121. 赤線地帯
《ネタバレ》 2度目の鑑賞。 社会の底辺に生きる女性たち、みな悲しい過去をかかえており、役者さんが皆それぞれのキャラを好演している。 中でも、当時のトップスターの京マチ子や若尾文子が、けがれ役に果敢に挑戦していることが素晴らしい。 監督が溝口健二だから出演依頼受けたんでしょうね。 言いたい放題の京マチ子はきっぷが良くて小気味いい。「八頭身や!」には笑った。 かわいい系の若尾文子が実は一番したたかで、怖い女。この美貌にかかったら男はみんなイチコロやろ(泣) その他、息子に捨てられる女性が、悲しさで気が狂うシーンはみていて一番つらかった。 怪談映画のようなおどろおどろしいテーマ曲も印象的でした。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-05-25 23:02:22)(良:2票) |
122. チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
前半、キャラ紹介が終わるまでは面白そうな気がしたが、途中ストーリーをはしょり過ぎで、あっという間に3年の月日が過ぎ全米優勝。 共感出来そうなエピソードも大して無く、何よりダンスシーンが少な過ぎでしょ! 真剣佑や伊藤健太郎など若手男優も添え物程度の扱いで、これは、広瀬すずありきの映画ですかね? [地上波(邦画)] 4点(2020-05-23 23:03:17) |
123. 稲妻(1952)
《ネタバレ》 高峰秀子がどうしようもない家庭環境でけなげに生きる主人公を好演。 この映画の彼女はすごく清楚で綺麗です。作中いろいろ大変なことがあり、人間不信で不幸なんだけど、応援したくなる。 後半、借家の隣家の良い人そうなお兄さんと知り合い、この先上手くいきそうな予感が感じられホットする。 香川京子がチョイ役で出ているのもうれしい。当時の彼女は、ほんと天使のようにキュートです。 ラスト浦辺のお母さんとけんかするのだが、そこは血のつながった親子で、なんともなかった様に仲直りする様子が微笑ましい。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-23 17:08:47) |
124. 乾いた花
《ネタバレ》 フランスのヌーベルバーグを彷彿とさせる映像はスタイリッシュでかっこいい。 池辺良は渋く決めており、加賀まりこはお人形さんみたいにかわいい。 ただそれだけで、内容はちっとも面白くない。 冴子は何者か、そんなことはどうでもいい・・、ちゃうやろ!(笑) [インターネット(邦画)] 5点(2020-05-22 01:14:37) |
125. 乱れる
加山雄三が主演なので嫌な予感がしていたが、やはりつまらなかった。 成瀬巳喜男は好きな監督さんですが最後まで進まない展開に途中でイライラしました。 ラストも後味が悪い終わり方でした。高峰秀子に免じてプラス1点! [インターネット(邦画)] 5点(2020-05-20 22:24:55) |
126. ヒポクラテスたち
《ネタバレ》 ずっと昔に鑑賞し、又観たいと思いつつ何十年、、、。 大森監督が実体験を元に、上手いことエピソードをつないで見応えある作品に仕上げている。 当時、何と才能がある監督なんやと思ったもんですが、その後、しょうもない職業監督で終わってしまったのが残念。 この映画は、まだアマチュア映画出身らしい、斬新な演出、センスの良さが感じられる。 今観ると、役者さんがみんな若い!特に内藤剛志、柄本明など。そして、手塚治虫、北山修、鈴木清順など豪華ゲストが良い味を出している。 劇中、タバコを吸うシーンが多数出てくるが、当時は医者が喫煙は当たり前の時代で、今では病院で喫煙なんてあり得ない、そんな時代の変化を感じました。 ラストの蘭ちゃんの自殺は唐突感があるが、傑作青春映画だと思う。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-05-20 04:14:03) |
127. 流れる
《ネタバレ》 山田五十鈴、田中絹代、杉村春子、高峰秀子、日本が誇る大映画女優の奇跡の競演! ほとんど芸者置屋内での場面に限られ、いたって地味な内容であるが、全く飽きの来ない心地いい時間が過ぎてゆく。 田中絹代が何者か、何かあるのか?と思わせ何も起こらず、 山田五十鈴は何があっても怒らない温厚な人柄、でも実は少し芸者のピンハネをしていたり 杉村春子は達者な二枚舌、 高峰秀子は、器量は悪くないのに、堅物で愛想がない、 それぞれキャラがたっていて面白かった。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-18 23:22:24)(良:1票) |
128. 浮雲(1955)
優柔不断、仕事出来ないどうしようも無いダメ男の癖に女にだけはやたらモテる。 こんな男確かにいてるが、いつも哀愁を帯びた森雅之はよく似合う。こんな経験が無い小生には羨ましいとしか言いようが無い。 又はこんな男に惚れた弱みで離れられずズルズル人生落ちていく女を高峰秀子が好演。清楚な顔なのにこんな汚れ役でも簡単に出来るのが凄い。 戦後10年この時代によくこんな退廃的な映画撮れたもんだ。それだけでも成瀬監督凄いわ! 作中ずっと同じ調子で流れている音楽も印象的である。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-05-16 23:57:49) |
129. 疑惑(1982)
なんと35年ぶりぐらいに鑑賞。 最初から最後まで飽きることなく一気にみせる一級のエンターテイメントに仕上がっている。 岩下志麻、桃井かおり、それぞれがキャラぴったりの好演。 柄本明の新聞記者はマスコミ操作やり過ぎでしょ!でも当時の彼、今と違って若いなぁ。 [インターネット(邦画)] 8点(2020-05-15 03:31:19) |
130. 娘・妻・母
