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コメント数 258
性別 男性

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1.  ブリキの太鼓
わざわざ見せなくてもいいような不快でえげつない映像がこれでもかと押し寄せてくる。しかし根底に流れる感情は決して悪意ではなく、むしろユーモラスな温かささえ感じさせる。そういう意味ではこの映画そのものが子供の心をそのまま映した極めて純粋なものであると言えるのかもしれない。一生忘れないであろう強烈な印象を残す作品でした。
10点(2005-01-31 08:05:20)
2.  コックと泥棒、その妻と愛人 《ネタバレ》 
序盤、ただ不快なだけなヒゲ男の傍若無人な振る舞いが理解できなかったが、途中でふと気づく。どんなに高級で上流ぶったレストランでも食事という行為は排泄やセックスと同レベルの本能にもとづく行為である。そこに気づいてから、この映画は上品とか下品とかいう言葉で人間の上下を分けようとしている人間に対する手の込んだ皮肉だということが理解でき、どっぷりのめり込んだ。しかもその後、腐敗した肉のコンテナに全裸の男女が押し込められるシーンで、冷凍のブタも腐ったブタも、人間も、同じ肉に変わりは無いという根性の悪い強烈な皮肉がまたも表現される。参った。インパクトのあるラストへのくだりはやや力技っぽかったが。ジャン・ポール・ゴルチエの絢爛な衣装が皮肉をより一層利かせるのに一役も二役もかっている。傑作。
10点(2004-05-29 00:26:23)(良:1票)
3.  秘密と嘘
誰でも心に傷を抱えて生きている。これ以上傷つきたくない、という気持ちから心を閉ざして社会性だけで生きている依存型の人間がいかに多いか。彼らは何も言わなくても、誰かが自分の気持ちを分かってくれて慰めてくれる、と夢のようなことを願っている。しかし、つらくても涙が溢れても素直に傷を直視しなくては、決して傷は癒えず人間関係も変われない。それを改めて教えてくれた地に足の着いた名作。それにしても、女性が持つ無限に愛されたいという幼稚で無責任な欲求は何とかならないものか。家庭内トラブルの原因の半分以上は担っていると思う。
10点(2004-04-15 01:19:49)
4.  奇跡の海
ダンサーインザダークのヒロインには嫌悪感しか感じなかったけど、この作品のヒロインには余計なプライドが無い分、純粋さが素直に伝わった。狂気的ではあるけれども。どうもこの監督は、人間結局最後は自己満足だ、という諦観した考えを持っているように思える。で、その自己満足観をヒロインの内面の中心に据える。当然社会的には精神病棟に収容されるような扱いを受ける。社会的なものは、極論すればどうでもいいのだけど、一つ悲しいのは、本当に自分を心配してくれる人の気持ちに気づけないところ。見ている世界が違うという厳しい現実がヒロインをますます自分の世界に孤立させる悪循環。歯がゆい。手ぶれするようなカメラは、現実感を出して感情を伝えやすくするためかな、と思いますが、その割りにセリフだけは妙に芝居がかっていて、その辺りの違和感が妙に気持ち悪かった。それも狙いなのか、と疑ってしまう。やはりこの監督の頭はどこかおかしい。
10点(2004-03-12 18:43:04)
5.  恋人たち(1958) 《ネタバレ》 
完璧な恋愛映画。最初は少々ジャンヌに腹が立ったりもしてましたが、途中から怒るのをやめてしまった。フランスらしく、自分の欲求と感情に素直な女性らしさを皮肉もいやみもなくさっぱりと美しく描き出している。もちろんジャンヌ・モローの見とれるほどの美しさに負うところが大きいのも確か。冒頭からジャンヌが抱えている苛立ちは、決して夫に対するものではない。夫はすでに過去になっている。彼女はただ一つかけている何かを、形も分からないまま探してさまよっているのだろうと感じた。そして逢引の夜にその何かが見つかる。それは相手の男ではなく、男の行動。その行動によって彼女は自分をさらけ出す恥を取り去り、自分の心に初めて素直になれた。そして全てが満たされて完成されたのは100%純粋な自己愛。これはもう、恋愛とは女性のためだけにあるものだ、とはっきり言い切ってしまったようなものだ。参った。ラスト近くで、ジャンヌが鏡を見るシーンで、これはもうケチのつけようが無い映画だと確信した。ああいうシーンを入れられるかどうかが、名作と佳作の境目だと思う。
10点(2004-03-10 01:30:22)(良:1票)
6.  天井桟敷の人々
昔の名作ってことで、前衛的でわけわからんかったらどうしよう、という不安を抱きながら見ましたが、かなり面白かったです。いかにもフランスらしく、自分の内面を理屈っぽく皮肉やユーモアを絡めてしゃべるしゃべる。白い男バティストの芝居、ギャランスの男に精神的に甘えず余裕を持って袖にする成熟した女っぷり。これらももちろん良いのですが、一番のシーンは2部で親分が伯爵に会いに風呂場に行くところ。傍観者である子分の顔にゆっくりと近づき、その表情で何があったかを伝える表現手法にしびれました。脇役にもそれぞれの味があり、時間の長さを感じさせない名作です。
10点(2004-03-06 04:23:07)
7.  ロスト・ハイウェイ
ストーリー云々はもうあきらめるとして、とにかく何か得体の知れないものを全身で体感してしまったことは確かだ。
9点(2004-05-08 19:19:22)
8.  青春群像 《ネタバレ》 
