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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1.  ミレニアム・マンボ
びっくりした。長いワンカットの間にスーチーを捉えるカメラは狭い屋内を移動する彼女を追う、かと思えば平気で他の人物がカメラの前を通りすぎる。スーチーがまた動き出すと、ハッと気づいた素人のカメラマンのようにワンテンポ遅れて慌てて彼女を追う。スーチーのちょっとした仕草にいちいちカメラがビクッと反応する。監督の意図は解らないがこんなスリリングな映像体験は初めてです。タバコを吸う、グラスを傾ける、そんな日常の仕草に目が釘付けになった。室内のオレンジの光と屋外のブルーの光の対比も面白く、中でもオレンジの室内から見える窓の外のブルーという、同一画面での2色の同居が素晴らしい。ブルーはけして明るくはなかったけど、確実に「解放」を表現していたと思う。台湾の歴史ものを三部作として描き高い評価を得た候孝賢がこの現代劇によってその才能の幅の広さを見せつけた。本人は満足していないようなことを言っていたらしいが、私にとってはこのうえない刺激的な作品でありました。
[DVD(字幕)] 9点(2005-10-13 18:12:35)
2.  ヤンヤン 夏の想い出
ヤンヤンの学校でのエピソード、姉の恋、祖母の意識不明、母の失踪、母の弟の新婚生活と仕事、父の青春、、、それぞれが丁寧に繊細に描かれる。どのシーンも省けない。物語上では省けても、一つ一つのシーンが愛おしくって省きようがない。ひとつのセリフにドキッとさせられたり、なにげない動きに優しさを感じたり、ちょっとした沈黙に考えさせられたり。そして、けして哲学的には語られないけど、この映画に人生が凝縮されているような気がする。男と女のドラマがそれぞれ展開される。興味と好奇心、信頼と裏切り、出会いと別れ、嫉妬、セックス、生活、夢、、、。そして家族が描かれ、年齢を重ねることが描かれ、「死」が描かれる。ヤンヤンにとって祖母は「知らない事を聞くと教えてくれる」人。「生きる」ということは知らないことを少しずつ知ってゆくこと。不思議な魅力を発散するイッセー尾形がその強烈な個性とは裏腹に、この美しく、そして優しい映画に奇跡的に染まっている。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-07 16:29:36)(良:2票)
3.  悲情城市
日本が戦争に負け台湾を撤退した日から、数万人の死者を出した2・28事件を経て台北を臨時首都と定めるまでの激動の四年間をある家族を通して描いてゆく。歴史的大事件を描いた作品は数あれど、その中にあってこの作品ほど人間を映し出した作品はそうはない。あくまである家族の怒涛の四年間を描いており、政治的な事件はその背景でしかなく、しかし背景でしかないその事件が深く深くのしかかり、生活を脅かし、尊い人生を奪ってゆく様が静かに、時には激しく描かれてゆく。戦争そのものも、植民地状態の様も、2・28事件も、蒋介石も出てこない。侯孝賢は大作を撮っても、なにげない仕草を丁寧に、なにげない視線を大切に描いてゆく。それでいて見応えのあるものに仕上がっている。いや、だからこそ、なのでしょうか。丁寧に描いたもののひとつひとつが時代をはっきりと映し出している。歴史大作においてミステリアスな事件の真相やドラマチックな人情劇やダイナミックな騒動を封印できる監督が、今いったいどれだけいるだろう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-11 17:18:39)(良:1票)
4.  河(1997) 《ネタバレ》 
汚い河で死体の役をした翌日から首に痛みを感じ、いろいろな治療を試みる、という上辺のストーリーはことごとく要点だけが映され間がスッポリと抜け落ちている。心情までもが省かれる。しかし上辺のストーリーとは一見関係のない、例えば雨漏れのシーンだとか、父の一人での食事だとか、家の中でのただトイレに行くときの家族のすれ違いだとか、母とその愛人らしき男との何をするでもないシーンだとかは長すぎるくらいの長回しで映される。映画は息子に襲った奇病という「事件」を描かずにそれぞれの孤独を描き出す。その徹底ぶりが独特の作風を作り出す。そして「事件」を描かないからこそ見えてくるものを提示し、「事件」を描かずとも映画が成り立つことを証明している。ホテルの窓から這い出してゆく主人公の行く末は映されない。しかし常にどんよりとした暗さを見せてきた画面が最後に光を映している。実に映画的なエンディング。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-29 11:23:57)
5.  珈琲時光
主人公の後姿を映しつづける。ここに小津を発見。主人公が実家でくつろぐ。そして立ちあがろうとした瞬間、正反対からのカットに切り替わる。「おぉ!『麦秋』だ~!」とここにも小津発見。しかし当然のことながら、小津の描いた東京はもうない。小津の描いた家族もいない。それでも小津の描いたものを模索するように電車に乗る。そして探す。大家さんとの会話を見て、父と娘の無言を見て、意味の無い会話をする男女を見て思った。まぎれもなく侯孝賢の映画だと。これは小津に恋した侯孝賢の映画だ。男と女が別々の電車に乗って急接近するシーン、そして大団円的に電車が行き交う画、、こんな素晴らしい画が日本のロケで撮れることを日本人ではない侯孝賢に教えてもらった。なんとも複雑な心境である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-14 17:31:34)(良:1票)
6.  戯夢人生
