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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2526
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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81.  息子の部屋
身内や親しい人を亡くす、というのを何度も経験している人間にとっては、この家族の、再生ではなく再構築な物語が呼び起すのは、「そうそう、そういうものだよね~」という納得。だから、映画的な感動もなければ、失望もなく、当たり前の事が当たり前のように流れてゆく映画で、それが悪いとかいいとかいう気持ちすらも湧かない、ただただ納得するだけの映画なのでした。
6点(2003-11-23 00:37:59)
82.  キャメラを止めるな! 《ネタバレ》 
 オリジナルよりもこちらを先に見ることは絶対お薦めできないし、オリジナルを見た後にこちらを見ることもあまりお薦めできない、ちょっと困っちゃうリメイクねぇ。ひと言で言っちゃえば、ちょっと音痴なコピー映画。見る前の情報ではオリジナル版から発展的な展開をする映画?って印象もあったのだけど、実際はまんまリメイク。映画内に出てくるメタ的な描写(オリジナル版の映像がチラリと映る)は逆に混乱要素にしかなってないわ。   最初の『ONE CUT OF THE DEAD』にあたる『Z』部分はオリジナル版にかなり忠実だけどテンポ悪くてカメラも(意図した部分以前の基本的なテクニックで)見劣りしてしまうわ。  二幕目の製作に至る部分の見どころは竹原芳子さんの出番が意外に多い!ってところくらいかしら。主演男優がいちいち監督に絡むのクドいし。  いちばん問題なのは三幕目の撮影の裏側部分かしらね。1つ1つのネタの描写がクドいの。ゲロとか下痢とかオリジナルの数倍引っ張るわ。そんなモンでテンポ悪くしてどうすんの?みたいな。監督が現場とコントロールルームを移動する描写を何度も繰り返すのもクドいばかり。  一方で護身術ネタのカナメな「ポン!」が無いので護身術がアクセントとしてちっとも機能してないし、脇のスタッフとキャスト一人一人の扱いが軽くなっているので群像劇としての魅力が薄くなっているわ。   全体的にテンポの悪い、あまり巧くない映画って印象で、冒頭部分の『Z』のぎこちなさが全編に渡ってしまっている感じがしてしまうわ。日本の要素をちょろちょろ盛り込むのもいいけれどリスペクトにしては日本人から見てあんまりキモチのいい感じではないのよね。   この映画のメリットがあるとしたら世界市場に売り込めるって事かしらね。どうしたって日本映画はなかなか西洋圏では受け入れられないものだし(マニアな人はともかく)。海外の人がこの映画から入ってオリジナル版も見てその巧さを知るのならば、この映画の存在にも意義が出てきそう。  或いは『怪しい彼女』みたいにもっともっと色々な国のバージョンが出来て各国見比べみたいなコトができたら楽しいかも。
[映画館(字幕)] 5点(2022-07-24 11:53:20)
83.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 
 特に「いち早く見なくちゃ!」ってほどでもなかったのですが、TOHOシネマズ日比谷のIMAXに、東京ミッドタウン日比谷オープン日よりも2日早く入れるって事で。ミッドタウンの内覧会を招待客と同じ扱いで見学できる(中に入っちゃえば招待客と映画の観客の区別無し)のがポイント。   リュック・ベッソンのSFときたら、その底抜けっぷりを楽しんでナンボって気がしないでもなく、その点ではかなり純度の高いベッソンっぷりだったのですが、でも思ったよりもフットワークの重い、鈍重な映画って印象を抱いてしまって。日本語タイトルと予告編から、主人公がひたすら千の星々をガシガシ救いまくる映画だと思ってたんですよ。ところが実は「千の惑星の救世主」じゃなくて、「千の惑星の民族が棲みついている宇宙ステーションの中に忍び込んだかつて栄えた1つの惑星の民族の救世主」で、話ほとんど宇宙ステーション内。いや、ステーション自体がとても広くて色んな風景があるんですけどね、ズートピアみたいに。でも、前半延々遭難した主人公の探索、後半延々さらわれたヒロインの救出って、本題から離れたエピソードが続くあたりの脇道が多いRPG感ときたら。そこそこ尺の長い映画ですが、本筋だけ追ったら上映時間半分もかからない程度のハナシ。   ビジュアル的には色々と可愛らしい?エイリアンが出てくるあたりの楽しさとか、グリグリとめまぐるしい3Dの戦闘シーンとかの見どころはあります。が、どっかで見たようなビジュアルの寄せ集めのようでもあり、美しいキレイキレイな美術は、なんつーかラッセンの絵みたいなモンで、私にはあんまり響くモンはないなぁ、と。   でも若い頃のディカプリオみたいなデハーンはいいです。彼が映ってる間は画面にキレがあります。キレイなのは美術よりも彼の存在だったかも。
