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1.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 
あくまで極私的評価ですので… ファースト・ラストシーンが「泥棒成金」のクランクアップ、カムバックを考える作品が「マーニー」と、完全にわたしのツボなので冷静な評価は出来ません。マーニーはヒッチコックとしては駄作ですが、日曜洋画劇場(もしかしたらゴールデン洋画劇場)で、初めて全体を通して観たヒッチ作品なので感慨深いものがあります。ニコール・キッドマンがマーニーを演じるシーンが観られただけでもうけもの。固有名詞出なかったけど共演はショーン・コネリー。「トラウマ」って単語この作品で知りました。だけどニコールはグレースやティッピ・ヘドレンみたいな “クール・ビューティ” じゃないんだよね、そこが残念。それからカメラワークが不自然な気がすごくするんだけど、これってヒッチの手法を真似したものなんでしょうか? 一ヵ所「裏窓」っぽい引きがあったけどかなり中途半端。ヒッチに詳しい人のコメント待ちます。そうそう、ポルシェ356(だからパワートレインはワーゲンビートル)で飛ばしまくるシーンはいいものを観せてもらったって感じです。
[映画館(字幕)] 8点(2014-10-23 15:34:25)
2.  ある過去の行方
ベレニス・ベジョが出てるってことで観に行ったのだけれど、なんかこの10年くらいに自分に起こったことがオーバーラップしてきて、深く考えさせられる作品でした。エンディングはちょっとやりすぎかなって、わたしは感じましたけどね。とにかく、押し寄せてくる限りない「日常」のなかで懸命に生きている、複雑な環境の家族を精緻に描いてたとこ、好きです。そうそう長女役の娘がめちゃくちゃきれいで、マリオン・コティヤールをもっときれいにしたみたいだなと思ってたら、ピアフの少女時代やってたんだね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-05-18 13:15:57)
3.  アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 
わたしの街では公開されなかったし、近隣の大都市でもあっという間に終わっちゃってたので今頃。このとんでもない絵空事を映像で見せたってことで良しとします。設定からなにからいい加減の極みなんですけどね。とくに「頭に血が上りっぱなし」を想像してしまって、燃え出すタイミングより先に息が苦しくなっちゃう。大甘な点数は、ティモシー・スポールのほのぼのさに対してのもの。「ラッキー・ブレイク」「ラストサムライ」などおなじく、彼が出てるだけでなにかホッとしました。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-08 14:30:21)
4.  すべて彼女のために 《ネタバレ》 
「スリーデイズ」の元ネタってことで観ました。むこうは本作を踏まえた上で「あの」ポール・ハギスがシナリオ作り直してるので勝てはしないんだけど、こっちがちゃんとしてるからリメイクされたんだと思います。ということで、主人公のかかえる「パートナーの無実を完全に信じる」「愛するものと一緒に暮らしたい」を解決する手段として脱獄以外方法がないこと、を受け入れることが出来るかどうかで感じ方が違ってくる。そのためには何でもするというのが主人公の行動原理となっているわけで、それを理解できなければ感情移入できなくてもしかたない。私には受け入れられない人のことは判らない。この骨格に関する評価は「スリーデイズ」と同一です。弱い部分としては、糖尿病、行き先=エルサルバドルなどを先にバラしちゃうことで話が平板になってしまうところ。検査結果を抜き出して持ち去ったり、偽のデータを差し込んだりってのはバレると思っちゃってもしょうがない。リメイク側がうますぎるだけにつらいね。VOLVOとシトロエン乗ってるってことでどんな階層の夫婦かってことが判るんだけど、外車興味ない人にはわかんないよね。そうそう、主人公が「君を想って海を行く」の水泳コーチだったり、ダイアン・クルーガーがフランス語うまかったりと発見も多かった。こんだけフランス語しゃべれるなら「イングロ」の使いかたもったいなかったんじゃあないでしょうか。 特にランダ大佐に殺されるシーンは。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-19 17:30:50)
5.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
