21. 007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトンのボンドは真面目なイメージだったけど、特段堅苦しすぎるイメージも無いので好感が持てました。ストーリーも面白かったし、アクションシーンも体を張っていて良かったです。飛行機から荷物と一緒に振られるシーンは、落ちないだろうと思いつつもヒヤヒヤしました。しかしボンドガールは抜けてますね(^^; [地上波(吹替)] 7点(2009-01-25 15:39:00) |
22. 007/ゴールデンアイ
全体としては及第点。街を戦車が走ってボコボコ家やら車を潰していくシークエンスは、不謹慎ながらも爽快。ブロスナンボンドは今までのボンドより優等生って感じで、品がいい分、けっこうなカッコつけにも感じる(なんならTV吹き替え版の声までキザ)が、これはこれでいいと思う。ただ、シナリオがなんだかパッとしなかったり(悪役の意図が今ひとつ)、ボンドガールの方は美人なんだけど印象が薄かったり。ショーンビーンは悪役だけどカッコ良かったです。ファムケ・ヤンセンは「X-メン」の時と全然違うけど上手いなーと思いました。しかしオナトップってスゲー名前(笑)007シリーズはもっとカッコいいテーマソングをバンバン使っていいと思います! [地上波(吹替)] 6点(2009-01-19 10:13:38) |
23. ディセント
《ネタバレ》 地底人が出てきた瞬間に怖さが半減するという珍しい作品です。それってきっと身近ではない存在よりも、隣にいる人間が何を考えてるか分からない事のほうに恐怖を感じるからではないでしょうか?間違って仲間を刺しちゃった事に対する猜疑心が怖い。6人仲良しだったはずが「今の悲鳴で(地底人は)向こうにいる彼女のほうに行くからこっちは大丈夫」的な会話があって、地底人よりよっぽどゾゾーっとトリハダが立ちました。 ほぼ全編洞窟内なので暗く、6人の女性がヘルメットにカンテラ着けてるので今誰が一緒にいて、誰が地底人にやられたのか等、判別に結構疲れます。それと作品全体に漂う閉塞感が重なって非常に重苦しいです。 しかし皆さん仰るように、最初の交通事故で旦那さんと子供が亡くなりますが、あれがあまり本編に絡まない(ラストの夢オチのため?)ので、不要だったのではないでしょうか?結局全滅ですが、最後まで戦ったヒロインが全身血まみれで、「キャリー」のシシー・スペイセクにそっくりでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-01-19 10:10:28)(良:1票) |
24. 沈黙の聖戦
《ネタバレ》 セガールの映画には「彼が命を落とすのか、それとも無事敵を倒すか」という部分でのハラハラ感は全く無い。むしろ興味は「どのくらい圧倒的な強さで敵を倒すか」だけである。私はこの感覚をどこか身近で感じる時があるなーと思ってよくよく考えたらそれはパチンコ「CR 海物語シリーズ」を打ってる際の大当たり確変時の感覚に近い。つまり「次回当たりは決まっているのだが、問題は奇数(確変)でくるか偶数(短発)であるか」だ。セガールの映画にも海物語にも私は『確変勝ち』を求める。そうでないと例えハッピーエンドでもイマイチしっくり来ないのだ。あっ、この映画は無難に面白かったです。いつものセガール確変です、ご安心下さい。 [地上波(吹替)] 6点(2008-09-17 17:54:26) |
25. デイ・アフター 首都水没
《ネタバレ》 つまらない作品ではないけど、やはり冗長ですね・・・。しかもオリジナルって3時間なんですか?絶対に観たいと思わないです(笑)人間ドラマもシナリオもどこかで観たような展開ばかりで目新しさはありません。その他も登場人物の多さで混乱したり、あとは音楽のループ、やたら時刻を強調してみたり顔のアップで静止させてみたりと芸が無いのも気になります。それでも「パニックモノ」として観れば及第点です。イギリスの土地を考えられないような濁流が飲み込む描写は圧巻であり、自分があの場にいたらどうするかと考えると怖くなったりもしました。出演者も皆好演していますし、疎遠になってた主人公の父親が、国の一大事を身をもって助けるというオチは個人的には好きなので、大甘ですがこの点数です。 [地上波(吹替)] 5点(2008-09-17 17:43:20) |
26. ミネハハ 秘密の森の少女たち