[映画館(字幕)] 5点(2018-04-10 21:15:12)(良:1票)
84.  ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 《ネタバレ》 
 東京アニメアワードフェスティバル2015で鑑賞。   可愛らしい絵柄で幻想的な世界、とても素晴らしい世界観、なのだけれども演出と脚本が大変にダルい出来。美しいけれど、話としてはちっとも面白くないんです。  さらわれてしまった妹を救いにゆく兄の物語、なのですが、この少年が魅力の薄いキャラで、物語をちっとも引っ張っていってくれません。  妹はとても可愛らしくデザインされていて、海の世界に魅かれてゆく、その幻想的な映像は最高なのですが(『夜明け告げるルーのうた』や『モアナと伝説の海』に先んじていて)、でも、映画の面白さには繋がらない、映画としてはひたすらダルいっていう。   実直に作ればきっと伝わる、ってモンでもないんじゃないかなぁ。『ブレンダンとケルズの秘密』のレビューでも書いたように、この監督とは徹底的に波長が合わない訳ですが、この人、作画専門になって、演出や物語は他の人に任せた方がいいんじゃない?って思います。これも30分くらいにまとまっていたらねぇ。
[試写会(字幕)] 5点(2017-08-31 23:15:40)
85.  ブレンダンとケルズの秘密 《ネタバレ》 
 映画を見る前に「ケルズの書」の知識が必要です。それも知らずに見ると(私の事ね)何が何やら。物語の進む道自体が見えてきません。「ケルズの書」成立までの物語です(実話をベースにしている訳ではなくて創作ですが)っていうのが判らないと、一体何やってるのやら、みたいな話で。   さて、でも問題はそれだけではありません。一昨年の時点で見ていた『ソング・オブ・ザ・シー』もそうだったのですが、私、この監督のテンポというか波長と全く合わないんですよね。見ていてもうシンドいシンドい。絵は最高なのに、そのアニメーション世界はうっとりするほどに美しいのに、演出と脚本がとってもダルいっていう。この映画の場合、作品世界の説明に大量のナレーションとセリフを用いていて、それだけで辟易。これだけ表現力のある絵なのに、なんでそこまで説明的じゃなくちゃなんないの?って(でも肝心のケルダの書とは、ってところは最後に至っても説明してくれない、そういうモノがあるっていうのは知っていて当たり前とばかりに)。   もう説明とか一切省いて映像だけで30分くらいで描いてくれたら最高なんですけれどね。難解になるでしょうけれど、難解であった方がずっといい場合というのもあるので。せっかくのアート世界が間延びした説明的な物語によってダルいものになってしまっていてとても勿体ないです。
[映画館(字幕)] 5点(2017-08-31 22:51:58)
86.  フリー・ファイヤー 《ネタバレ》 
 限定された空間で二派に分かれたクズどもがひたすら撃ち合いを繰り広げるだけ、というワンシチュエーション映画なのですが、その状況や舞台を活かしたアイディアとか、そこから生まれる面白さとか、そういうのがあまりない単調な映画って思いました。  何しろ、前半4分の1くらいのところで大方の登場人物が被弾して、あとは這いつくばって撃ち合う、画的な変化の乏しい、単調な展開が続くばかり。各人が割とバラバラに動くので勢力がどう動くのか、みたいな見せ方はしていなくて、だから位置関係もちっとも重要視しておらず、だからイマジナリーラインなんて不要とばかりに似たような映像の羅列に終始し、だからもう銃を撃つという行為だけに特化した映画みたいな感じで。   あとはキャラに愛着を持てるか否か、ってところにかかってくる感じですが、何しろ登場人物全員クズっていうかバカですから、一体どこに感情移入しろっていうのやら、みたいな。状況があるばかりで特にドラマらしいドラマも描かれず、誰が生き延び、誰が死ぬのか、って興味もあまり湧いてきません。  役者萌えでも無い限り、かなりシンドいですかねぇ。サム・ライリーやコプリーの過去作に何らかの思い入れがあれば、みたいな消極的な薦め方しかできません(サム・ライリーのオチは、酷く悪趣味なお笑い状態ですが)。   でも、コミュニケーションの最悪な失敗例として『メッセージ』と対にして見れば、あるいは面白いかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2017-05-24 20:35:49)
