1. また逢う日まで
《ネタバレ》 本作を見ようと思った理由は、もちろんあの伝説の「ガラス越しのキスシーン」を見るためです。 終盤近くに出てくるのでは?と勝手に想像していたら、中盤付近でそのシーンが登場し、ちょっとびっくり。 でも、さすが伝説の名シーン。 シビレましたね。 実に映画的美しさにあふれた素晴らしすぎるシーンです。 内容をぬきにしても、あのシーンを見られただけで十分です。 それにしても、本作の久我美子は実に可憐で、可愛らしいです。 こんなにも可愛らしい久我美子を見たのは初めてです。 それだけ今井正監督、その人が偉大であるということでしょう。 (2024.6.9追記) 大女優、久我美子さんがご逝去されました。とても寂しい。時代を超えたあなたの輝き、可憐さ、今後も忘れることはないでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 [ビデオ(邦画)] 7点(2024-06-18 09:53:11)《更新》 |
2. この日々が凪いだら
《ネタバレ》 最後の最後まで沈鬱な気分で見ていた。 けどラストで一気に晴れた。 途中、自身の辛い過去の影響でかなり滅入ったが、そんな辛いこともありながらのあのラストだからまあオッケーかな。 人生辛いことが多いし、うまくいかないこともあるけど、最後に良いことがあればいいじゃん的な単純さはある。 でもその単純さが大事。 終わり良ければ全て良し。 明日から少しだけ踏ん張れる気がした。 あ、そうそう!書き忘れそうになったけど、羊文学の音楽はやっぱりとても素敵だった。 羊文学の音楽が確実にこの映画を一段上に引き上げている。 音楽が映画に与える影響は大きいね! [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-18 09:17:14)《更新》 |
3. ぼくらの亡命
《ネタバレ》 主演の男性は一年間髪を洗わず撮影にのぞんだらしい。 その相手をした女優さんはさすがのプロ根性。 よくこんな髪の臭い男の相手をしたものだ。 話は分かりやすいのに不思議と目が離せない。 変に話が複雑だったり分かりにくかったり伏線がどうのこうのとかないのに、これは凄いことだ。 やはり内田監督はただモノではなかった。 美人局が腹を刺されて苦しんでいる様を、ニヤニヤしながら眺める主人公、まさに快演である。 それにしてもこの主人公は気持ちが悪い。 男の私からみてもこれだけ気持ちが悪いのだから、女性からしたらよほど気持ちが悪いだろうな。 この映画は主人公の気持ちの悪さが全て。 気持ちの悪い髪の臭そうな男を、ひたすら2時間鑑賞する映画! それに8点!つけていいのかな?! まあいいっか! [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-13 13:29:29) |
4. ドーナツもり
《ネタバレ》 アート系の人がいかにもオサレっぽく撮りました的な映画。 センスが良ければそれでも全く問題ないんだけど、この映画はわざとらしさが気になるレベル。 つまりは、ケレン味がある。 主演の女性は声がキツイかな。 笑顔は素敵だけどね。 他、出演者たちもどこか魅力に欠ける面々。 ドーナツ屋の店員が逆にあそこまで絡んでくる不思議。 ほんまかいな。 ドーナツ屋の店員はドーナツだけ売ってりゃ…(以下、自主規制) [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-08 23:51:38) |
5. 躾
《ネタバレ》 これは単なるいじめを描いているだけで、大した意味を感じない。 メッセージ性があるとすれば、このようなDVをもし受けている人がいたら、この映画のように証拠を録音して通報してくださいということなのかもしれないが、そもそも報復とか後がやっかいだからなかなか通報できないわけで、あまり意味を感じない。 しかも、この夫婦は全くお似合いではなく、夫婦というリアリティが欠如している。 そこからして既につまらない。 [インターネット(邦画)] 0点(2024-06-07 21:20:31) |
6. 彼岸のふたり
《ネタバレ》 不幸な家庭に生まれた少女の話だが、とにかく悲惨すぎて気分が落ちる。 見ていてなんも楽しくない。 アイドルとの絡みの必要性も感じない。 唯一の希望はラストのくじで当たった自転車だが、自転車程度では報われないよ。 幽霊として出てくるおそらく父親なのだろうが、これも邪魔だった。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-06-04 22:13:22) |
7. わたしの見ている世界が全て
