1. ブレードランナー 2049
《ネタバレ》 IMAX3Dで鑑賞。浮遊感や画面への没入感が素晴らしかった。ラスト近く「映画が終わっちゃうよ。Kが切ないよ。ジョイちゃんやラブちゃんに会いたいよ。もっとこの世界にいたいよ。」と切々と感じました。もっと映画を味わいたいと字幕2Dで見直したんだけど、IMAXの没入感が無く、映画の長さが気になりだし集中できませんでした。 この映画はブレランファンの大好きなコトを全部のせ大盛にした傑作なのですが、唯一の欠点は映画が長すぎるコト。賛否両論の否が結構多いのは、長すぎてアラが気になりだすとダメな人は我慢ができなくなったのでしょう。 なのでKとジョイとラブにフォーカスして2時間チョイぐらいに編集すれば大ヒットしたのではと思います。 ということで、勝手に再編集するとすれば ・Kの夢の繰り返しはしない ・プレスリーやモンローのところは全部カット ・格闘シーンは1/3に圧縮 ・マダムの登場シーンは思い切りカット。 ・ウオレス社の受付が大停電の説明するところ、ラブが顧客に製品説明しているところもカット。 ・ウオレス博士の登場シーンも大幅カット(ラブがウオレス博士を愛しているコトを強調)。 ・ラブとデッカードのシャトルを追跡するシーンは大幅圧縮。 ・ラストは、Kが階段で倒れて雪を眺めているところで終わる などなど でも今のバージョンも大好きなので、IMAXではロングバージョンを並行上映するというのはいかがでしょう。 [3D(字幕)] 9点(2017-11-23 09:58:33) |
2. エイリアン:コヴェナント
評価低いなー。 たしかに「え、本当に科学者なの?」という場面が多くハードなSFファンの方には不満でしょうが、Rスコット大ファンな私は監督の悪趣味ぶりに大満足でした。 今年は「ブレードランナー2049」が公開され両方観てはっきりわかったことは、タイレル社→ウオレス社→ウェイランド社→ウェイランド・ユタニ社とにつながる大風呂敷な年代記を通して「人間って何?」という問いを描く壮大な物語だということ。 次回作に期待です。 [映画館(字幕)] 8点(2017-11-08 20:37:46) |
3. ベイビー・ドライバー
アイデア満載で、お洒落だし、カーアクションはすごいし、キャラクターはしっかり立っているんだけど、なぜか面白くなかった。 多分、エドガー・ライトの作風って僕の性に合わないんだろうな。「ホット・ファズ」も面白くなかったし。 [映画館(字幕)] 6点(2017-08-27 00:19:02) |
4. インセプション
《ネタバレ》 奥さんと営々と夢の世界(脳内時間で50年!)を作ってきたという背景には心を揺さぶられました。僕も結婚してはや15年。薄れていく記憶を妻と二人で再構築したらどんなことになるのだろう。 とても面白い映画だったのですが2つの事が気になって傑作とはいえません。ひとつ目は、3層目の夢の雪山の要塞。閉ざされた心の象徴なのでしょうが、どうにかならなっかたのかな。前半の布石では夢の世界の設計が迷路だったはずなのに何も生かされていない。戦闘シーンもかなり余計だった。2つ目はボンボン社長にインセプションしようとする内容の貧しさ。「父を超えなさい」という潜在意識を植えつけるだけで、会社がつぶれるのかいな。苦労してそんなことしなくても、あのボンボンなら勝手に会社を潰してくれると思うけど。 [映画館(字幕)] 8点(2010-09-09 01:15:43)(良:1票) |
5. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 壮大な負け戦映画です。よく日本人は「空気」に流されると言われますが、欧米人だって同じこと。場の「空気」に支配され決断・判断を間違えてしまうのは万国共通です。この映画に出てくる男たちは、皆、優秀です。礼儀正しく、勇敢で、部下への思いやりがあり、最後まで仕事をやりぬく不屈の精神がある。その男気が戦争の空気に支配されると、とんでもないことになってしまう、そんなことを教えてくれる映画です。しかし、空挺師団が出陣するシーンはワクワクするよなー。戦争は悪だと知りつつも、胸を躍らせてしまうんだよな。映画のラストは子供が兵隊ゴッコをしている姿で終わります。男の子の無邪気さが戦争という不幸につながることを暗示させています。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-02 23:27:11)(良:1票) |
6. アバター(2009)
《ネタバレ》 通常版で鑑賞。J・キャメロン監督のストーリー展開の妙手ですね。機械文明と自然崇拝社会の対立というテーマを、圧倒的な技術力を駆使し、分かりやすく丁寧に描いています。しかし、機械文明を批判しつつ、映画の中の自然は全て造り物というのは違和感があります。なんでも都合よく編集し直してしまえばよいという傲慢さもあります。 [映画館(字幕)] 6点(2010-01-03 13:22:45) |
7. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 このシリーズの最大の欠点は、ヴォルデモートとその部下たちが怖くないことです。先生たちが語る秘密に不気味さは全くないし、折角苦労してホグワーツに侵入しても皿を壊したり小屋に火をつけたりチンピラ程度の悪さしかできないし。特殊効果はどんどん大げさになっていますが、ネタが安っぽいのでダークさもファンタジーさも無くなってきました。 [DVD(吹替)] 3点(2009-12-15 10:51:41)(良:2票) |
8. 28日後...
