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どんぶり侍・剣道5級さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 310
性別 男性
自己紹介    /i     iヽ
  ((/l ̄l\))
   ソ_∠ニ二ス         _,,..,,,,_
  ∠シ ,, ・ェ・ )ゝ      /・ω・ ヽ
    i つ旦とノ        l      l
    と__)_)     旦 `'ー---‐´
 
           
..__          
│足┃  /\               ∧,,,∧
│軽┃/__\            (・ω・` )    
│女┃( ・`ω・´)            / y/ ヽ
  ̄  /━∪━⊃━━<> ━(m)二フ⊂[_ノ
     し'⌒∪             (ノノノノ l l l )


  ,-======-、
  |n_j_ij__j__ji_j|
   (´・ω・) < ちょっとお待ちなさい
  ,ノ゙゙゙゙゙ハヽ、
  `~ェ-ェー'′
"""~""""""~""""""""

    _
   /;;;人  
.  /;;/ハヽヽ  
 /;;ノ´・ω・)ゞ あのお方はもしや!
 /////yミミ
   し─J
       

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1.  南極料理人
いただきます。我が家では、嫁さんが作った晩ごはんについて、「どれが美味しい?」と聞かれると、「どれも美味しい」と答えなければならないルールがあります。ちなみに会社で食べる愛妻弁当は、前の日のおかずの残りをうまく詰めてくれて、ごはんにふりかけなどで顔を書いてくれたり、ウインナーでタコやカニの形にしてくれたりします。「『美味しい』って言わないと、また同じの作らないよ(怒)」と言われてるので、「みーちゃん(嫁)の作る筑前煮は宇宙一や!」とオーバーに感想を言います。この映画の隊員は、一言も「うまい」と言いません。でも、ものすごく美味しそうに食べます。それを見て、にんまりする西村さんの顔を見て、いつも嫁さんがどういう気持ちでごはんを作ってくれてるかが少し分かった気がして、ハッとしました。美味しいごはんが食べられれば、つらい事も忘れられる。豪華でなくても皆で楽しく食べるごはんが一番美味しい。この映画でも出てきますが、皆がそろうまで、ごはんにハシをつけない。これも大事。ちなみにウチの嫁さんと結婚前にデートに行った先で出してくれた、栗ごはんで作ったソフトボールみたいな巨大なおにぎりを初めて食べた時の味は、今でも忘れていません。もうすぐ嫁の誕生日なので、何だかほっこりできるこの映画を、一緒に観ようと思います。ごちそうさまでした。
[ブルーレイ(邦画)] 10点(2013-03-03 13:33:06)(良:2票)
2.  手紙(2006)
人に勧めるときに、内容を教えるべきではない映画に初めて出会えた。泣けた泣けた。犯罪を根源とする、その加害者家族への偏見における社会悪についての是非はともかく、役者さんたちの熱演、手紙がもたらす希望というものに泣けた。「いまとってもいい映画みたよー!」とメールを飛ばしたのに、「あ、そう」の一言で返事を片付けられて、また泣けてきた。最高だ、感動だ、バンザーイ!
[DVD(邦画)] 10点(2007-05-03 16:59:12)
3.  フラガール 《ネタバレ》 
お兄ちゃんの親友を演じた三宅弘城さんの、ジャンパーをヤシの木に結わえるシーン、土下座のシーン。見てて痛い。この時代に東北でハワイアンなんて、採算が取れるとは思えないし(今でこそ成功してるけど)鼻で笑ってしまう。だけどそれは、今の日本人が忘れている純朴さ、これしかないんだという何かに打ち込める目標があることに対して、観ている者の羨望の裏返しであり、懐古的だと言われようと何だろうと自分は胸を揺さぶられました。『「時代」のせいにする』という現代にいたっても不変の諦めに強く立ち向かう気概がこの映画には感じられる。みんなが魅了されるプロでも、最初は見てて情けないくらい何もできないでいたこと。最初の第一歩と辛くても泣かない強さが大事なんだってこと。あのトヨエツが泥にまみれ、あの松雪さんが薄化粧。富司純子さんのビンタは痛々しく、地味な岸部一徳さんがハジけてる(笑)。この映画、誰ひとり演技を気取ってないから好きなんです。それぞれ脇役の演技に意外性があり、結果、蒼井優さんの繊細で凛とした演技と踊りが輝いてみえる。彼女の演技力の成長は将来、非常に楽しみです。
[DVD(邦画)] 10点(2007-03-20 22:45:58)(良:2票)
4.  ひみつの花園 《ネタバレ》 
こんなに前向きで、しかしゆるくて、活き活きした映画があったなんて(笑)。特にあの合格発表のシーンではゲラゲラ笑ってしまいました。咲子が生きる目標を見つけ、そこに行き着くための”手段”に対する数々の努力と執念がすさまじく、微笑ましく、感動すらしてしまう。青春時代はエキストラ的な生き方だったあの咲子が、本人の意志とは関係なく(ここが重要!)どんどん輝いていく。「お金が欲しいから」いいじゃないですか。カッコイイこと言ってない分、自分に正直だから、観てる側もスッと入っていける。何よりも咲子の本当の目標が5億円でとどまらなかったのが成功してると思います。僕は邦画嫌いだったんですが、これを観てすっかり吹っ飛んでしまいました。テンポもサクサクしていて目が離せない。よし、もう一回観よう!
