしてみると、存在価値は十分にあるといえるかもしれない・・・し、言えないかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 5点(2008-07-13 14:33:37)
1242.  女殺し油地獄(1957)
前半は、目当てで2番クレジットの香川京子も出てこないし、話もイマイチだし、主人公に全く共感できないしで、どうなることかと思った。  ところが終盤にきて急展開が待っていた。 なかなかの手に汗握る展開。  やはりお金というものは怖い。 特に借金は身の破滅の元だ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-12 00:29:58)
1243.  「女の小箱」より 夫が見た 《ネタバレ》 
田宮二郎はやっぱり怖い。 あのコワモテに、あの人を寄せ付けない雰囲気、そしてあの体格。 全てが怖い。 そのキャラクターが見事に本作のキャラクターとマッチしている。 まさにハマリ役。  田宮二郎演ずる男は、金のためなら何でもしてきた男。 まさに出世欲と金欲のかたまりの様な男だ。 ある日、その男は大会社をのっとるために、若尾文子演ずる女に計算づくで近づいていく。 最初は若尾文子を騙すために近づいたのだが、すぐにその魔性の女の虜になってしまう。 「大会社をのっとる」という本来の目的は達成したものの、若尾文子に「だんなと別れて俺と結婚してくれ」と迫る田宮二郎。 それに対する若尾文子の切り返しが凄い! 「私と結婚したいなら、大会社をのっとるあなたの夢を捨てて。私をとるの?それとも会社をとるの?二つに一つ。どっちをとるの?さぁ、どっちをとるの?私?それとも会社??」 これだ。 この迫力。 まさに“にじりよる”若尾文子の魔性の女の迫力炸裂!  男にはメッポウ強く、押しの強さもハンパじゃないコワモテ田宮二郎も、これには完敗。 最初は多少反抗してみたものの、「わかりました。あなたをとります。会社をのっとる夢は捨てましょう。」とアッサリ男の夢を捨ててしまった。  どんな怖い男より、魔性の女の方が怖いし、力も強い。 あの田宮二郎の筋肉質な体も、女の柔肌の前には力のない物体と化してしまうのだ。  あぁ、何たる女の怖さよ。 そして、純情な愛の強さよ。 田宮二郎が男の夢を捨てたワケは、若尾文子の性的な魅力によるところはもちろんだが、田宮二郎が若尾文子に対して持ってしまった「純粋な愛」もその一因の一つだ。  「愛した女の為なら何でもできる」 この、愛の力の凄さが、見事に表現された作品だ。  秀作揃いの増村保造作品の中でも、本作は上位にくる傑作であろう。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-07-11 02:27:08)
1244.  黒いドレスの女
成田三樹夫が出ていたので、まあ許すとしましょう。 しかし、しょーもない作品だ。 崔洋一をもってしても、角川春樹にかかるとこうも無惨な映画が出来上がるもんなんですね。 知世ちゃんは大好きですが、この頃はまだ魅力が完成していないですね。
[DVD(邦画)] 5点(2008-07-08 23:06:55)
1245.  女優(1947)
なんか冒頭からずっと退屈でした。 何故なのか、それは後から解りました。 理由は、溝口健二監督の『女優須磨子の恋』と同じ話だったからなんですね。 そういう点で全く話に新鮮味を感じなかったのが致命的でした。 しかし、この二作品、同じ年に配給されていたんですね。 驚きました。 当時、競作として話題にのぼったようですが。
[映画館(邦画)] 4点(2008-07-06 21:18:40)
1246.  東京ギャング対香港ギャング 《ネタバレ》 
鶴田浩二、高倉健、丹波哲郎の三大スター共演で、香港を舞台にしたギャング映画。 ところが、前半40分を経過しても、高倉健しか出てこない。 他の二人が出てこないのだ。 そうしている間に、高倉健演じる主人公らしき人物は、撃たれて死んでしまった(!)。 なんてことだ。 その後に、鶴田浩二と丹波哲郎が登場。 おいおい! 三大スター共演っていったって、三人が一緒に出てこないじゃないか! なんか騙された気分。  それはそうと、冒頭の高倉健が出てくるパートは、とても面白かった。 香港のダウンタウンを舞台にして繰り広げられる、ギャング間の白い粉と金の争奪戦。 いかにも石井輝男作品といった風情のBGMが流れ、興奮と期待が高まった。 そこでいきなり主人公が撃たれて死んでしまい、舞台は日本へ。 ここから一気につまらなくなった。  冒頭の高倉健が出てくる部分の雰囲気が、最後まで続けば間違いなく傑作となったであろう。 本作が石井輝男作品の代表作とは言われてない理由はそこにあるような気がする。 後半の尻すぼみが無ければ、石井監督の代表作と言われたに違いない。 それだけに不満が残る内容だった。 それにしても、鶴田浩二演じる男が、シャブ中だとは思いもしなかった。 ラストも丹波が生き残り、しかも刑事だったというオマケ付き。 なかなか面白い内容なのだが、やっぱり後半がどうも間延びしていた。 あー、もったいない作品だ。  
