1. ルートヴィヒ(1972)
《ネタバレ》 ヴィスコンティの最大の傑作。そして、退廃的な映像の極致。狂った男の一生を、華麗に残酷に冷徹に描いた作品。見ている間は、取り込まれる。二度とこのような映画はできないだろう。ある意味、映像美の極限。また、ロミーシュナイダーがいいんだなあ。 [映画館(字幕)] 10点(2019-02-02 18:16:30) |
2. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 これは青春映画の傑作。若者の狂気にみちた映画。これが成立するのは、悪魔的魅力に満ちたドロンの存在。ゲイ映画でもあるらしいのだが、そこはわからない。でも、通底にある不穏な雰囲気はわかる。そして、衝撃のラスト。でも、原作は生き延びるリプリー。この方が怖い。 [映画館(字幕)] 10点(2019-01-30 23:12:17) |
3. 8 1/2
《ネタバレ》 大傑作。理詰めで映画を解釈する人には、不向きな映画。夢と現実。妻と愛人。そして。子供時代と巨乳。そんな映画。でも、楽しい。人生肯定の映画であり、勝手な映画(設定からして、次作に悩む映画監督の実像をモチーフに・・・)。真面目に考えたら、馬鹿に見える映画。そして、ラストの大観覧車の周りを踊るキャスト。何の意味があるのか。ないに決まっているではないか。・・・飽きずに最後まで魅せる映画。傑作。 [映画館(字幕)] 10点(2018-12-21 15:10:17) |
4. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 傑作。夢と現実が交差する映像空間へ導いてくれる。この作品には、解釈は不要なのではないか。見た通りの内容を受け入れれば。ナオミ・ワッツ(美乳!)最高。最後は、夢落ちの感じもするが、それもまた良し。一言で言えば、ダークな(落語の)芝浜。 [映画館(字幕)] 10点(2018-12-21 14:56:38) |
5. ファム・ファタール(2002)
《ネタバレ》 大好きな作品。エロくて、サスペンス的で。冒頭の女二人のシャワーシーンと最後の夢落ちの映画。 [映画館(字幕)] 9点(2019-01-07 12:00:56) |
6. 昼顔(1967)
《ネタバレ》 変態ブニュエルのまともな方の作品。大好き。シュールレアリスム的な表現は薄い。淑女が、娼婦になる話。ドヌーブが、綺麗で素敵。 [映画館(字幕)] 9点(2019-01-05 21:23:04) |
7. 哀しみのトリスターナ
《ネタバレ》 変態ブニュエルと悪魔的魅力を放つドヌーブのコラボ作の二本目(一本目は昼顔)。始めは弱い立場の女性が支配者になる「女は怖い」映画の代表作。全編、谷崎潤一郎的なな美学に満ち溢れた映画です。理詰めで映画を解釈する人には、わからん映画でしょう。昼顔よりぶっとんでいます。鐘釣堂の首シーンなど、びっくりするやら唖然とします。脚フェチのタランティーノも足元に及ばない映画。ブラボー!ブニュエル。ドヌーブ万歳。最後も、唐突の終わり方で、見ている人を煙に巻きます。楽しい変態映画。 [映画館(字幕)] 9点(2018-12-21 14:04:35) |
8. フェリーニのアマルコルド
《ネタバレ》 これは楽しい映画。いつものフェリーニ節で、子供時代、海辺、そして巨尻の女性。子供時代の楽しい思い出。はくびは、教師達の描写。どこから連れてきたのだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2019-02-02 18:23:37) |
9. ウディ・アレンの夢と犯罪
《ネタバレ》 ダークアレンの1作。兄弟の犯罪が起こったあとの心理描写が良い。 [映画館(字幕)] 8点(2019-02-01 16:05:53) |
10. 恐怖の報酬(1953)
《ネタバレ》 同監督の悪魔と違って、今見ても面白い娯楽作。全編サスペンスいっぱい。ニトロのシーンは秀逸。そしてラスト。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-21 13:47:01) |
11. バリー・リンドン
《ネタバレ》 長いし感動ストーリーでないのだが、徹底的に時代考証を進めた本作は、異様に説得力がある。どうて事ない男の人生記であるのだが [映画館(字幕)] 8点(2019-01-19 20:36:47) |
12. 乱
《ネタバレ》 意外と好き。3原色の騎馬軍団が、スタイリッシュで面白い。そして、植木等の飄々とした演技が抜群。 [映画館(邦画)] 8点(2019-01-18 07:35:22) |
13. ピクニック(1936)
《ネタバレ》 欠落した映画ではあるが、心躍る映画。川辺のシーン。水の流れ。土砂降り。濁流。イメージがすばらしい。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-16 11:56:38) |
14. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 最初から最後まで、サスペンス一杯で面白かった。自己存在の不確かの意味もあり、怖い映画。ダイアンクルーガーが、セクシーで素敵。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-14 11:03:41) |
15. 女神の見えざる手
《ネタバレ》 ジェスカチャスティンの独断場。サスペンスもあり、社会派でもある娯楽作。楽しめる。どんでんかえしが見事。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-08 14:53:07) |
16. 寝ても覚めても
《ネタバレ》 面白かった。恋愛映画というより、都会のモダンホラーとして最高。「来る」より怖い。主役二人の演技は、もうひとつだったが、伊藤さんの演技、とりわけ 関西弁の習熟度にたまげた。ネイティブでないそうな(関東出身)。彼女なら、じゃりンこチエの鉄の吹き替えができる。 [映画館(邦画)] 8点(2019-01-08 12:36:31) |
17. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 楽しみ映画、でもラストが切ない映画。とにかく、ドヌーブが綺麗で可愛い。曲がいい。パラソルを雨の中、くるくる回すシーンが忘れられない。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-03 16:14:09) |
18. ゴーストライター
《ネタバレ》 巻き込まれ型のサスペンス。監督がポランスキーだけあって、全体に不穏な雰囲気が漂う。佳作。 [映画館(字幕)] 8点(2019-01-01 20:51:36) |
19. アザーズ
以外と好き。ラストを知らずに見たが、半分くらいで大体落ちは読める。でも、雰囲気はあるし、映像も綺麗だぢ、キッドマンも良し。 [映画館(字幕)] 8点(2018-12-28 05:51:35) |
20. 気狂いピエロ
映画史的には、もっと高い点を取ると思うのだが、私は8点。私的に、ゴダール最初に見た作品で、一番好きな作品。ストーリーは無茶苦茶。でも、面白い。原色の映像で、目がチカチカするけど、とてもワクワクする。初見時、ランボーの詩集を購入。何かわからないが、青春映画の傑作。 [映画館(字幕)] 8点(2018-12-25 18:53:10) |