[DVD(邦画)] 10点(2006-05-16 17:20:42)(良:2票)
5.  仁義なき戦い 代理戦争 《ネタバレ》 
金子信雄が演じる山守組長のウソ泣きには大いにウケた(笑)。ありゃ卑怯だ(笑)。結局は打本の八方美人と槙原の臆病っぷりのせいで、山守と広能の親子ゲンカの構図になってしまったわけだけど、(幹部同士の些細なケンカなのに)日本の黒社会の縮図を感じてしまう。こんなくだらない理由で末端のチンピラが血で血を洗い合うのかと思うとあきれてしまう。これではあまりに猛がかわいそうだと思ってしまう。任侠道を踏み外していないヤクザが広能しかいないのに、絶縁状を受け取ったときの広能の表情たるや、やり切れない気持ちが痛いほど良く分かる。この映画は、実は猛が主人公だと思うんだけど、ラストの母親の涙がこの抗争の無意味さとやるせなさを後押ししている。上の人間のシノギの犠牲はいつも若い命。もしかしてこれは反戦映画だったのか?と思いつつ、カタギの者をも惹きつけるこの映画を撮った深作欣二という監督はスゴイ。極道映画といえど、この仕上がりと緊張感はまさにトップレベル。ヤクザを肯定しないけど、この映画だけは別です。素晴らしい。
[DVD(字幕)] 10点(2006-01-28 20:23:20)
6.  ハチ公物語(1987)
ついに、ついにこの映画がDVD化されましたぁ! パチパチ!(感激!) この映画は小学校の芸術鑑賞会のときに初見しました。このハチという犬は秋田犬です。僕は秋田犬を飼ったことがないですし、当時は違う種類の犬を飼っていたので、こんな犬のドコに感情移入できるんだろう?と思って鑑賞しました。ところがところが! なんで自分と全くなじみのない犬にこんなに感動してしまうのだろう! 山城新伍さんや長門裕之さんなど、普段は悪役のイメージで売っている人たちが演ずる、じーん…とくる演技だけでも胸がいっぱいになってしまう。何よりも、山城さんの屋台の奥さんを演じていた加藤登紀子さんの言葉、「ムダでもいいの。ハチはムダがしたいのよ…」には、この映画の全てが伝わってくる。天涯孤独となっても先生を待ち続けるハチのけなげな姿には涙が溢れてくる。実話ってことも素晴らしいですが、映画ってすばらしい。時として、たかがペットといえど、自分の子供以上に大切な家族となることを幼心に教えてくれた、人生ベスト1映画です! もっともっと、たくさんの人に観てほしいです。
[DVD(字幕)] 10点(2006-01-26 16:10:35)(良:1票)
7.  丹下左膳餘話 百萬兩の壺 《ネタバレ》 
【男はいつまでたっても子供】という機微を絶妙に映し出した大傑作です。 あの最強の大剣豪が、なんと女の尻に敷かれている(´ー`)y─┛~~  調べたら、1両の価値は2万~36万円ぐらいらしいです。この映画、【100万両は大金なのである!】がテーマのハズなのに、【こけ猿のツボ】を全く探す気がない源三郎を始めとして、小判をメンコに使う安坊など、100万両そっちのけで、お金の価値を考えずに遊び呆ける姿がとっても面白い! 子守唄をBGMに使ったり、洒落の効いたセリフなど、映画の完成度としては『七人の侍』をはるかに超えています。まさか70年も前の映画に爆笑するとは思いもしませんでした。 物語が進むほど、お金をめぐるドロドロした強欲さが(登場人物みんな、言葉では発してはいるんですが)微塵も感じられなくなっていくから不思議です。 この映画の特徴は随所に上手く散りばめられた”くり返し”にあると思います。 「絶対にいやだ!」と断固として断る左膳が、結局、お藤のピシャリの一言に頭が上がらず、七兵衛を見送ってしまう。お藤もまた安坊を叱っておいて、安坊の竹馬遊びにつきあってしまうなどの、①”あまのじゃく”のくり返し。 金魚釣りのシーン、執事と萩野がそれぞれ全く別々の衝撃の事実を知ってしまう、②望遠鏡でのくり返し(これはおなかが痛くなるくらい笑った)。 ③安坊の実家までの道順を教える、くり返し。 10数えて殺すシーンでの④安坊のセリフ「どうして唸ってるの?」のくり返し(これには背筋がゾッとしました)。 くり返しだから、”時間のムダ”であるようで、この映画では決してムダではなく、むしろ相乗効果を生んでいる。 左膳の無骨な優しさが、教育パパとなって随所に現れていて、とっても微笑ましい。 ところが、安坊が「泣いたのは、おっかあが死んだ時だ」と突然、変化球を投げてくる。さんざん笑わせといて、突然ホロリとさせる。山中貞雄監督は、稀代の天才であったと認めざるを得ません。GHQが削除した殺陣も観ましたが、やはり隻眼隻手の丹下左膳は最強の大剣豪でした。 江戸っ子なのが玉にキズ (ノ∀`) アチャー  
