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コメント数 119
性別 女性
自己紹介 好きな映画は愛のある映画。走る映画。たとえ1ヶ所でも好きなシーンがあれば、つい許してしまう大甘のレビュアー。

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1.  アバウト・ア・ボーイ
ブーイングをあびながらの「キリング ミー ソフトリー」は良かった。マーカスへの注目を自分に向けさせて、あの場を救ったようにも見えるけれど、実は思い切り歌いたかったのはウィルだったのかもね(ちゃんとギターも弾いてるし?!)訳もなく厭世的になる母親にも一抹の共感を覚えてしまった。偉いぞ、マーカス。こんな人間が私の理想だな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-06-09 12:29:39)
2.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
相変わらずの選曲センスに思わずにんまり。しかし、マークと付き合ったたった8週間で見事に幸せ太りしすぎたブリジット。彼女のどこがそんなに魅力的なんだろう? と似たような体型の自分は考えた。で、結論。きっと愛にあふれているからなのね。彼女は自分を愛するように他のものも真摯に愛する。両親、マドンナ、健気な女囚たち、そしてマーク。こんなに愛されたことって、彼の人生で初めてなのでは? 彼女が彼を必要なように、彼にも彼女が不可欠なのでしょう。インテリ男二人のへっぽこ喧嘩シーンも前作同様最高の見せ場だったし(一生に一度でいいから二人の男性に自分のことで喧嘩されてみたいゾ)。でも、ずぶ濡れのダニエルがあのままじゃ、ちょっと可哀想。彼のどうしようもない淋しさをほんのちょっとでも見せてくれたら、映画にもっと奥行きが出たでしょうに。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-13 14:58:51)
3.  8人の女たち
個人的にオゾン監督との相性がよくないんでしょうね、ワタクシ。豪華な女優陣をあんなふうに使うなんて勿体無いと、まず思ってしまいました。なぜあれほどの名女優達がこの人の映画に出たがるのか、どうも腑に落ちない。ドヌ-ブとアルダンのキスシーンなんて、ゴージャスなことこの上ない構図なはずなのに、ちょっとのエロティシズムも感じなかったのは、どう見ても演出の力量不足。「スイミングプール」でサニエ嬢のファンになった夫に懇願されて借りてきたビデオでしたが、ただのこましゃくれた子供だった彼女にがっくりきていました。(結局胸だけが目当てなのね。情けなィ....)ということで、結論。未知の領域へ挑戦した女優陣の役者根性に4.5点。残りは監督のほんの少しの個性に。でもそれだけに頼っていると、墓穴掘りますわよ。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-03-31 15:49:21)
4.  モーターサイクル・ダイアリーズ
監督が主人公に恋するのは大切なことだが、ここまできれいな人物に描いてしまうと、かえって物足りなくなってしまったというのが本音。都合の悪いことはすべてアルベルトが引き受けてくれるので、良い所取りのただの良い子ちゃんに見えてしまうし........。あれが実像なのなら仕方がないが、どこで彼が目覚めたのか、映画的にはこれじゃあ判りにくいでしょう。アルベルト同様、監督もゲバラに心酔して、骨抜きになってしまったというということなのかな。題材、役者、スポンサー。すべて揃っていても、なかなか大傑作にはならないという見本。監督自身がもう少し歳を重ねて、ゲバラのことを自分なりに噛み砕いてから撮った方が、間違いなく良い作品に仕上がったと思う。とはいえ、南米の息を呑むような美しい景色と、切なさたっぷりの音楽には、結局ホロリとさせられる南米フェチの私なのだった。 
6点(2005-01-31 16:33:01)
5.  スイミング・プール
