121. ビルマの竪琴(1985)
名作は時代を超えんだなと実感。上映当時感動した思いはあるが、改めて観たが惹きこまれるものが十分あった。クライマックスはやはり弾き語りの場面。月並みだけど蛍の光にはやはり涙。まあ粗い面もある。でも中井貴一は当時の芸暦のわりにはかなり頑張ったんじゃないか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-08-14 23:33:06) |
122. 千と千尋の神隠し
数回目かの観賞。別にいいイメージを持っているわけでもないのだが、観るたびまあ完走できるのは良くできている証拠なのかな。ちょっと説教くさいとこあるのがちょっとなというところもあるんだけど。毎度思うのは豚の描写がリアルでちょっと怖い。まあテーマ性設定キャラなどこの作品が宮崎アニメの集大成と気がしないでもない。 [地上波(邦画)] 6点(2009-06-06 13:13:29) |
123. レッドクリフ Part I
吉川三国志の大ファンとしてはうん?というところもあった。でも本場の解釈だからそれはそれで受け入れたい。ジョンウーらしい演出も多々ある。それもそれ。キャストも割合イメージ通りに適切に配役。金城中村がちゃんと映画にとけ込んでいるのはうれしい誤算。意外にトニーレオンが自分のしゅうゆのイメージとはずれがあった。もちっとやさ男でもよかった気が。人海戦術やらせると中国映画は迫力あるなあ改めて実感。 [地上波(吹替)] 7点(2009-04-14 15:05:05) |
124. ラスト サムライ
アメリカ人の考える武士道を洋風に表現。長年、日本製作の時代劇を見続けた者としては少しバタ臭さも感じてしまうかな。ニュージーランドの風景もどうにも違和感がある。でも、こういったものにハリウッドに注目してもらえたこと、しかもトムクルーズが主演でということには感謝に堪えないのも事実。だから時代考証とかありえねぇーとこなんかは米製エンターテイメントとして目を瞑る。西部劇のお国だけに騎馬のシーンの映像は迫力十分。近いうちに姫路の書写山の円教寺に行くので予習を兼ねて久しぶりに再び鑑賞してみたけど、欧米人も日本人も楽しめるいい娯楽作品であることには間違いなかった。日本人として甘めに点数をつけた。 [DVD(吹替)] 7点(2009-04-07 19:51:04) |
125. おくりびと
賞総なめ、と言うのもだてじゃなかったです。抑えた演出も好印象だし、その中にユーモアも入れられて重い感じになりそうなテーマを誰もが受け容れ易くさせている配慮が効いている。山崎の演技もよかったし、本木さんの戸惑いや迷いを表現する表情もよかったです。ただやはり広末さんの舌足らずな発声は映画の格調の中で異物感を出してしまったことは残念に思いましたが、彼女なりに頑張ったとは思います。本木さんのチェロにのせて、葬儀場面が流れていく場面は厳かさの中にも美しさを感じました。自分の死生観をあらためて考えさせてもらう機会を与えてくれて、日本映画からこういった作品が出てきたことを嬉しく思いました。そして、世界がこの作品を受け入れてくれたことにも感激しました。 賞獲りものはとかく少し厳しい目で見てしまいがちなんですが、素直に10点としたいと思います。 と思ったけど、アカデミー受賞の興奮で点数逆に甘すぎたのが他の作品の自分の評価と相対的に比べると否定できない。8点に変更。 [DVD(邦画)] 8点(2009-03-22 09:58:03) |
126. 容疑者Xの献身
テレビドラマのファンです。原作も読んじゃってます。でラストで号泣してます。石神のキャスティング含めて映画化にはとても期待していました。それをふまえて、ハードルが上がったけど、合格点には達しているのではないかと。フジテレビをはじめとして民放の人気ドラマの映画化はとかく不発に終わることが多いと思っているのですが、今回に関しては元の原作が素晴しいこともあるけど良かったと思います。当然原作の精緻な心理描写とかとても及ばないところもありますが。やはり堤真一の演技に尽きる。この人は2から3枚目、シリアスからコメディ、とにかくキャラが固定されず演技の守備範囲がとても広い。すばらしい役者だと思います。ラストのシーン原作に続いて、映画でも涙しました。自分の心の中にある石神的な部分に触れるのでしょう。 たぶん多くの男性が心の中に石神を抱えているのでは。あと、ダンカンはミスキャスト。原作既読として違和感ありまくり。キャラ混乱しちゃった。渋めのベテラン脇役のがよかったんでは。 [DVD(邦画)] 7点(2009-03-21 19:00:42) |
127. DEATH NOTE デスノート the Last name
かなり面白く仕上がっている。もちろん原作の力に負うところが極めて大きい。原作とは中途から変更されている部分もあるが違和感なくストーリーに入り込むことができる。藤原松山も原作のキャラにちゃんと当てはまっていると思う。特に藤原は。 尺の長さも気にならないほどグイグイ引っ張ってくれる。 [地上波(邦画)] 8点(2008-12-04 20:51:18) |
128. 大誘拐 RAINBOW KIDS
なんと言っても北林谷栄に素晴しさに尽きる。風間西川のあまりにもお粗末な演技を補ってあまりある。ストーリートリックにはツコッミどころ満載だけどこの際いい。龍神村のお山の美しさ。このロケーションも選んだセンスもいい。龍神村心に刻まれている。一度行ってみたい場所のひとつになったくらい。北林のキャラにはこちらまで引き込まれそうなそして受け入れてくれそうなやさしさにあふれている。ラストの北林緒方の対話以降のくだりはお気に入り。演出音楽はかなり古臭さを感じるけど、心があったかくなるかなり好きな映画の部類に入ります。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-29 18:29:31) |