[DVD(字幕)] 10点(2005-09-15 19:58:41)(良:3票)
8.  ぼくらの七日間戦争(1988)
この映画は、ぼくの人生の青春映画です。当時、リアル中学生世代でしたので、非常に共感がもてました。今は茶髪の学生とか多いですが、当時は、みんな黒髪が普通だったんです。でも、それは校則に縛られていたので、髪を染められず、ぼくたち学生も、髪を染めないことは普通のことなんだと思ってました。しかし、自分のやりたいことを、学校のルールで縛られるのは、正しい事もありますが、間違っていることもあると思います。決して校則が悪いわけではないですけど、今の学校教育や大人社会の在り方が、不登校や集団でのいじめ、引きこもりやニートを生み出しているのも、事実です。もっと、この映画の主人公達のように、サッカーが好きでいいじゃないか、料理ができていいじゃないか、花火職人を目指してもいいじゃないか、と、個性を認めることが大事だと思います。TMNのBGMも最高です。最後の○○のシーンも感動ものです。
[映画館(吹替)] 10点(2005-05-25 16:12:10)
9.  スクールウォーズ HERO 《ネタバレ》 
これは熱く感銘を受けました。昔、TVドラマでやってた山下真司のは、脚本や人物設定にやりすぎな所がありましたが、これは真実の物語です。やはり山上先生を演じる照英の男泣きの演技に尽きます。体を張って、自腹を切って焼肉や練習試合会場までの電車の片道切符を用意して生徒らの心を開こうと奔走する姿。ひとりで晩酌しながら、シクシク、べそをかく姿。元ラグビー全日本代表という慢心を自戒して、体当たりでぶつかっていく姿。「荒井には天性の足腰がある」と、”不良生徒”のレッテルを貼られ、さげすまれてきた荒井が山上先生に心を開き、ラグビーの素晴らしさに目覚める過程。校内暴走族の小渕が112対0で負けて、グラウンドを拳で叩き、悔し泣きする場面。八坂の最強の不良"八坂の信吾"が、たかが手作り弁当で立ち直っていく姿なんて観たらもう、涙でハンカチがグショグショになってしまいます。何かのきっかけや、人生の中での恩師、かけがえのない友人に出逢えれば、人は変われます。特に”八坂の信吾”の飲んだくれ親父役を演じた間寛平さんのくさいセリフには、うかつにもシビれてしまいました。SAYAKAも演技がんばってました。最後、『あの』八坂の信吾が○○○○になるとは、教師冥利に尽きますね!なぜ観客動員でコケたのか不思議でなりません。最近の日本の映画は、うんこみたいな映画が多いですが、ここ数年間の中では、最高傑作だと思いました。
[DVD(吹替)] 10点(2005-05-25 12:35:42)
10.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争
低予算?でよくもまぁ(笑)。駐在さんをギャフンと言わす、ただそれだけのために幼稚な、しかし悪気のないイタズラを次々としかけるママチャリたちがとっても面白い!変にベタベタした友情を演出するでもなく、娯楽があふれた現在と違い、いろいろなくだらない楽しさをみんな考えてやってた30年前にスポットを当てた時代設定がとても良かった。損得なしで仲間が集まるのって、今じゃなかなかないと思う。曲った正義を振りかざす映画よりもよっぽど健全な映画だと思う。
[DVD(邦画)] 9点(2008-12-18 21:48:51)(良:1票)
11.  アフタースクール 《ネタバレ》 
”あゆみ”さんが出てきた時点で、僕はニヤニヤしっぱなしです。まわりの人の気配が気になってしょうがない映画館ではあえて観ず、自室の部屋を暗くして一人で映画の世界に没入して、チョコビスケットとコーヒー牛乳を飲みながらじっくりDVDを鑑賞しようとこの半年間、ガマンし続けてきた僕には、至福の2時間でした。この際、役者さんの演技はどうだっていいんです。内田けんじ監督の巧妙なワナに翻弄されたいんです。序盤の人物紹介を通じて、不倫はいけないこと、ヤクザは恐いヨ(・∀・)という先入観を、単細胞な僕はさんざん植え付けられただけに、3作品連続でダマされました。分かっちゃいるけどやめられない。ダマされたあとの爽快感たるや、剣道の防具を脱いだあとに飲むスポーツドリンクのようなものです。唯一の心残りは、あらすじ投稿を他のレビュワーの方に明け渡したことです。でも、この映画でさらに監督がメジャーになって、熱烈な大ファンの一人としては、自分のことのように嬉しいです。監督、次回作も期待してます!!