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-07-06 12:08:57)
1247.  十階のモスキート 《ネタバレ》 
崔洋一、すごいな~ こんなに凄い監督とは思わなかった。 『月はどっちに出ている』を観て、凄い監督だと感激したけど、本作でその凄さを再認識した。  途中、しつこく挿入される濡れ場が唯一の邪魔だが、それ以外はほんといい味が出ている。 とっても映画的で、1980年代日本映画ならではの味わいが出ていると思う。 主演の内田裕也はかなりの熱演。 作品自体もパワーあふれる力作に仕上がっているので、手抜きが一切感じられない。 作り手の作品に対する意気込みが観ていて伝わってくるのだ。 崔洋一はまだ2本しか観ていないが、これからもじゃんじゃん観ていきたい。  (追記) それと、本作はテイスト的に長谷川和彦の『太陽を盗んだ男』に似ている気がする。 映像的感覚、破滅的顛末、時代背景など、いろんな部分で似た匂いを感じた。 『太陽を盗んだ男』はとても評価の高い作品だが、本作『十階のモスキート』もそれと同じくらい力のこもった作品で、もっと評価されてもいい気がする。  もちろん崔洋一の代表作である前出の『月はどっちに出ている』はこれら2作品を上回る素晴らしい魅力に満ちた傑作であるが。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-04 00:28:20)
1248.  月はどっちに出ている
映画的な面白さに満ちた、ユーモアとペーソスあふれる傑作。 バブルが弾けた後の、90年代前半に作られたというのも興味深い。  岸谷五朗は相変わらず良い役者ぶりだ。 もう少し尖った役が彼に最も合っているような気もするが、本作での彼が演じた主人公も、どこか憎めない人間くささがあって、これはこれで良い。  ただし、もう少し尺が短めの方が、更に余韻が残った気がする。 全体的にメリハリがなく、淡々と進みすぎなのがたまにきずだが、それでも最後まで楽しむことができた。   終り方も素晴らしい。 「どんな苦境に追い込まれても、人生何とかなるもんさ!」 そんなメッセージが聞こえてくる様なラストだ。  「大したことないさ!」  ラストで岸谷五朗が小木茂光にそう言う。 これは、北野武の『キッズリターン』のラストシーンを彷彿とさせる。 人生は苦難の連続かもしれないが、どんなに沈んでも、こういう気概をもって生きていきたいものだ。  そういう元気をくれる作品という意味でも、本作を高く評価したい。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-01 22:50:39)(良:1票)
1249.  月形半平太(1925)
フィルムセンターにて鑑賞。 断片的なフィルムなので評価のしようがない。 雨が降っているシーンなのか、フィルムの劣化が原因で雨が降っているのか、見分けがつかないシーンがあった。 というわけで、こんな変な部分しか印象に残りようのない断片的内容だった。
[映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:30:18)
1250.  大阪の宿
内容的には文句のつけようがない人情・庶民劇なのだが、何故だか眠かった。 これは、五所平之助監督との個人的相性の問題かもしれない。
[映画館(邦画)] 5点(2008-06-30 19:29:44)
1251.  狂った一頁
日本で最初の実験映画であり、前衛映画と言われる貴重な作品。 フィルムセンターで鑑賞。 精神病院が舞台で、そこに住まう患者たちの妄想の世界を様々な手法を駆使して映像化したもの。 、、というのは、実は帰宅してから本で調べて理解できた内容であり、映画館で観ていた最中は眠くて仕方ないし、理解もできなかった。 、、ということを白状しておく。
[映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:29:03)
1252.  天一坊と伊賀之亮(1926)
天一坊と伊賀之亮。 なんか題名が凄い。 テンイチボーとイガノスケだ。 なんか麻雀みたい。 そして内容だが、よくわからない! 1970年代に監督自身が再編集したらしいが、それでもよくわからない! 主人公のギョロ目が凄い! ところで、天一坊と伊賀之亮は同一人物が演じたらしい。 つまり、一人二役でこなしたのだ。 どうりで二人ともギョロ目だったわけだ!