87.  ネオン・デーモン 《ネタバレ》 
 久しぶりに気持ちのいいシネスコで。画面の情報量の多さこそを貴ぶ向きもありますが、幅広画面の1~2割程度しか使ってない、その情報量の少ないカットの美しさにうっとり。そして、それだけの映画だったかな・・・   この監督の作品はあと『ドライヴ』しか見てなかったりしますが、センス良さげだけど、どうも中身は既存のモノのコラージュに終始しているような感じがして、新しいモノを見せて貰ってるって感じが薄いんですよね。  鏡が頻出する要素になっていて、その向こう側とこちら側とを超えてゆく者と超えられない者とが描かれて。鏡を割る女、鏡に落書きをする女、それは鏡の中に自分を置く事が出来ない、出来なくなった、超えられない女。  壁や扉も隔てた世界を象徴して、でもそれってワリとよくある表現ですよね。   女のエゴと男のエゴが単純化され記号化されて並べられている状態は単細胞的。冒頭の映像から容易に想像される結末、白い無垢な背景の世界から映画が進むに従って血で汚されてゆくさま、ナイフが示すシンボル、もう1つ1つが「はいはい、そうですね」って。   エル・ファニングは美しい、けれどそれを期待して見にいくと激しく鬱になる事でしょう。っていうかディズニープリンセスを演じた人にはもう少し仕事を選んで欲しいところですわねぇ。とりあえず『ドライヴ』同様、グロに耐性が無い人は無理な映画です。  あと、キアヌ・リーヴスはただ出てるだけ、みたいな。別に誰でもいいような役。   「これまでに見た事が無いような映像が綺麗でミステリアスでステキな作品」なんて言っちゃうとダリオ・アルジェントとデ・パルマとデヴィッド・リンチとキューブリックが全力で殴りかかってくるような映画、そんなところで。
[映画館(字幕)] 5点(2017-01-21 20:47:57)(笑:1票)
88.  劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス 《ネタバレ》 
 『ムーミン』にそれなりに思い入れがないとキツいかな。色彩はキレイですけれど、目を見張るような映像表現とか、綿密に構成された物語がある訳ではなくて、ただ『ムーミン』のキャラ達がその時間を過ごしてゆくだけの映画で。  しかも、お馴染みの主なメンバーはムーミン一家、フローレン、ミイのみ。スナフキンとミムラ姉さんの出番がちょこっと、それ以外はゲストキャラばかり。  更にミムラ姉さんとミイはムーミン達と今回初対面という設定。意外と敷居高くないか?みたいな。   高級リゾートに紛れ込んだ純朴なムーミン一家が、上流階級の人々(?)と触れあい、摩擦を起こし、影響を与え、そして村に帰ってゆくという流れにシニカルさを多分に織り込んでいますが、それがあまり笑いには繋がらないところが、ちょっとキビシイ感じで。  フローレンのカジノでの稼ぎが簡単な解決に繋がっていて、色々な人々とのエピソードの積み重ねによって物語が高まってゆくような事はなく。せいぜい芸術家の彫刻のエピソードが流れを持っているくらいで。もっとも、そういう物語性を求め過ぎていないあたりが「らしい」のかもしれませんが。   普段丸出しな状態なのに体をハンパに隠すものを身にまとう事で逆にいやらしくなってしまうってあたりはヨーロッパ的笑いの世界と考えていいのでしょうか?   ムーミンがご機嫌ナナメな状態が結構あって、主役なのにどうも冴えない感じだったのが作品全体のトーンを落としている気もしました。   きっとこれは身構えて見る作品ではなくて、なんとなく流れてゆく、なんとなく綴られてゆく世界をゆったりと眺めるようなアニメーションなのでしょうね。こちらは気合入れ過ぎて勝手に肩透かし食らった、みたいな状態でしたが。その「色」を読むのもまた大切。私はまだまだ未熟者。
[映画館(吹替)] 5点(2015-02-18 22:46:59)
89.  ロックアウト(2012) 《ネタバレ》 