[DVD(邦画)] 9点(2008-12-04 22:24:26)
12.  ALWAYS 続・三丁目の夕日
こういう近所づきあいって、できなくなったなぁ。高速道路も普通に走ってて、テレビも洗濯機も最先端を行ってて、食事も洋服にも十分満足してて。でも何か足りないものを感じてる。昭和の時代を生きた人たちって、今でいう格差とか気にせず、純粋に夢を追っていて、ささやかな幸せを大切にしてる。いい仕事して、いい服を着て、いいレストランでワインを飲むことよりも、風呂上がりにグビッと飲むコーヒー牛乳。古くても今では得難い、大切なものがいっぱい詰まってる映画でした。近所の人は他人なのに、本気で笑ったり、怒ったり、悲しんだり。個人の自由を得た代償に、自分の世界だけに閉じこもり、人と人のつながりの大切さを見失ってしまったと気づく。自分が傷つかないために、人を傷つけないように人と接する自分を後悔してしまう。ベタでもこういう映画を観れたことは、とても幸せなことだと思う。
[DVD(邦画)] 9点(2008-05-22 23:40:38)(良:2票)
13.  アヒルと鴨のコインロッカー
これはすごい。こういう映画は、筋書きについて触れるのは無粋というもの。濱田岳の、わざと下手くそな演技をしてるかのような動揺の仕方が妙に現実的で、観ているこっちは入りやすいです。他の役者の演技が淡白なので、どうかなーと思うものの、瑛太の演技が活き活きとしているので、かえって映えてみえる。謎解き好きな人は必見だと思います。
[DVD(邦画)] 9点(2008-05-07 16:39:09)
14.  キサラギ
脚本、人物設定、どれも文句なし。筋書きが一辺倒にならないように小休止の役割を果たした安男さんの出入りの絶妙の間。最後のダンスのシーンで、(あぁ、そういえばこいつらミキちゃんの大ファンだっけ)と思い出させる長~い伏線。わずかの写真と回想シーンだけであとは登場人物たちの会話のみで観客に状況を想像させて感嘆させるとは、もはやスゴイとしか言いようがない。何よりも、ハンドルネームを名乗るとはどういうことなのかを改めて考えさせられました。近年まれにみる秀作でした。
[DVD(邦画)] 9点(2008-01-16 22:26:06)
15.  椿三十郎(1962)
こ、これは、実写版メタルギア・ソリッド!