ちゃんと評価するためオリジナルも観てみました。ポール・ハギス、すごいね。骨格はそのままに、フランス(含むEU)と合衆国(とはいっても州ごとに違うしカナダも含む)の国情、制度、法律の違いなんかもうまく利用吸収して作り直してます。プリウスを妻ララの所有に変化させてるとこなんかうまい。エピソードを膨らませたり、萎ませたり、省いたり。そしてなんといっても、遊び場で出会う母娘との絡みを利用したシチュエーションの追加、ゴミ袋のくだりの足しかた→自宅前に捨てた分でミスリードさせ、それによる飛行場でのサスペンスネタ挿入は思い返しても素晴らしかった。両方ご覧になったかたはわかると思います。さてこの物語は、主人公のかかえる「パートナーの無実を完全に信じる」「愛するものと一緒に暮らしたい」を解決する手段として脱獄以外方法がないこと、を受け入れることが出来るかどうかで感じ方が違ってくると思います。そのためには何でもするというのが主人公の行動原理となっているわけで、それを理解できなければ感情移入できなくてもしかたないでしょうね。私には受け入れられない人のことは判らない。満点じゃないのは、ちょっと長い、冒頭の口喧嘩みたいなシーンはいらないんじゃないか?、それとラッセル・クロウはちょっと暑苦しいという理由ですね。
[DVD(字幕)] 9点(2013-03-19 17:10:49)(良:1票)
6.  レスラー 《ネタバレ》 
ラストのコーナーポストからのダイヴ、それにつづくBruce Springsteenの“The Wrestler”、なにも申し上げることはございません。オールタイム・ベストテンの作品です。ただ、観返すのにはかなりのパワーが必要で、残念ながら封切り時に観て以降再見してないんですよ。たとえば「八日目の蝉」読み返せないように。エヴァン・レイチェル・ウッド、素敵だった。「アクロス・ザ・ユニバース」観てすごく印象に残ってたのでビックリした記憶があります。
[映画館(字幕)] 10点(2013-02-17 03:14:47)
7.  96時間 リベンジ 《ネタバレ》 
遅ればせながら… おおむね、観て損はない映画。「スカイフォール」を思わせるイスタンブールの屋根の追っかけもあったし。ま、娘からすればメチャメチャうざい父親だけどね。タクシーでのカーチェイスが無理すぎなので大きく減点。今の若い日本人だとわかんないかも知れないけど、ATがほとんどなのは合衆国と日本くらいのものなのね。アメリカ人で、免許まだ取れてない小娘が、ヨーロッパ(イスタンブールはギリギリだね)でMTを超絶ドライヴィングするなんて絵空事。せめて父親の差し金で、MTで免許取るハメになってるとかのエクスキューズ見せとかないと。面倒くさい親父なら「ヨーロッパでレンタカー借りるとき必要だから」みたいなこと絶対いうだろうから、ストーリーとして成立するしね。“TAXI”シリーズを代表として、クルマ関係はきちんとしてる「お手軽映画製作集団」リュック・ベッソン一味なんだからちゃんとすべきだったね。
[映画館(字幕)] 6点(2013-02-06 04:45:37)
8.  ルルドの泉で 《ネタバレ》 
この内容で、よくバチカンが撮影を許可したな、ってのが第一の感想。ルルドを取材、撮影するのはかなり大変らしく、黒柳&草野な番組でも断られたらしいです。でも、誰が救われるのかはただ「神の御意思」と考えればOKなストーリーですよね。奇跡が起こることによって、様々な人々の感情が波打っていくさまをたんたんと記述していくのがたまりません。主人公クリスティーヌが大げさに喜ばないのは、現在の日本映画界ではありえない演出。そしてなんと言ってもボランティアのマリアとして登場するレア・セドゥー、存在感抜群。誰にでも勧められる作品ではないけれど、めったに見ることのできない風景を見せてくれたことに感謝します。それとクリスティーヌの衣装の「アズール」としか呼ぶことのできない「青」がとてもとても美しかった。
[映画館(字幕)] 8点(2012-10-08 10:46:17)
9.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 
今まで、コンテナに代表される寒々しい場所に住む人たちをメインに据えた作品を撮ってたカウリスマキが、場所をフランスに移しそんな寒々しい場所に住む人たちを助ける側の人々を扱った作品とみました。つまり視点を移動させて、そんな行き場のない人たちを見守る人々(フィンランドのときは「いなかった人」たち)が今作の主人公。フィンランドほど過酷ではないけど、ノルマンディはメキシコ湾流のせいでイングランドによく似た天気で、雨が多い上に海沿いだから風も強いので、陽光あふれるってほどじゃないと思いますよ。そうそう、シェルブールはノルマンディ。今回「過去のない男」の警備員に相当するのは、警察に何度も密告電話を掛けるキャラでしょうけど、彼も決定的にヒドイ人ってわけじゃない。警視なんかは結局いい人としてエンディングを迎えますよね。