Menu
 > レビュワー
 > ドラえもん さんの口コミ一覧。3ページ目
ドラえもんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 903
性別
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345
投稿日付順12345
変更日付順12345
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  ノー・マンズ・ランド(2001)
迫力ある戦闘シーンが売り物の昨今のハリウッド製戦場映画とはがらりと趣の違う作品。むしろ戦闘シーンなどは皆無で、しかも決して反戦を声高に叫んでいないにも拘わらず、そのメッセージ性は強烈で、言わんとするところは十分理解するに足り得るものがある。一度は心を通わせかかった二人だったのに、なんとも呆気ない結末を迎えてしまうが、国家レベルでの争いも個人レベルでの諍いも所詮人間の愚かさ故、いや人間とはむしろ本来そういうものなのだと作者は言いたげだ。そして寝返りすらうてないまま、ただ地面に横たわっていなければならないという残酷で象徴的なラストに、この作品のすべてが集約されている。
8点(2002-07-28 14:30:02)
42.  がんばれ、リアム
幼いリアムは、やんちゃで元気なおませさん。リアムはあがり症で、極度に緊張すると最初の言葉がなかなか出てこない。リアムは両親とお兄ちゃんとお姉ちゃんと仲良く幸せに暮らしている。しかし、この一家の長である父親が突然失業してからというもの、生活が一変してしまい、家庭内がぎすぎすとしてくる。いかにも英国人らしくプライドの高さを棄て切れない父親は、それゆえ仕事に有り付けないでいる。なにかとヒステリックな母親は、仲が良かった筈のご近所との諍いが絶えない。(このあたりの描写はいかにもお国柄を上手く反映している。)そんな中でもリアムは彼なりに家族を想い懸命になる。とくに大好きなお姉ちゃんの髪を梳いてやる仕草など、健気で意地らしくなってくる。子供が主役の映画は、如何にそれらしい子供を発見(又は発掘)するかが最大のポイントで、そういう意味でもこの作品は大いなる成果をあげたようだ。
7点(2002-07-08 00:24:10)
43.  アザーズ
本来なら恐怖を煽る常套手段として、夜中に雷鳴を轟かせるといった効果が典型的な例として挙げられるのだけれど、昼間の窓から射す光によってその恐怖感を出すという手法は、まさにこの作品のモチーフである、“逆転の発想”そのものだ。それにしても、窓にカーテンがないことで強烈なサスペンスを演出した映画って、おそらくこれが初めてなんじゃないかな。結末を悟られまいと、子供たちが光アレルギーだという設定にしたのも、トリックとしては実に巧妙だし、自分たちが死んでいることを自覚していない、浮遊霊たちの哀しみも十分に伝わってきて、実にクオリティの高い作品だと思う。スペインに天才多しだが、アメナーバル監督もまさしくその一人だと印象づけられた。個人的にはこういうタイプの作品は、あまり詮索しないで観たほうが楽しめるのでは・・・と思うのだが。
8点(2002-06-22 23:39:10)(良:2票)
44.  恐怖の報酬(1953)
「その爆風は、燃え盛る炎をも一瞬にして消し去ってしまう。」ニトログリセリンというものを、これほど端的にそしてその威力がいかにもの凄いかを強調した表現はない。そこがこの映画の着眼点の素晴らしいところで、観客はまさに髪の毛が逆立つほどの恐怖を体感させられる。すべては「恐怖の報酬」から始まった・・・と言えるほど、まさに“スリルとサスペンス”の原点であり、ハリウッド映画とはひと味もふた味も違う、フランス映画だからこその人間描写の深みは、今日に於いてもアメリカ映画のかなわない点だろう。この世紀・世代を超越した傑作に満点の評価をつけることに、些かの躊躇もない。それほど良く出来た作品だった。