《ネタバレ》 成瀬版「東京物語」ですが、その内容はずっとリアルに描かれる。 母親の還暦祝いで家族が集まり、心から祝って、表面上は幸せそうにみえるが 家族皆、何かしら問題をかかえており、長男の金銭トラブルで一気に破綻。 お金に余裕があれば、人にやさしくできるが、なければ母親でもシビアな対応に変わる。 人間って悲しいもんですね。時代が変わってもこれは永遠のテーマなのかな。 あと、成瀬映画の原節子は、小津作品より人間らしくて好きです。 最後に、このタイトルは何とかならんのか?余りにもセンスが無いように感じるが。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-14 16:03:44) |
131. 仁義なき戦い
たぶん三回目の鑑賞、たまに観たくなるシリーズ。殺しあい以外に筋書き覚えてないし。 ただし、勢いと熱量がハンパない! こんなじゃ命がいくつあっても足りない! だから後々ゾンビのように同じ役者が現れる(笑) 殺人シーンで使われる音楽(効果音)は今だにTVのバラエティで始終使われているのも凄い! 善かれ悪かれ日本映画界に実録ものとして衝撃を与えた作品であることは間違いない。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-09 23:54:48) |
132. 泥の河
《ネタバレ》 戦後10年、まだみんな戦争を引きずって生きている時代。 田村高廣のお父さんも戦争で死んでいった仲間たちに申し訳なく生きている。 そして日本がまだ貧乏だった時代。 社会の底辺で生きている姉弟と知り合った主人公の少年の心温まるふれあいと悲しい別れ・・・。 胸にじ~んと来るものがありました。 田村高廣は、どんな人にも優しく、一本筋が通ったお父さんを演じており、とても魅力的です。ほんと尊敬できる人間だと思います。 そんな父親をみて育った少年も、素直で純粋で心優しい良い子。それだけに、終盤、きっちゃんのお母さんが身を売る姿を見てしまったシーンはほんと痛々しかった。 主演の少年、姉弟たちの表情、特に目の演技がほんと素晴らしかった。ただし大阪弁はイントネーションは少しおかしかったかな。 それと余談ですが、少女のふろ場シーンは、今の時代だったら絶対アウトでしょうね。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-05-09 18:31:01)(良:1票) |
133. ひめゆりの塔(1953)
戦後7年ぐらいの時期にこの映画が公開された事を思うと、当時と今とでは観た人の印象がまるで違うと思う。 戦争の悲惨さ、酷さを描いているんですが、戦後世代の私には正直余りリアルには伝わってこないんですね。 ただし、歴史的にみてこの映画が作られた意義は大きいとは思います。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-05-09 10:28:54) |
134. 乱れ雲
《ネタバレ》 なんですかね、この不快感、違和感。ありえない設定。 登場人物全てに共感できません そもそも主役二人に役者としての魅力が少しも感じられない。 野草摘みのシーンの加山に至っては、まるで若大将のセリフ口調で「ぼかぁ~ね」とか喋りだす始末で それと関係ないですが、森光子がどうにも「時間ですよ」のおかみさんに見えてしまう。 しかし、名匠成瀬監督にもこんな駄作があったんですね。 [インターネット(邦画)] 1点(2020-05-08 23:06:12) |
135. はなれ瞽女おりん
《ネタバレ》 ずっと前から観たかった作品ですが、今回ネット配信で鑑賞。 いゃ〜、良かったです! 宮川一夫のカメラワーク、日本海の荒々しい海の情景、美しい雪原、素晴らしいです。 岩下志麻さんは、「鬼畜」、「極道の妻たち」など気が強い、怖い女性役が多いのですが、この映画では、旅回りの盲目のはなれ瞽女役で、 男に身を任せないと生きていけない悲しい役をはかなげに演じきります。 原田芳雄も渋いこういう役、良いですね。途中、早く抱いてやれよとイライラしましたが(笑) 余りにも悲しい結末に涙ものです。 若かりし西田敏行(夜這い役)、小林薫がみれるのも嬉しい。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-05-08 20:48:10)(良:1票) |
136. 病院坂の首縊りの家
ここでの評価が高かったのでみてみましたが、はずれでした。 前半はこのシリーズらしい雰囲気が良かったのですが、ストーリーが粗すぎてついていけない。 そもそも、皆さん書いてらっしゃる通り、人間関係が複雑すぎて映画向きじゃない。 草刈正雄の声が今と全然違うなどの発見はありましたが。 [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-03 15:48:14) |
137. 終わった人
私自身、定年前の年なので、興味を持ってみました。 退屈せず最後までみれましたが、「終わった人」というより「特別な人」に思えました。 ラストの黒木瞳のくだりは都合よくまとめすぎだと思いますが・・。 タクシー運転手役の志賀廣太郎さん、最近亡くなられたばっかりで残念です。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-05-03 00:29:19) |
138. おかあさん(1952)
《ネタバレ》 50年代のかわいい香川京子さん目的で鑑賞。 最後のウインクに悩殺されました。夏祭りのシーンでは美声も聞かせてくれます。 内容的にも心あたたまるストーリーでした。 加東大介がいい人なのに京子さんに誤解される役でお気の毒でした。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-04-30 17:23:43) |