 大した事なさそうなB級SFアクションだろうなぁと思いつつ見に行ったら、本当にブレる事なくその通りだった、って感じで。ホントはね「これは意外な拾い物!」くらいなモノが見たいとは思うんですけどねぇ。   どこかで見たような設定を寄せ集めて(『ダイ・ハード』成分多め)、突出した部分というのは無くて、ああ、本当にそこそこだよねぇ、って。壮絶なアクションを繰り広げる訳でもなく(最初に足を撃たれてしまった大統領の娘を引き連れている時点で、レスポンスのいいアクションは望めなくなります)、頭脳戦に持ち込むでもなく(敵は全員凶悪な囚人、しかもイカレたのがナンバー2状態)、狭いセットの中ではそんなに色々と動く訳にもいきませーん、とばかりに脱出の物語が繰り広げられる状態。   大統領の娘を救出するというメインプロットに対して、主人公が友人を探すというサブプロットが映画全体の足を引っ張り気味なのも気になりました。これによってますます動きが鈍重になった感じがして。   一点豪華主義的に、ここだけは他の映画にはない特徴です、というのが何かあれば良かったのですが、大して強くない主人公と、大して強くない悪役が、双方状況に呑み込まれて右往左往って物語では気持ち良くなる訳もなく、ああ、正義が一方的に強いセガール映画というのはあれはあれでちゃんと考えられてるんだなぁ、なんて思ったりもしたのでした。
[映画館(字幕)] 5点(2013-01-27 21:53:27)
90.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
エドガー・ライト、ニック・フロストというキーワードで期待を抱いたのですが、なんだか思っていたものと全然違った感じで。「不良少年グループVSエイリアン」っていかにもバカバカしく楽しませてくれそうな題材が、何故かかなりマジな映画になっていて。となるとひっかかってしまう箇所が続出。何しろ冒頭で女性をナイフで脅して金品を巻き上げる少年路上強盗グループ、そいつらが主役な訳ですから感情移入なんて生まれようもありません。この連中が笑わせてくれる訳でもなく、さりとてドラマらしいドラマを見せてくれるでもなく、ただ彼らが住む団地を舞台にエイリアンと戦い、メンバーの何人かが犠牲になり、って、ありがちな低予算B級モンスターパニック映画として流れてゆく感じで。ストリートギャングものとしての側面が強く、低所得者のコミュニティ状態な団地に暮らす子供達が、生活環境の影響でまだ幼いうちから社会からはみ出してゆく姿が描かれる点がこの映画独自の個性。でも、そこに入り込むエイリアンが何らかの象徴として映画に正しいメッセージを刻みつけているのかというと甚だ疑問で。まるでエイリアンは抗争の中の一勢力みたい。主人公は捨身の行動によってエイリアンを退治する訳ですが、その彼を英雄として讃えるラストシーンに感じる違和感、彼は自らの行為に対する落とし前を付けただけで、称賛に値するだけの事をしたのだろうか?と。悪に手を染めた少年を最終的に肯定するところにまで持ってゆくだけの説得力は無かったように感じます。そういう背景を持った物語であるならば、もう少し痛みを感じられる映画であった方が良かったと思うんですけどねぇ。でなきゃ意外なシリアスさの中で死んでいった仲間達も浮かばれないでしょ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-07-10 22:38:41)(良:1票)
91.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 《ネタバレ》 
前日に『タンタンの冒険』を試写で見ていなければ、もう少しだけ楽しめたんじゃないか、って気もします。物語的には結構退屈で(ワリと初期に目的が明示される事で映画全体がどの程度のハナシになりますよ、っていうのが説明されちゃうという)、だからポイントになるのはキャラの面白さやアクションシーンって事になるのですが、キャラ的にはみんな中途半端。ミラはステキですけど途中でいなくなっちゃいますし、オーリーも活躍しないままいなくなっちゃいます。さりとて三銃士+ダルタニアンが個性を発揮してくれるかと言うと、なんだか悪役やら王と王妃の方に興味引っ張られちゃってイマイチ目立ちません、って状態で。アクションシーンなんかは頑張ってる方ではあるのですが、旧来型のアクション映像だねぇ・・・って。せめて『タンタン』との間に別ジャンル一本挟んでおくべきでした。映像的にはイラストやCGと実写とがスムースに入れ替わってゆく部分が面白かったのですが、どうせならばあのセンスで全編通しちゃえばいいのに、って思いました。あくまでそういう個性的な映像はちょびっとだけなんですよね。でも、そんな中で王妃役のコがなんか良かったです。美人じゃないのにミラよりヒロインより魅力的かも、みたいな感じで彼女がずっと映ってたらもっと楽しかったのになぁ、なんて思ったりもしました、が、それじゃ別の映画だ。