台湾が一時的に日本だったころに生まれそして生きた主人公その人が、ドキュメンタリー風に自らの人生を振り返り、淡々と語る。そして主人公の子供時代から順に彼の人生劇が映し出される。交互に映される語りとドラマの境界に最初は戸惑うも、徐徐にその極上のテンポにとりつかれる。美しい情景が素晴らしい構図で収められた画から始まり、動かない画の中に登場人物たちが的確な構図へと自らを動かしてゆく。候孝賢は相変わらず、当時の台湾ではごくありふれたものだろう、なにげない仕草や素振りを丁寧に映し出すことで極力「説明」を省き、「説明」以上のものを導き出している。静かに映し出される畑や大きな木、食卓や食器、土地土地の家屋、タバコを口移しで差し出す様(いいなぁ..)、家族の会話、そして家族の沈黙が何を語るわけでもなく、全てを語る。個人的には前作『悲情城市』のほうに、より衝撃を受けましたが、『戯夢人生』のほうが映画が映画らしくあるという視点においては、他の追随を許さない性質を持っているような気がします。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-12 15:13:02)(良:1票)
7.  ウェディング・バンケット 《ネタバレ》 
『推手』『恋人たちの食卓』とあわせて「父親三部作」と言うそうだ。父親役は同じ俳優。父と子の世代ギャップが台湾とアメリカの異国間ギャップとごちゃ混ぜになってるようだけど、この異国間ギャップも含めて世代ギャップなのだろう。アメリカを拠点に活動するアン・リーにとってはアメリカ自体が若者の象徴であり、移りゆく時代の流れの先にあるのがアメリカだったのかもしれない。そしてアメリカの中にゲイがある。ギャップをコメディで見せるという古典的なシナリオの中で「ゲイ」は若者の側の一記号としてある。だから軽やかさを獲得することが出来たのだろう。切なくも感動的な父の偉大な決断は、息子の、あるいは偽の嫁の、はたまた息子のアメリカ人の恋人の優しさがあってはじめて成されるもの。要するにみんないい人。ものすごくいい人。いい人だらけ。ま、コメディですから。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-09 15:37:50)
8.  川の流れに草は青々
オープニング、物語が始まる前に、子供達が電車と競争しているシーンを見た瞬間、この監督が才能有る作家であり私好みの作家であることが確定。いつになったら学校につくんだ?ってくらい自由気ままな子供達のなにげない行いが映し出され、物語が始まっても物語とは関係のない行動ゆえに省かれがちな子供達の日常が常に背景と同化し、そのことによって物語に深みというか味わいが生まれ、同時に少年時代を懐かしむような心地の良いノスタルジーに浸れる。ただ、所々で先生と子供達が戯れたり、大人同志の楽しんでる様をセリフを消して音楽とともにパパッと見せるシーンがあるんですが、どうにもわざとらしい演技なんですよね。例えば、こんなシーンはないのですが、コイツ~っておでこをつついてエヘってするような気恥ずかしさが溢れた感じの。バックに流れる独特の陽気な歌も影響していると思うのですが、ちょっとクサイです。でも、なんか癖になりそうなクサさでもあるんですけどね。その演出自体にノスタルジーがあって。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-06 14:01:15)
9.  グリーン・デスティニー
たしかにワイヤーアクションは鼻につくシーンが多々あった。それでも印象的なワイヤーアクションもけっこうありました。酒場で大暴れのイェン、最後にくるくる回転しながら二階へと飛びあがりキメのポーズ!かっこよさの中に美しさがある。竹林のシーンは映画史に残る格闘シーン(ひのとさんのおっしゃるように中国の達人ならできそうな気がしてしまう)。剣を奪ったときのチャン・ツィイとミシェル・ヨーのワイヤーアクションはやりすぎの感がありますが、ワイヤーに吊るされながらのあの身のこなしは映画の評価とは別次元ですごいと思う。伝統の武術を、使い手によっては人を不幸にする危険性をはらんだものとして描いたことも評価したい。と、ここまでまじめに書きましたが、下世話ながら一言だけどうしても言いたい。「チャン・ツィイのそんなところに手ぇ入れるなー!!」
[映画館(字幕)] 6点(2005-03-30 10:53:37)
10.  ラスト、コーション
誰も信用できないという特異な環境、特異な立場にある男が、唯一人間らしくいられるのがある女との肉欲にまみれたひと時。演劇からスパイ活動へ派生し、常に偽りの自分でいなければならない女が最も正体を知られてはいけない男との肉欲の世界の中で本当の自分を見出してゆく。嘘が蔓延する世界の中でお互いを求め合うという唯一の真実。だからセックスはこの映画の中で最重要。当然そのシーンは「最重要」であることを訴えるようにセンセーショナルさを伴うことになる。それはわかる。でもセンセーショナルさそのものを得るためのセックスシーンになってはいまいか。規制の厳しい中国の監督が前作ではゲイの世界を描いて見せた。今回もタブーに挑戦するのだということが目的の一部になってはいまいか。見せ方がそう感じさせる。もうひとつ。男と女のあれこれはうまく描かれているのだろうけど、その時代その場所の恐怖と緊張が乏しすぎる。この設定ならばもっとドキドキしたものにならないと。それにしてもタン・ウェイはたいしたもんだ。処女の顔も娼婦の顔もできちゃうんだもんな。それとも女は化粧と衣装でなんにでもなれるのか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-12-15 15:53:07)(良:1票)
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