21. ベニスに死す
勝手に死ね。 [映画館(字幕)] 4点(2004-01-08 16:09:43)(笑:2票) |
22. 太陽がいっぱい
ジリジリと照り付ける黄色い太陽と青い海、そして微かに漂うホモセクシャルの匂い。貧しさと羨望と嫉妬の中で、アラン・ドロンは次第に暗い欲望を膨らませていく。貧しいけれども頭は切れるということだけがよりどころであったドロン。しかし、他人になりかわっても失わなかったそんなよりどころさえも、完璧と思われた計画に綻びが見え始め、次第に疑わしくなっていく様が哀しい。自分の運命から逃れようと必死にあがいたが、結局は再び運命に囚われていく彼の姿に、運命の残酷さと深い絶望を感じずにはいられない。 9点(2004-01-08 15:18:04) |
23. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 盲目になったアルフレードは,トトに対し不可解なほどに"過去を振り返るな"という趣旨の発言を繰り返しますが,その真意が明らかにされるラストシーンが実に見事です。街や人は時と共に移ろうが,"変わりようのないもの"もある。それは愛だ。愛によって生まれる命のリレーこそ,ずっと変わらず,太古の昔から連綿と繋がってきた,人間の営みだ。だから過去を振り返るな。前を向いて歩け。トトよ「これから」を生きるのだ....という彼のメッセージが心を打ちます。皮肉にも,盲目のアルフレードにこそ,愛のフィルムがしっかりと見えていたのですね....。正直言って,若いころはこの映画の良さがわからず,以来ずっと「現代が忘れてしまったものが昔はあった。昔はよかった。」式の懐古趣味映画と捉えていました。しかし,それから20年経って,それなりに生きてきて,トトと同世代となってみてはじめて,この作品の良さ,人間賛歌のテーマを味わうことが出来るようになりました。単なる懐古趣味とは一線を画するものと思います..音楽もいいし...本当にいい映画だなあ..。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2004-01-08 15:17:26) |
24. パリ、テキサス
8点(2004-01-08 15:16:57) |
25. ターミネーター2
6点(2004-01-08 12:49:00) |
26. 氷の微笑
5点(2004-01-08 12:24:46) |
27. マルホランド・ドライブ
私もこれはストーリーらしきものがある分リンチにしてはわかり易い映画だと思ったが,逆にそれだけリンチ的いかがわしさ・不可思議さも失ってしまったような気がする。例えて言えば,お化け屋敷に非常案内板がある感じというか,歌舞伎町が区画整理された感じ。余談:下に「カウボーイの意味がさっぱり?」という意見がありましたけど,カウボーイのくだりはリンチ自身の経験で,この映画の製作過程を暗に批判してるんじゃないかなと思いました。つまり,カウボーイはプロデューサーやら投資家やら世論の擬人化で,あの監督はリンチ自身。この映画が出来るまで,いろいろと紆余曲折があったようですから。もちろん私の勝手読みですのでまるで見当違いかも知れません。 6点(2004-01-06 16:02:08) |
28. ウェルカム!ヘヴン
天国はフランス語、地獄は英語、地上はスペイン語という人を食った設定が面白い。天国の使者役の女性がとてもいいし、地獄の使者役のペネロペ・クルスも頑張っていたと思う。ただ、登場人物が多いせいか、サイドの人物描写がうまく出来ていない印象。 4点(2004-01-06 09:36:08) |
29. パピヨン(1973)
子供の頃に父と一緒に観たのが最初です。真っ暗闇の独房の中,マックィーンがゴキブリ?を食らうシーンで,父が「お前ならこんな時どうする?」と私に問うたのが印象に残っています。それ以来,刑務所モノといえば「パピヨン」が基準。私にとっては,「不屈の男」度を判定するメートル原器ともいえる作品(というか人物)。 8点(2003-12-24 17:39:41) |
30. 告発
「スミス都へ行く」とか「十二人の怒れる男達」に通じる青臭い「正義」。それを照れもなく大上段に掲げた映画を作れるアメリカが羨ましい。抑えた演出と,ケビン・ベーコンの鬼気迫る演技が素晴らしい。 7点(2003-12-24 11:34:19) |