[映画館(邦画)] 3点(2008-06-30 19:28:01)
1253.  野火(1959) 《ネタバレ》 
第二次世界大戦末期、フィリピンで敗走する日本兵の顛末を描いた戦争映画。 敗残兵が絶望にまみれながら、ウロウロと彷徨うところは、さながらロード・ムーヴィーの様相を呈している。  食糧に飢えた敗残兵たちは、人間を殺し“サルの肉”と称して、人肉を食らう。 飢えと絶望に苦しむ人間にとっては、至極当たり前の行動の様に思う。 そういった極限の状態を、市川崑監督はモノクロ映像を通して、にくいまでに巧く撮りあげている。  ラスト。 人肉を食らうぐらいならば、死を覚悟で現地の“普通の人間が集う”場所へ一人向かう。 最後まで人間らしく生きることを肯定した内容だが、それはどうだろう。 生き残ることについて本能的に動くであろう状況において、そんな奇麗事が成立するのだろうか。 しかし、あくまで同胞を殺し、その肉を食らうことは否定すべき内容でもある。  極限の状況において、死を選択するのか、それとも人肉を食らって本能的に生き延びるのか。 その場に置かれない限りは、自分がどっちを選択するかは分からない。  こういったことまで考察させられる本作は、極めて問題提起性の高い作品で、傑出した戦争映画であり、異色な戦争映画とも言えるだろう。  いずれにしても、最初から最後までグイグイ引きこまれ、楽しめたのも事実。 市川崑監督の底力を感じ取ることができた作品だった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-06-25 23:59:40)
1254.  わかれ雲 《ネタバレ》 
神保町シアターにて鑑賞。 表題通り、「わかれ」というテーマを主題に描いたドラマだが、どうも結末がはっきりしない。 しかし、非常に強く印象に残ったシーンもあった。 それは、娘が父親の足をマッサージするシーン。 父親の足の上に娘が乗り、優しくマッサージし、それを鏡越しに父親が観て、娘の幸せを想う。 なんという素晴らしいシーンだろうか。 このシーンを観れただけでも、本作を観た価値はあったかもしれない。
[映画館(邦画)] 4点(2008-06-25 20:05:48)
1255.  晩菊
「晩菊」とは、年頃をすぎた女性を意味している。通常は脇役を務める杉村春子が主演を演じた、成瀬巳喜男作品の中でも異端の位置を占める作品。それが功を奏し、いぶし銀的魅力を存分に発揮しており、成瀬監督の代表作『浮雲』と表裏対を成す出来栄えとなっている。成瀬監督による隠れた名作である。  さて、成瀬巳喜男監督作品はそれなりに観てきたが、本作は今まで観た成瀬作品の中でもベストであった。   元芸者達の行く末、まさしく“晩菊”を飾り気無く辛辣に、そしてユーモアに描いており見事。  杉村春子をはじめ、普段は脇役を演じることの多い女優達が主たる役を演じている。 その為、とても地味な仕上がりなのだが、その地味さを逆手にとっており、そこが本作の傑作たる所以となっている。  成瀬監督の傑出した風景描写は、本作でも健在であり、その点も観るに値する。  それにしても、細川ちか子という女優さんは美しいなぁ。 なんというか、“枯れた美しさ”が飛びぬけて良いのだ。  そしてラストシーン。 望月優子が道行く若い女性の歩き方を真似て、腰をくねくねさせて歩くシーン。 これには、思わず笑みがこぼれてしまった。  本作には、こういった思わず笑みをこぼさずには居られないシーンが随所に散りばめられている。 シビアなテーマとは裏腹に、ユーモアあふれるこれらのシーンが、コントラストをはっきり浮かび上がらせ、深みのある面白さを発揮している。 それが何とも言えず見事だった。
[ビデオ(邦画)] 9点(2008-06-15 09:05:23)
1256.  しいのみ学園 《ネタバレ》 
池袋の新文芸坐「香川京子特集」にて鑑賞。 小児麻痺をテーマに扱った至極真面目な作品。 いや、少し真面目すぎる。 真面目な作品が嫌いなわけではないが、まったく遊びというものがない。 ストレートに小児麻痺児童の悲哀を描くのみ。 こうなると、単なる社会科ビデオを観ている感じになり、映画を楽しむという感じがしない。 ただし、しいのみ学園のテーマソングは印象的だったが。
[映画館(邦画)] 4点(2008-06-13 00:31:44)
1257.  娘・妻・母 《ネタバレ》 
