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亜流派 十五郎さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1925
性別 男性
年齢 56歳
自己紹介 最終投稿日みたら10ヶ月くらい投稿してないや

そろそろ映画もマンガも投稿開始しなきゃ



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1.  手紙(2006) 《ネタバレ》 
年賀状すら廃止してしまった私はここ数年手紙を一切書いていない。メールは一応するものの手紙ほど真剣に送ることなどない。そんな私も母からの手紙だけは捨てられない。この時代にメールの届かない、手紙でしか繋がる事の出来ない場所、社会から隔離された人間にとっては社会と唯一つながる手段が手紙。残された2つの家族とってそれぞれの立場は真逆でありながら、受刑者から送られてくる手紙は事件を思い起こさせ、差別を生む忌まわしいものでしかない。反省、後悔をどれだけ手紙で繰り返そうとそれは彼の自己満足でしかなく、弟からの本当の手紙により本当に自分のしたことの意味を知る。自分が社会とのつながる事を一切否定されて、本当の後悔の念が生まれる。社会との繋がりは断たれても断ち切りようのないものが血の繋がり。兄の合掌に込められた想いは様々な気持ちが幾重にも折り重なる深さと重さを湛えていた。”手紙”は人と繋がるための手段ではあるけれど、繋がっているのは”手紙”ではなく相手のことを慮る”気持ち”であり”気持ち”さえ繋がっていれば何が起きようが恐れることは何もない。
[映画館(字幕)] 10点(2006-11-15 06:27:12)
2.  単騎、千里を走る。
健さんをここまで高倉健として撮れるのだろうかというほどの健さん映画。日本人が撮ったら「世界ウルウン滞在記」~高倉健が中国の奥地石頭村で出会った~と下條アトムのナレーションが聞こえてきそうなのに何だこれは!天下一の不器用な男に序盤から目はウルウル、途中何度も嗚咽、嗚咽!私の中での高倉健とチャンイーモウNo.1映画。書きたいことがまだ上手く整理できていないので改めて書き直すつもりですが文句なし10点!
[映画館(字幕)] 10点(2006-02-17 20:00:36)(良:1票)
3.  白鷺
衣笠監督の作品の中で最も好きな作品。小津監督の整えられた西洋画のようなモダンな画とは違い、幾重にも折り重ねられた映像は大和絵や浮世絵のような味を醸し出している。白鷺の絵からはじまり、数奇な運命をたどる白鷺のような娘・お篠の運命が映像ともども折り重ねられ、深みを増し映像を際立たせている。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-02-04 15:40:58)
4.  ええじゃないか
今村監督の作品で一番好きな映画です。江戸・両国の川向こうに住む最下層の庶民、彼らから見る幕末維新。物騒な世相と貧困、飢えに苦しみながらも米騒動や打ちこわしをお祭り気分で生きている。自由の国メリケンに憧れながらも惚れた女房を捨てられない。ええじゃないか!ええじゃないか!と踊り騒いで女達がケツを捲くって立ちションする姿は大感動です。
[ビデオ(吹替)] 10点(2005-04-29 14:58:06)
5.  さらば箱舟
美術、映像ともかなり洗練された印象があり、この映画の中の土俗的な風情の小さな村は、100年の後、都市の中に埋もれていったが、グローバルな世の中の中でこれから100年後の日本という箱舟は何をめざし、何処へ行くのかを問いかけているようでした。
10点(2004-03-16 00:13:15)
6.  彼岸花
頑固親父、父娘の関係をとりなそうとする優しい母、自分の結婚観を押し通す子供、戦後の新しい時代にはどこの家庭でも繰り広げられる光景なんでしょう。コミカルさとシリアスさがどちらも実にリアルであり、ズシズシと心に響きます。両親の気持ちが痛いほど解かるんですよ、解かるけどウーン、痛い。父親が広島へ行くと聞いた後の母親の表情といったら、もうマジ泣けたッス。
10点(2004-02-25 15:33:59)(良:1票)
7.  他人の顔
いきなりのレントゲン、喋る頭蓋骨で引きずり込まれました。顔があるから私であるのか、他人になっても私は私であるのか、自分という存在は何であるか、など次々に自己に対する疑問を投げつけられ、またまるで異次元にあるかのような診察室がより一層摩訶不思議な雰囲気を醸し出している。しかし昨今ネットやメールの中で目に見える「顔」が必要なくとも社会が成立つようになっている現実の方が不条理で恐ろしい。
10点(2004-02-23 22:43:13)
8.  砂の女
蟻地獄のなかで生きるために掘るのか、掘るために生きるのか、無間地獄のなかで無常を悟るような不思議な感覚。そんな蟻地獄の中で生甲斐を見つけ、新しい命まで生まれる。本当に自分を必要としている場所は社会ではなく蟻地獄の中であるという、なんとも不条理極まりなく最高な映画でした。
10点(2004-02-23 22:29:07)
9.  東京物語
はとバスが案内する東京は戦後復興したキレイな東京であるが、子供の家から見上げるリアルな東京は煙突から立ち上る煤煙だらけの空。子供達にとって父母の到来が非日常となり、必ずしも望むべきものではなく、彼等の行動、セリフはあまりにリアルであるが実の子だからこそのものである。一転して好意的な次男の嫁こそがしたたかであり、女一人で生きている彼女がまるで東京の象徴のように映る。随所に見える彼女のエゴ、義理の父母が訪ねて店屋物で夕食を済まさせ、母が泊まった際にも「尾道へお越しなさい」という言葉に「遠いので」と答え、義理の妹には「夏休みには東京へ遊びに来なさい」と再三誘っている。そんな彼女の自らのエゴに対する罪悪感が「私ずるいんです」と告白させる。それに対し「いいんじゃよ」と父は寛容と愛情で応える。静かな映像の中で見せられるそのリアリティは、痛烈な毒を持ち、父母の素朴さにより一層胸を締め付けられる。核家族社会であり続ける限り、この映画は永遠普遍の名作であり続けるだろう。