大人の世界に飛び出そうとしつつも、なかなか思うようにいかなかったり、大人になることから逃げ出したり、揺れる若者の心がとても細やかで爽やかでリアル。ずっと主張も意思もなく流されて生きてきた男が一人旅立つシーンがたまらなくいい。
9点(2004-04-23 01:06:09)
9.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 
性に目覚めた頃の心を持ったまま大人になった男が夢をかなえるフェティッシュなファンタジー。床屋や歯医者で美しい女性にかまってもらう至福の喜びは男なら誰でも身に覚えがあるはず。ラストの亭主は、多分奥さんに出会った時からずっと夢の中で生きていたので、いつも通りの生活に戻ったということだろう。それだけに余計切ない。
9点(2004-04-23 00:59:33)
10.  ピアノ・レッスン
最高に下品で変態で汚い映画。ヒロインが持っている欲求は、恋愛ものにありがちな愛されたいというような甘いものではなく、下品に汚くやられたいという、より物理的な欲求。そしてその願望にあくまで素直に従う突き抜けたヒロイン。一つ一つの描写にもこれでもかというほど女性の肉体的かつ物理的な汚さが溢れていて、これは女性監督にしかできないな、と思った。ただ、個人的には幼い娘の心を全く気遣わない、母親失格の女が幸せになるような話はあまり見たくないです。
9点(2004-04-23 00:23:06)
11.  ロスト・チルドレン
出てくる大人がほとんどブチ切れてて、子供は至ってクール。最高にかっこいい。ワンの純朴さとミエッタの妙な色気の対比が良い。どうでもいいけど、ドミニク・ピノンはあれだけやってもギャラ一人分なのかと気になった。
9点(2004-04-07 17:40:56)
12.  ナイト・オン・ザ・プラネット
普段あまりタクシーには乗らないのでわからないけど、客と運転手ってあんなに話すものなのだろうか。それはともかく、ニューヨーク、パリ、ヘルシンキのエピソードがとても良い。ウィノナ・ライダーだけが何か無理してるように見えたのと、地球儀がショボいのが残念。
9点(2004-04-07 16:55:20)
13.  フェリーニのアマルコルド
じわっと良さがよみがえって来るような不思議な映画。笑えるシーンや見惚れる程の美しいシーンも満載。でも確たる主人公を宣言してない感じなので、他人の想い出アルバムを見せられているような変な感覚にも陥る。多分自分のために撮った映画ではあると思う。
9点(2004-03-17 01:25:06)
14.  ひまわり(1970)
前半の愛し合うシーンがどうもラテン系で直接的過ぎて、なじめなかった。その感じのまま後半に行ってしまったので、のりきれなかった感もある。しかしそれを差し引いてもアントニオの弱さと情けなさや、必死に強がるジョバンナの切なさはひしひしと伝わった。素直にいい映画でした。
9点(2004-03-12 18:50:13)
15.  シティ・オブ・ゴッド
演出面はタランティーノやガイ・リッチーでよく見かけたようなものが多いのでさほどの衝撃度は無い。好きだけど。この映画の肝は、子供。可愛いだけが子供ではない。罪の意識もなく、ただ欲求に従って生きる残虐な子供たち。それを叱れる大人もいない。そんな救いようの無い世界にブスカペの満面の笑みだけが輝いている。
9点(2004-03-06 21:27:53)
16.  アメリ 《ネタバレ》 
「見終わったら幸せな気分になれる?そんなバカなことが・・・ホンマや!」という感じ。アメリが他人とは思えなかった(私は男ですが)。アメリだけでなく、出てくる人たちが皆どこか病んでますが、言い方を変えれば自分を持っているということで、少しうらやましかった。一つ難癖をつければ、アメリは幸せのために自分の世界を飛び出して行動したように見えますが、行動したのは7割くらいニノであり、アメリは受身です。女性が受身というのは恋愛の鉄則なのでしょうか。女は楽でいいよなーとひがんでしまいました。
9点(2004-02-03 02:38:35)
17.  デリカテッセン
登場人物が皆どこかイカれたところのある人ばかりで、画面は陰気。なのになぜか雰囲気は明るい。趣味の悪いサーカスのような映画。終わり方がやけにさわやかで「これも笑うとこ?」と疑いたくなってしまう。
8点(2004-05-23 01:45:55)
18.  あこがれ (1958)
「僕らは彼女を憎んだ」というセリフだけでこの短い映画は傑作と呼べると思う。
8点(2004-03-29 01:40:40)
19.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 
何だか妙に冷めた子供たちばかり出てきて、自分もこの年頃はこんなだったかな?と回想してしまった。傷つきやすいがゆえに不器用になってしまう子供に対し、感情的にしか対応できない余裕の無い大人たち。まだまだ甘えたい対象である大人に失望してしまった寂しさが全体に漂っている。一心不乱に走る最後は名シーンだと思う。
8点(2004-03-21 22:40:31)
20.  さよなら子供たち
冷ややかで苦くて残酷な映画。心に刺さる厳しさがある。普段は妙に大人びていて冷めた感じの2人が無邪気にピアノを弾くシーンが素晴らしい。それだけに、あまりに重いラスト。美しい映像がさらに残酷さを際立たせている。
8点(2004-03-21 22:16:24)
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