1. ダークナイト ライジング
突っ込みどころは両手で数えきれないくらいあります。前作「ダークナイト」のあの緻密さや人を狂気に走らせるような異様さは皆無です。ですが、本作にはヒーロー映画に不可欠な勝利のカタルシスに溢れています。ご都合主義という言葉が似合う駄作に感じる人も少なくないかと思います。自分がレビューを投稿する時点での平均点が7.76点ですが、間違いなく平均点は下がるでしょう。それでも、自分は一観客として、卑怯ともいえるラスト30分の盛り上げ方と風呂敷の畳み方を圧倒的に支持します。 [映画館(字幕)] 8点(2013-01-09 20:59:44) |
2. レ・ミゼラブル(2012)
原作やミュージカル版に関しての予備知識は皆無の状態で鑑賞。う~ん、これは…。気になった点を箇条書きにすると、 ①ジャベール役(ラッセル・クロウ)の歌唱力。 ②ソプラノ・テノールによる高音を鳴らす歌ばかりで、低音が充実していない。 ③楽曲のパターンが限られており、似たような歌が多い。 ④(これは鑑賞環境のせいかもしれないが)映像が薄暗く、見づらい。 ⑤視覚的に「おっ」となるシーンが少ない。冒頭の船を引くシーンとバリケードのために家具を落とすシーン位か。 ⑥ストーリーの流れや感情の揺れ動きをほぼ全て歌詞で語ってしまうため、観客に想像の余地がほとんど与えられない。ジャベールの死んだ理由くらいか。 総括すると、どうしようもなく見所のないダメ映画では決してない。良い歌も沢山ある。ただ、映画全体のトーンや楽曲に変化が少なく、冒頭から「夢やぶれて」の熱唱までに映画世界に入り込めないとラスト5分まで退屈な時間を過ごすことになると思う。ミュージカルや歌に興味のない人はなおさら。ラスト5分だけは満点の出来だと思う。 [映画館(字幕)] 3点(2013-01-09 20:46:43)(良:1票) |
3. アバター(2009)
映像凄かった!!!後の映像で売るタイプの映画はこの作品を超えなきゃいけないのか…。ハードル高いですね。 ただ映画としての完成度なら「第9地区」に劣り、娯楽性なら「シャーロック・ホームズ」の方が上かな。 [映画館(字幕)] 7点(2012-08-10 00:39:05) |
4. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 勢いとパワーに溢れた傑作娯楽作。 音楽と映像のセンスが凄く良いー。 スラムを縦横無尽に駆け回る子供達を映したOPが秀逸です。 最後のちょっと間の抜けたダンス、幼年時代のシーンで踊っていたものと全く同じ振り付けだと気づくとウルッときてしまいました。 司会の演技に+1点して、7点献上! [映画館(字幕)] 7点(2012-08-10 00:31:11) |
5. キック・アス
《ネタバレ》 早○田松竹にて観賞。めっちゃくっちゃ面白かった!!!!!!!!緑のコンドームが見せるヒーローになる為の覚悟、ビッグダディとヒットガールの親子愛と別れ、ヒットガールが父親への愛と復讐の代償を背負って敵のアジトに乗り込む際の表情、レッドミストのドジッコぶり、ばーなーなー、ばーななーなー、ジョーンジェットのBad Reputation、FPSやリベリオンを髣髴とさせるヒットガール親子のクールなアクション、キックアスのしょっぱい戦いっぷり、爽快感溢れるED、先の読めない展開、全てが最高!!勧善懲悪のカタルシス、スタンディングオベーションもの。観てない男は今すぐTSUTAYAに走るべし!女でもTSUTAYAに走るべし! [映画館(字幕)] 9点(2012-08-10 00:00:05)(良:2票) |
6. エレファント・マン
《ネタバレ》 以前から観よう観ようと思いつつ、手が出ていなかった映画です。自分のリンチ監督作デビュー作でもあります。この映画の特徴は各々のキャラクター(劇中で「普通の容姿」を持つ人間)に対して単一的な描き方をせず、重層的に描いている点にあります。例えば、ケンドール夫人がジョンに対してキスをするシーンでは、ケンドール夫人からは「偽善」という言葉で片付けてしまうにはあまりにも崇高な「無償の愛」が感じ取れました。ですが、演劇のフィナーレにて、観客にジョンに対しての拍手を煽るシーンで感じ取れるのは「偽善」以外の何物でもありません。トリーヴス博士にしても、彼がジョンに対して見せた姿勢は「偽善」だけではなく本心から彼の身を案じての行動も数多くありました(行方知らずになっていた彼を抱きとめるシーンなど)。