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1.  ピカソ-天才の秘密 《ネタバレ》 
ピカソが作品を作る様子をひたすら裏側からとり続ける作品。数分で出来る作品もあれば、かなり長い時間をかけて作ったものをカットしてつないだ作品もある。様々な作品が作られていく。 途中まで何なのか分からないような線が最後に作品に結実していったり、リアルに描いていた牛が最後に消されてキュビズム的な牛に描き替えられたり、あるいは途中で方針転換したりと、こういう風に絵は描かれているのかと感じさせられる。  ■解説もなし、ナレーションもなし、ピカソの姿や声もたまに出てくるだけ、というストイックな構成で、この氏後では絶賛されているが、見る人をすごく選ぶ作品だと思う。退屈な人にはとことん退屈だろうが、はまる人にはすごく刺さるはず。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-09-17 10:43:46)
2.  秘密と嘘 《ネタバレ》 
世評では「ハートフルで泣ける映画」なのかもしれないが、実はそういう話は見せかけだと思う。  ■とにかくシンシアが非常に自分勝手で、ホーテンスを最初避けながら一気に距離を縮めるのは、自分のことを考えてくれる人がいないという寂しさと、「優秀な自分の娘」というある種の満足感を満たすためで、ちっとも母親的にふるまってはくれない。これは「ホーテンスに何をしようか(償えるか)」という発想が全く出てこないことからもそういえるだろう。パーティーで突然暴露するのも、ロクサーヌという「あまり出来の良くない娘」に対して、ホーテンスという「出来のいい子」が実は自分の娘だよという親エゴ自慢でしかない。そして最後、「人生っていいわね」というのはポジティブなハッピーエンドというより、ともかくも泣いてことをなあなあにして誤魔化して悪くない感じになったから「いいわね」と無思慮に言っているだけで、むしろこれまでの自分勝手さへの反省のなさが表れている。  ■しかし、モーリスの回想でも、シンシアは母の死後「いい姉」であったことになっている。どこかで何かが壊れてしまったのであろう。そして、シンシアがモニカに言った「あなたは父を奪い、モーリスを奪い、そして娘を奪おうとしている」の最初の「父を奪い」に該当する話がついに出てこない。これは映画中で明らかにされなかった「秘密と嘘」の部分だと思う。モーリスの知らないところで、モーリスとシンシアの父とモニカに何がしかの関係があったことがここでほのめかされている。それを加味するとこの映画は非常に黒いものを描いているように思える。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-24 01:09:44)(良:2票)
3.  ピラミッド 5000年の嘘 《ネタバレ》 
真面目に見るとどう考えても主張はおかしいし、フェイクドキュメンタリーとして見ると途中までは面白いが後半以降の落とし所があまり盛り上がらないし細部の詰めが悪すぎる。トピックスは悪くないが、作者が真面目ならトンデモだし、遊びならもう少しきちんと「遊んで」ほしいところ。結局どっちなのかよく分からない。  ■真面目に言えば、おかしな点は山のようにある。 ●「メキシコ、エジプト、中国で遺跡が一直線」と言っていたが、球面上の三点を通るように直線(円)は必ず取れる。 ●円周率と黄金比がたくさん出てくると言っていたが、一つ値を定めてしまえば、残りの「綺麗な関係式」はすべて数学的な恒等変形だけで得られるので、関係はただ一つしか存在しない。 ●そして、黄金比は代数的数だが円周率は超越数なので、円周率に何か計算を施すと黄金比が出てくるかのように言っていたが、あれはあくまでも近似の産物である(そして恐らく、黄金比の方が意図的に作られ、円周率は数学上の偶発的近似値だと思われる)。 ●メートル法を先取りと言いつつ、出てくる量が無次元量(どんな単位を用いても同じ結果が得られる)だったりする ●そして、仮に地球の大きさを正確にはかれても、それをいくつで割るかという任意性は残るので、メートルと同じ単位系が得られることはない ●黄道十二星座との関係性が語られていたが、そもそも星座はメソポタミア起源(エジプトより後)なのでそれに合わせようがない。 ●地磁気反転は数週間どころか数百年~数千年かかると言われている。  ■だから「カメレオンマン」のようなフェイクドキュメンタリーとしてのんびり見ていたのだが、それにしては妙に陰謀論めいて既存研究をやたら攻撃するし、出てくる結論が「地球規模の環境変動への警告」って、いかにも微妙。うーん。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-04 23:45:55)