[映画館(字幕)] 5点(2011-11-13 17:18:56)
92.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
『ジョーズ』の亜流のダサダサなB級っていうセンをあくまでワザと崩さない姿勢で今の時代まで引っ張る意味があるのかなぁ? いや、需要があるからこそ、こういうカタチなんでしょうねぇ。わざわざこんな映画を見に行くような人は、そここそを期待しているのでしょうし、わざわざこんな映画を見に行って文句言ってるようなヤツこそが、逆に空気読めない、無粋な人間なのでしょうし。でもまあ、無粋覚悟で書きますと、全然怖くなくって、ただグロな状態で「どうだ!」っていう志の低い映画。喰われて血塗れであちこちパーツちぎれてデローンってなって、ってとこは執拗に見せますが、ピラニアが襲うシーンそのものは『テンタクルズ』なみによく見えない状態で。オッパイを始めとしてエロのシチュエーションは丹念に追うけれども、ピラニアが襲うシーンそのものは唐突だったり何の工夫も進歩もないありきたりな映像で。チ○コとか、もう小学生レベルのネタで喜ばそうとかどんだけレベル低く設定してる映画よ?って感じで。「最初の犠牲者がよりにもよってあの人だなんて、笑えるでしょ?」とか、主人公が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のジェニファーで、ドクも出てきて、もうあちこちオマージュだらけで、なんてのも、ここまでB級な映画じゃ嬉しいっていうより悲しくなりますわ。クライマックスは『世界崩壊の序曲』『ヴァイラス』『リバイアサン』あたりのオマージュか?みたいな状態だし(B級オンパレードかい)、3D技術までB級で、なんか歪んだガラス越しに見てるようなグニョグニョした映像だし。でもまあ、そういう70~80年代B級グロ映画にトキメく人にとってはブレの無いステキなキワモノっぷりで、そういう純度そのものは評価できるんでないの?とは思いますです。自分はもうお腹いっぱいですけど。つーか、チ○コのCGを延々と組み立ててゆかなくちゃならなかったCGアーティストが不憫で仕方ないや・・・
[映画館(吹替)] 5点(2011-08-30 21:10:55)(笑:1票)
93.  しあわせの雨傘 《ネタバレ》 
ドパルデュー、デカ過ぎ! キスシーンでお腹つっかえちゃってドヌーブ大変でしょ。さて、映画は予告編のイメージと大違いで、なんか頭ヒネり続けな感じでした。「強欲な社長に代わって世間知らずの奥様が会社経営に乗り出したら大きな変化が訪れて会社は幸せに包まれてゆくのでした」ってハナシに思えたんですよ、予告編じゃ。ところが実際は会社経営の部分っていうのはちょっとだけで、中身の殆どは家族間の諍いの物語。籠の鳥のような(のように見える、かな)生活を送ってきた主人公が、外へ出てゆく話なのですが、それがもう非常に直接的なモノによって象徴されてゆくという。社長代理の次が議員選に立候補って。社長部分だけでは満足できなかったのかなぁ? 徐々に彼女の過去が露わになり、その意外にも奔放な生き様が浮かび上がってゆくので、フェミニズムを声高に叫ぶ映画という訳ではありませんけど(むしろ「子供がいるから」「夫の仕事が」と縛られている娘の方にそのニオイを感じさせております)、なんか視点が色々とブレてる感じがします。ドヌーブの魅力を色々と引き出そうとしてアレコレとやり過ぎちゃったのかな。そんなに色々な事をさせなくたって今でも十分に魅力的なのにね。
[映画館(字幕)] 5点(2011-07-18 16:10:43)
94.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
