1. インベージョン
《ネタバレ》 うん、どこかで見たテーマだ。ジャック・フィニイのSF小説『盗まれた街』、2度映画化された「ボディスナッチャー」のリメイクであるらしい。オリジナルは未見。 主人公キャロルを演じるN・キッドマンは、一緒に借りた映画「ブレイブワン」の主人公エリカと同じくひとり危機に立ち向かう大人の女性。年齢は若干ジョディ・フォスターが上だが、こういう40代の女性が活躍できるテーマが成立するハリウッド映画は邦画よりも大人と言うことか。もし邦画で同じテーマを扱うとしたらひよっこアイドルの20代女優を使うだろう。 フォスターと比べてしまったが、キッドマンは人形のような美しさに助けられてはいるものの、フォスターほどの生々しさはない。熱演ではあるが、どこか醒めた空気が漂うのは気のせいか、もしかしたら彼女が本作に乗り気では無かったのだろうか。(メイキングで「監督は情熱的だけどデリカシーがないって言ってたっけ (笑)) ダニエル・クレイグも小粒な本作にはちょっともったいないかもしれない。 物語は「ヒドゥン」や「ゾンビ」的な要素もあるが、エイリアンに乗っ取られてはいても無表情になるだけで余りインパクトがない。原作が古いというのもあるが、もはやこういうテーマは飽きられており、随所に今日的要素を入れ込もうとはしているが無理矢理感が漂う。 [DVD(吹替)] 5点(2008-03-17 14:33:36)(良:1票) |
2. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 過酷な運命に翻弄され苦悩しながらも危機を力強く乗り越えていく、という女性を彼女は良く演じるが、そういう役柄は本当にはまり役だと思う。 彼女は笑顔よりも苦悩する表情の方が美しい。 最愛の婚約者を殺され、警察も頼りにならないと悟った彼女が違法に銃を手に入れ、夜な夜な処刑人として無法者達に制裁を加えていく心情の変化が非常に丁寧に脚本に織り込まれており、ジョディ・フォスターの演技力にも助けられ最後まで一気に鑑賞できた。 しかし、あとで振り返ってみればわだかまりが残るのも事実。心情的には理解できても違法な行為である彼女の行動を正当化し、美しく際だたせるためには、悪党を単純化して記号化してしまわなければならないが、引き替えに作品の世界観、奥行きが失われる。この種の作品の限界だろうか。 [DVD(吹替)] 7点(2008-03-17 14:28:49) |
3. スーパーマン リターンズ
邪道かもしれないが、僕はスーパーマンにありきたりのスーパーマン的活躍はそれ程期待していなくて、それよりもロイスとスーパーマン、クラーク・ケントとの微妙な三角関係を観たい。その要素は本作でもしっかりあったのだが、クリストファー・リーブ版の初回スーパーマンのような味わいには若干欠けたかもしれない。スーパーマン役のブランドンは外見はスーパーマンにふさわしいものを備えているけど、まだクラーク・ケントとしてはちょっと物足りない。クラーク・ケントはダメ社員を装いながらも強さと哀しさを併せ持ったような雰囲気が必要。続編があるのならその部分の成長に期待したい。 [DVD(吹替)] 7点(2006-12-29 11:07:50) |
4. ピッチブラック
女性船長、未開の星に不時着、エイリアン、開拓者の残骸、とありがちなテーマを組み合わせた作品ですが、人物同士の対立軸や後半の意外な展開など、ただのB級でおわらないぞという頑張りが見える。ただ、次の展開の「為」のネタフリとなる人物の行動がちょっと強引なところもあり、きっと監督が尊敬してやまないスコット、キャメロン作品の栄光には及ばないところ。冒頭の墜落シーンの映像センスはなかなか。しかしそのあと手持ちカメラと激しいカット割が延々と続いて段々と頭痛が。監督にはアクション編集のお手本としてタランティーノ作品で勉強してもらいたい。 6点(2004-11-30 18:56:15) |
5. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 ショーン・ペンにどうも感情移入できなかった。娘が行方不明になり、遺体が発見され、兄弟を使って犯人探しをする過程で(娘が殺されて混乱しているとしても)どうも感情表現がちぐはぐで一貫性が無いように見える。デイブを誤って殺してしまったことがわかっても、余り彼は動揺しないというのも腑に落ちない。一体どういう人間として描きたかったのか。 5点(2004-07-12 22:19:54) |