[DVD(邦画)] 9点(2007-12-15 12:04:12)
16.  お父さんのバックドロップ
K-1にはない、不思議な魅力がプロレスにはあります。ルール無用の戦いだから、観ていて胸が熱くなる。映画と思って観てみたけど、宇梶さんだからこそ感情移入できたところがあった。お父さんは子供よりも優れていなければ、というプレッシャーは少なからずあると思う。お父さんの生き様を見て、子供がかっこ悪いお父さんを誇りに思う描き方は感動できました。お母さんの愛情と違い、お父さんの愛情の表現って、非常に難しいと思う。変にインテリぶったお父さんよりも、いつもそばにいてくれるお父さんのほうが一番いいんだなぁ。いま、学校の先生に無理難題を言うPTAが増えているけど、過保護を親の愛情と勘違いしないでほしい。お金や暮らしやすさだけでは愛情は子供には伝わらないものだと思う。昭和50年代だったので、なおさら懐かしくなり、なかなか見応えのある映画だった。
[DVD(邦画)] 9点(2007-06-27 20:23:13)
17.  嫌われ松子の一生
観ていくたびに不快になってしまいます。しかし、なぜか惹き込まれてしまいます。女の人をグーで殴ってはいけないのに、と思いつつ、グーで殴られた女の気持ちって、そういうもんなのか…、と妙に納得したり。松子自身は一生懸命、愛されるために頑張っているだけ。だけど空回り、というか、自分が幸せを願おうとすればするほど、誰かを傷つけてしまう。これって、とても哀しいことだと思う。自分から嫌われようとするのではなく、偏見や誤解から、わけもなく嫌われる。しかしそれでも時間は流れ、人生を生きていく。裏切られても殴られても自殺に逃げなかった松子は、不幸だけどとても強い人間だと思った。コメディ映画かなと思って観てみただけに、強烈な衝撃と妙な感動を覚えました。日本石油のCM『レーサーひゃっくう』から、よくぞここまで演技力のある女優になったなぁ、と思ったので、中谷美紀さんに9点献上。
[DVD(邦画)] 9点(2006-11-19 23:42:13)(良:1票)
18.  明日の記憶 《ネタバレ》 
『痴呆症』が『認知症』という名称に変わりました。蔑視的表現だったからだそうです。これまで、『ボケる』と周りの人間が苦労する、というのがテーマのドラマなり小説が多かったと思います。この映画は、発症した本人の苦悩が主で、違う角度から鑑賞できました。最初、CGによる大都会の映像があり、またデジタルか、とガックリしていたのですが、話が進むにあたり、部下が集まるシーン、陶器を作り上げるシーン、その後のアナログの映像にとても映えていきます。その中でも、香川照之さんの『ポジティブ・シンキング』というセリフがとても胸に響きました。どんどん忘れていくのは恐怖です。だからこそ日記をつけよう、できる何かをしようとするんだと思います。それは決して悪あがきではないんだと思う。渡辺謙さんの落差の激しい喜怒哀楽と、樋口可南子さんの抑えた、しかし芯の強い演技も震えがきました。残念ながらこの病気は治らない。しかし病気を受け容れる勇気、そこから始まる闘い、夫婦愛の素晴らしさみたいなのを感じました。
[DVD(邦画)] 9点(2006-10-22 22:00:32)
19.  シムソンズ
とてもすがすがしい映画でした。試合に勝つことではなく、カーリングを楽しむことにテーマが置いてあり、分かりやすいけど爽やかな感動を与えてくれました。オニオンスープとか、牛舎でのトレーニングとか、くすっと笑ってしまうシーンも多いですが、それがひたむさにつながっており、応援したくなります。やりたいことは今しかできない、高校生らしさをつぶさに描いてありました。カーリングのルールについて、きちんと説明してくれているところも好印象です。地味なスポーツだけど、観ているひともやってみたくなる演出は心地よさがあります。やはり真の主人公は、大泉洋さんが演じるコーチでしょう。最初出てきたときはどうすんだと思ったけど、僕ら社会に出た人間からすれば、一番共感する部分がありました。
[DVD(邦画)] 9点(2006-08-03 11:57:14)
20.  WEEKEND BLUES ウィークエンド・ブルース
自主制作の映画を観たのは初めてですが、圧巻です。2作目の『運命じゃない人』がパルプ・フィクションの二番煎じであったといえど、邦画でよくぞここまで、と感嘆しました。偶然、近所のゲオの中古コーナーでホコリをかぶっていたこの映画のDVDを見つけ、速攻で買い、そそくさと帰りました。映像がビデオカメラ片手に頑張ったんだろうなぁ…というのがアリアリですが、脚本が素晴らしいので気にならなくなります。むしろ日常に近いリアルな映像として受け入れられるので、この映画の題材としてはむしろベストです。山本くんの表情が最高です。特にあの、「えっ!?」て首をかしげる時の表情が(笑)。例の謎の薬・サムライを一気に飲み干す山本くんを見る親友の健二くんの表情も最高です。前半は、ゆるく、ついニヤニヤしてしまう描写があり、コメディとしても儲け物です。中盤から終盤にかけて、ミステリーサスペンスとしてグイグイ謎に迫っていきます。内田けんじ監督、若いのに素晴らしい素質があると思う。自分で脚本を書き、監督もこなす。理想の映画を作る要素が備わっている。どこにでもいる青年が主人公で、登場する人物の背景描写も秀逸。今まで映画は、役者とか筋書きでしか観るかどうか判断してこなかった僕ですが、フランク・キャプラ監督に次いで、”監督買い”で映画を観る人が増えました。その人の名は内田けんじ監督です。
[DVD(邦画)] 9点(2006-06-07 16:39:15)(良:2票)
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