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1.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
“Sicario: Day of the Soldado”『暗殺者:兵士の夜明け』。デイ・オブ・ザ~で“初日”みたいな意味があるので、ミゲル視点のタイトルかなぁ?と想像しました。前作同様、終始緊張感があってピリピリする映画です。スーパーで突然起きる自爆テロの怖さ、日常がひっくり返る怖さ。前作でそういう映画だって解っていても、怖い。 Wiki見たら“スピンオフ”なんですね。たしかに前作の主人公ケイトが出てこない。だけど、いわゆる“常識人の目”はイザベルがやってくれます。  アメリカ市民のミゲル少年と、カルテルのボスの娘イザベル。この2人が出会って助け合って…なんて、そんな甘っちょろいシナリオじゃないことは想像できます。とはいえ物語上、死の危険にさらされるキャラクターが少女となると、『最後助かるんじゃないかな?』という安心感も抱いてしまいました。ミゲルとイザベルの役どころの性別が逆だったら、もっと怖かったかも? もちろんアレハンドロ(そういう名前だったか)が処刑されたところは驚きましたよ。あ~やっぱりシカリオだ。あの映画の続編だ。って。イザベルは最後助かるだろうって、ハリウッド娯楽映画の安心感の糸。アレハンドロが撃たれ、糸が切れた凧状態のイザベルからの、最後そうなるんだ。って流れは、映画としては上手いと思います。アレハンドロのその後は、えぇ~??とは思いましたが…。まぁいくらリアリティに拘るにしても、わざわざお金を払って、後味悪く劇場をあとにはしたくないでしょうからね。2人が再会しないのも良いさじ加減だと思います。  前作も本作も、劇場で公開されてたことさえ知らなかったけど、こういう泥臭い血なまぐさい映画って、あまり宣伝されないですよね。お客さん入んないからでしょうか?少なくとも女性ウケはしない内容だから、デートムービーにはならないし。 でもこういうハードな映画も、一部の映画好き以外にも観てほしいって思ったりします。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-05-14 12:50:27)
2.  ロミオ&ジュリエット 《ネタバレ》 
“Romeo + Juliet”…今さら書くことなんて無いタイトルに思えたけど、“+”に注目です。原作は“&”もしくは“and”なんだけど、現代版を創るにあたって敢えて“+”にしたんでしょう。 でも邦題は“&”に戻されてる。これたぶん、読み方が困るからだったんじゃないでしょうか?『ろみお プラス~』とか『ろみお タス~』とか、統一性がなくイマイチ格好悪いからでしょうね。単に“+”と書いて『アンド』とふりがな振っておけば良かったと思うんだけど…  さて、ラブストーリーの古典を、ウエスト・サイド物語のような設定を活かしたリメイクではなく、原作をそのまんま現代に落とし込んだ本作。“現代であればこうであろう”ってアップデートした姿を観せてくれる。馬は車に。剣は銃に。マーキューシオは黒人に。どういうチョイスで選んだのか、和柄のアロハの着こなしはめちゃくちゃ格好良い。  オープニングから登場人物のラッシュ。独特のカメラワークとズバンと入るテロップの嵐。原作を読んでないから誰が誰やら…でも当時リアルタイムに観ていたらテンション上がったのかも?だけど最初だけって言うか、中盤からは演出控えめの普通の映画になってる気が… 皆さん必見!って映画ではないと思うけど、少なくとも透明感のある美青年なディカプリオを堪能できる作品は、そう多くないので、それだけでも観る価値はあると思います。 しかし、速達の受取人不在が運命を分けるって、ギャグじゃないんだよな。'96年はまだ携帯が普及してなかったっけ?住所解るなら電話番号聞いておかないと。人の命が掛かってるんだから。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-03-15 21:36:46)
3.  フリー・ウィリー 《ネタバレ》 
-Free Willy- “ウィリーに自由を” ウィリーは人名ウィリアムズの略みたい。 今回初めて観たんだけど、最後の大ジャンプってCMとかで流れてなかった?う~ん…真偽は定かじゃないけど、'90年代の映画予告(TVロードショーの番宣かも?)って、こういうデリカシーの無いネタバレCMが多かったと思う。  さてマイケル(ジャクソン)の美しい主題歌と共にインパクトの強いこの作品、ファミリー向け作品に似合わない、怖格好いいマイケル(マドセン)と、怖怖いマイケル(アイアンサイド)が出てくる3大マイケル祭り。 マドセンの方はお決まりの“動じない男”を好演。一方アイアンサイド演じるダイアル社長。ウィリーが客を呼べるなら水族館の目玉にしようって、経営者なら普通の判断だし、アクシデントがなければ実際プールの改修をして、ウィリーは幸せに暮らしただろう。それよりもともと芸も出来ない大食らいのウイリーを、今までずっと生かしておいたのも、ダイアル社長、根は優しい人なんじゃないかな?って。水槽の破壊はもう一人の悪者ウェイドのアイデアだったし。 しかし殺し屋とかマフィアとかを演じてきたマイケルたちが『ファミリー向けのシャチの映画に出ませんか?』と言われて、承諾したところを想像すると、なんか微笑ましさを感じる。  分かる範囲でウィリー役のシャチは全部背びれが曲がっていたので、同じ個体かアニマトロニクスなんだろう。芸をしたり、口の中に手を入れて舌を撫でたり、どこまで本物か解らなかったのは正直凄いと思った。だけどウィリーを吊り上げての脱走劇、夜中から朝まで水槽から出しっぱなしで、山登って脱輪してって、計画が雑すぎる。実際あの程度の水(しかも真水)を掛けるだけで、シャチって生きられるの? モチャモチャしてる所でダイアル社長が出てきて、最後の最後に良い人ぶりを見せてくれるのを期待していたけど、普通に保険金狙いの悪い人だった。 さて、最後の大ジャンプに戻るけど、人間に飼われ続けたウィリーが、まだ見ぬ大海に飛び出すのって凄い勇気が必要なんだろう。それを、グレンたちに新しい里親に馴染むことが出来ないでいるジェシーが後押しする。信じて飛び込む勇気を持つよう、自分に言い聞かせているようだ。 エンディングの大海原を泳ぐシャチの群れとマイケルの“Will You Be There”が多幸感を増してくれる。  だけどでも、映画の後にウィリー役のケイコの話を読んで、何だかシュンとなってしまった。 オズの魔法使を観たあとにジュディ・ガーランドの過酷な人生を知ったときみたいに。 劣悪な環境の水族館のシャチを使って映画を撮って、また劣悪な環境に戻す。それが話題になったから莫大な費用を掛けて、無理やり野生に戻そうとする。 映画撮影からのこの一連の流れ、クジラとかシャチとか自然保護とか大好きなのは解るんだけど、全体的に、なんっっかズレてる気がしてならない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-08-22 23:37:22)
4.  沈黙 ーサイレンスー(2016) 《ネタバレ》 
キリシタン迫害の映画。拷問の痛々しさと、逃げ道も救いもない流れが想像できるので、重たい気持ちで鑑賞。 劇中、キチジローが日本を国として考えてるのとか、村人から番人まで流暢な英語を話してるのとかは、映画らしいディフォルメと考えるにしても、ここまで日本と日本人が違和感なく反映されたハリウッド映画が出来てくることに、時代の変化を感じる。 ディフォルメ表現はあっても、クリスチャン→切支丹、パードレ↔伴天連、パラダイス→パライゾなど、当時の日本で使われていただろう単語はそのまま残しているところが、よく研究して創っているなって感心させられる。  テーマは重たいけど思いの外エンターテイメント作品としてグイグイ惹き付ける内容で、言葉の通じない(とは言えないけど)敵だらけの異国の地で、役人から隠れながら布教活動に務める2人の神父の勇敢さ。切支丹を迫害する悪として登場する役人だけど、そうするに至った理由が語られるたび、ロドリゴ神父への対応を見るたび、日本がしっかり考えた上で、キリスト教を拒否した経緯が観えてくるのが興味深い。 本編とは関係ないけど最初のジェダイ、クワイガンを探しに、最後のジェダイ、ベン・ソロが旅立つ流れは勝手に胸熱。  誤解して、あるいは故意に誤解させて広まった日本のキリスト教。ロドリゴ自身の信仰と、眼の前の信者の命を天秤にかけた説得、棄教を迫るやり方。拷問の残忍さ。何が正しいのか解らなくなってくる。波に打たれても賛美歌を歌い続けるモキチの純粋さ。死を覚悟してもパライゾを信じるモニカの真っ直ぐな眼。