作家性の強い監督って、どうしてこうも同じ女優さんを使いたがるのかな。確かに2人とも魅力的だけど、ちょっときな臭いものを感じる。シャーロット・ランプリングは自分の魅力を再発見してくれたオゾンを信頼しているだろうし、サニエ嬢にしても演技開眼させてくれた恩師なわけだから、これはもう、最初から人間関係のトライアングルが完全なる二等辺三角形。全面的に身を預けてくれるから、監督としてもやりやすい、という感じが見え見え。役者が監督に真っ向から向き合っていない映画は見ていてつらい。(こういうタイプの映画は特に)「監督のいう通りにさえすれば、あとは綺麗に撮ってくれる」なんて感じでやられては、お金のかかったただの自主制作作品になってしまう。オゾン監督に「それってどういうこと?」と恥ずかし気もなく問える役者がいれば、こんなにも評価の低い映画にはならなかったと思う。ウォン・カーウァイ、リュック・ベッソンなど、時代の寵児と賛美された監督は、大体、似たようなドツボにはまったような気がするし....。役者はもうちょっと監督を疑った方がいいかも、ね。
6点(2004-12-22 15:11:00)(良:1票)
6.  2046
「欲望の翼」「恋する惑星」そして「ブエノスアイレス」で香港映画とウォン・カーウァイに魅了された者としては、あまりにも哀しい映画だった。監督の中では続編&集大成的な位置付けなのだろうが、自分の好きなものをもう一回使い回しただけにしか見えないし聞こえない。「花様年華」の時も同様だったが、雨を降らせれば雰囲気が出るというものでもないだろう。自分の映画で花開いた役者達をこんな風にがんじがらめに閉じ込めてしまうなんて、あまりに酷といえまいか。私たちは傑出した映像感覚と音楽センスを持ち合わせる監督の新たなる一面を見たいのであって、設定だけが複雑なありきたりのこんなメロドラマを見たいわけではない。意志の疎通が感じられない木村拓哉とフェイ・ウォンの純愛も、日本人的には理解に苦しむ。唯一の救いであるチャン・ツイィーの頑張りにさえ、かつての作品に溢れていた切なさは感じられなかった。今は亡きレスリー・チャンが「もうカーウァイの作品には出ない」と言ったのは、監督の未来を危惧してのことだったのではないかと、ふと思うほどだった。
5点(2004-11-01 11:24:51)(良:1票)
7.  大人は判ってくれない
大人は判ってくれないものだと判ってはいても、ほんの少しだけ望みを抱かせてくれたなら、彼も「こんなものさ」と諦めて成長していけたのに.....ね。両親と映画に行った時の表情が心底幸せそうだっただけに、少年院に向かう時の絶望の涙がたまらなく胸に沁みて、せつなくなってしまった。せめて二十年前に見れば良かったな。
8点(2004-07-28 21:23:14)
8.  ノー・マンズ・ランド(2001)
戦争というものがきれいごとじゃすまされないということをただただ痛感。一人一人の力がなければ戦いは成立しないのに、一人の兵士の死の前にすべては無力.....。女性記者の最後の台詞がかなりハードに心に響いたのは、我が夫が同業者だからかな。戦争下における報道の意味ってなんなんだろう? 私達の意識はそれによってどう変わっていけるんだろう。アカデミー賞(アメリカ)はこれに外国映画賞あげているのに、自国作品はなぜあんな..........。
7点(2004-01-21 22:44:13)
9.  過去のない男
全てを失った後、一から始める人生。部屋にミュージックボックスを持ち込んで、自分で畑を耕して、愛する人とキスをして.....。人間って、捨てたもんじゃないな、と素直に泣けました。カウリスマキ作品の事はずっと気になっていたのに、ようやくこれが初めて。噂の選曲センスに案の定ノックアウト。お見事でした。
8点(2003-11-06 18:44:07)
10.  WASABI
広末涼子がすべて。点数は彼女に献上。こんなにいい女優(演技という意味ではもうひとがんばり)とは思ってもいなかった。国際経験豊かなスタッフを向こうにまわし、ひとり気をはいた小さなジャパニーズガールに拍手。銀行での銃撃シーンで、ジャン・レノにかばわれながら踊るように弾をかいくぐるヒロスエは、文句無しに美しかった。
5点(2003-05-29 11:40:22)
11.  サブウェイ
個人的にベッソン作品のベスト1。エリック・セラの音楽がズンズン響くスピード感溢れるオープニングも、全編を覆い包む独特のセンスも、何かありそうで何てことのない展開も、クリストファー・ランバートとイザベル・アジャーニのダンスシーンも、どれもすべて好き! とはいえ、傑出した才能の持ち主(監督)が、処女作以降、そう簡単に傑作を量産できるものではないということを示した顕著な例といえるかも。C・ランバート(「グレイストーク」までは良かったのに。トホホ)以外は今や皆一流どころになってしまったし、彼ならではの良さをダメにしたのはハリウッドかダイアン・レインか。
9点(2003-05-29 11:31:48)
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