1. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 これだけ綺麗にまとめてしまうと普通の感動映画でつまらないと感じる方も多いと思いますが、ダニー・ボイルが苦手な私でもこの作品は好きです。確かに勝ち残られて疑うくらいなら、最初から素性調べて出場させるなとか、たまたま運良く自分の体験から当てはまる問題が出ただけのラッキーボーイだろうとか短絡的なツッコミはキリありませんが、スラム街を命からがら生きた壮絶な過去とクイズとのリンクも絶妙で、起承転結上手くまとめており、良かったと思います。 カメラワークとか一部前半の音楽の使い方が監督っぽくって(自分に酔った演出してるなあ)とかもありましたが、中盤からはあまりに一途なジャマールに何とかいい道を切り開いてもらいたい!と願ってしまいました。三銃士の伏線が最後の問題にくるとか、なかなか面白いです。彼女役の方、ジェシカ・アルバを彷彿とさせる美人さんでしたね。 願わくば、ジャマールインチキ説を唱える人間が、TV局関係者と警察以外にもう少しあったほうが、反動として最終問題に正解した時の感動もさらに倍増したかなとも思いました。ミリオネアのBGM流れるたび、みのもんたの顔が7~8回は脳裏に浮かびましたね(笑) 最後のライフライン、テレフォンでお兄ちゃんじゃなく彼女が出た時、彼は2000万ルピーなんかよりも、自分がTVに出ることで彼女とまた再会する夢を叶えれた喜びの表情で満ち溢れており、ぐっと来るものがありました。とてもいい作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-23 00:03:47)(良:1票) |
2. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
《ネタバレ》 今までのティム・バートン&ジョニー・デップを期待してると確実に物足りないでしょう。元々ミュージカルみたいなんですが、映画化の際もミュージカルにする必要あったんですかね?建物とか雰囲気とかはすっかりティム・バートンの世界でいいのですが、肝心の内容が薄いというか不必要なものもあり、少し長く感じました。流血はさほど気になりませんでしたが。 ヘレナ・ボナム・カーターを炎の中に投げ込んだ瞬間「フランケンシュタイン」を思い出してしまいました。乞食女が奥さんだったというのは意外で切なかったですね。できればあれをきっかけに改心して、その後はカミソリではなくハサミを持ち、心優しき床屋さん「シザーハンズ」になって欲しかったんですけどねえ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-23 00:15:00) |
3. スペースバンパイア
あのマチルダ・メイのおっぱいの下を刺すなんて俺にも出来ません・・・。ほとんど存在感の無かったエキストラゾンビの努力も併せて6点献上します。ありがとう、トビー・フーパー。アナタのおかげですっかりマチルダのいけにえです。 [地上波(吹替)] 6点(2007-05-04 19:12:02) |
4. スーパーマン(1978)
ラストに賛否両論あるみたいですが、ヒーロー物だから何でもアリだと思います。クリストファー・リーブ最高ですね!彼は亡くなってもスーパーマンは永遠です。強いワケですよね、お父さんがドン・コルレオーネだもの! [地上波(邦画)] 7点(2006-08-21 10:46:56) |
5. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 リチャード・ファンズワースが文句なしに上手い!序盤、お兄さんが倒れたという電話が来た時、娘のローズの電話先の会話を聞いてるんだけど、その時の目の表情とか凄い自然!そわそわ落ち着かない感じとか、心配してる感じ。目の演技って凄い難しいと思うんだけど!あとは最後。570キロ離れた兄の家まで行って再会した時、兄がトラクターを見て「あれで来たのか?」と言った時の目の潤ませ方!兄弟愛というか、疎遠にあった10年間を一気に払拭する、互いを想い合ってる瞬間が感じ取れて、結構胸にぐっときますwリンチらしく、感動を押し付けないのも逆にいい(あっさり終わる)!途中からリンチの映画という事を忘れてしまうし(笑)こういう映画をまた作って欲しいんだけどなあ・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-19 15:35:33) |
6. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
人間って嫌なと思う記憶は風化され、自分の良い方向に解釈を変えてしまうみたいなんですね。そんな主人公の気持が理解出来てしまったので、何だか不思議と納得してしまう映画でした。出演者のほとんどが静かながら確かな演技を見せたので「上手いなあ」と感心しました。個人的にはさほどクローネンバーグ色は感じませんでした。それでも褪せたカラーのトーンが現実と逃避の狭間を行き来する主人公の内面とマッチしているような感じがして、いい味出ていたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-16 11:24:32) |
7. スプリング・ガーデンの恋人
2003年の映画なんですけど展開的には実にオーソドックスで、失礼な話ですがWOWOWで観るので充分て感じの映画です。ラブコメって軽い気持ちで観られるのでそういった意味ではいいかもしれません。何よりヘザー・グレアムが物凄く可愛いですからね。でも前半、気分が乗ってくると洋服脱ぎ出しちゃうシーンがあるんですが、そこで紳士を装ってるんだけど「ちょっとこのまま行くと俺ヤバイかもよ」的な雰囲気を醸し出すコリン・ファースの表情が絶妙でした(笑)で、イギリスから元カノが追いかけてきたりして、ありきたりな展開は続くのですが、何となく観るなら楽しめる映画ではないかなと思います。 2003年て言うと主演の2人は既にメジャーでしたから、こんな地味なラブコメに出演した事が一番驚きでしたけどね(笑)ラスト。お姫様抱っこで街を闊歩するコリン・ファースが時折見せるキツそうな表情に親近感を覚えました(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-12 12:21:00) |