《ネタバレ》 私「エコール」に9点付けて「満点に限りなく近い作品」とかレビュー書いちゃったんです。だから同じ原作をモチーフにしたこの作品にも相当の期待を込めて鑑賞したのですが、はっきり言って「駄作」でした。 まず「エコール」にあった少女達の純粋さやイノセンスがありません。勿論隔離された森の中の女の子だけの集団が規律を学ぶ展開は同じなのですが、非常に俗っぽいです。品が無いというか「男性目線の欲望そのもの」という感じです。森の中の閉鎖的な空間独特の『空気』が非常に現実的で、ここはきっと演出的にも物足りない部分です(「エコール」は女性監督だったことも違いの1つかもしれません)。 そして中で起きる様々な事件を直接的に見せる部分もあったり、最後にお偉い方に連れていかれた少女がレイプされたりと、この題材にその直接的な描写はいらないだろー!と叫びたくなりました。 そして「あのあと、少女達はどうなったのかな?」と観客に想像させる部分を残して終わった方が作品としての後味も格段にいいという事も再認識しました(そういう意味では「エコール」の噴水部分はすばらしい)。「ミネハハ」⇒「エコール」の順で見るならアリですが、「エコール」⇒「ミネハハ」の順で見ると相当ガッカリすると思います。こういった「開き直ったロリコン映画」はただでさえ非常に評価が分かれるところですが、私は好きではありません。 [DVD(字幕)] 2点(2008-05-20 14:03:43) |
27. アンダーワールド(2003)
ぐるぐる回りながら床に銃を乱射して、床をズボっと抜いてキチっと着地体勢を取ったベッキンセールがめちゃカッコよかった!ストーリーはありがちだけど、ヒロインの魅力とアクションで飽きさせなかったです。長いコートを着て敵に向かう主人公の絵って「マトリックス」以降急に増えましたね?カッコいいから構わないんですが。 [地上波(吹替)] 5点(2008-01-29 18:36:17) |
28. プレステージ(2006)
《ネタバレ》 マジック全般というより「瞬間移動」ってテーマ1本だけで引っ張りましたね。初見時に気付かなかった事を、オチを知ってから見返すと新たな発見も多いかもしれませんが、テンポが悪く中だるみもあるので、直ぐにもう一度見たいとは思えないかなあ…。 時間軸がバラバラに展開される演出に関してはさすがに実績のある監督だけに気になりませんでした。しかしやれ双子とか人間コピー機(増殖させて片方を殺すなんてまるで『逆・綾波レイ』です)とか、どちらも我々が考える範疇のズルテクですが本当にそれをやってのけて「おいおい…」って感じでしたね。映画の中で「これはマジックじゃなく科学だ」って言ってたけど本当でした。トリックは知らない方がいいのだなと思いました(マジシャンを題材にした作品なのに色々説明しすぎだろとか思ったり)。 ただ出演者(特に主演のウルヴァリンとチャンベール)は非常に卓越した演技力でその生き様にグイグイ引き込まれました。最初に仕掛けたのはチャンベールなのに、何で撃たれにゃならんのだ!?とか思ったけど、私は最後の数秒を見て何とか救われました勝手に。でもやっぱり2人の女性と交互に楽しんでた双子チャンベールはずるい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-21 10:58:09) |
29. ホテル・ルワンダ
権力が比較的高い人間が下の者を助けるあざとさとは違い、自分もいつ殺られるか分からない中で極めて人間としての「らしさ」を失わずに助け合い、生き抜いた主人公とその家族に胸が痛くなった。我々はこの現実を目の当たりにしても何も出来ないのは分かっているが、同じこの星で実際に起きている重大な事件を題材にしたこういう作品に限って中々配給が決まらず、逆にどうでもいい無駄に金かけた娯楽作ばかり宣伝される世の中ってどこまでも楽観的なんだなあと思った。ツチとフツのどちら側にいても安心できない恐怖はきっと我々日本人には到底理解できない部分だと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-01-18 10:59:03) |
30. めぐりあう時間たち
確かに心の闇を時空を越えて共感できそうな3人の女性。でもだから何?と言われたらそれまでかもしれないなと思った。出演者は主演3人以外も皆卓越した演技力を見せ付けてくれた。少し人生に疲れた女性が見たら共感できるのかな?私は男性だし、平凡でもそんな毎日が幸せなんだと生きているほうなので、中々全体像を掴んで涙するといった感じにはなれませんでした。1ヵ月後にはあらすじを人に語れなくなってそうな・・・。しかしメリル・ストリープは上手いですね。 [地上波(字幕)] 5点(2008-01-05 21:22:41) |
31. ダイ・ハード4.0
