1. クロワッサンで朝食を
《ネタバレ》 雪に埋もれたエストニアで静かに暮らしていたアンヌが、パリに気持ちが動く転換にカセットデッキから流れるジョー・ダッサンの「Si tu t'appelles mélancolie」で、観ている私の気持ちもパリに向かいました。 アンヌ、フリーダ、ステファンの心の動きが、それぞれの目の動きとちょっとした動作で示される・・・フランス映画っていいなあと改めて感じました。vousがtuになるところもフランス映画ならではですし。 結構複雑な人間関係があったのにそれをさらっと分からせてくれるテクニックは脚本の力なのでしょうか。 そしてもっとも心に残ったセリフはアンヌがステファンに別れを告げに行ったときの会話・・・ 私は今90を過ぎた父親をほぼ毎日看ているのですが、いつまでも生きていて欲しいと思う心の裏側のどこかに・・・ 参りました。シリアスです。 この会話の時の二人の位置が妙に近すぎると思ったら、フリーダが(香水で?)見抜いていたところも秀逸! アンヌが飛行場に行く地下鉄に乗らなかった理由は分からなくもないけど、もう少しアンヌの心の葛藤が描かれていれば良かったのにと思いました。また、フリーダがアンヌに「ここがあなた(tu)の家よ」とまで言うには、やはりフリーダの心の描き方も少し足りないように感じました。 最後の最後、アンヌとステファンを見るフリーダの表情が喜びや安堵だけではなく、「赦し」の深さまで表現しており、ジャンヌ・モローが名優と言われる所以ではないでしょうか。 今まで気になっていた映画でしたが、観て良かったと思いました。 [インターネット(字幕)] 9点(2018-10-17 23:19:41) |
2. 96時間
《ネタバレ》 主人公の無敵さと娘の名前がキムなので、邦題を決めた人は「24」を意識していたのかな? しかも、ジャックバウアーは元同僚の罪のない妻を同僚の口を割らせるために撃ったところも同じ。ってことは、そもそも映画の制作者も意識していたのかも知れません。ジャックはたしか膝を撃ったからもっと残酷だったけど。 娘の誕生パーティのシーンで人間関係が見事に説明されていて、地面に残されたプレゼントの前に立つ主人公の切ない気持ちに感情移入させられる冒頭部からはまってしまいました。 あとは引き込まれてラストまで・・・素直に面白かったです。 「今も歌手志望よ。ママには内緒だけど」というのはリップサービスだったと思っていたら最後のシーン。リップサービスじゃなかったの?いや、このシーンはなしにして、リップサービスのままにしておいて欲しかった。 [地上波(字幕)] 8点(2016-09-28 17:48:48) |
3. LUCY ルーシー
皆さんの評判があまり良くなかったのですが、今日からやっと当地でも公開となりましたのでさっそく観に行きました。ヨハンソンのフアンなんです^^ 見た感想は、あり得ないとか言わないでとにかく荒唐無稽のSF映画だと想ってみると、おもしろかったですよ! 意外と宗教的な余韻も持たせてあり、見終わった後も心が高ぶっているという、正しい映画の見方をした満足感に浸れました^^ 気になったのはモーガン・フリーマンの顔のどアップ。嫌いな俳優さんじゃないですが。あそこまで見せられると・・・。それと、カーチェイスはLUCYの意志ですからもっとスマートにした方がそれらしかったと思いました。 やっぱり「真珠の耳飾りの少女 」のヨハンソンが一番良かったかな^^ [映画館(字幕)] 7点(2014-10-18 21:17:46) |
4. TAXi3
見終わった後、結局オープニングタイトルが一番良かった映画。せっかくスマートなぱくりで始まったのに、ぜんたいがもったりしていて・・・おフランスのユーモアがわたしにはわからないから、ではないと思うのだが。 3点(2004-10-24 22:41:39) |
5. アバウト・ア・ボーイ
マーカスのような子は苦手で、不快だったはずなのに、最後のストップモーションの笑顔の時は明らかに好きになっていた。わたしもウイルだったらああなったんだろうか・・・でもいやだ。わたしもうまくやられてしまった。イギリス映画のような雰囲気やセリフ回しも良かった。そしてマーカス君もママもとてもいい演技でした・・・でもいやだ。 6点(2004-06-28 23:15:17) |
6. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 確かにホラー好きには不満の残るできでしょうが、ホラー嫌いの私には楽しめた作品です。ただ、わたしはゾンビやキョンシーの出る映画はお子さま向けという先入観があるので、ゾンビには辟易しました。そして前半で、黒人がみんな死んで白人だけが残るなんて事にならないよな、というやな予感が脳裏をかすめたんですが、それが当たってしまって、残念! 6点(2004-05-24 23:12:42) |
7. マイ・ラブリー・フィアンセ
《ネタバレ》 ジャン・レノの中世の貴族としての演技が中途半端だったので、シナリオのまずさを救えなかった。従者は昔白黒テレビで見た「三ばか大将」の雰囲気で、子供の頃はおもしろかったけど今はもう無理。プチみかん♪さんが書かれているように、髪飾りを姫クリスティナがつまらなそうに受け取るのは監督の意図不明。もっと大切に扱って欲しかった。最後に髪飾りをつけた姫クリスティナの肖像画で終わって欲しかった。ま、それでも評価は変わりませんが。 3点(2004-04-18 06:58:51) |
8. 男と女(1966)
学生時代に夢中になって何度も見た映画です。最近スカパーで見たんですが、やはりいい!しかも、アヌーク・エーメが当時よりすてきに見えました。もちろん私が年をとったせいです。この映画だけは無条件で10点です。 10点(2003-09-15 07:26:13) |