1. ハクソー・リッジ
《ネタバレ》 実話が元という割に見ごたえのある内容だった。【ネタバレ注意】仲間のイジメはともかく、上司が「命令が聞けなければ除隊しろ」と親切さをみせていたのがよい。ある程度予想できた展開とはいえ中盤からのデズモンドの活躍がよかった。アンドリュー・ガーフィールドの“やせっぽち”感もよい。最後にデズモンドを追い詰めて崖までいく日本軍は、それまでになぜ登る手段を潰さなかったのかとは思ったが(縄梯子なんて油かけて燃やすだけじゃないのか?)、史実なのかもしれないし、戦闘の厳しさを描写したいのだろうが、そこまで過激、かつ長いものが必要だっただろうかとも思うが、全体としては小さなこと。インタビュー映像で締めくくったのもよかった。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-01-15 13:09:49) |
2. カリフォルニア・ダウン
《ネタバレ》 凡作。とにかく話がつまらないし、ツッコミどころ満載。地震の映像はそれなりに凄いけれど、今どきのハリウッドならこれくらいできるんだろうな、というレベル。【ネタバレ注意】まさに「直子の脚本」と呼ぶにふさわしい、絵に描いたような脚本。冒頭で主人公の役職を説明するためのエピソードがあり、ハプニング(地震)があり、少しだけ複雑な男女の関係があり、主人公は男前で、敵役はヘタレ、序盤でいかにも「ああ、この人は死ぬんだろうな」と思ったらそのまま死んでいったパターンとか、とにかくストーリーに驚きも何もない(驚かせればいいってものではないが)。そして「愛する娘を守るため、父はヒーローになる」というキャッチコピーのとおり、レスキュー隊の隊長らしき父が娘を助けに行くのだけれど、レスキュー隊のヘリを使って本当に自分の娘だけを助けに行ってしまう。いや、そこでレスキュー隊としての仕事を放棄しちゃダメだろ。ヘリが故障すると、今度は盗難車を使う。そして断層にぶつかって渡れないと、今度は都合よく軽飛行機を借りるのだが(この状況で誰も使ってないのが残っているというツッコミはさておき)、それも着陸したいところに着陸できないから放棄してパラシュート降下。離婚する妻の再婚相手(ダニエル)がヘタレな悪役として描写されているのだが、主人公も十分自己中野郎だ。娘は娘で、レスキュー隊の父が教えにしたがいサバイバルしていくのだが、たまたま知り合った兄弟以外を助けようとはしない。家族ぐるみで自己中。まあ、そもそも高いところに行くという方向性が正しいかどうかは結果論であって、この状況で明確なわけではないけれど。そして津波だ。え?陸地の断層で地震が起きてたんじゃないの?どうして津波が起きるの?地震学者の行動もおかしい。テレビ局がハッキングされて「地震です。避難してください」とか言われても、相手にされないかパニックが起きるだけだよ。学会(?)で相手にされないものを人々が真に受けるとかないから。普通に気象庁とかに連絡して“普通の緊急手順”で連絡すべき話。映像はよかったけど、とにかく脚本のやっつけ感が半端なかった。 [映画館(字幕)] 5点(2015-09-16 17:44:26) |
3. ズーランダー
《ネタバレ》 いい意味で馬鹿馬鹿しい映画。設定もストーリーも、しっかり馬鹿馬鹿しい。個人的には、ジョン・ヴォイドの親父役がよかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-28 20:12:05) |
4. ソウ6
《ネタバレ》 前作でかなりガッカリしていたこともあるが意外によかった。連続ドラマのように過去の作品から続く伏線が回収されていくのだが、とくに4作目あたりからは設定を先々まで考えていたのだろう。逆に、単独の映画として見ると、説明っぽさがくどくてストーリーがわかりにくいかもしれない。ところで、日本だけのサービスなのかどうかもしれないが、冒頭でこれまでのシリーズを振り返る総集編(SAW集編)が流される。たしかに、これほど過去の作品がストーリーに影響している映画はないような気はするのだが、あれを見ても、たいして役に立たないのではないだろうか。【ネタバレ注意】今回は、“犠牲を払えば生きられる”という選択があまりなかった。とくに、最後にたどりついて、あの形で生死が決まるなら、"Make Your Choice" じゃないじゃないか。あと、今回に限らないが、熱風とか色々“着てるもので覆って避ける”ということをなぜ考えないのかと思う。【さらにネタバレ注意】別にだからどうというわけではないけれど、最初に切った腕って肘より下じゃなかった? 回転台のところって、ちゃんと6発発射してた? 最後って、反対向いてたら避けられたかもしれないような気がする。 【追記】DVDで再視聴。左記の腕と回転台はとくに問題なかった。でも、あの終わり方はやはりいただけない。 [映画館(吹替)] 7点(2009-11-20 23:04:58)(良:1票) |