4.  白い家の少女 《ネタバレ》 
これは全くサスペンスではない。DVDの文句はそういう感じだが、実際には少女の心理がメインなのだろう、という作り。  ■しかし、やはりジョディ・フォスターの魅力にぶら下がっているところは多いかなあという印象。ストーリーに格段の驚きはなく、人物の掘り下げがあんまりうまくできている気はしない。状況設定もイマイチ腑に落ちない(というか過去についてもう少しきちんと描くべきでは)  ■演技はさすがだが、しかしナタリー・ポートマンのインパクトに比べるとどうしても劣るかなあ・・・  
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-29 00:57:35)
5.  96時間 《ネタバレ》 
ストーリーは極めて単純ながら、前半のわずかな娘との間の展開で完璧に父親に感情移入させ、あのご都合主義極まりない展開を不思議と説得力ある形にさせている。90分という短い時間にアクションのおいしいところをぐっと濃縮し、無駄をそぎ落としてまとめあげたいい感じの映画。アクション好きなら見逃せない一本。  ■途中で一旦捕まった後、殺される直前でつるしてあるパイプを追ってどうにかするのだが、あれはいくらなんでも無理でしょというか運良すぎでしょと思う。ほかのご都合主義は何か目がつぶれる感じだが、あそこだけは・・・  ■皆がセガールを彷彿させるのも納得の強さと展開。けど、セガールよりは圧倒的に「よきパパ」と「必死さ」と「娘への愛」がつたわってくるのですんなり入り込める。  ■しかし旧友の汚職警官が「ジャン=クロード」って・・・こういう映画見たら「ヴァン・ダム」しか思い浮かばないでしょ(笑
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-18 10:40:58)
6.  愛してる、愛してない...(2002) 《ネタバレ》 
これは巧い。ラブストーリーは全然見ないし苦手な自分でも非常に楽しませてもらえた。  ■なんといってもカギなのはオドレイ・トトゥの純粋そうな目だと思う。前半はあの報われない展開とけなげさ(?)によって完全に引き込まれた。それを一転させる後半のあの展開は衝撃的。なんか歪んでるなぁと思っていたがまさかああいうことになっているとは!  ■こういうフランス発ラブストーリーは「アパートメント」で見た感じだけど、こっちの方がわかりやすい。あっちは後半を異常な視点から描くのに対し、こっちは後半を正常な視点から描いているのが差かな。しかしすべて謎が解けてみるとあのお医者さんはかわいそうすぎる。。。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-16 23:11:21)
7.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
うまい。王道のサスペンスであり、ひねりがあるというわけでもないのだが、ぐいぐいと2時間超を見せてくれる。  ■妻の有罪無罪は問題にしない。ラッセル・クロウ演じる夫は妻の無実を一身に信じる。そして私財をなげうって手探りで脱獄の計画をする。前半の綿密(とも言えないが)な準備に半分以上の時間を割いているが、それがこの話の厚みを与えていると思う。  ■後半は一転スピード勝負だが、子供を巡る部分や車から半身乗りだすシーンなどが印象的で、純粋な時間勝負の部分と心の微妙な葛藤がうまく重なり合っていると思う。ただ検問があんなんで通れるのかとは拍子抜けだったが。  ■ラストは別にいらないんじゃないかな。素直に飛行機と車で移動しているシーンだけで終わらせて、再捜査を暗示させるシーンもカットでいい気がする。