《ネタバレ》 他レビュアーの指摘どおり面白かったのは、映画導入部の無人のロンドンを彷徨う場面のみ。あとは普通のゾンビ映画だった(ゾンビではないけど) [DVD(字幕)] 4点(2009-03-31 00:20:19) |
9. 転々
《ネタバレ》 何かにつらくなったときに観ると、元気はでませんが、「ま、いいか」という気持ちになります。久々に散歩にでたくなりました。そんなトランキライザーな映画です。 それにしても、キョンキョンが場末のスナックがよく似合う女になっちまったなー。なんかさびしいような、悲しいような。 [DVD(邦画)] 7点(2008-10-30 16:15:18) |
10. リトル・ダンサー
《ネタバレ》 親父さんの気持ちに、姿に、泣けました!そう、すべてのお父さんは子供のためなら何でもするし、いつでも我が子を応援しているんです!オヤジ万歳!! [DVD(字幕)] 7点(2008-01-06 22:58:35) |
11. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 「テロリズム」の背景を丹念に描いています。貧困、プロパカンダ、政治の無策、家族の崩壊、言葉の壁、妬み、不信。SF映画ですが、今日的な状況をよく表しています。映画は主人公の視点を中心とし背景説明がほとんどありませんが、そのことが閉塞感を強調します。驚異的な長回し、キング・クリムゾンなどのロックの名曲が臨場感を盛り上げています。それにしても、世界を救うのは子供たちなんだ、ということをつくづく考えさせられました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 01:27:02) |
12. ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
子供に付き合って観ています。そこそこ面白いのですが、そろそろ話をまとめてくれよ、と言いいたくなります。 [映画館(吹替)] 5点(2007-12-23 01:08:20) |
13. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
《ネタバレ》 主人公の人生は痛いことだらけです。母親には捨てられるは、目が見えなくなるは、交通事故にあうは、恋人は死ぬは、舞台で倒れるは、クスリ漬けになるは、世の中の痛みをすべて背負っている人生です。これをマリオン・コティヤールは見事に演じ切っています。この映画は傑作だと思います。 私は、この映画のスタッフで「美空ひばり物語」を作ってくれ!と思いました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-11 23:10:13) |
14. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 その1・日本語の題名がいただけない。ナイロビの蜂って、それはないでしょ!企業の名前に「蜂」が使われているだけで、作品のテーマに関係なし!原題の「実直な庭師」は主人公の苦悩を暗示していてよい! その2・主人公の妻は24歳という設定だが、レイチェル・ワイズはどんなに若作りしても無理!ちょっと醒めました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-12 01:11:43) |
15. ホテル・ルワンダ
映画で描かれているフツ族・ツチ族は、ベルギーの植民地時代に便宜的に作られた階層です。文化的な背景を持った民族ではありません。民族間の対立を煽ることで支配層への攻撃をかわすことが目的で無理やり作ったものです。独立後もその対立が続いています。彼らが争う意味は何もありません。それがわかっていても我々には何もすることができません。いつも悲しむのは母や子供たちです。この映画は、戦争に対する我々の無力さ、虚しさ、悲しさを気づかせてくれます。いい映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2007-01-10 23:32:18)(良:1票) |