《ネタバレ》 暗い話ではあるのだが、日本映画っぽい雰囲気は居心地が良く好み。 食堂に「こくベジ」の文字が!! ロケに使われたこの食堂、なんと私の地元(付近)だ。 300円で手打ちうどんの食べられる実在する食堂が舞台になっている影響で、非常に親しみのわく映画だった。 出てくる4人兄弟姉妹も、庶民的で飾り気のない感じ。 内容的にも日常生活に関するものがメインで、話に入り込みやすい。 森田想という女優さんは二の腕と髪が綺麗、スタイルもよくなかなかに魅力的。 先にも書いたが、話自体は暗い内容なので気分は上がらずも、その映画世界はとても入り込みやすく共感できるもので、見た後の満足感があった。 近々、映画の舞台になったこの食堂に行き、焼きうどんでも食べる予定! (2024.6.1更新) 映画で使われた食堂に行ってきました! 300円で手打ちうどん食べました。 特別、美味しくはなかったです。 ただ、この映画に使われたテーブルがあって感慨深いものはありました。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-01 15:19:07) |
8. Calling
《ネタバレ》 愛と再生の物語。 妻が病んでしまい、奇行の数々を行うも、夫はそれを黙って受け入れた。 それは妻に対して愛があるから。 そしてついに妻は静かに微笑み、再生の一歩を踏み出す。 妻がもし病んでしまったら、ここまでのことが出来るか? でもここまですれば、妻は再生するのかもしれない。 そんなことを考えさせられる映画だった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-01 12:40:21) |
9. ゆけゆけ二度目の処女
《ネタバレ》 行き場のない当時の若者。 若いからエネルギーだけはある。 だけど生きたいと思うエネルギーはない。 ひたすら死にたいと思ってはいるが、飛び降りる勇気もない。 一つのビルから決して出ないのは、行き場のない閉塞感を示しているのかな。 ギリギリ1960年代の作品だが、この時代にこの雰囲気の映画を撮ったのはすごい。 上映当時は、かなり先進的というか前衛的な作風だったのだろうと想像できる。 [DVD(邦画)] 7点(2024-06-01 09:30:06) |
10. そして僕は途方に暮れる
《ネタバレ》 出だしは超がつくほどのクズだった青年が、終わる頃には一回りも二回りも成長している。 そうした成長物語であると同時に、青年が不幸のどん底に落ちた様を楽しむ映画でもあるのが、この映画の奥深いところだ。 普通なら青年の成長絵巻でハッピーエンドとなるところを、最後の最後で落としてみせて面白くさせてくれる。 劇中でトヨエツが言っていた「どん底に落ちたら映画の主人公になった気分で面白くなってきたぞ!と思え」の状態だ。 不謹慎ながら、この青年が不幸になればなるほど面白くなってくるのは紛れようもない事実であり、トヨエツが息子に放ったこの一言はまさに名言だ。 作品名にある大沢誉志幸のあの名曲が流れるのを楽しみにしていたら、聴き慣れたバージョンではなくアコースティックバージョンだったのが微妙に残念ではある。 しかも、歌詞にある「彼女が出て行った」のではなく、出ていったのは青年の方だったしね。 それはさておき、途中で集中力を切らさず最後まで見ることができたのは久しぶりだ。 予期せず傑作と出会えた。 [インターネット(邦画)] 9点(2024-05-31 12:52:09) |
11. 夜、鳥たちが啼く
《ネタバレ》 なんか中途半端な関係だけど、居心地がいいしずっとこのままでいいかも。 ってなわけで、なかなかゆる〜くていい感じの日本映画だ。 この監督(脚本)はラブシーンがしつこいのであまり好みではないのだが、本作もそのシーンは健在。 中央線で通勤途中に見ていたが、急におっ始めたので周囲を気にしながらの鑑賞を余儀なくされた! 松本まりかって幸薄な女性を演じるとピタりとハマる。 女性としての魅力も勿論あるけど、すいも甘いも知ってる感じ。 おばさんでもないけどピチピチでもない感じが絶妙にいい。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-28 22:29:07) |
12. かざあな
《ネタバレ》 男女4人だけの物語なんだけど、これがとても良く出来ている。 なぜに近くにいる男女4人だけで恋愛しなくちゃならんのか?はさて置き、濃密で無駄のない4人の関係性とその描かれ方は見事だ。 まあ結局はこの話って、若い男の性欲が判断を誤らせたという事なのではないか。 あと、男女の関係って実に不安定で、相手に生理的嫌悪感でもない限り、ふとした事で好きになったり興味が無くなったりするものなんだろう。 本作はその辺りの男女の関係の危うさをうまく描いている。 内田伸輝監督は、この後も「ふゆの獣」という傑作を撮っている。 この頃、この監督の将来性に期待していたが、それ以降わたしの知る限りあまり目立った活躍はできていない。 これは何故なんだろう。 これだけの傑作を連続して撮ることのできる監督なのに残念でならない。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-27 00:18:25) |