10点(2002-05-12 16:57:31)(良:1票)
45.  プラットホーム
1980年代の中国をある若者たちの青春を通して、その時代の空気というものを掬い取った作品。天安門事件に至るまでの激動の歴史的な出来事は敢えて声高には描かれず、極めて普通の日常をスケッチ風に、それはまるでバスの窓から風景を眺めているかの如く、決してドラマチックにはならず実に淡々とした描写で展開されていく。主な舞台となる小さな村に遠い過去から脈々と流れ続けている時間やそのたたずまい、あるいはどの国にでもいるような、恋愛や新しいミュージックや煙草などに興味を示す若者たちの初々しい描写など、興味は尽きない。ただ漠然と鑑賞していると漠然とした印象しか残らず、精神的にも肉体的にも充実したときにでも観ないと、まさしく“プラットホーム”に置き去りにされてしまう・・・そんな作品だ。
7点(2002-04-26 15:09:31)
46.  マルホランド・ドライブ
上映時間約2時間20分の間、映画として極めて常識的に成立していたのはレズ・シーンが始まる2時間ぐらいまでで、それ以降はまさにD・リンチ・マジックに煙を巻かれてしまったようだ。記憶喪失の女性が女優志願の女性と自分探しをしていく内に、謎が謎を呼び・・・いや、まったく説明のつけようのないその終盤の展開と締めくくり方。一筋縄ではいかないとはこういう作品のことであり、“本来の”D・リンチが戻ってきたことで、リンチ・ワ-ルド好きにはたまらない作品だとも言える。ならば、前作「ストレイト・ストーリー」とは彼にとっていったい何だったのか・・・と言いたくもなるが、それにしても茶目っ気さは相変わらず健在だし、不安をかきたてるような低く微かに鈍い効果音など、いかにもリンチ作品らしい魅力を放っている。さらに言うと、ナオミ・ワッツは凄い女優だということも強烈に印象づけられた作品でもある。
8点(2002-04-08 15:06:55)
47.  息子の部屋
ありきたりの感動を期待すると肩透かしを喰らってしまう作品だ。音楽を含めてドラマチックな盛り上げ方を徹底的に拒絶した、実に淡々としたホームドラマ的日常描写を、新鮮と見るか物足りなく感じるかが評価の別れるところ。個人的には、常に冷静な態度で患者に接していた精神科医の主人公が、息子の突然の事故死によって、自身が冷静さを失っていくという描写をもっと掘り下げていれば、さらに違った面白さが生じていたのでは・・と思うが、それにしても息子の彼女には、現在つき合っている彼がいるという設定は大いに気になる部分で、さらに彼女等とひと時行動を共にする事で、残された家族の気持ちは果たして癒されたのだろうか。そしてそれによってどれだけ息子の事を理解できたのだろうか。ある種の爽やかな余韻を残しつつも、何か釈然としないエンディングではある。
6点(2002-04-01 18:25:24)
48.  ピアニスト
【なな】さんと同じく・・・いや誰が観たってやはりこれはナンセンス・コメディでしょう(笑)。もともと男女のチマチマした話には興味がない小生にとって、このような不器用というには余りにも極端で変質的な(決して普遍的でない)愛の形からは殆ど得るものが無い。ラストの彼女のとった行動などはまさに意味不明そのものだ。しかし良くも悪くもこれがカンヌ・グランプリ作品。もちろん評価する人もいるだろうし、つまらない作品だとは言わないけれど、やたら持ち上げてグランプリを与えてしまう傾向にあるカンヌ映画祭には異議を申し立てたい。
6点(2002-03-10 15:58:07)
49.  ヴィドック