10点(2004-01-14 18:19:15)(良:3票)
10.  阿修羅のごとく
長らく待たされ続けたがやっと森田芳光監督の会心の一作に出会いました。向田ドラマですから面白いのは当然かも知れないが、森田監督ならではのデフォルメ、ユーモア、独特な構図によるシーンが随所に見られ楽しかったです。女四姉妹が織り成す様々な愛、性、情などが豪華な女優陣の”顔”から放たれ、その顔はまさしく阿修羅のようである。彼女たちは、くっついたり、離れたりを繰り返すが、芯の通った家族の絆で結ばれており、その様を傍から観ていると最高の悲喜劇である。しかし彼女たち以上に最強の阿修羅は常におだやかな笑顔で見守り続ける母であり、微笑みはまさしく仏像のようでした。私の母は3姉妹で子供の頃から見慣れた光景は、まさしく阿修羅そのものです。満点。
10点(2003-11-27 17:21:03)
11.  椿三十郎(1962)
用心棒はずっと息を呑むような展開だったのに比べ、緩急をつけ方が絶妙で心地いいです。特に奥様とのやり取りは最高です。クライマックスの椿も見事に色が見えました。対決シーンはオマケって感じがします。
10点(2003-10-28 20:59:31)
12.  風の谷のナウシカ
当時において宮崎アニメの集大成的作品であり、ジブリ的にも原点といえる作品ではないでしょうか。私の見た宮崎アニメの文句無しの最高傑作です。世界観やテーマ、個性的なキャラクター達など魅力満載の作品です。
10点(2003-08-10 01:55:50)
13.  生きる
お葬式で故人を偲び誰しも涙するのでしょうが、それだけでは説教臭いお涙頂戴映画になってしまうが、観ている人間の心の中を見透かしたようなラストの痛烈なシニカルさが完璧な作品にしている。人のために何かをして生きろと云っているのではなく、自分自身のために生きろということでしょうか。
10点(2003-07-28 11:49:08)
14.  蜘蛛巣城
一言で云えばすごい映画でしょうか。俳優の演技がすごければシーン一つ一つの迫力もまたすごい。全ての映像が鬼気迫る迫力で迫り、また怪しげな光を放っています。
10点(2003-07-23 17:14:01)
15.  隠し砦の三悪人
最高のエンターテイメント映画です。この映画を見てスターウォーズもインディジョーンズも超えてないなあと思ってしまった。緩急のつけ方や間の取り方、緊張と弛緩、絶妙で心地よく爽快でホントに面白い作品です。
10点(2003-07-23 15:23:25)
16.  悪い奴ほどよく眠る
すばらしく最高に後味が悪く大傑作です。このようなラストであまりにあっけない死があるからこそ、映画がよりいそうリアリティが出て尚且つ痛烈な社会風刺となり心に響きます。
10点(2003-06-19 21:40:47)
17.  羅生門(1950)
人間とはすべからくエゴイストである。俗から離れた僧であっても、性善的なエゴを持つ。エゴが激しくぶつかりトコトン落としたところで雨が上がり一筋の光が差し込む。
10点(2003-06-15 11:06:51)
18.  長い散歩
王子製紙の煙突から昇る煙、庄内川の堤防、ロケ地私の町なんで、ロケ隊を見かけた時から期待たっむり、また主人公・安田松太郎の若い頃の姿というのがまるで私の父を見ているようで思い入れたっぷりで鑑賞。天使の羽根を付けた子供とおじさんのロードムービー、「菊次郎の夏」もそうでしたか。それより以上にキズを抱えた幼女と老人、2人の人間のキズを癒してゆくものはお互いを必要とする人間の信頼関係。子供の虐待や殺害、子供の自殺、こんなニュースが毎日流れているのが日常の昨今、身近な地域の子供くらい救ってあげたくても、必要以上に関わることはおかしな疑いの目を向けられ、必要以上に他人に関わることを避けてしまう現実。自分の町だけは健全な社会であって欲しいと思うが、このエゴが矛盾だらけの社会を生み出したのでしょうか。
[映画館(邦画)] 9点(2007-01-21 11:40:38)
19.  ゆれる
殺人事件後にワイドショーで平気にウソをついている犯人、「役者やな~」と常々思うと共に空恐ろしく感じ、人間はみな名優だと感心させられる事もしばしば。この映画、この人無くして成立しないのでは?香川照之がケビン・スペイシーを彷彿とさせるほどのずば抜けた演技力と存在感を見せ付けてくれました。たった一つの真実をめぐり、一人一人それぞれの思いが心の”ゆれ”を生み出し、そのゆれをシーン毎に見事に表現されていました。人間とはなんと心の弱い生き物でしょうか、人を信じるというのは斯くも難しい事でしょうか。ラストの香川照之の笑顔、本当の彼の姿はどちらなのかがまるで読めず、その先にあるのは果たしてどちらなんでしょうか?とても怖いラストでした。
[映画館(字幕)] 9点(2006-09-08 20:58:50)
20.  花よりもなほ
貧乏長屋の生活感と着物の質感、これだけですっかり虜になりました。時代劇となっても死から始まり生を描く是枝ワールドを遺憾なく見せ付けてくれました。仇討ちという復讐は新たな復讐を生む、復讐の連鎖の先には何もないって事ですよ。死んだ人間に忠義立てして武士としての体裁に拘るよりも、今を生きる身近な人間を守ることの方がどれだけ大変で難しいことか、活きるってそういうことなんだよね。
[映画館(字幕)] 9点(2006-06-23 22:50:54)
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