5. オーシャンズ12
《ネタバレ》 大物スターがたくさん出ているというだけの駄作。最後に「予想もつかなかった落ち」が用意されていても何も嬉しくない。キャサリン・ゼタ=ジョーンズが綺麗なのが、わずかな救いという程度。みんな、こんな脚本で、よく出演する気になったものだと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-19 23:32:32) |
6. スピード・レーサー
「『マトリックス』(の続編)は、SF映画ではなくアニメの実写映画化」という意見を聞いて、見方は色々だなあと思っていたウォシャウスキー兄弟の作品。色遣いといい、動きといい、まさにアニメの実写……いやCG映画化だと言える。のっけから「わざとらしい説明シーンが多すぎる」という点で脚本には大いに文句を言いたい。しかし、その点に目をつぶれば意外にまとまりのある話になっており、十分楽しめる。オープニング&エンディングの音楽もよい。トリクシーはとてもよかったが、真田広之はいかにも無駄遣い。まさに“役不足”と言えよう。 [映画館(字幕)] 7点(2008-07-16 01:44:11) |
7. マトリックス レボリューションズ
《ネタバレ》 そんなに嫌いではない。とはいえ、(2作目の最後に戻ってしまうのだが)やはり現実世界(ザイオンのある世界)でも、ネオが超能力を持っていると設定してしまったのは違和感がある。たまたま、マトリックスの制御が完全には及ばない体質(あるいはマトリックス側の不具合)があったからこそ、ネオはマトリックスの中で超能力が発揮できるとしておく方がよかった。映像的にはザイオンでの戦いはよかったと思うが、それに比べて、ものすごくお金がかかったらしい“最後の17分”はいまひとつ。考え落ちしてしまった気がする。なんだかもったいないラストという感じ。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-12 20:53:34) |
8. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 佳作。クリストファー・リーブの作り上げたスーパーマンのイメージを損なうどころか、いかにもスーパーマンやロイスらしい人選がよいです。ほかの方も書いているとおり、前半の飛行機救出シーンなどの展開がよい割に、後半のストーリーがちょっと雑な上に、長いというのが難点です。まあ、そこそこ楽しめる、というところでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-23 01:20:46)(良:1票) |
9. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 いい映画。たしかに米国礼賛という雰囲気は否めないが、善人だけでドラマティックなストーリーに仕立てているところがすばらしい。とくに別人とばれそうなピアノ演奏のシーンで、エメットがわざとごまかすところがよいです。結局、本人の夢であったはずの脚本家としての道を諦めたらしいのは気になりますが、遠慮のないハッピーエンドも、この映画にとてもふさわしいと感じます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-01-07 00:59:05) |
10. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 予備知識なしで見たため楽しめたのですが、それは80年代の洋楽が使われていたからでしょう。個人的に、この時代の音楽には個人的な思い入れがあり、こんな風に使われるとは考えもしませんでした。ただ、終わってふと気がつくと感動的な場面があまりなかったような気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2007-12-22 02:29:46) |
11. インベージョン
《ネタバレ》 凡作。駄作とまでは言わないけれど、取り立ててお勧めできる要素が(キッドマン以外)ない。結果論ではあるが、息子に病歴がなかったらとっくに同化してしまうけれど、キャロルもベンも諦めて研究所に向かったのだろうし、研究チームのおかげで(誰もキャロルに撃ち殺されることなく)最終的には元の生活に戻れたのだろう。研究チームがワクチン作成に成功しなければ、誰も助からなかっただろう。ということは、息子の免疫は幸運ではなく不運要因だったのだというところがさりげない発見というところか。編集上の時間ずらしは、話の展開が平凡なため、とってつけただけの演出に見えてしまう。ニコール・キッドマンは綺麗。 [映画館(字幕)] 5点(2007-11-02 19:23:32) |