どう考えても一番可愛そうなのは末端の切支丹たちに思える。  忠庵の話はなんか納得。ザビエルが“神の御子(SON)”を“大日=太陽(SUN)”と教えた下りは、八百万の神を信じ、その頂点に天照大御神(大日)を置く日本古来の考えとマッチした…と言うか寄せてきたんだなって。科学技術も宗教の研究も進んでるポルトガル人が、村人一人ひとりに寄り添って「この教えが正しいんだよ」と言えば、普段顔も見られない殿さまと、その下の役人に足蹴にされて、重たい年貢を強いられる村人は「そうなのかぁ、知らなかったなぁ」って信じただろう。踏み絵の際の「カタチだけで良い」は、悪魔の甘い囁きなんだろうか。キチジローのように踏んだ者への扱い(放免)を考えると、本当に出来る限りの譲歩はしていると思える。日本に限らずキリスト教徒はこの映画をどう観るのか。 日本は無宗教の国家だけど、宗教を信じている人は人口の2~3割。だけど各宗教団体の信者数を足すと2億人を超えるらしい=人口の約2倍。これも正しいのかどうかわからないけど、キリスト教を拒否した結果、日本は植民地支配を免れたのかと思うと、宗教の必要性とか役割について、色々考えてしまうなぁ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-22 14:35:54)(良:1票)
5.  バベル 《ネタバレ》 
-babel- “言葉の混乱”。 ベルベル語、英語、スペイン語、日本語、そして聾者。言語や言葉の違いに混乱する映画にも取れるけど、劇中そこまで言葉のコミュニケーションで困ってる様子はない。旧約聖書の時代とは異なり、バスには英語を話すガイドが乗っていて、移民の家政婦は二ヶ国語を話せて、聾者は筆談や唇を読んでコミュニケーションを図る。 -babelize-で“混乱を引き起こす”となるようだ。子どものたった一発の“試し撃ち”がテロ行為と誤解され、外交問題にまで発展し、世界中のニュースになる。 飲酒運転を誤魔化そうとした結果、子供を誘拐したと誤解され、不法入国の逃亡者になり、幼い兄妹の命に関わる事件を引き起こす。 警察が父を訪ねてきた事を、母の自殺を疑っていると誤解した娘。…でも何故日本?=銃による犯罪が少ない平和な国だから。かもしれない。  菊地凛子の聾者演技は素晴らしい。けど、今ひとつ事件(この映画のテーマ)との関わりが見えてこない。チエコはまだ処女なことに劣等感を抱いている。「あんたの親父とヤッて機嫌直す」。歯医者、刑事と年上との関係を求めるところから、父親への近親愛があるんだろうか?近親愛はお姉ちゃんの裸を覗くユセフにも観られたし…なんて書いたけど、どうも違うような気もする。 勇気を出して裸になっても誰も自分を抱いてくれない孤独。異性と上手くやってる親友と違い、バカは出来ても一歩踏み出せない自分。父親の家族愛しか知らない寂しさ。って感じだろうか?  日本人所有の銃で、モロッコの遊牧民の子に妻を撃たれ、アメリカに置いてきた幼い子供たちはメキシコの国境で死にかける。 ジョーンズ一家のワールド・ワイドな災難とも言えるけど、異国の登場人物のなかに、故意に人を傷付けようとする人は一人も居なかった。 スーザンを献身的に看病するガイドと老婆。一方で何も協力せず自分の身の安全ばかり考えるアメリカ人観光客。 必死になって救助を探すアメリア。妹のレイチェルが子守を引き受けさえすれば、アメリアも子供たちをメキシコに連れて行くことはなかった。 観光客もレイチェルも、同じ英語を話すアメリカ人同士なのに、言葉は通じるのに助け合わない。 別れ際、ガイドに現金を渡すリチャードと受け取らないガイド。心に対する感謝の気持が現金。 綿谷がハッサンに感謝の気持で渡したウィンチェスターM70。アメリカ製のライフルが、巡り巡ってアメリカ人を傷付ける。 現金と銃。世界に混乱を引き起こすのは言葉の違いではない。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-02 01:19:39)
6.  ボーダーライン(2015) 《ネタバレ》 