あたかも中世ヨーロッパの絵画をそのまま映像化したような作品世界にどっぷりと浸っていた為か、終盤の意外な展開にはすっかり騙されてしまった。(笑)いや、むしろ仮面の男の正体が劇中、さり気なくでも伏線として語られていたのかどうか、記憶が殆ど定かでないだけに、その余りの唐突さから、何か誤魔化されたような印象すら受ける。まぁ、最新のテクノロジーを駆使したセピア色の斬新な映像美を堪能できただけで、個人的には充分だが・・・。
7点(2002-02-21 00:33:52)
50.  今日から始まる
舞台はフランス北部の、とある小さな町の幼稚園。園長であるダニエルは、同棲中の恋人の息子が、なかなか懐かない事に悩みを抱えている。この作品は、その彼の周囲で起こる様々な出来事、例えば園児たちの家庭環境の劣悪さ・貧困・治安の悪化・弱者を切り捨てる社会等々と言ったことを通して、フランスの教育・福祉の現状の有り様を問いかける。出演者全員が自然な演技で、とりわけ子供たちが素晴らしい演技を見せてくれ、一種のドキュメンタリー・フィルムと見紛うほどだが、それだけに胸に迫る思いは強く、この未来ある子供たちの幸せを祈らずにはいられない。
8点(2002-02-03 15:16:22)
51.  スパイ・ゲーム(2001)
任務遂行の為には犠牲もいとわない冷静沈着なスパイのプロが最後に下した決断は、男の友情のドラマとして実に泣かせるが、個々の観客の見方によっては評価の分かれるところだろう。しかし少なくともCIAの仲間をだし抜くプロセスはひたすら面白く、しかも電話一本で解決してしまうというご都合主義も、R・レッドフォードの存在感がすべてを納得させてしまう。皺が増えてもなお若々しいレッドフォードと、精悍なB・ピットのむしろ押さえた演技とは好一対だと思う。画面のトーンはひたすら渋く、アクションが決して前面に出ている訳ではないが、胸のすく痛快作に仕上がっている。
8点(2001-12-30 23:50:44)
52.  アメリ
J・P・ジュネ監督独特のクローズ・アップの多用や凝りに凝った画面作りによる作品世界は、まさにファンタジー・ワールドそのもので、突如、彗星のように現れたアメリに扮する妖精のようなオドレイ・トトゥが、その夢先案内人として実に魅力たっぷりに演じてみせる。そして人間ってほんの些細な事で幸せな気分になれるということを、寓話でありながら実に細やかな描写の積み重ねで説得力をもたらせる事に成功していると思う。余談ですが、人形が一人旅をしてそれぞれ各地で撮ったスナップを送ってくるというエピソードは、確か実話にあったと記憶しています。
9点(2001-12-24 18:07:28)
53.  太陽に灼かれて
ロシア郊外の別荘を舞台に、明らかに特権階級だと分かる人々の優雅な日常会話からドラマは始まる。しかしやがて、スターリンの恐怖政治という時代背景が重苦しくのしかかっているのが分かるようになる。その状況下で引き裂かれた男女と、もう一人の男とを中心に物語は進展していき、やがて破滅的な結末を迎える。不幸な時代に生き、その時代がもたらす悲劇を誰もが味わい、しかしそれでも確かに生きたという人間の真の姿を、静かだがドラマチックに描き出した名作。
9点(2001-12-14 23:33:11)(良:1票)
54.  コックと泥棒、その妻と愛人
難解な作風で知られるP・グリーナウェイ監督の、これは比較的解かり易い作品。タイトルからも容易に想像できると思うが、まさにドロドロとした生身の人間の感情のぶつかり合いと、そのかなり歪んだ愛と復讐の物語。その作品世界は極彩色の悪夢とでも言うべきか、グロとエロスのまさに退廃と悪趣味の極みを描き、また悪には悪をもって征すというカタルシスも用意され、媚薬のようななんとも魅力的な作品となっている。
9点(2001-12-14 17:29:38)(良:1票)
55.  ポネット
