1. パフューム/ある人殺しの物語
香りよりも街並みやグルヌイユ自身の汚臭に吐き気を堪えながらの鑑賞でした。 ただの一度も愛情を受けず、育児放棄されたライオンのような彼が行く畜生道はなかなかのものでしたが、あの結末はワケワカメで唖然とするところでした。ダスティン・ホフマン、アラン・リックマンの確かな存在感に+2点。 [DVD(字幕)] 4点(2024-06-24 08:25:07) |
2. パディントン2
《ネタバレ》 パディントン理髪店でのやらかし模様に大爆笑。以外で1を超えるところはありませんでした。 特筆すべきはヒュー・グラント。ドッグフードのCMが痛々しい落ち目の役者で小悪党。監督の毒気を感じる役柄をしなやかに演ずる役者魂に拍手。監獄ミュージカルシーンは出演のご褒美に思えました。1に引き続いての快作です。 3が今夏撮影開始だとか。悪役は誰なのでしょうか?ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ・・・・コリン・ファースだったら劇場に駆けつけるのですが・・・ [インターネット(字幕)] 8点(2023-05-23 03:35:18) |
3. ハーフ・ア・チャンス
《ネタバレ》 微かに流れるボルサリーノのテーマをバックに「まだやれるかな」「当然だ」もう、鳥肌。 ストーリーは二の次三の次。悪役が言う「あの歳でよくやるよ」に激しく同意。65歳と63歳、衰えぬオーラに感動。 アラン・ドロン映画引退作に相応しい作品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-05-21 23:01:11) |
4. パルムの僧院
《ネタバレ》 長尺でしたが長さを感じる事無く完走。色男ファブリスのヘタレ身勝手ぶりもジェラール・フィリップが演ずると「仕方ないか・・」と思うのが自分でも不思議。そんな彼を一途に愛した二人の女性に惹き込まれ、とりわけ、公爵夫人を演じたマリア・カザレスの芯の通った存在感が素晴らしい。ヘタレを助ける為にゲスに身を捧げるシーンが圧巻。添え物にしか見えなかった民衆の反乱は無くても良かった一大恋愛絵巻を堪能しました。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-05 03:28:56) |
5. パリ、テキサス
弟夫婦に一言の礼も詫びもなかった私的人間のクズ確定のトラヴィスに反吐が出る。ダラダラ間延びした展開にも閉口。物語で浮いてしまってるような異常な程の美しさであるナスターシャ・キンスキーとアメリカの広大な風景に点数を。 [DVD(字幕)] 3点(2022-11-16 02:02:36)(良:1票) |
6. パリは霧にぬれて
《ネタバレ》 病気も産業スパイも思わせぶりな無理筋だらけのお粗末な脚本が残念。ビックリしたエキセントリックでないフェイ・ダナウェイの美しさに点数の全てを。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-30 23:59:03) |
7. パリ警視J
齢50歳ジャン・ポール・ベルモント「歳なんだからこんなに走らすなよ」の台詞とは裏腹なご意見無用アクションシーンの数々。無理筋ストーリーを考えるなベルモントを感じろな作品であってそこらへんの俳優とは違う大スターのオーラにウットリ。行きつけのお店は閉まっていたのでおうちで一盃、余韻に浸りました。あぁ、嬉し。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-19 11:07:02) |
8. パリ3区の遺産相続人
ヴィアジェの件は添え物で不倫話がメインなお話。「仕方がなかったのよ、どうすれば良かったの?」開き直って正当化するのは、おフランスならではか、胸糞の極み。甘々な結末もおフランスならではか、白けてしまう。名優三人は貫禄たっぷり、流石。 [DVD(字幕)] 5点(2022-09-16 09:48:22) |
9. 8 1/2
自分に正直に。 苦手な監督作でずっとスルーしてきたのが、アヌーク・エーメ出演を知っての鑑賞。 開始2分程で予感した通りの悶絶駄作。 自身の苦悩を自身で慰めて作品の出来映えに予防線を張っているかのような作りにゲンナリ。 マルチェロ・マストロヤンニとアヌーク・エーメ、違う作品でこの超美男美女カップルを観たかったところです。 序盤での評論家?のこれ以上無い的確な指摘に2点。 [ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-07-10 22:32:17)(良:1票) |
10. 白痴(1946)
1951年版と比較して ジェラール・フィリップ ≦ 森雅之 エドウィジュ・フィエール = 原節子 リュシアン・コエデル < 三船敏郎 日本版の圧倒される迫力には欠けるものの、洗練された作りで分かりやすく飽きる事無く楽しめました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-14 14:39:44) |
11. 母の身終い
《ネタバレ》 邦題が示す通り「究極の終活」が描かれています。 折り目正しい毎日を送る母と刑務所帰りのアラフィフ息子との確執の末の「愛してるよ」「僕もだよママ」はいけません。涙腺決壊。 身辺整理がなされていない散らかった家で独り死んでいる自分の姿を思い浮かべると彼女の身終いは見事だと感じるところです。 淡々として静かな展開ながら切れの良い場面の切り替わりと、人物の心情が滲み出る演出に魅入りました。 「愛されるために、ここにいる」のステファヌ・ブリゼ監督・脚本というのに「なるほど!」納得の秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-09-24 10:07:05) |
12. バクラウ 地図から消された村
市長 VS 村人達。血しぶきたっぷりの暴力描写にSFテイストとゴテゴテ飾り付けられていますが、脚本がゼロなのでゼロに何を掛けてもゼロ(お目当てウド・キアの存在も然り)で退屈の極みでした。批評家諸氏から絶賛されて映画賞多数受賞というのに10000へぇ。 [DVD(字幕)] 2点(2021-07-24 18:39:52) |
13. ハンナ・アーレント
ナチスもの作品に見る、ごく普通の人間が戦争時にはどんな残虐な事でも淡々とやってのける恐ろしさ。実際のアイヒマンの証言模様はそこらへんの無責任社員の物言いでやはり恐ろしい。物事を自分なりに考える自分の目で確かめる感情気分だけで判断しない、小はそこらへんのオバハンの寄ってたかっての1人への悪口ヒソヒソ話、大は本作のハンナ・アーレント。彼女の知性はもとより揺るぎない態度は真似の出来ない凄みがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2021-05-07 13:20:44) |
14. ハーレム
現時点で「この世にこんな美しい人がいてるのか!」ランキング4位のナスターシャ・キンスキーは絵的に掃き溜めに鶴状態で点数の全て。悲しいかな脚本と演出も掃き溜めで演技のしようが無いのでしょう。かなりなコケ具合。残念無念(泣)超絶駄作であり、ベン・キングズレー共々出演理由を知りたいところです。 [DVD(字幕)] 3点(2021-02-08 02:21:54) |
15. パターソン
《ネタバレ》 ♩ 何でもないような事が幸せだったと思う ♩ を地でゆく展開。笑いどころも含めてひたすらに物静かながら、かったるさを感じる事のない不思議な味わいある作品。「この人は永瀬正敏なのか?」思わずリプレイ確認タイム「違うような気もするけど永瀬正敏やね」(正解でした)唐突過ぎると言うか嬉しいと言うか加齢が寂しいと言うか唯一の仰天シーンに+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2020-05-17 01:42:23)(良:1票) |
16. ハンターキラー 潜航せよ
《ネタバレ》 ロシア≠悪という展開が目新しく、ロシア艦長生存を筆頭にご都合主義に白けながらもアクションに徹した演出に楽しめる事が出来た作品。お目当てゲイリー・オールドマンの誰が演じてもいいようなステレオタイプな人物像が残念。もう一人のお目当てリンダ・カーデリーニは小野文恵アナが思い浮かぶ姿でこれまた物足りなく残念。そんな中で大統領SPの「ご無事で」(リプレイタイム)が胸熱シーンでした。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-19 16:56:09) |
17. ハッピーエンド(2017)
「タラタラしてんじゃねーよ」と叫びたい映像。「愛・アムール」には魅入ったけれど、家族個々が抱える問題を並べ立てるだけの本作にはウンザリ。往年の水も滴るトランティニャンの加齢ぶりに残酷さを感じてしまう。 [DVD(字幕)] 2点(2019-08-22 13:44:15) |
18. 犯人は21番に住む
犯人デュランは誰なのか? ミモザ館の住人全員胡散臭く最後まで分からなくて分かった瞬間のアッと驚く見事な演出に唸らされる。コメディとサスペンスの塩梅が絶妙な傑作で、監督初期作品にしてこの出来栄えは巨匠ならではで感心しきり。 [DVD(字幕)] 9点(2019-06-17 01:30:12) |
19. 巴里の空の下セーヌは流れる
夜明けから翌朝までの一日の物語。多くの人の喜怒哀楽が絡まり合う脚本が実にお見事。最も印象深いシーンは少女に対する彫刻家の優しさで、人の心の奥底は分からない事を示してくれます。聞き覚えがあると思ったらフランソワ・ペリエだったナレーションが過剰なのが玉に瑕。 [DVD(字幕)] 8点(2019-05-25 01:46:56) |
20. バリー・リンドン
《ネタバレ》 「善人悪人死んでしまえば皆同じ」 そうではあっても何時の時代に何処でどのように生きたのか、書籍や映像に遺すこと並びにそれを目にして思いを馳せるのは他の動植物にはない人間だけの特権。 レドモンド・バリー成り上がりから没落までの一代記。監督の持ち味は映像にのみ発揮されており、脚本演出は目を惹くものは無かったものの、自身若い頃の不義理・不誠実なシーンが甦り何とも言えない気分に。長尺さも相俟ってグッタリとなった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-04-08 11:33:08) |