映画って導入部で色々と考えますよね。どういう背景を持つ物語なのか、どんな謎が隠されているのか。今回は雲海からドイツに至る導入部で「じゃあナチとかゲシュタポとかの要素が背後にあって、巨大な陰謀が渦巻いているとか?」みたいな。事故が起こり、妻すらも自分を知らないという話になって、一体どんな陰謀が背後に、または主人公の記憶に何が起きたのだろう?って更に色々と推理を張り巡らせて。で、そういう意味では結構楽しめてたと思うんですよ。物語がどう転んでゆくのか、っていうのを楽しませてもらって。「あんなクルマの運転、フツーはできないよね」とか思いはしても、「クルマ好きならばそういう事もあるかもね」って決してネガティブな捉え方はしなくて。いや、むしろ教授ならばなかなかシャープな展開にはならずにもたもたしても仕方ないか、みたいな箇所が多かったのも事実で。そして。真実は『トー・・・』と同じだと判った途端、あー・・・って。頭の中に張り巡らせてあった様々な仮説、想定、想像がフシューって音を立てて萎んで。『トー・・・』まんまでヒネリがないので、そこでもうピタッと映画に向かう意識が止まっちゃって、全然映画が頭の中に入ってこなくなっちゃって。いや、それまでも奥さんの言動から『トー・・・』パターンを考えたりもしたんですよ。だけど、そこまでまんまじゃなくていいじゃん・・・って感じで。ミステリー仕立てのサスペンス映画って、下手をするとネタばらしした時点で興味がさーっと引いてしまう場合がありますよね。これもそのパターン。あとは娯楽映画のセオリーを消化するばかり。最後にはリーアムがシ・・・に見えてきちゃいましたよ。って今回何書いてるんだか、実際に映画見た人じゃないと全然判らないですね。すいません。それにしてもラストはああいうめでたい状態じゃいけないんじゃないかなぁ。終わってみればツッコミどころ満載、でも、じゃあ全く楽しめなかったのか?っていうとそうでもないので・・・。レビュー、歯切れ悪し。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-15 17:16:55)(笑:1票)
95.  アデル/ファラオと復活の秘薬 《ネタバレ》 
「女版『インディ・ジョーンズ』を見ようと思ったら『ナイト・ミュージアム』だった。何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何を見たのかわからなかった・・・」CMや予告編に騙され系。どんな冒険物語が展開してゆくのかと思ったら、パリを舞台にした、くっだらないコント集みたいなのが始まるワケですよ。あんまり面白くないから早く本題に入ってくんないかなぁ、って思ってると、そのコント集が延々と続いて、もしかして、それが本体なのか?と思った頃には映画はほぼ終わってるとゆー。冷房効き過ぎな映画館でそれはあまりに寒い、寒いよ。自分さぁ、ベッソンって『レオン』と『グランブルー』と『フィフス・エレメント』のイメージしかないからさぁ、って、あ、『フィフス・エレメント』はこんなモンか。瀕死の妹ってのもギャグ状態だし、映画の〆は不謹慎だし、実のところ、おフランス製B級バカ映画。ベッソンはザッカー兄弟でも目指し始めたか? そうならそうと早く言ってくれればいいのに。しかし、昔からおフランスの笑いのセンスってのがどうもピンと来ないもんでね、困ったもんで。
[映画館(字幕)] 5点(2010-07-08 14:46:51)(笑:1票) (良:2票)
96.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
なんでしょう、このハンパな映画。イラク戦争開戦に至った大量破壊兵器の有無について、その真相にキチンと迫るワケではなくって事実とフィクションがごた混ぜ状態、何故か一政府高官が悪でCIAが正義というスタンス。ブッシュの責任やアメリカ国家の責任についてはハッキリとは言及できておりません。また、カメラワークがほぼ全編わざとらしい手ブレしまくり映像で、きちんと被写体が捉えられていないために、役者の表情が判らず、登場人物のキモチがちっとも伝わってきません。ミラーが何故真実を暴きたいと思ったのか、その突き動かされてゆく理由というのがブレブレの向こう側から見えてこないんですよね。特にクライマックスの追う者、追われる者のシーンではカメラがブレまくる上にカット割が細かく、映像が繋がっていないために、ギャグでやってるのか?って失笑レベルの世界になってしまっていて。手ブレ映像、もう流行遅れなんでやめて下さい、と切に願います。結局のところ、社会派としては斬り込み足らず、アクションサスペンスとしては映像も展開も不明瞭。ひたすらハンパな映画。ですが、アメリカが起こしたイラク戦争が正しいものだったのか、今のイラクの混乱の責任がどこにあるのか、それをきっちり批判的な視点で描いているという点については評価できると思います。グリーン・ゾーン=安全地帯の内側から損得だけで世界を動かし、人々を不幸にする連中が存在しているって事を描いただけでも、よくやったと言えるでしょう。世の中にはイラク戦争が正義の戦争だって思ってる人だってまだまだいるのでしょうしね。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-14 14:13:31)(良:2票)