母の死(人間の死)というものがまだよく理解出来ない幼い少女ポネット。母に会いたいが為にひたすら神様に懇願するポネットの健気な姿が何とも哀しい。やがて願いがかない、ポネットの前に母が現れる。母は「自分を大切にしなさい。そして神から与えられた人生をいっぱい楽しみなさい。」と、彼女に生きていくことを諭して消えていく。子供が死と遭遇し、死を見つめることにより苦しみ、やがて神を知りそして人生を知る。誰しもが成長する過程において、決して避けては通れない問いかけを詩的に描いた、これは紛れもない名作だ。
8点(2001-10-11 01:23:50)
56.  愛のエチュード
主人公は子供の頃の出来事がトラウマとなってある種自閉症的で、生きる事に不器用でましてや服装などには何の関心も示さない。又、大胆かつ激情的である反面、ガラスのように繊細な天才肌のチェス名人である。そんな彼をJ・タトゥーロがこういう役どころを天賦の才の如く絶妙に演じきる。一方、貴族的な価値観で生きてきた令嬢が、初めて本気で愛した男に迷うことなく献身的に尽くし、自分の選んだ道が正しかったということを、愛を貫くことで表現するといった役どころを、E・ワトソンが的確にそしてしたたかに演じて魅せる。悲劇的な結末であるにも拘わらずむしろ爽やかな余韻を残すエンディングだ。
8点(2001-10-06 16:51:49)
57.  夏至
ヴェトナムの何気ない日常生活から始まるこの物語。ここで戦争があったのが不思議に感じるほど、平和で幸せな家族の日々の営み。しかし一見何の隠し事もないかのような彼ら(彼女ら)にも秘密があり、悩み事を抱えている事がしだいに分かってくる。洋の東西を問わず、男と女の関係とは微妙で複雑だ。映画ではきっちりとした形でそれぞれの問題を結論づけないまま終わるが、それだけにその後の彼らの行く末が気になるところだが、ひとたび雨が降ると洪水のようになる街並みや人々の活気、主人公の女たちの艶めかしい会話や彼女らの色香といった、本来ストーリーとは関係のないような部分に魅力を感じさせてしまう作品だ。
8点(2001-09-09 00:40:09)
58.  キス・オブ・ザ・ドラゴン
この夏、最高最大の興奮が味わえる、まさに「ニキータ」と「レオン」をカンフーで味付けした、全編シビレまくりの今年一番のアクション超大作。このテの映画には見慣れている筈だが、やはり生身の格闘技の凄さとスピード感には圧倒されてしまう。クライマックスの前門の虎、後門の狼を倒したあとの救出劇は案外呆気ない気もするが、この最後になって“キス・オブ・ザ・ドラゴン”の意味が解かるという仕掛には、思わずニヤリとしてしまう。
9点(2001-09-09 00:16:43)
59.  クリフハンガー
そのほとんどをSFXに頼らないライブアクションの持つ強みというものを感じる。その圧倒的スリルと本物の感動と興奮!高所恐怖症の人でなくとも、まさに“ぶら下がりの恐怖”と言うものをイヤというほど味あわせてくれる。こういったスペクタクル・アドベンチャーにはストーリーなど、添え物程度で一向に構わない。
8点(2001-08-25 18:00:36)
60.  サテリコン
F・フェリーニ監督が“映像の魔術師”と呼ばれるようになったのは、この作品あたりからだろうか。キリスト教的倫理観が浸透する以前の古代ローマの享楽と退廃を、フェリーニが自由奔放にイメージを膨らませて、独自の夢幻世界を描いてみせる。その次々と展開される鮮烈で絢爛たる映像美と、圧倒的なスケールとエネルギーは見る者を魅了してやまない。そしてこの貪欲なまでの享楽ぶりや道徳観・倫理観の欠如そして絶望感や暴力等々はまさに普遍的であり、鋭く現代を突いている。それと同時にこのローマ人特有のエネルギッシュでバイタリティ溢れる生命力を賛歌しているようにも思う。
10点(2001-08-25 17:42:17)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS