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1.  ハプニング 《ネタバレ》 
本映画を此れまで敬遠していたのは、「自殺サークル」というインパクトだけの糞邦画を思すからだ。此方はアメリカという土地柄からか、広くて全体に乾いた感じがする。邦画もそうだが、やはり飛び降り自殺の描写が一番印象に残る。シャマランなので「オチがあるのではと?」と誰もが思うだろうが、何度も裏切られてきたのでこの難題を納得させれる理由がある訳がないと途中で察した。まさか、怖いオバハンが出てきてクライマックスを迎えるとは思わなかったが。私から言わせると、植物に話し掛ける主役の方が怖い。原因は植物がどうとかお茶を濁しているが、面白くない最大の理由は”感染のルール”すら無視している点。そんな何もかも”投げっぱなし”の脚本で良いのなら私にも書けるし、凄いとなど誰も思わないだろう。
[DVD(字幕)] 3点(2009-04-07 01:13:18)
2.  スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 
アメリカの論理の中にあっての男の友情という実に評価の難しい作品。兎に角ロバート・レッドフォードが渋い、言葉の一つ一つが裏があったりで実に深いのだ。ラストは単純に爽快な気分になった。今の中国なら間違っても手を出すことはないだろうが。武器を持っていても使えない日本という国を考えると羨ましいとさえ思った。
[地上波(吹替)] 6点(2009-01-17 02:35:21)
3.  ヒットマン(2007) 《ネタバレ》 
もうこの手のアクションは流石にネタ切れのようだ。「レオン」+「マトリックス」を2で割って「プリズン・ブレイク」の色を付け加えたという感じ。バーコド付きの坊主の殺し屋なのだが”私が殺し屋です!”と言っているようなものではないのか?外国人の感性はよく分からん。組織に追われるというパターンはいい加減飽きた、組織は映画ぐらい見て学習しろと言いたい。あとフランスが関っているからだろうな、唐突に日本刀でチャンバラが始まるのは。ロシアの特殊部隊・護衛のマスクが印象的。今回のねえさんぐらい堂々と脱いでくれると、返ってエロさは感じない。ボンドガールにも選ばれたみたいだし、今後に期待。
[DVD(字幕)] 5点(2008-09-08 05:16:58)
4.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 
とうとう人類絶滅の一歩手前まできてしまったが、コレだけ90分でさらっと終わられてはやはり不満が残る。相変わらず国家や軍は出てこないし、アメリカにしては出てくる兵器も貧弱すぎる。キツイモデル顔のジョヴォヴィッチは相変わらず女性の魅力を感じない。主人公は唯ですら無敵モードなのに、超能力まで出てはどうスリルを味わえというのだろうか。カラスの大群には閃光弾が有効だったのを思い出した、またゲームはやりたくなった。 
[DVD(字幕)] 3点(2008-05-05 15:42:57)
5.  ボーン・アルティメイタム 《ネタバレ》 
私はキャラ色が強いオーバーなアクション映画より、こういう地味なシリアス路線の方が好きだ。舞台がヨーロッパで、歴史を背景にした張り詰めた空気が心地よい。それでも8点に留まったのは、観ている最中はあれだけ緊張感があったのに、鑑賞後は不思議と余韻が残らなかった点。やはり最後が拍子抜けだったのと、CIAの馬鹿さ加減である。あの部局はセキュリティーが無いに等しい。アクションの瞬殺も板に付いた。ただそうなると気になるのは、何時ものボーンの”間合い”についてである。あとどう考えてもボーン君がゾンビ化してしまっている。せめて脱臼ぐらいして痛がれと。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-15 05:47:36)
6.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》 
大ヒット作品の過去を振り返る場合、どうしても主役のイメージが壊れないかを心配してしまう。レクターの過去であるが、戦争を絡めるのは仕方ないとしてもロシア人という設定に先ず戸惑った。しかも妹の敵討ちというのは、美化し過ぎの感がする。”食人”というキーワードから此れしか思いつかなかったのであろうが、それでも幼児殺害というのは想像するだけで欝になる。似非日本人に関しては論外。ただ、此れを単なる復讐劇として見た場合は良く出来ていると感じる。最近の映画には珍しく、起承転結がしっかりしており理由や感情が描かれているため”置いてけぼり”のストレスを感じる事がない。映像に関しては衝撃的なシーンが以外に少なく、此方は覚悟して観ているのだから尋問などはもう少しエグくて良かった気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2007-10-08 09:14:14)
7.  ユナイテッド93
この映画の製作を知ったとき、まだ数年しか経っていない中で「どういう神経をしているんだろ」というのが率直な感想であった。こんな映画を見なくともはっきり当時の記憶は残っているし、プロパガンダの極みとしか思えないのだ。実際観て、映画自体としても評価出来ない。映像は常に静けさに満ちており緊張感はあるのだが、何か抜けているように感じる。犯人との攻防や家族との別れの電話のシーンが想像以上に少ないのは意外だった。此れを映画と呼ぶのであれば、他の一生懸命ストーリーを練った映画の立場が無いように思う。9.11に関しては様々な「疑惑」が騒がれているが、私はこの「ユナイテッド93」に関しては半々ぐらいで戦闘機に撃ち落されたものだと考えている。ちなみに「ペンタゴン」については真黒だが。要は遺体が遺族に帰っているのかという点になるのだが、殆どが帰っていないらしい。というか見つかってさえいないらしい、あるサイトでは乗員乗客の総重量の8%とか。次に異常なまでのアメリカ政府の情報規制、飛行機事故といえば日航機事故を思い出すが、そのような凄惨な事故現場には到底見えない写真しか公開されていない。日本のメディアがまたヘタレ。疑惑を報じたのはテレ朝とローカル局ぐらいだが、テレ朝の方もバラエティー色を強くすることでお茶を濁していた。アメリカ大好きのフジテレビといったら、兵器の宣伝はするが、疑惑の「ぎ」の字にすら触れようとしない有様。なんにしてもあれから、世界情勢は一気に変わった。世界最悪の馬鹿ブッシュによって。
[DVD(字幕)] 2点(2007-09-12 17:56:13)
8.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 
タイトル・パッケージとどう見てもB級映画の典型で、この内容・豪華な出演者から考えればもう少し練ればいいのにと感じる。”モーフィアス”は相変わらず独特の風格が漂よっている。一番死ぬ確立が低いと思っていた金髪美女をあっけなく殺すという展開から一気に引き込まれた。ただ、警察署に武器弾薬が少なすぎるのと、襲う警察官も戦術が今ひとつぬるいとは感じた。暗視ゴーグルではなく、熱感知システムと強力な貫通弾を使うべきである。
[DVD(字幕)] 7点(2007-05-05 23:49:42)
9.  トランスポーター2
アクション映画の中では近年で一番面白かった。とにかくテンポが良い、アクションは ジャッキーの一番油に乗った頃を彷彿とさせる出来で、それにカーアクションが加わるのだから美味しさ二倍といった感じ。そして良作に光る脇役キャラ有り、イカレねーちゃんに一気に惹かれた。乱射は今の時期ちょっと微妙だが、まあ真似する低確率の異常者を気にしても仕方ないので。主役は何度も銃を向けられているのに、何故撃たれないのだろうか?主役のその能力の方が気になる。
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-04 16:44:05)
10.  コレリ大尉のマンドリン
正月の深夜放送なのにご丁寧に30分もカットされていた。まあ見返すような作品で無いのはレビューを読んでも分かる。後半など展開が速すぎて、感動もクソも無い。ペネロペ・クルスと島の風景が美しい。ぬるい恋愛など戦時に必要無い。 
[地上波(字幕)] 3点(2007-01-07 00:58:12)
11.  ロード・オブ・ウォー
社会派の映画であるが、ニコラス・ケイジが主役ということもあり重くなり過ぎず、娯楽映画としても最後まで楽しめる。銃問題を鋭く突いた内容であるが、結局犠牲になるのは一番貧しい人達で、その悲壮な様がブラックな描写で描かれている。流石に個人で武器商売というのは無理があるように見えるが。売るのは仕方が無いとしても、原住民にタダで配るのはゾッとする。子供もいるのだから誤って起こる大事故ぐらいは配慮して欲しい。 
[DVD(字幕)] 7点(2006-07-29 07:01:30)
12.  ザ・インタープリター
ニコール・キッドマンは名前からして冷たい印象が強いのだが、今回もしっかりストイックな役を淡々と演じていた。競演が渋いショーン・ペン、地味なストーリー展開と実に私好みで、国連という真新しさもあって途中までは本当に面白かった。不満はやはりクライマックス、特に驚く様な仕掛けも無くすんなりと終わってしまった。アレでは、そもそも他国の白人美人が反政府運動というのがとてつもなく嘘臭く感じるし、何処かの独裁国家の話と他人事の様に描かれているだけにしか見えない。
[DVD(字幕)] 6点(2006-07-17 04:49:30)
13.  クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち
意味不明・馬鹿馬鹿しい。何より「ダ・ヴィンチ・コード」にかこつけてコレを放送したテレ朝の浅はかさに呆れる。カルトの部分だけ強調した、極めて悪質な作品。 
[地上波(吹替)] 1点(2006-05-22 02:54:45)
14.  ランド・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
近年のゾンビ映画は最初から世界観を全く受け入れられないのと”虐殺ゲーム”というノリでどっちが悪か分からなくなるから頭を抱える。格好悪い装甲車・ヤンキー、そして絵に描いたような権力者とB級SF映画そのものでストーリーも至って平凡。監督はゾンビの生みの親というだけあり、人間を襲うシーンの拘りだけは分かった。これでもかと、ボッキボッキと肉体を引きちぎり食欲旺盛なシーンが見れる。ヤケクソで”救世主ゾンビ”が主役でいくのかと思ったが、結局人間側との頂上決戦が無いのはやはり消化不良。ゾンビはやはり島ぐらいの規模が調度良いような気がする。
[DVD(字幕)] 4点(2006-03-04 16:03:23)
15.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
大量生産され有り難みが無くなった戦記モノであるが、今回リドリー・スコットという事で観た。観た率直な感想としては、宗教戦争・十字軍遠征という重いテーマをよくもこんな娯楽映画にしてしまったなと。主役に威厳が無いのが最大の失敗原因だろうが、ストーリーも完全な子供向け。冒頭で馬鹿にされたという理由だけでキレて人を殺し、法律を無視する主役に感情移入出来る訳なく、主役の言葉を聞かず、あっという間に全滅するシーンなど余りに演出が単純過ぎる。「宗教で戦争が起こるのであればそんな宗教はいらない」という反宗教の私なので、結構身構えて観たのだが、すべてが肩すかしに終わった。あの時代の人間に「宗教は戦争の道具」とあからさまに言われても「なんだかなー」と思うしかない。
[DVD(字幕)] 3点(2006-01-13 02:15:23)
16.  バイオハザードII アポカリプス
このシリーズは、どうしてこう期待と違うのだろうか。前作は銃すらまともに撃たなかったジョヴォヴィッチが、今回は撃ちまくりの暴れまくりで超人的にパワーアップされていた。「2」を通り越して「3」までいってしまった感じである。求めていたのはゲーム通りの”何時死んでもおかしくない中でのサバイバル”であり、要は「ジル」である。サービスか制服もそのままで、本当にゲームの中から出た様な感じだっただけに主役でないのを残念に思う。ジョヴォヴィッチは、最後美味しい所だけ持っていけば良かったのである。唯でさえ弱々しいゾンビの中、無敵モードで戦われても緊迫感など有りはしない。アクションは見所が多くあり満足出来たが、唯一あのカメラの切り替えの早さだけは誤魔化しているようで頂けない。最後、続編を匂わす終わり方は普通感に障るものが多いが、今回は実に上手く後味が良かったので+1点して7点。 
7点(2005-02-15 19:33:32)
17.  ジャッカル
ハリウッドがたまにやる”豪華共演だけ”が売りという作品。内容が極めてお粗末で全く擁護のしようが無い。大口径の銃やら大げさになればなる程、態と暗殺失敗の方向にもっていっているとしか感じられない。狙撃といえば日本には世界最強の漫画があるが、それなら1/3ページぐらいで「ズキューン」で遂行ですわ。 
1点(2005-01-27 03:20:42)
18.  ミシェル・ヴァイヨン
カークラッシュが売りだろうが、人間の方がクラッシュしまくっている。ル・マン、ラリーといった歴史・伝統があるモータースポーツが良く許可したなという感じ。仲間とつるんで相手を面白半分に妨害するチャンピオンに威厳など最初から無く、圧倒的な強さと最後まで余裕をかまされても、観ているこちらは冷めるだけである。公道を走るシーンが唯一爽快だったが、それもガソリンスタンドでアウトである。「TAXI」の様なコメディなら許されるが、レーシングマシーンに普通のガソリンは無いだろう。技術者が1/1000秒速く走るためにどれだけ苦労しているかという努力すら踏みにじった気がした。
4点(2004-12-19 15:42:55)
19.  
舞台劇をミックスしたとはいえ、戦国時代の風情をぶち壊す、ワダエミの衣装はどうにかならなかったのか。黄色に黒の家紋、鎧に水色の羽織は全くセンスを疑う。同じ家系(兄弟)で赤・黄・青と、ここまであからさまだと普通退くだろう。実際、ストーリーは好きである。兄弟は最初から馬鹿にしか見えないが、それを補うに十分なのが原田美枝子の存在であった。ただ、なんの躊躇も無しに無慈悲に父親を殺そうとする安易な描写のため、テーマの「人間の愚かさ」までは感じることは出来なかった。実際に城を建て燃やしたという城攻めのシーンは映画史に残る出来で、それだけでも一見の価値はあると思う。重量感のある城門、弓矢が刺さった死体に黒澤らしさを感じた。
4点(2004-07-03 17:24:50)
20.  11'09''01/セプテンバー11
好きなのはフランス・ブルキナファソ、嫌いなのはイラン・イスラエル・アメリカ、今村作品は日本の恥。このタイトルから、誰が”蛇男”を想像するだろうか。インパクトが強すぎて、お陰で、9.11を思い出すたびに嫌いな蛇を連想してしまう。今頃、太平洋戦争を持ち出すなど時代錯誤も甚だしく、今の世代と感性がかけ離れ過ぎている。蛇男も結局矛盾だらけで、やるなら服も脱ぎたれ流しするぐらい徹底しろと言いたい。要は、こういう人それぞれに思い入れがあるテーマに、賛否両論が容易に予想できる奇抜なモノを持ってくるのは好ましくない。芸術の様に観る側を選ぶ本作は私には向いていなかったようである。痛恨にアメリカを批判しているという「華氏9・11」に期待したい。
3点(2004-06-26 01:19:13)
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