《ネタバレ》 3作目から12年経っているので、最初の数十分は「マクレーン刑事が帰ってくる」ではなく「ブルースウィリスがマクレーンを再び演じているだけ」という感じがしてならなかったです。アナログ的な犯罪を命からがらやっつけていたマクレーンが、サイバーテロという頭脳犯罪に絡む犯罪に立ち向かうという部分でも違和感を感じましたが、アクションのムチャクチャぶりはご愛嬌という感じで、通しで見れば続編として及第点の出来だったと思います(道路がぶっ壊れていくシーンが手に汗握りました)。ただ皆さん仰るように悪役がダメ。無名の小僧ではなくネームバリューのある大物と対峙してもらいたかったです。自分に撃たせて倒すというのもちょっと地味すぎたかな?もしかしたら初見よりも2度目以降の方が楽しく見られるのかもですね。 しかし回を追うごとに「死なない男」は「アンブレイカブル」に進化していきますね、いいのか悪いのかですが・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-31 16:54:56)(良:1票) |
32. ジャーヘッド
《ネタバレ》 ほとんど盛り上がる事のない、全く面白くない戦争映画だけど、戦地行ってる人間にしたら、戦争に面白いも面白くないもないんだよなぁなんてしみじみ・・・。ジワリ「戦争・人間・アメリカ」の狂気が迫ってくるような秀作です。従来の戦争映画の形を忘れて、頭をからっぽにして観るべし。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-10-26 10:16:31) |
33. エントラップメント
ゼタがレーザーをくぐる練習してる時の、彼女のケツを凝視するショーン・コネリーの顔にとても親近感を覚えました。さすが007、お歳をめしても男ですね、最高です(^^)話的にはかなり無理がありますが、まぁ映画の世界だし後味も悪くないからOKという事で! [地上波(吹替)] 5点(2007-10-01 00:00:52) |
34. the EYE 【アイ】
《ネタバレ》 怖くて物悲しくて、それでいてストーリー的にも辻褄が合って、最後は「やっぱりそうなるか。でもその方が本人も幸せなのかな」と思わせる、極めて完成度の高い作品です。ただ怖がらせるだけのホラーや、血みどろのスプラッター映画より遥かに深みがあるし、正統派の心霊系ホラーだと思います。アジア系の作品なので、より親近感も持てるし、途中からはただ怖いだけではなくリンの心情も伝わってきて、どこか寂しい話だなと思えました。もうその時間を迎えてるのに「お前が悪いんだよー」と言って中々立ち上がらない母親に対して「早く救ってあげろや!」と叫んでしまいました。医者やカウンセラーにオッチャンがいなかったのもちょっとした客ウケを狙ったのかな?最後の大爆発も焼死体の映しとかやりすぎかな?と思う所もありましたが、盛り上がりという意味ではアリかなと思いました。主役の女の子、確かに本庄まなみにも似てるけど、ABCの赤江珠緒アナウンサーに似てませんか?スーパーモーニングを観るたびに「あ、マンだ」と思ってしまいます。 [地上波(字幕)] 8点(2007-09-11 10:45:06)(良:2票) |
35. ユナイテッド93
実際に遭った悲劇の映画化だから結末が見えていてドキドキ出来ないとかそういう事は無かった。過度な演出も無く、有名なキャストもいなかった事が逆に非常にリアルさを増した。操縦席に乗り込み、テロリストからハンドルを奪っても結局回復できず「もうダメだ…」とつぶやいた言葉に全身鳥肌が立った…。テロリストの脅威は何気ない日常を突然切り裂く部分にあるのだと今更ながら怖くなった。何度も見返したくなるような映画ではないが、事実として目を背けてはいけない作品かもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-10 11:20:05) |
36. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 日本軍と捕虜側、そして捕虜側の中でも反乱を企む者たちと、それぞれの立場の心情が非常によく汲み取れた作品だと思いました。予備知識無く観たので、橋を造るまでにあんなにすったもんだあるとは知りませんでした。しかし最後の橋の爆破シーンはあんなに切ない展開だったのですね、もっとスッキリ爽快感があるのかと思ったら、犠牲者は多いし、壊してどうなったワケでもなく、なんだか切なくなりました…。しかし収容している側と捕虜側との緊張感って実際あんなものなのですかね?戦争映画で一番疑問に思うのはそのリアリティです。「ディア・ハンター」的な緊張感が本当かなとか思うのですが…。 [地上波(吹替)] 6点(2007-08-17 16:00:48) |