「お金」というものが重大なテーマともなっている家族群像劇。 そこに恋愛、親子の情、夫婦問題、老後の生活などが盛り込まれ、まさにてんこ盛り状態。 そこに、原節子、高峰秀子、宝田明、仲代達矢、草笛光子、淡路恵子、加東大介、上原謙、杉村春子、笠智衆、三益愛子、森雅之という凄まじいまでのオールキャスト。 ここまで大風呂敷を広げてしまうと、さすがまとまりは悪い。 ただし、ラストの笠智衆と三益愛子の出会いのシーンは素晴らしい余韻を残した。 まとまっていないようで、実はまとまっているような気もする不思議な作品だった。 また、原節子は自然な美しさを放っていて良かった。 小津作品では、どうもいびつな笑顔や役回りが目立ち、小津作品を観ている限りではあまり好きな女優ではなかったが、本作での原節子は、とても魅力を感じた。 彼女のイメージにかなり近い役柄であったような気がする。 だからこそ、彼女のナチュラルな魅力が出ていたのではないだろうか。 高峰秀子だが、彼女ほどの女優をこんな役に使うのはもったいない。 森雅之にしてもそうだ。 そして上原謙もチョイ役すぎた。 杉村春子のいじわる姑は板についていて良かったが。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-10 23:33:35)
1258.  ココニイルコト 《ネタバレ》 
まあ、これは凡作でしょう。 間違いなく鉄板の凡作だ。 だけど極端につまらないわけじゃない。 それがまたこの作品の欠点だ。 好みが分れる様な個性あふれる作品でもないし、なんてことのない話。 なんてことない話を、なんてことなく描いただけのおはなし。  更に頂けないのは、心臓病の彼をあっさり殺してしまうところ。 最近の邦画って、安易に重要人物を殺して、物語を収束させるものが多い気がする。 少なくとも私が観た最近の邦画は、そんなんばっかだ。 人はそんなに簡単には死なないし、だいいち人を殺す前に、人を殺すことなしに作品を巧く仕上げる脚本を書いてほしい。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2008-06-10 00:23:34)
1259.  幸福な食卓 《ネタバレ》 
恋人が不慮の事故で亡くなるという悲劇を含みながら、なかなかうまくまとまった良い話だと思います。 恋人の死というものを事実として受け止めながら、過去を自分の中での綺麗な想い出として残し、その後の人生を生きていく。 出会いというものがそこにあれば、やがて別離というものが必ずやってきます。 その時、人は死というものにどう向き合っていけばいいのか。 そのヒントがこの作品には込められていると思います。 忘れるのではなく、心の奥底にかけがえのない記憶として残しながら、今の人生を精一杯生きて、前へ進んでいく。 ただ単に哀しい話で終わらせず、こういったメッセージを観る者に残した本作は、なかなかの作品なんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-06-08 23:16:51)(良:1票)
1260.  杏っ子 《ネタバレ》 
よっしゃ~!やっと観れたー! 映画館で運良く上映された為、この度、めでたく観ることができました。  香川京子主演で、監督が成瀬巳喜男とくれば、ハズレはまずありえません。 香川京子ですが、本作では苦しむ女性を演じています。 しかし、とても芯が強く、夫である木村功に苛められても決してへこたれません。 強い女性を演じさせても、全く違和感なく演じきるところは、さすが香川京子です。  本作は、いわば成瀬作品のお決まりパターンで、どんなに衝突しあっても夫婦である限り決して別れないという内容です。 現代においては、離婚というものが決して珍しいものではない為、ここまでして夫婦という関係を維持するという行為は、理解し難いのも事実です。  しかし、夫婦という形式はとっていますが、本作のこういった内容は、人生の色んな局面で教訓となることでしょう。 苦しいことがあっても決してへこたれず、最後まで粘り、頑張り続ける。 これは、例えば仕事などにも当てはまる人生訓です。  本作の中で山村聰が言います。 「苦しいことがあっても、一休みしてそれで回復したら、また頑張るんだ。そして倒れるまでとことんやり切るんだ。」 と。 最後にこの様な内容のセリフが出てきて、作品は幕を閉じます。 苦しいことはあるが、明日から何とかやっていこう、乗り越えよう、そんな勇気が湧いてくる素晴らしい作品でした。
[映画館(邦画)] 7点(2008-06-08 00:07:41)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS