1. 茶の味
何の期待もせず、ただ、ダラーっと楽しめそうだから…、と思い友達と劇場へ。意外な拾い物をした気分です。しみじみと面白かった。 笑いにあざとさを感じなくは無いけど、何となく憎めない。栃木のおおらかな自然を嫌味無く使っているからでしょうか…。ストーリーらしい物も無く、ホントにダラダラと時間が流れて行きますが、そのダラダラ感に巻き込まれる感じで、観ている側も意外に心地よいダラダラ感を味わえる…、不思議な映画です。 点数を付け辛い内容ですが、劇場を出た後も友達と笑顔で内容を語れたので7点。 見どころを一つ…、浅野忠信×中嶋朋子の気まずい会話の演技は、演技とは思えないズゴさです! 7点(2004-09-06 21:50:55) |
2. 裸のランチ
最初に観たのは10年近く前になります。当時、新し物好きだった私が「タブーを映像化した…」とかいう宣伝文句につられて鑑賞。…気色悪いは、意味わからないはで、「話題作観たぞ-」という満足感しか得られませんでした(涙)。歳月は流れ、最近見直してみたら、あら、意外と面白い。歳を重ねた余裕なのか、無理してまで理解しようと思わなくなったせいなのか…。「妄想」として観ると、なかなか興味深いです。ドラッグ経験は無いですが、話の展開の意味不明さはまさしく「夢」そのものと言った感じです。クローネンバーグ作品ならではの絶望感、空虚感に、とりとめのない精神的放浪感…、観た後1時間程、憂鬱気分を味わえます。 7点(2003-11-06 10:47:53) |
3. ピンポン
原作「ピンポン」が大好きなので映画は観ないでおこうと思ったのですが、TV放映でつい…ね。原作の個性的な世界観をあえて映像化したチャレンジ精神はかいます。特に窪塚くん、彼なりに頑張って消化してたと思います。この映画の演技だけ観て「個性と突飛を取り違えてないかい?」と言うのは可哀想です。マンガの世界観をそのまま映像化しようとしたことにムリがあるんだから。試合のシーンは殆どCGなんだそうですが、単なる技術でしかなく、効果にすらなって無いぞ!あとね、竹中直人さん、彼の個性は好きですけど、どの映画のどの役を観ても「竹中直人」なんだよね。監督がそれを望んでいるんですかね?個性が役を殺してどうするよ? 5点(2003-09-24 01:51:28) |
4. 火垂るの墓(1988)
これは過去の日本を舞台にしているが、過去の物語ではないと思う。今この時間、世界のどこかで、清太や節子と同じ思いをしている子供達が居るという現実。…やりきれない。現在の日本で生まれ育つと、戦争に対して「痛み」を感じる事は難しい。この映画はその「痛み」を伝えようとしているように思う。感情移入し易い設定や舞台だからこそ、激しい「痛み」を想像出来る。聖人君子やヒーローを描いていないのは、戦争に正義など有り得ないからだと思う。娯楽映画としては重過ぎるし、観終わって寝込んでしまう程だけど、世の中から戦争が無くならない限り、くり返し観て痛みを感じたい。 8点(2003-09-11 00:29:45)(良:1票) |
5. 誘拐(1997)
最後に人気の無い所で、追う者と犯人が(涙しながら)回想映像を交えて犯行のタネ明かしをするのは、TVの2時間ドラマだけで結構です。これはもはや、サスペンスの様式美なのか? 3点(2003-09-04 08:40:21) |
6. スモーク(1995)
タバコは体に悪いです。自分だけで無く、他人にまで迷惑かけちゃいます。うん、わかってるさ、わかってるけど言わせてっ!喫煙って何て言うか「特別な呼吸」なんです。仕事の手を休め、指先のタバコに小さな火を灯し、煙りと共にゆるい会話を深く吸い込み、吐き出す。この映画は全編「特別な呼吸」で綴られていて、とてもゆるやか。冴えない人物達のとるに足らない日常の中のちょっとした出来事ってだけなのに、どうしてこんなに引き込まれるんだろう。 8点(2003-09-04 08:27:40) |
7. ルパン三世(1978)
ルパン映画の最高峰。世界観もゾクゾクするほどぶっとんでて結構洒落てて、うむ、こうでなくっちゃ!ラストを「ルパン音頭」で締めくくるあたりのダサさがまた最高! 8点(2003-09-04 04:48:11) |
8. ルパン三世 カリオストロの城
宮崎監督の作品として好きです。アニメーションの背景画の美しさに驚愕。しかし、ルパン三世作品としてはどうだろう?小悪魔不二子が描けなくてどこがルパン三世なの?ルパンがコナンになっちゃってるし。素敵な作品だとは思うけど、ルパン三世の世界が好きなだけにモヤモヤしたものが残る。宮崎監督はけなげな少女を主軸にしないと作品作れないのか、などとイヤミなことを言いたくなる。宮崎監督はルパン三世パート2TVシリーズの最終回でもとんでもないことしでかしてくれましたよね(涙)。口喧しいルパンおたくでごめんなさい。でも6点。う、複雑。 6点(2003-09-04 04:41:02) |
9. 犬神家の一族(1976)
照明の美しさに心奪われたはじめての映画です。殺し方など相当えげつないのですが、トータルで説得力あるし、見入ってしまいます。石坂浩二と坂口良子の掛け合いでホッと一息って感じです。 8点(2003-08-20 08:03:29) |
10. 催眠
あぁ~、私どうして「おもしろいかも」とか思ってレンタル代払っちゃったんだろう。これほど後悔した映画はじめてだわ。TVで観ても後悔しただろうな。 1点(2003-08-10 03:04:59) |
11. 太陽を盗んだ男
最も好きな日本映画です。最初は小学生の時にテレビで観たんですが、大好きなジュリーが壊れて行く姿が本当に恐かった!最近ビデオで観て、(まあ、つっこみ所だらけだけど)シニカルな視点、やり場のない暴力心、ジュリーの色気、監督のパワー、見どころ満載!と再認識しました。ジュリーってさ、今のイケメン君達には無いセクシーさがあるんだよねぇ。 9点(2003-07-22 22:07:38) |