[映画館(字幕)] 9点(2013-09-16 23:06:13)
8.  バンディッツ(1997) 《ネタバレ》 
内容やストーリーはあったものではなく、要するに音楽PV状態。しかしそれにしては端々の映像の作りは粗雑。「女の友情」も「音楽への執着」も何も見えてこない。
[DVD(字幕)] 3点(2013-09-15 23:07:53)
9.  カンダハール 《ネタバレ》 
■印象的なのは皆さんも書かれているように義足パラシュートのシーン。しかしあれは虚構なんですね・・・  ■義足をせびろうとする男性や、ひたすらにたかる子どもなど、言い方は悪いがロクな人間が出てこない。しかしそうした男性も例えば腕がなかったりと、一方的には責めれないところが難しい。いや順序が逆なのかな。  ■で、最後どうなったの!?描かないというのは、この流れだと監督が「逃げた」ように思える。
[DVD(字幕)] 4点(2013-09-15 23:07:09)
10.  アンダルシアの犬 《ネタバレ》 
「シュルレアリスム展」でまさかの上映をしていたので鑑賞。まさにシュルレアリスム、いや、他の絵画よりもある意味で引き立つ不気味さではあった。  ■冒頭の有名な「眼をカミソリで切るシーン」、恐らく「映画史上最も痛いシーン」ではなかろうか。想像するだけで身震いする。そしてもう一つ有名な「切れた手をつつくシーン」、こちらは怪しい趣味ではあるがわりと普通の範囲内だった。  ■腕に湧いている蟻は、ダリの他の絵画作品、例えば「記憶の固執」などにも描かれている。彼の作品において蟻は重要な位置を占めるよう。  ■後のシーンはたいして記憶にも残らなかった。面白いかと言われると微妙。というか面白くはなかった。冒頭だけ見ておけば十分話の種にはなるし。  ■ちなみに、美術館ということもあり、誰ひとり爆笑する人はいなかった。
[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2013-09-14 00:22:36)
11.  戦場でワルツを 《ネタバレ》 
■「戦場の失わた記憶を取り戻す」というシンプルなストーリーながら、アニメーションと音楽でしんみりとした雰囲気はよく出ている。夜のシーンや海のシーンは、色を減らすことで上手く引き込んでいる。  ■しかし、いくら実話とはいえ「照明弾打ってた」ではインパクト弱すぎ。なら少なくとも「そこにいただけにもかかわらず心に大きな傷を負った理由」みたいなのをきちんと描くべきだろうけど、そういうのをカットして種明かしで終わりじゃダメ  ■しかもラストだけ実写に頼るとか、アニメーションでやるなら最後まで勝負しなさいよ
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-14 00:16:19)
12.  カノン 《ネタバレ》 
徹底して、人間の醜い部分を映し出している映画です。 モラルとエゴ、正義の本質が暴き出されていると言ってもいいでしょうか。  映画のほとんどが、主人公のオヤジの独白です。早口なので、字幕だと疲れます。愚痴を延々聞かされている感じですね。  好き嫌いが激しく分かれる映画でしょう。 系統で行くと、「時計仕掛けのオレンジ」がもっとも近いでしょう。次が「ありふれた事件」になるのかなぁ。 あとは、「ファニーゲーム」や「殺人についての短いフィルム」、「レクイエム・フォー・ドリーム」、ある意味で「CUBE」などがこの部類でしょう。 こうした映画が嫌いな人は見ないほうがいいと思います。   個人的には最後のまとめ方は腑に落ちません。 大体、夢みたいな地平でまとめるべき映画とは思えない。最後が美しそうでダメな方向になってしまったように思われます。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-13 00:07:52)
13.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
山岳アクションとしてはまあよく出来てる。現実性は考えないことにしよう。考えたら全然ダメ。 確かこれって世界一(値段が)高いスタントじゃなかったっけ?