しかし、彼はついにジョンに対して彼自身の口から「友達」と呼ぶことはありませんでした。結局のところ、ジョンが「ベッドに横たえて眠る」ことで、自らの人生を終わらせるという行為に至ったのは、そんな「普通の容姿を持つ人間」である彼らと「醜い容姿を持つ自分」とでは分かり合えない壁があることを感じていた為ではないかと思うのです。彼は「普通の人間」として生きたかった。そんな彼が見せたせめてもの行為が、「ベッドに横たえて眠る」こと。こんなのって哀し過ぎる…。ジョンは本当に自分の人生に満足して死んだのでしょうか。せめて、トリーヴス博士がジョンに「おやすみ、我が友よ」と声をかけるだけでも結果は変わっていたのではないでしょうか…。 [DVD(字幕)] 8点(2012-08-09 23:46:07) |
7. 三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
下でたいがーさんが「1年以内には残念ながら存在すらも皆に忘れ去られそうな映画」と評していましたが、自分はこのサイトの新作情報の欄を見るまで自分がこの映画を観たことすら忘れていました。まあ、自分にとってはそんな程度の映画でした。 [映画館(字幕)] 4点(2011-12-28 00:20:31) |
8. シャーロック・ホームズ(2009)
個人的には「アバター」を凌ぐ(3月時点で)今年一番の傑作!見終わった後連れに「面白れー!」と叫んでしまいました。 テンポのいいストーリー、演出で観客を飽きさせない正に「頭を空っぽにして見られる娯楽作」。シャーロックホームズに対して知らなければ知らないほど楽しめると思います。 ただ、女優陣の魅力が主役コンビに比べて少々足りないのが残念。 [映画館(字幕)] 6点(2011-08-14 18:58:26) |
9. インセプション
《ネタバレ》 恐ろしく濃~い映画。一瞬でも気を抜くとワケが分からなくなります。設定がとっつきにくいのですが、それさえ許容できれば派手な映像と濃密な脚本、演技に満足できるでしょう。第二階層の無重力アクションのシーンは必見モノ!!CGを使っていないらしいです。 また、自分はこの映画2回観ましたが、2回目の方がはるかに面白かったです。とても丁寧に作られていて、伏線の張り方(初見だとストーリーを追うのに必死でおそらく気づかない伏線がいっぱい!!)などはお見事としか言いようがありません。 さらに、観終わった後にネット上での議論を見ると二度楽しめます(笑)。 あと、謙さんが渋くてカッコよかったです!英語はいかにも日本人!って感じの英語でしたが(笑) [映画館(字幕)] 9点(2011-08-14 18:57:54) |
10. ミニミニ大作戦(2003)
痛快娯楽作。ミニクーパーで見せるアクションがなかなかスピード感があっていいですね。時間つぶしにはもってこいの作品です。邦題でだいぶ損していますが・・・ [地上波(吹替)] 5点(2011-05-15 23:45:38) |
11. ルワンダの涙
《ネタバレ》 評価の高かった「ホテル・ルワンダ」と間違えて観賞。俺の大好きなジョン・ハートが出とる!と興奮したのもつかの間、延々続く陰惨な場面に画面から目が離せなかった。落とし所をどうするのだろう、と思っていたら…ちょっと現実離れしたラストで残念。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-15 23:30:12) |
12. 英国王のスピーチ
大勢の前で話すのが苦手な自分にとって、この映画のコリン・ファースには感情移入せざるを得ませんでした(笑)。主役級3人の人間関係が心地よく、また味わい深い。安心して映画に没入できました。バーティは良い友人が出来て良かったですね。何かを克服する為に努力する姿も確かに胸を打つものがありました。しかしながら、スピーチの成功は二の次で、これはライオネルとの友情、つまり「出会いは人生の財産である」という事を描いた映画だと思いました。 [映画館(字幕)] 7点(2011-04-14 20:28:45) |
13. トロイ(2004)
《ネタバレ》 面白くない…。歴史物にこんなことを言うのは野暮かもしれないが、映画としてのカタルシスを感じない。あと何だろう、この安っぽさ。結局よくある恋愛話にしてしまうのはいかがなものか。動物的な荒々しさを感じさせるブラッド・ピットの演技が一番の見どころか。 [地上波(字幕)] 3点(2011-04-14 20:10:17) |