129. バッテリー
私にとっては甘酸っぱすぎる作品。坊主君と弟君の演技というか存在感はなかなか。シナリオはありきたりなんでどうってことはないけど、ロケーションや演出は評価できる。普通の野球映画ドラマだとバカにしてんのかの野球部の演出になるけどこの作品は結構選手のフォームを含め本格的な動きでとても好感が持てる。その中でも主人公の林君の投球フォームはかなりいいぞ。特筆できる。がんばった。野球少年の笑顔にはたまらないものがあるな。この作品はとても好感が持てるが、やっぱり評価は評価で厳しくしたい。 [地上波(邦画)] 5点(2008-08-27 17:30:21)(良:1票) |
130. 西遊記(2007)
ちょっと尺が無駄に長い。テレビの2時間スペシャルで十分の内容なんだけど、映画化によって制作費回収なのがちょっとみえみえ。当然テレビドラマと比較して莫大に金がかかってる。邦画の割りにふんだんなCG(それでもかなりチープだけど)、大規模な海外ロケ(ゆえに演者のギャラ総額は低そう)。でもまあいい、中国ぽい自然は楽しめたし、エンドクレジットの映像は綺麗(エンドクレジットを誉めるのもなんだけど)。映画館でお金払って観たのならつらいけど、こっちはレンタルDVDだし。そこそこ楽しみ笑えた。あまりきついことは言えない。お気楽に楽しめたテレビドラマのファンだったから。甘めに。 [DVD(邦画)] 5点(2008-06-07 11:37:38) |
131. フラガール
好印象。貧しさの中で夢求めて頑張る、古き良き懐かしい日本を描く誰もが感情移入しやすいストーリー。あざといとこもあるけど、フラガールたちの可憐さで十分にカバー。なにより蒼井優の演技は光る。古き良き懐かしい日本の少女をやらせたら天下一品。無双といってよいかも。彼女と徳永のからみをはじめ胸にこみあがるシーンが多々ある。蒼井が徳永に誘ってくれたことにお礼を言うシーンが大好き。 [DVD(邦画)] 7点(2008-06-05 18:53:10) |
132. 南極物語(1983)
25年たっても色褪せない。南極の映像は素晴しい。これだけでも見る価値有り。犬たちも愛らしい。実質高倉渡瀬の二人芝居だけど十分満足いくものだし、とくに高倉健はらしいオーラを放っている。犬好きなもんで感情移入十分出来た。しかしながら、いかにしても長い。たいしたドラマはないのだからもう少し短くても。あと、音楽が美しいけど単調というか変化に乏しすぎる。もう少し盛り上げ音楽があってもと思ったが、時代か。アザラシがやられるシーンは衝撃、現代じゃ無理だろう。さすがに犬の芝居ですではすまないだろうから。まあ人間の身勝手さに怒りもありますがめげずに生き抜く犬の強さ。自分はラストでモライ泣きでした。犬目線で。 [地上波(邦画)] 6点(2008-05-24 13:42:35) |
133. 太陽を盗んだ男
20年ぶりに鑑賞。結構良かったイメージを持っていた。改めて観て見ると粗いけどいい雰囲気もっている。とくに沢田の演技はいい。巧いとかじゃなくオーラが。キムタクに通じるような。後半は70年代の何でもあり的なアクションでいまではちょっとだけど少し笑えるけどまあよし。ノスタルジーにも浸れる快作。 現代の基準なら?作かもしれないけど、30年前の作品というのも考慮に入れてこの点数。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-18 21:34:00) |
134. ルパン三世 カリオストロの城
《ネタバレ》 再放送のたび見るんでもう10回ほど見たかな。何回見てもそのたびすがすがしい気分になる。日本アニメの金字塔。宮崎の作品の中でも一番好きというか傑作だと思う。大野の音楽もいい。ハリウッドには今や無意味なカーチェイスシーンも多いが、この作品は79年の段階で、意味がありアニメなのに臨場感あるシーンを演出してる。 [地上波(邦画)] 10点(2008-05-03 07:39:29)(良:1票) |
135. ブラック・レイン
10年以上ぶりに鑑賞。しみじみいいなあと思った。松田の演技は輝く。鉄工所の赤黄ぽい映像は秀逸。スタッフ、キャストも豪華だし。音楽もいいなあと思ったらハンスジマー。アンディガルシアだったんだ。前は知らなかったな。それにしても若い!お別れのシーンの高倉健の表情が好き [地上波(吹替)] 8点(2008-04-22 19:20:34) |
136. 日本沈没(2006)
これがオリジナルなら5点あげてもいいかなとは思ったけど、オリジナルが有ってこの出来なら3点がいいとこ。本心ではマイナス点、冒涜しているとも思った。石坂と豊川は明らかにミスキャスト。まあ、オリジナルファンとしては悲しい気持ちになりました。 [地上波(吹替)] 3点(2008-04-14 18:53:50) |
137. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 日本の法廷物としてとてもよくできていると思う。法廷物は冗長がちに なるけど緊張感が続いて時間が短く感じられたのは見事。 官側が脚色されているように思わされるのが、逆に残念。 こんな検察ないだろうと思えるけど、もしかしたら本当にリアルに演出されている のかもしれないけど。 満員電車だけは絶対に避けよう思った。日本アカデミーには十分相当してると 思う。 [地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 00:08:25) |