41. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 ブルース・リーについては、アクション・シーン以上に、忍び込むときや隠れるときのしなやかな身のこなしの方が美しいと思いました。ただ、それ以外のすべてというか、筋立てや各シーンの設定なんかはものすごく雑でいい加減で、せっかくのリーの存在がもたらすはずの「熱さ」の部分を大きく削いでいるだけのような気が。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-15 01:25:17) |
42. 恋する惑星
《ネタバレ》 前半と後半が全然つながっていない時点で、何がしたかったのかが分からない。"California Dreamin'"の使い方がしつこすぎるのもマイナス。フェイ・ウォンが合い鍵で忍び込んであれこれやるといったところは新鮮だったので、その辺の観点をうまく使えばもっと面白くもなったと思うのに、そういう方向には行かなかったね。 [映画館(字幕)] 5点(2014-02-09 20:09:12) |
43. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌
《ネタバレ》 これだけドカンドカンとドンパチズドドドだけで成り立っている作品の、どこがハード・ボイルドなのでしょうか(笑)。しかし、それだけ1つの要因だけに徹底して、クライマックスの病院で延々何十分も引っ張り続ける執念は、逆に凄い。さりげなく挿入される病院廊下の長回しも、きらっと光っていました。それにしても、敵の集団、武装占拠組だけでいったい何十人の大組織なんだろう。あれだけ頭数がいたら、もっと何でもできるような気がするけど。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-09 03:06:42) |
44. 早熟 ~青い蕾(つぼみ)~
《ネタバレ》 まさか2005年にもなって、こんなベタベタの作品を堂々と発表してしまう根性に驚嘆。これに対抗できるのは、関根恵子のデビュー直後の一連の作品くらいではないか。ただ、ベタなのは嫌いではないのだが、全体的にいろいろと都合良すぎというか、登場人物の人格よりも進行の便宜の方を優先してるっぽい箇所がいくつか目についた。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-20 01:04:42) |
45. 雨音にきみを想う
《ネタバレ》 じわっとした緊迫感の中で進んでいく序中盤は良かったんですよ。光と影が交錯する作品世界の中で、役者陣も、軽率に騒ぎ出さない堅実な演技をしていたのです。が、クライマックスからの持って行き方が、どこにでもあるような感じで安直だったなあ。隣のおっちゃんとか、少女の実の母親とか、何かやってくれそうな魅力的な登場人物も、結局使いこなせませんでした。あと、このまとめ方なら、兄はともかく、ヒロイン自身の病気云々は要らなかったのでは? [DVD(字幕)] 6点(2013-03-19 01:56:43) |
46. マイ・ブルーベリー・ナイツ
雰囲気で押し切っているといえばいえるが、独特の浮遊感とある種の倦怠感は意外に悪くない。各登場人物がさらりとした接点だけで通り過ぎていく中、デヴィッド・ストラザーンの地味怪演が、地道な存在感を残している。カサンドラ・ウィルソンの"Harvest Moon"の巧カヴァーに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-17 23:32:03) |
47. 墨攻
各国合作の悪いところが全部出てしまった感じ。登場人物をどういう人として描きたいのか、その思想やメッセージが何もないまま、戦闘シーンだけを手間暇かけて作ったものだから、巨大なハリボテだけが完成してしまっている。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-03-22 23:26:26) |
48. 誰かがあなたを愛してる
《ネタバレ》 もう、ラスト30分、パーティーのシーン以降の悶え苦しみっぷりがたまらないわけですよ。いや、見ている方の。すれ違いの切なさをここまで引っ張りまくった作品は、ほかにあまり記憶がありません。その辺のホラーやグロ作品など飛んで消えるほどの残虐非道ぶりです。欲をいえば、ラストはメイクか服装で時の経過を表してほしかったですね。ヒロインの彼女は、若いころの中田喜子にそっくり。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-01-02 01:05:17)(良:1票) |
49. 僕は君のために蝶になる
《ネタバレ》 せっかくの幽霊ものなのに、全体がえらく安直に進んでいて、幻想性もなければ、現実とのギャップがもたらす切なさも感じられない。というか、やっていることがただの男女の痴話喧嘩レベルなのです。したがって、ロマンス的観点からどうのという以前に、主人公の妄想を延々と見せられているだけという気すらしてしまいます。ラストも中途半端で、息切れが見えてしまいますね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-11-16 00:11:15) |
50. 胡同のひまわり
《ネタバレ》 前半は、父親のスパルタ教育で子供が芸道を極めようとするという特に目新しいところのない内容だったのですが、子が人格を備えて周りの登場人物も絡んでくる中盤以降にむしろ見るべきところがありました。父親が岸部一徳に似ているのと、ジョアン・チェンがえらく老けてしまったのが気になりました。それと、音楽はかなり単調だった気が。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-05 03:02:17) |
51. ぼくの最後の恋人
ラブロマンス色はあまり感じられず、むしろ生活の中のああだこうだで笑わせようとするコメディ作品に近いのだが、そのネタが別に笑えないのです。それよりも、いろんなところでギャーギャー騒がしいのが気になります。 [DVD(字幕)] 4点(2011-05-21 02:44:27) |
52. トウキョウソナタ
《ネタバレ》 兄が米軍に入るのはあまりにも唐突すぎだとか、弟と教師の関係の描写が凡庸だとか、見ていて気になる点はいくつもある。しかし、終盤の、家族がそれぞれ秘密を抱えながら、何事もなかったかのように装って朝食をとるシーンが秀逸で、それまでの弱点を補って余りある。中途半端に解決をしないところがいいのです。小泉今日子があんな安定した芝居ができるというのも驚きました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-09 21:27:58) |
53. 女帝〔エンペラー〕
こんな大時代的で仰々しい話を、何でこんなに暗くて気が滅入る撮り方をするのかな。チャン・ツィイー目当てで見ましたが、全然綺麗に映ってないです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-01-15 20:37:58) |
54. プロジェクトA2/史上最大の標的
《ネタバレ》 何かもう作る側の気合が異様で、思いつくことは全部詰め込みましたという執念を感じる。序盤でラスボスっぽく出てくる悪の首領も、結局は逮捕されたっきりで、あれを導入の前座に使ってしまうという発想が凄い。あと、マギー・チャンの出番が多くて、しかもパーティードレスルックやスカート引き裂きアクションまで見せてくれるのは、実に嬉しい(しかも若い!)。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-12-06 02:01:03) |
55. ポリス・ストーリー3
《ネタバレ》 マギー・チャンの出番全然ないじゃん、と前半は面白くなかったのですが、後半のミシェル・ヨーが凄すぎる。そりゃ、スピンオフもできるっていうもの。しかしこのシリーズ、1は肉体奮闘系、2はほんのりラブコメ系、3は大規模アクション系と、一応色分けされていたんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-28 02:31:18) |
56. 九龍の眼/クーロンズ・アイ
序盤からいきなりマギー・チャンの出番が増えているのが嬉しい。ただし、ストーリーは途中から収拾がつかなくなってしまった感じ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-26 03:17:53) |
57. 變臉~この櫂に手をそえて~
ことさらに突飛な展開をしない地道な描写の積み重ねに好感が持てる。主人公の爺さんも絡み役の少女も、最初の方は素人級の芝居ではないかと思っていたが、物語が進むにつれてとてもいい顔をするようになっている。歌劇役者の彼が裏の功績者ですね。 [映画館(字幕)] 6点(2010-10-31 22:00:57) |
58. カンフー少女
内容的には破綻しまくっていて映画の体をなしていないのだが、セシリア・チャンの最近の状態が見られたのでとりあえず満足。と言いたいが、見た目はともかく、酒焼けしてるかのような声の荒れが気になる。 [DVD(字幕)] 2点(2010-09-09 03:12:13) |
59. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
《ネタバレ》 ホネは一言でまとめられるくらい単純なお話なのに、デコレーションへのこだわりだけでここまでのものを生み出したスタッフの執念が凄い。真面目に筋を追いかけるよりも、独特の空気に身を委ねてたっぷりと浸る映画。というのは制作者の自己満足に終わってしまう場合が多いんだけど、この作品は貴重な成功例。そんな中にもいろいろ小ネタもあったりするから侮れない。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-13 00:57:04) |
60. エブリデイ・イズ・バレンタイン
レオン・ライとセシリア・チャンまで投入していながら、呆れるほどレベルの低い作品。会話の一つ一つがいちいち学芸会レベルというか、素人レベルというか、手の入れようがないほどどうしようもないです。大体、主人公2人の名前がO.K.とワンダフルだなんて、その時点で制作者のやる気のなさを感じさせますね。セシリア・チャンに3点。 [DVD(字幕)] 3点(2009-01-22 02:23:05) |