[地上波(吹替)] 6点(2013-09-13 00:04:47)
14.  メランコリア 《ネタバレ》 
舞台設定といい、画や音楽の使い方といい、明らかにタルコフスキーの再来の印象。  ■確かに非常に美しいのだが、特に前半部分が長いのが明らかにマイナスに出ている。「一般人の期待/鬱の主人公」の期待の対比はいいのだが、あれはダラダラしすぎ。スパッと印象的カットで決めてしまって、後半につないだ方がよかった。後半はいい展開と描写をしているだけに残念
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-11 23:49:15)
15.  レスラー 《ネタバレ》 
「落ち目の男」を描くという、珍しいけど外さなそうなポイントを、これまた素晴らしいチョイスでミッキー・ロークを持ってきての本作。  ■本作の一つのポイントは、落ちぶれたのが周りの冷遇のせいだけではなく、明らかに本人の責任であるものも多い(娘の約束すっぽかすと・・・)という点だろう。そのポイントが、ランディに同情するかどうかという話ではなく、純粋に「武骨でダメな男の生きざま」になっているのだろう。あまりあの生き方に憧れはしないが、盛りを過ぎると自分もこうなるのかなと思いながら見ていた。  ■さて、あまり関係なさそうだが、これを見ながら美空ひばりの復活コンサートのことを思い出していた。あれもかなり無理をした復活コンサート直後に倒れている。やはり栄光のプロは自分の生きる場所、そして死に場所を最後まで自分のステージに求めているのだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-11 23:47:10)
16.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
タイトルからイメージされるような、ピアニストであることが重要であるような映画ではない(最後にちょこっと利いてくるだけだ)。極めてよくできた戦争もの、それもありそうでなかった戦争ものである。  ■多くの戦争映画は二通りに分けられる。 一つは主人公が「戦う」映画。それは主人公が兵士であったり、あるいはレジスタンス的に活動していたりである。望まないで徴兵されてしまうのもこのパターンに入れられる。 もう一つは主人公が誰かを「助ける」映画。「ホテル・ルワンダ」のように誰かをかくまったり、あるいはジャーナリストとして戦地の状況を世界に伝え、国際世論を喚起する(「サルバドル」みたいな)というがこれに当てはまる。 大概の映画はこのどちらかである。  ■ところが、本作はこのどちらにも属さない。この映画の主人公はただ「逃げる」。レジスタンス活動にも結局与することはなく、むしろレジスタンスにひたすら助けられ、かくまわれているだけだ。だから主人公はちっともかっこいい位置付けではない。 だが考えてみよう。もし実際に日本が戦場になったとしたら、我々はレジスタンスを行ったり、他の困窮している人を助けたりするだろうか。恐らく、ただ「生き延びる」ことで精いっぱいのはずだ。だからこの映画は、すばらしく等身大の戦場を描き出しているのだ。  ■ラストのピアノはいろいろと言われているようだが、個人的には弾き手の心のすさみっぷりが伝わってくるような音色だったと思う。ある種の乱暴さではないが、心の傷と棘を感じさせられるような音であった。だからなぜ大尉がシュピルマンを助けたのかを解釈するならば「ピアノに感動した」というよりも「ピアニストの心をかくも傷つけてしまうようなことを自分たちがしてきたことを恥じた」と見た方がいいのではないだろうか。  ■ただ、大尉の登場時間が短いのに、最後に「私は彼を助けたんだから、彼に私も助けてもらえるはずだ」みたいな命乞いをするのは興ざめであった。あれでは自分の命を守るために(おそらくドイツは負けるし、彼は著名人だから影響力もあるだろうと踏んで)彼をわざと生き残らせた、というえらく合理的で感動もあったものではない解釈がもっとも自然になってしまうではないか。あそこにマイナス
[DVD(字幕)] 9点(2013-09-10 00:19:27)(良:1票)