酒場の女主人と、主人公マルセルや警視とのあいだに、それぞれむかしなにかがあったのを暗示させる台詞がうまく埋め込まれてます。いつも通り、余計なことは語らせない作風です。マルセルが最初に帰宅するシーンで、パン屋も八百屋(何でも屋?)も彼に「ツケ、払って」と言ってるのに、話が進むと変わって行くのがいいですよね。なんかすべてが寓話のようで、観終わったのち、温かい気持ちになりました。病気が寛解するのも、それがカティ・オウティネン演ずる妻に起こるのもご都合主義と言えばそれまでなんだけど、素直に「よかった」と感じられます。相変わらず、犬、いい味出してるし、ライブ演奏の使いかたもうまい。ところで、挿入歌のうちミシシッピ・ブルーズなのはBlind Wille McTellだったんですが、音楽の趣味も相変わらず素晴らしいですね。
[映画館(字幕)] 9点(2012-05-25 21:06:30)
10.  アーティスト 《ネタバレ》 
全体の批評は朝日新聞紙上で大林宣彦、中野翠両氏が対談されてる内容でほぼすべてだと思います。(レビュー時点では http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201204120267.html で講読可)特に、アステアじゃなくジーン・ケリーだってとこに気づかれた大林監督はすごい。華麗さよりも、どちらかというとデフォルメに近いダイナミックさを優先させたステップですからね、ジーン・ケリーは。「ブロードウェイのバークレイ夫妻」と思わせて「雨に唄えば」へのデディケイトで締めくくってると考えれば、ハッピーエンドもこじつけじゃないと思えます。フィルム燃やすシーンは「イングロ」でリアルさ知ってしまった以上、いい加減に見えてしまって残念。ジャン・デュジャルダンは「毒気を抜いた」植木等というイメージ。ってことは、東宝の「無責任/日本一」シリーズはダグラス・フェアバンクスがジーン・ケリーばりのステップでスクリーン全体を駈け、踊るっていうコンセプトだったのね。あ、犬のUGGYは100点。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-17 09:00:53)(良:3票)
11.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
素晴らしい!!! ロバート・ロドリゲスが褒めたっていう以外予備知識まったくなしで観ました。制作会社がワーキング・タイトルだったので、基本的に自分の趣味に合う可能性高しと思ったのですが大正解。細かいくすぐり満載、蒔いた種はたんねんに刈り取ってくれて言うことなし。すでにレビューなさってるかたがたが多くを語ってくださってますので、その部分はスルーして選曲の良さのみ書き込みます。基本的にイギリスのロックの名曲が使われてるんですが、ちょっとマニアックなものがベースですね、たとえばキンクスの「ヴィレッジ・グリーン」や T レックスの「イージー・アクション」など。極めつけはクレージー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンの「ファイア」でした。この曲、発表時には日本でもけっこうAMラジオでかかってたんですが、今となってはとてつもなくマニアック。やはりワーキング・タイトルは選曲の趣味がよいことを再確認させていただきました。DVD 出たらまちがいなく買いますね。
[映画館(字幕)] 10点(2008-09-01 17:37:11)
12.  エリザベス:ゴールデン・エイジ 《ネタバレ》 
ケイト・ブランシェットの演技は文句なく素晴らしく、前作のオドオドした感じと対比させるためか威風堂々。なんかシナリオを細かく読みたいほど彼女の発する台詞の言い回しがよかった。いきなり飛び出すドイツ語、スペイン語もすごい。カツラを外したとき素の自分に戻るとこにもうっとり。地上兵士の前で檄を飛ばすとこでは不覚にも涙が出てしまいました。中学生のころ「1000日のアン」という作品に学校から強制的に連れて行かれて以来、ヘンリー8世、アラゴンのカザリン、アン・ブーリン、メアリー、エリザベスを取り巻く数々のエピソードが好きで、世界史も真剣に勉強してたのであくまで個人的点数です。ヘンリー8世の離婚を可能にするために、カトリックと決別し英国国教会が作られたってことが今作にも充分に織り込まれ台詞の端々に登場しますが、ここらへんの知識が十分にないと話よく見えないかも。この絶対主義的ごり押しな宗教改革の結果、イングランドで迫害された原理主義な新教徒=ピューリタンがアメリカ大陸に渡るという歴史の流れが、現在の世界を形作っているという今に繋がるという現実なんですけど、みんなあまり関心ないかな? 娯楽作品としては、下のかたも指摘されてますけど地上軍のエキストラが少ない、海戦シーンがあっけなく終わるなど宮廷内にくらべて比重が小さいですから、ちょっと肩すかしに終わるかも知れない。ジェフリー・ラッシュのウォルシンガムはそのまま引っぱったのに、メアリー役が替わってたのがちょっと残念でした。サマンサ・モートンの演技はよかったですけどね。そうそう、処刑シーン、斧をぐるぐる振り回して遠心力付けてから行くものと思ってただけにビックリ。
[映画館(字幕)] 9点(2008-02-21 18:03:28)
13.  シルク(2007) 《ネタバレ》 
芦名星のやってる役がよくわからない、それに尽きます。違ったバージョンの「ラスト・サムライ」作りたかったのでしょうかね? キーラが大好きなので観たのですが、彼女のおっぱい見たことと、バルダビュー役のアルフレッド・モリーナのビリヤードの腕、中谷美紀はどこの映画に出ても素晴らしい、ってことが収穫ですか… いつも山形の峠が雪って、日本人が見たら「違うよな」って思うんだけど。それと、日本語部分に括弧つきの字幕入れるのは勘弁してください。2点以下じゃないのは、とりあえず最後まで引っぱってくれた作品だったから。坂本くんの音楽はよかったしね。
[映画館(字幕)] 3点(2008-01-24 18:33:45)
14.  魔笛(2006) 《ネタバレ》 
もともと原作にもつじつまが合わないところがあり、シチュエーションを第1次大戦期に変えたがゆえに、ワケがわからんストーリーになってますな。英語詞なので耳を字幕で補えば今までで一番魔笛を理解できたかも知れないけど、なんか意訳されてたような箇所もあり(↓のコメント参照)どうなんだか。ドイツ語の音になじんでたので韻の踏みかたが気持ち悪い箇所もありましたね。スクリーン、そしてPA越しの音で観るとビート(つまり黒人音楽や民族音楽起源のもの)がないから、いかにモーツァルトでも飽きます。こうしてみるとミュージカルってすごい、なるほどオペラがそのまま映画にならなかった歴史がよく理解できてしまうという皮肉な結果になってます。たとえばヴェトナム戦争を舞台にして白人、黒人、アジア人キャスト入り乱れてって作り方したほうが観る側が感情移入しやすかったかな?とも思う。アジア系のオペラシンガーたくさんいますしね。そうそう、夜の女王のロシア系のおばちゃんはミスキャストだ。舞台なら遠目だけどクロースアップは耐えられない、スミ・ジョーさんがよかったな。それから、パパゲーノをもっと狂言回しっぽく使って踏み込んだ脚色してもドラマとしてはよかった気がします。 〈追記〉直下のかた、ジンジャー&フレッドに失礼だと思う。あの両名の凄さは重力、遠心力などすべての地球上にかかる力から解放された動きをスクリーンに表現し、しかも優美だったことです。動きは美しいと思いますがデディケイト、リスペクトのレベルでしかない。称揚するなら「オマージュとして素晴らしい」と表現すべきです。
[映画館(字幕)] 6点(2007-09-04 17:41:48)
15.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》 
羊たちの沈黙は、ジョディ・フォスターの肉体を衣服越しに堪能させてくれてとてもよい作品でした。菊池光の翻訳も、癖はあるけど的確でしたし。ハンニバルを映画化するならあれが限度でしょうし、ジョディは参加しないと思ったら案の定だった。こないだのTV放映では「脳みそ」シーンがバッサリ切られてて猟奇性がまったく伝わらないことになってましたな。ま、しょうがないけど… ということで本作、お手軽作品としか言いようがありません。原作買って読んでたけど、途中で止まっちゃってそれきり手にしたくないもん。トマス・ハリス、作家として落ちてますね。処女作のブラック・サンデー、大好きだったんだけどな。
[映画館(字幕)] 4点(2007-05-31 20:51:26)
16.  バベル 《ネタバレ》 
21グラムおもしろかったし、グランドホテル形式の作品好きだから観に行ったわけですよ。遠く離れた3地点で「袖すり合うも多生の縁」どう作るか期待してたけど、ちょっと苦しかったかな? クラッシュ観てよくわかんない人には向かない作品です。この監督得意の時制の行ったり来たりがあるから、意味不明になってしまう人が多数出るのはしょうがないにしても、場所の背景を理解していないとちんぷんかんぷんでしょうね。一般大衆向けとは言えない。ということはGW公開が裏目かも。メキシコのサンティアゴ役がCHEだったのでうれしかった。ただ彼がどうなったかが明らかにされなかったのは心残りです。個人的にはモロッコの父親に一番感情移入してしまいました。一本気でまじめな長男が、不器用だし挙げ句の果てに撃たれてしまうという情けない結末を受け入れなければならないってとこに。しかし、菊池凜子は松嶋尚美、役所広司が鳥越俊太郎に見えてしまってちょっと失笑。エンドロールで冒頭のバレー・シーン指導がヨーコ・ゼッターランドだったのを知ったときはびっくりしました。
[映画館(字幕)] 7点(2007-05-05 07:28:39)
17.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 
むかし観てたんですが、中学生だったこともあっていまいち入り込めなかった。音楽は好きでしたけど… 当時は映画主題歌がヒットチャートを賑わしてましたね。今回借りてまで観ようと思ったのは、大竹まことの少年ラジオのゲストにいらした風吹ジュンさんが話題にしてたからです。現代の感覚で観ると、長すぎ、端折りすぎな演出も多かったのですが、大人にならないとわからない「ダメ」人間を肯定した作品だと思います。向田作品というか、久世演出というか、ウクライナの家のシーンなんてまさにそれ。当時日本でも「戦争と人間」のような作品が生まれてますけど、群像劇でしかなく、やはり人間を描かせたらイタリア人には敵わないよなぁ。これっていまだにそうですよね。昨年の硫黄島2部作と「男たちの大和」くらべてもかわってない。むしろ「紙屋悦子の青春」のように純日本的な作風のほうがよかった。しかし、当時のソ連としては大盤振舞でしたね。マイナス面を徹底的に見せないことを条件に大協力したんでしょう。今回発見したのは、エンディングに至る流れが「ニューシネマパラダイス」に影響与えたってこと。それにしてもソフィア・ローレンって顔のパーツがセンターに集まった人だねぇ。広げたら安藤美姫そっくりだったのも新発見でした。
[DVD(字幕)] 9点(2007-02-22 10:03:16)
18.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
とってもロックンロールな作品でした。タイトルがメチャポップだし、マリア・テレジア役マリアンヌ・フェイスフルなんだもん。キルスティン(本当はカースティンでしょうね)ダンストをキャスティングする意味、よ~くわかった。ソフィアは普通の女の子のドラマとして描きたかったんだと思う。日本人のある程度の数は「ベルばら」知ってるから逆に不満に感じるだろうし、知らない、世界史ダメ(含未履修)な人は背景がわからんだろうけど。画面に表れる色彩は見事と言うしかない。馬の動きが完璧、しかもサラブレッドを登場させないところからして、ディテール細かいことがよくわかります。ところで一瞬ベイビーブルーのコンバース・オールスターが映るシーンがあったんだけど、ソフィアは確信犯?
[映画館(字幕)] 8点(2007-02-01 15:49:17)
19.  太陽(2005) 《ネタバレ》 
とてもつまらない冗談にしか感じられないんですが… 200年後くらいにフィルム上映が可能だとして「その頃存在した独裁国家のお話です」って解説されたら、島国じゃなくって半島の上側でも観る側は一向にかまわないような気がしてしまう。でも、頬と唇の動き、発声、喋りそうな内容、首の振り方、動き方(腰から上と下半身のズレ)は、好き嫌いは別として、存じ上げている「あの方」でした。むかし居酒屋で真似してたら、隣の席のオヤジたちに成敗されそうになったこと思い出しました。桃井が良子さまなのは論外、このシーンは必要でしょうけど後味最悪。私、戦争責任はあると考えてますけど、やはり骨の髄まで日本人のようです。得点はイッセーくんと佐野くんの怪演に対するもの、作品としては0点。
[映画館(字幕)] 4点(2006-09-28 20:51:59)
20.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
WTCに2機めがつっこむ瞬間をリアルタイムで見ていただけに胸がつまりました。冒頭の犯人、クルー、乗客が集まっていくシーンで「この全員が死んじゃうんだ」ってわかってるわけですから。真実は知りませんが、ストーリーに子供出さなかったのは正解。もし機内にいたとしたらこんな抑えたトーンは不可能ですね。ドキュメンタリー・ドラマとして、日常の延長にある狂気と阿鼻叫喚と勇気、そして職務を全うする姿を見事に描いた作品だと思います。ただ、反撃プランの相談開始以降、機内のシーンだけになったのは演出効果をねらってるんでしょうけど、それまで各管制、軍、機内をまんべんなくなぞってたのに惜しい気もします。多くの管制官が本人出演だったのとスポンサーなしにはビックリ(エンドロール参照)。高所&閉所恐怖症でジェットコースターまったくダメなんですが、不思議と気持ち悪くならなかった、たぶん映画世界に入り込んでたんでしょう。でも、もう一度観たい映画ではありませんね、重すぎて…
[映画館(字幕)] 9点(2006-08-24 17:43:35)
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