97.  ココ・アヴァン・シャネル 《ネタバレ》 
世界的ブランドであるシャネルを確立させた人物の個性、その特異性っていうものを期待したワケですが、スカーっとスカされたような映画で。彼女の非凡さは、この映画の中では単なる出自によって形成された頑固でねじくれた性格みたいなもので、そんなモンでいいのか?と。そこ(トゲだらけだ)に惚れる男の心理も掴みかねますし。つーか、『ミス・ポター』と物語が一緒(ついでに主役をウソでもいいからもう少し若い女優さんにして欲しかったねぇ、って点も一緒)。「成功の影にあった悲恋物語」ならば元になる人物って誰でもいいんじゃん、みたいな。映画にだってキッチリとシャネルのブランドが輝いているくらいの個性、パワーが欲しかったですよ。シャネルの非凡さに比べて、この映画を創造した人々はごくごく平凡だったとしか言い様がありません。
[映画館(字幕)] 5点(2009-10-15 20:13:30)(良:2票)
98.  イルマ・ヴェップ 《ネタバレ》 
前世紀末のフランス映画界の混迷具合を皮肉っているようでもあり、しかし映画自体がそこに同じようにはまり込んでしまっているようでもあり、という感じでした。ハリウッドを馬鹿にしながら気ままに自由に生きているようで、きっちり保護政策で守られているフランス映画人の姿は滑稽で、そこに紛れ込んでしまったマギー・チャンの戸惑いの視点は、そのまま奇異なフランス映画界を見る外側からの視点を表しているようで。しかし、キッチリと途中から物語を失い、迷走する進行はフランス映画の悪しきフォーマットをなぞり、これもまたヌーベルヴァーグの呪縛の中で足掻くばかりの映画なのかな?という感じがしたのでした。この映画のパンフレット(1000円って高っ!)を引っ張りだしてみましたが、「オシャレ映画ですよ」みたいな作りで、それはそれでまたかなり違うんでないの?というのが混迷具合を更に彩っておりますね。
[映画館(字幕)] 5点(2007-11-04 17:03:19)
99.  サンダーバード(2004)
やだいやだい!アランは関根勤じゃなきゃやだい! ってな事はともかくとして、サンダーバードの燃えポイントってのは、やっぱりあのメロディと共にカッコイイメカが活躍するシーンにあったりするワケで、基地セットなんぞ与えられた日にゃ、今でもメロディを口ずさみながらキューン、ドドーン、ってな調子で一日中遊べる自信があったりするワケで(それは自信とは言わない)、そこをあんまり大切にしてくれてない点では大チョンボな映画ではあると思うんですよ。あのメロディ自体も鳴ってくれて嬉しい!と思ったけど、なんか微妙に音痴だし。でも、メインタイトルを始めとしてモダンアート風なトーンで飾られた世界はオシャレで、ガチガチのVFXでハードなSFにしちゃうよりは、ちょっと遊びのあるデザインの方が相応しい感じがするので、その点では意外にイイかも。内部メカやコントロールルームあたりは現代的過ぎでハンパなので、もっと全体をモダンアートで統一してくれたら最高だったんですけどね。物語は基地が奪われて取り返す展開がモタモタし過ぎていてじれったく、そんなコトは後半にでもまとめてもらって、前半は発進シーンと国際救助隊の活躍を延々と見せてくれればそれで良かったんですけどねぇ。せめて1号のレール上の横移動見せてくれて、2号のコンテナをばーん!って海に浮かべてくれたら、それだけでも1点上がったんだけどなぁ。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-23 00:46:31)
100.  パーフェクト・カップル
前半はコメディタッチで笑えたのに、後半はドロドロ。政治がゲームのようになってしまって、国民によって支えられた国家から遠く離れてしまっているという現実は、もはやどうにもならないこと、それに対して人って、非力なままなんでしょうかねぇ。そういう虚しさは、この映画の中に流れる空気、そしてこの映画のスッキリしない出来から伝わってきますが、私が求めているのは、その現実の先にあるもの、明確な答えなんですけどねぇ。なんだか後味の悪さばかりが残る映画でした。
5点(2003-12-16 23:46:40)
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