14. ファーゴ
妙に印象に残る。サスペンス物なのに緊迫感をほとんど感じない。主人公であるF・マクドーマンドにも感情移入出来ない。(というか意図的に感情を表さない演技を強いられているようにさえ感じる。)なのに飽きない。シーンに目が釘付けになって、いつの間にか終わっている。観賞後に残るのは、役者の演技でも鮮烈なバイオレンスシーンでもなく雪の白と血の赤のコントラスト。そんな映画。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-14 19:44:00) |
15. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 最後に見たのはだいぶ昔になります。印象に強く残っている映画の内の1つです。1カット1カットがまるで絵画のようで、実に美しい(アレックスがクラブ?でヤク入りのミルクを飲むシーンやアレックスがナイフを取り出すシーンなど)。内容が内容ですが、そんなこともありあまり不快感は感じず、ラストシーンまで一気に観れました。 内容は語りつくされた感があるので、特には言いません。この映画には(これに限らず、キューブリックの映画は。でもこの映画は特に)ある日ふと観たくなる時があるのです。とってもグロテスクな内容なのにねえ…。観終わった後は不思議な爽快感を感じるんですね。何故かというと、映像に極めて強い中毒性があるんです。正に自分にとってこの映画は映像の形を借りたドラッグです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-14 00:59:06) |
16. スナッチ
《ネタバレ》 まずこのOPが秀逸。これほどワクワクするOPは中々作れませんよ。(ブリックトップの表情が特に最高!)そしてジェットコースターのようなノンストップの脚本ももちろん素晴らしいのですが、演出がほんとにいちいち格好いいんですよね。追いかけっこのシーンなど、そこのシーンだけ何度もループ再生します。さらにブラピの存在が間違い無くこの映画に華を持たせています。「ロックストック~」はいかにも低予算な感じが出すぎてしまって少し安っぽく感じてしまう所があったのですが、ブラピが良いアクセントになっています。スターってのは偉大ですねw [DVD(字幕)] 8点(2011-01-13 23:58:33)(良:1票) |
17. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
灰色の映像と赤のコントラストがたまらなく綺麗。 ジョニー・デップの怪演が光ります。 ラストシーンがたまらなく哀れで美しいです。ただ少し痛い… [映画館(字幕)] 5点(2011-01-13 23:48:44) |
18. BROTHER
《ネタバレ》 キャラクターたちのカッコよさなら武映画ではナンバーワンだと思います。 ストーリー展開もわかりやすく、娯楽作としては十分合格でしょう。 寺島進がバスケをするシーン、2回目観賞の時はジーンときました。 ラストはエプス、助かってよかった。ホントによかった。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-13 23:47:34) |
19. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 まず、ものすごく映像が綺麗。トイレのデザインなどはおもわず「おお!」と思ってしまいました。 肝心のストーリーは… 一言。「めっちゃこええええええ…」 もう二度と観たくないですが大傑作ですね。 REDRUMのシーンや「お客様だよ!」や迷路のシーンなどトラウマを一度に3つも増やしてくれた記念すべき映画でもあります。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-13 23:45:32) |
20. プラトーン
《ネタバレ》 ジャングルの泥臭さ、硝煙のにおいが漂ってくるような臨場感。すぐそこに敵兵がいるという緊張感。なんといっても人間の、そして戦争の汚さを余すことなくきっちり描ききった快作。観た後に心の底が抉り取られるような気分になりました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-13 23:44:22) |