6. 裸足の1500マイル
アボリジニの歴史については殆ど知らなかったので新鮮だった。ニールはこの映画では悪役だが、当時の白人としてはごく一般的な考えの持ち主だったのではないかと思う。現在の価値観で当時を裁いてみるのではなく、事実として記憶することが大切なのだと思う。今から半世紀も経てば、我々が当たり前に思っていることは酷く非文明的で野蛮なものであったと言われるかもしれない。 7点(2004-07-07 21:15:47) |
7. ベイブ/都会へ行く
動物を擬人化させる映画はあまり好きじゃないのですが、これは良く頑張った。 6点(2004-03-15 01:30:32) |
8. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 歓迎会でピアノを弾く羽目になるところ、ドキドキしました。映画観てドキドキしたの久しぶりだなあ。ただ、公聴会での彼の大演説、うーん、彼のキャラであそこまで言うのだろうかと、ちょっと引っかかってしまいました。ちょっと尻つぼみかな・・でもいい映画だと思います。余談ですが、マーチン・ランドー見ると、若き日のコーニッグ指揮官(スペース1999)を思い出してしまいます。知ってる人いるかなあ。 7点(2003-12-17 22:04:05) |
9. クロコダイル・ダンディーin L.A.
可も無し不可もなしってとこか 5点(2003-12-14 16:45:34) |
10. クロコダイル・ダンディー2
可もなし不可もなし・・でもキャラ自体が立ってるので、それだけでおもしろいね 5点(2003-12-14 16:45:19) |
11. レッド・プラネット
同じ時期に火星物で公開された、えーと、名前忘れたけど、それよりおもしろかったよ。ハードSF好きなので、こういうなは甘い点数w。 7点(2003-12-12 16:26:35) |
12. マトリックス
これはですねえ、何度も観ると展開におかしな所が沢山あるのですが、斬新な映像の力でねじ伏せたって感じですね。しかし後2作も続くとは・・・ 8点(2003-12-12 16:06:44) |
13. マッドマックス サンダードーム
もはや毒も狂気もなくなってしまった。普通のハリウッドアクション映画に成り下がってしまったのだ。 5点(2003-12-12 16:06:26) |
14. マッドマックス2
肉弾カーアクションがすさまじい。続編としては成功した部類なのでは。しかし、ガソリンってそんなに取り合いになるものかなあ。食料の方が重要な気がするけど・・まああんな砂漠地帯だったら移動できない、即、死なんだろうけど。豪州の人たちには説得力あるのかな。 9点(2003-12-12 16:06:12) |
15. マッドマックス
凄まじい暴力描写、ハリウッドのカーアクションとは一味も二味も違う鋭利で乱暴な演出。最初観た時は衝撃でした。 9点(2003-12-12 16:05:53) |
16. ソードフィッシュ
これはたまたまWOWOWで放映していたのを観たので、全く予備知識、期待なしでみました。伏線の張り方、構成、アクション、なかなか水準以上で楽しめました。トラボルタはすっかり性格俳優になりましたねえ。ただ致命的なのはトラボルタの行動に至る動機があまりにも浅はかというか・・・まあアメリカ人には受けるのでしょうけど。 7点(2003-12-12 12:57:52) |
17. エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000)
「渚にて」のリメイクですね。救いのない悲しい物語。なのに、「復活の日」「未来少年コナン」など、滅亡ものに惹かれてしまう。自分の中のどこかに終末願望みたいなものがあるのだと思う。 7点(2003-12-12 11:36:22) |
18. アナライズ・ミー
デニーロは名優なのだからなんでもかんでもオファーを受けないように! 4点(2003-12-12 11:16:09) |
19. マトリックス レボリューションズ
嫌いじゃない。うん。CG表現はここまで来たかと感嘆せざるを得ない。 7点(2003-12-12 02:02:31) |