37. エコール
《ネタバレ》 限りなく10点に近い9点です。ほぼ完璧な作品です。いきなり連れてこられた閉鎖的な空間の中でも、年長者を頼り、仲間を見つけて幸せを暮らす少女もいれば、一刻も早くここから脱出を願って行動する少女もいる。 「何故少女達がこの森に連れてこられてきたか?」といった真の目的は後半まで語られず、年長者のビアンカが夜中に森を抜ける理由すら最後まで語られる事もなく、視聴者は秘密を除き見たい好奇心に駆られる。 またこの作品は、実に客観的な画もあれば(水遊びやブランコ・フラフープのシーン)、ある少女自身の視点で進められるエピソードもあり、何とも不思議な感覚に陥る。 この幻想的な世界で、美しく残酷で、いたいけで切ない雰囲気をここまで作り上げたスタッフの力量は見事としか言いようが無い。唯一残念だったのが、終盤のビアンカが性に目覚める部分。初潮を向かえた彼女が、舞台の観客が忘れた手袋をはめ、自らの太腿をまさぐるシーンにはエロチシズムを感じ、それが最後の水遊びのシーンに繋がるのだが、もう少し女性監督ならではのソフトな演出で魅せられたら文句なしに満点の作品だったと思う。しかし、「森」「バレエ」「閉鎖空間」「ピアノ」「少女達」「語られない幽閉理由」とこれだけ条件が重なると、観ている側もすっかり異空間に精神が放り投げられ、不思議を通り越して心地よく感じる。観る度に感想が変わりそうな作品だが、私は生理的にドツボです。随所に登場する「蝶」は、最も多感な時期の少女達の成長の比喩だと思いますが、非常に美しい。 [DVD(字幕)] 9点(2007-06-04 11:24:30) |
38. 名犬ラッシー(2005)
《ネタバレ》 一番最初に長編映画化された「名犬ラッシー・家路(1943)」のリメイクですが、やっぱり泣けます。リメイクだから先の展開が読めちゃうのに、ジョー君の素朴なキャラに「この子・この家族に何とかラッシーを戻してあげたい」と心から願ってしまいます。ちなみに私は4度泣きました。ジョーが親に促されてラッシーに「お前はダメな犬だ」と涙声で言う所。ラッシーが何度捕まってもオリから脱出する所。クリスマスにへたりながらも教会の前に辿り着く所。そしてピーター・オトゥール演じる公爵が「これはラッシーではない」とわざと嘘を付く所。下に書いている方の仰るように老夫婦とのエピソードは残して欲しかったので本当は8点なんですが、エンドロールの最後に「製作において動物は一切虐待しておりません」と表示してくれて安堵したのでプラス1点。親子共々安心して楽しめる1作です。こんな忠犬がいたら、確かに幾ら貰っても譲れないですよー。 [DVD(字幕)] 9点(2007-06-02 19:32:26) |
39. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 リチャード・ファンズワースが文句なしに上手い!序盤、お兄さんが倒れたという電話が来た時、娘のローズの電話先の会話を聞いてるんだけど、その時の目の表情とか凄い自然!そわそわ落ち着かない感じとか、心配してる感じ。目の演技って凄い難しいと思うんだけど!あとは最後。570キロ離れた兄の家まで行って再会した時、兄がトラクターを見て「あれで来たのか?」と言った時の目の潤ませ方!兄弟愛というか、疎遠にあった10年間を一気に払拭する、互いを想い合ってる瞬間が感じ取れて、結構胸にぐっときますwリンチらしく、感動を押し付けないのも逆にいい(あっさり終わる)!途中からリンチの映画という事を忘れてしまうし(笑)こういう映画をまた作って欲しいんだけどなあ・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-21 10:42:12) |
40. トゥームレイダー2
《ネタバレ》 全くピンチを感じさせないヒロインってどうなんでしょう?ハラハラしないし(パンドラの箱とか扱ってるのにまぁ映画の雰囲気が全体に軽い)どうせハッピーエンドなんでしょと思って観るから、無難と言えば無難だけど、新鮮味もありませんでした。彼氏の死に方も最後までぶざまでしたね(笑)しかしヤン・デ・ボンは作品に恵まれてないなあ・・・。「スピード」のように全編緊張感溢れるアクションをまた撮って欲しいです。というわけでアンジーの見事な肉体に4点献上。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-05-15 00:11:08) |