17.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
前半は退屈ですが、後半は俄然面白い。 発破の際の小石や沼の枝は、明らかにやらせっぽいがそんなのも気にならないほどの力を持っている映画。切り返しのところなんかもうドキドキ。それにしてもあまりにもあっけなく先頭のトラックは吹っ飛んだもので。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:12:06)
18.  スウィッチ 《ネタバレ》 
これは掘り出しものでした。展開としては、自分の知らぬ殺人の罪を着せられる、という巻き込まれがた不条理サスペンスだが、自分の身元さえ証明できない、しかも外国、という部分がさらに主人公の不条理に拍車をかけている。  ■家をバカンスの間交換するサイト、という展開は結構強引だし、いきなりの警察突入(誰が通報したの?しかもあんな武装して)とか手法が回りくどい(最初から主人公殺せばいいじゃん)とかいろいろ気になるところはあるが、それを忘れさせてくれるぐらいの急展開を見せてくれる。また、追跡劇のときのカメラの使い方は個人的にはわりと上手いと思った。  ■主人公が狙われたのが「たまたま」ではなく、犯人は犯人で物悲しい動機がある、というラストの展開は、もう少しきちんと示してほしいところもあるが、予期していなかった展開だった。しかし主人公の無実が示されても、その後はあまり救われたとは言い難い気はする。いきなり霧の中のパリでエンドロール突入はそういうことであろう。
[DVD(字幕)] 9点(2013-08-29 00:03:07)
19.  追想(1975) 《ネタバレ》 
ナチスドイツ下のフランス、妻子を村に疎開させた医師が、遅れて村に着くと子供は撃ち殺され、妻は目の前で火炎放射機で焼かれるという目に遭い、復讐に燃えてドイツ兵を一人ずつ殺していくという話。  ■復讐に転じた主人公が、兵士相手に強いのは、城の秘密を知り尽くしているから、という設定は面白いアイデア。ただしそうすると、顔を洗っているときに兵士に銃を突きつけられた後、普通に闘って勝てているのはなんかおかしい気がする。また、途中から敵兵士の人数がやたら減った気がするのは気のせいだろうか。  ■確かに壮絶なんだけれども、タイトル通りロマンスの回想のウェイトが多く、いささかテンポが悪くなっているように思った。現在と関係のある回想(教会とか、散弾銃とか、鏡とか)はまだしも、関係のよく見えない回想シーンを挟み込むのは展開を悪くしてるだけに思う。  ■城の秘密を利用するというわりには動きまわっているだけであまりうまく利用している気がしない(特に中盤)。もっと仕掛けめいたものを使う方が面白かったように思う。回想を挟むなら、もっと現在の戦いと結び付けた方がよかった。素材はよかっただけに残念
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-26 00:51:05)
20.  JFK 《ネタバレ》 
誰もが知るケネディ暗殺の謎を描いた作品。この映画で語られることがどれだけ真実なのかは甚だ怪しいが、「ジョンソンまでもが関与していた巨大陰謀説」は「オズワルド単独犯説」の反対側におくにはいいのではなかろうか。  ■基本ストーリーは、証拠を集めていき疑惑は深まるも、証人は次々消され、召喚も妨害され、証拠不十分で追い詰められない、というもの。決してすっきりとは終わらないが、バッドエンドという感じでもない、まあこれが現実という感じのエンド。  ■ラストのギャリソン(コスナー)の演説は圧巻だが、しかしそもそも裁判でショーを有罪に出来る証拠はどう見てもなくて、裁判戦術としてはかなりダメだったのではないかと思う。映画でも「ショーが犯人であることを示す」のは最初から放棄しているようにさえ見えるし。なんというか、正義への思いは強いけれども、戦略の側がギャリソンには欠けていたのではないか。  ■3時間超という尺は若干長いが、しかしそれだけの内容はあると思う。
[DVD(字幕)] 9点(2013-03-05 00:54:11)
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