13. 逃避
《ネタバレ》 「彼はいったい何をやらかしたのか?」 の一点だけで1時間ひっぱるサスペンス。 似たようなネタの日本映画を見たばかりだが、一つのネタだけで1時間引っ張られるのはもう勘弁かな。 彼は何を隠しているのか?しか見ているこっちは興味がないわけで、種明かしされるまでのダラダラとした展開が我慢ならない。 しかも本作では種明かしが明確ではない。 人を殺したのか、それともひき逃げでもしたのか、せめてそこだけはハッキリと教えてほしかった。 だって1時間も待たされたんだぞ? [インターネット(邦画)] 3点(2024-05-21 21:39:43) |
14. 居酒屋兆治
《ネタバレ》 情緒あふれる函館を舞台に語られる、切ない男女の物語。 こんなにもお互いのことを思い続けるなんてことが出来るのか。 だからこそ別れが格別に切ないわけで。 ラスト、店で酒を一杯飲み干す高倉健。 味わいのある演技だなぁ。 これは高倉健だからこそのシーンだね。 他の出演者たちも多士済々で豪華なメンバー。 それぞれ人間味があって、楽しくて存在感のある演技をしている。 高倉健と大原麗子の話だけでは、ここまで楽しい映画にはなっていないはず。 この映画の魅力は、脇役の活躍あってこそのものだ。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-21 11:09:05) |
15. 駅 STATION
《ネタバレ》 演歌を地で行く世界。 これを見ると演歌もいいものだなぁ、と感じる。 倍賞千恵子が営む居酒屋でのシーン。 高倉健と倍賞千恵子の俳優と女優とのぶつかり合い。 お互いの人間味が弾けんばかりに静かに対峙する。 尺の長さ、前半の無意味なシーン、倍賞千恵子の愛人が実は指名手配犯だったというオチ、テレビ役者が多すぎ、とマイナス点は見受けられるものの、全体としてはなかなか良い雰囲気になっていたのではないだろうか。 [ビデオ(邦画)] 7点(2024-05-19 09:46:31) |
16. 赤い私と、青い君
《ネタバレ》 ひじょーに前向きな内容、こういうのは大好物。 音楽も素敵だ、音楽センスの良い日本映画大好き。 小説に熱意を持つ男女ふたりの物語。 あやしいびみょーな関係ながら、付き合ってはいなさそう。 付き合っちゃえばいいのになー。 二人とも美男美女とまではいかないまでもブサイクでもなくちょうどいい塩梅。 そのふたりが小説や就職活動について語り合う。 会話の内容は気持ちがこもっていて、なかなかに引き込まれる。 映像も綺麗だし、全体的にレベルの高い日本映画だ。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-18 22:10:36) |
17. クレマチスの窓辺
《ネタバレ》 生理的に受け付けないキャラが多く出てきたけど、この作品ならではの独自の空気感みたいなものは感じた。 ハマる人にはハマる映画かも。 なるほどね〜、パンクしてナンパかぁ。 困ってるフリをしてナンパするのね。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-05-17 22:10:16) |
18. リビングの女王
《ネタバレ》 これはマズイ、非常にいただけない。 出てくる女性陣がどれも不快なキャラばかりで、ストーリー自体も不自然だ。 良かったのは妹さんの演技だけかな。 [インターネット(邦画)] 1点(2024-05-16 02:49:45) |
19. 還るばしょ
《ネタバレ》 後から気づいたけど、この監督、別の作品でも摂食障害をテーマに映画を撮っていた。 本作もその内容。 さすがにワンパターン過ぎる。 主人公の女性は若くて綺麗なのに、何故か人生に悩んでいる。 あんな彼氏なんか早く別れて、別の男を探せばいいのに。 そんな簡単な問題じゃないのかな? [インターネット(邦画)] 4点(2024-05-12 13:26:58) |
20. 虹をつかむ男 南国奮斗篇
前作同様、かなり楽しめた。 『男はつらいよ』シリーズより、ある意味面白いかも。 少なくとも吉岡秀隆に関しては、『男はつらいよ』シリーズよりもらしさが出ている。 [ビデオ(邦画)] 7点(2024-05-09 19:50:47) |