-Sicario-スペイン語、メキシコで“暗殺者”を意味するそうな。 オープニングのFBIとSWATの突入シーンから緊張感が高まる。35人以上の死体が練り込まれた家ってどんなだろう?って思ったら、ニュースで上空映像入れてくれる親切さ。 フェニックス州の乾いた土地の普通の家に、あんな沢山の死体と爆弾のトラップがあるなんて。 エンドレスで掛けたら滅入ってしまいそうな音楽も、緊張感を高めてくれて素晴らしい。 あれよあれよと“修羅の国”フアレス市に突入していく展開が見事。メキシコと言えばソンブレーロ被った陽気なメキシカンがタコス食べてコロナビール飲んでる印象だったけど、ネットの怖いサイトに、マフィアの処刑動画とかがいっぱい出てて、近年ガラッと印象が変わってしまった国でもあり、そんな“怖いメキシコ”を題材にしたこの映画は、ネットで見た現実とリンクした恐怖と緊張感を感じさせる。  国境を超えたギレルモ引き渡し作戦は、まるでブラックホーク・ダウンのような緊張感。デコボコの道。高架に吊された死体。市民はスカッシュして遊んでる。「爆竹じゃないぞ」銃の音。「危険なのは国境だ」。並走してたパトカー消える怖さ。国境越えて渋滞で進まない車列。先手必勝は違法行為。凄い。 テッドの豹変も怖かった。国境を超えたこちら側にも犯罪は根を張っている現実。麻薬カルテルをコントロールするためにFBIを利用するCIA。夕闇に消えるデルタ部隊の映像の美しさ。ケイトたちに見せる予定の派手な銃撃戦。見せるつもりのなかったその先。汚いものの先に更に汚い現実。銃を突きつけての誓約書のサイン。 トランプ元大統領が国境に壁を作るって言ってたけど、この映画見たら反対する理由が思いつかない。 本当によく出来た怖い映画だ。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-01-09 17:37:27)
7.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
-El Laberinto del Fauno-“ファウヌスの迷宮”パン=森の神ファウヌス 主人公が少女。引っ越しから始まる。森の中の石像。森の奥の異世界。カエルの番人。黒くて丸いススワタリ…でなくダンゴムシ。口に異物を入れて吐き出させる。カオナシ…でなく顔に目のない化け物。手を付けてはいけない料理を口にしてしまう両親…でなく少女。釜爺の貴重な薬湯…でなく町医者フェレイロの睡眠薬。味方になってくれる女中…でなく家政婦のお姉さん。千と千尋を観たデル・トロが自分流のファンタジーを創ってみたら、こんな作品になってしまったんだろうか?そんなイメージで鑑賞。甘さを抑えた大人向けのサイダーだと思ったのが、どっこい実はストロングゼロだったような衝撃。  猟師親子の殺害や捕虜の尋問など、義父のビダル大尉による非人道的な行為が描かれているが、同じ建物に居ながら、オフィリアがそれを目撃するとか直接絡む描写は無い。父を失い、故郷を離れ、母親は新しい夫の顔色を伺うばかり。確かにオフィリアは可哀想な立場だけど、衣食住には不自由がなくて、メルセデスや町医者ら村人が可哀想どころか、あまりに悲惨な境遇なので、どうも少女の可哀想加減に集中出来なかった。  ピカピカの鍵や特殊なナイフ(結果論、銃で流れる血で良かったんだから必要なかった?)は架空のアイテム。チョークは実在するただのチョーク。マンドラゴラの根は大きな生姜か何かかな? 最後の試練でパンと話すオフィリアが、大尉には彼女の独り言に見えてるシーンが、私には一番ショックでした。アレ全部妄想だったのか!って。 映画の意外な結末の中では、全部妄想パターンは割と定番なのかもしれないけど、現実があまりに救いようが無いのに、少女の拠り所のファンタジー世界にすら救いが無い絶望感。 あの場面、大尉にオフィリアを殺す必要性は無いのに、ついカッとなったのと、鬱陶しいし今後同じことがあったら面倒だから殺した。オフィリアも戦うでも抵抗するでもなく、弟を大尉に渡して、ただ殺された。主人公の幼い少女の最後が、こんなので良いのかな。  フランコ独裁政権の悲劇を描くのが主目的だろうし、そこは無知な私には大変勉強になった。独特の不気味なクリーチャー。地下王国のファンタジー世界。 たしかに不思議な魅力は感じるから高評価も納得だけど、救いある王国エンディングを打ち消す、現実世界のオフィリアの死で終わる本当の最後。 創作だからどんな物語かは作者次第だけど、こういう結末を選ぶことに、私はあまり共感できません。
[インターネット(字幕)] 4点(2021-11-05 01:27:46)
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