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1.  博士と狂人 《ネタバレ》 
昔(10年くらい前かな?)、本の雑誌の書評で興味を惹かれ読んだが、殆ど忘れている状態。 それでも前代未聞な全国募集(国内的な)での用例収集と、それに協力する元犯罪者の力で世界初の英語辞典を完成させた話として、覚えていた。 日本で『舟を編む』という辞書編纂の物語の映画があったが、それのもっとダイナミックな話。(「用例収集」などというkと場はその映画で知った。 昔読んだときには、狂人側の罪の話とか被害者の奥さんとの話などあったっけ?という感じだが、その部分で『辞書』の部分がちょっと弱くなった感じは否めない。これは辞書を作った人の話というよりは、罪とそれを許した人、精神疾患の人を救う人の話になってしまった感じがある。 でも、いい話ではあるけれどね。
[DVD(字幕)] 7点(2022-02-11 17:46:06)
2.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
 初めてMX4Dなるもので観た。いちいち水しぶきを顔に吹きかけ息ができなくなったり、銃撃時には背中を突かれて、何だオレ撃たれてるの?って感じたり。なかなか面白い体験感だが、(当たり前だが)映画なので視点が突然変わっったりするので感覚が突然切り替わるのが不思議。  などと言いながらも、取り残された浜から祖国へ帰り生き延びる事のみを徹底して描いたこの映画には、ふさわしい体験型鑑賞だったのかもしれない。   物語的な部分では、徴用された民間の小型船の親子の話が、ちょっと感動的でよい。どちらかというと、そっちの大勢の船乗りたちの物語をもっと見たかったとも思う。それと、最後一機になるまで戦った戦闘機乗りの話。   なんだ?結局作戦を遂行した人たちの活躍が見たかったのじゃないか。製作者側の意図とは真っ向から反するかもしれないけど。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-21 10:48:08)
3.  美女と野獣(1946) 《ネタバレ》 
 ベルの周りの人間がビックリするほどクズで引く。シンデレラに出てきそうな意地悪な姉たちや、親の財産を借金のかたにする兄。野獣を殺してしまおうと発案する求婚者(これは仕方ないかもしれないが)。まあ、それはいいとして。   壁から出た手が燭台を持っていて人が歩くにつれそれが動くとか(しかもアレ、燭台を渡してくれたり出来るんですね!)、動き回る人を目で追う胸像とか、まるで舞台作品でお目にかかるような魔法の演出のイマジネーションが凄い。一方、兄の友人が野獣に変わる所や野獣が王子に変わるところ、ベルが瞬間移動するところなど映画ならではな表現もある。   物語的には、ベルが野獣に心惹かれるようになる経緯がちょっと納得しずらい。そこのところの感情移入が薄いので、野獣が王子に戻った後のベルの態度が「どこの馬の骨とも知れぬ王子」にただそれと判ってなびいているだけ風に映る。よく考えると、これはかなり大きな弱点かもしれない。   だけど魔法が溶けた王子が空を飛ぶのは変だよなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2017-08-21 18:29:22)
4.  料理長(シェフ)殿、ご用心 《ネタバレ》 
 公開当時には尚更だったが、今見てもヨーロッパの贅沢な料理や豪華な食器には、目を見張る。しかし、よく考えるとこの映画は、コメディとして味付けされて入るが、「美食」というものへの痛烈な皮肉・批判となっている。  人格的にまるで尊敬できない「一流シェフ」たちの振る舞い。ほとんど意味のない産地・ブランドへのこだわりの滑稽さ。シェフの名声欲のすごさ。そして一連の事件の動機。特に最後の真犯人の「この方を料理で殺す前に」のセリフは、贅沢病などと言われる病におびやかされている自分には、するどい一言に聞こえる。  一番笑わせるのは、最後のセリフ「懲りない連中だね」である。オマエが一番懲りてないだろ、である。   それにしても、脈を見てまで宣言された死なのに、シャックリで生き返るって…。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-14 15:19:06)
5.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
 冒頭の女性落下シーンは、インパクトあった。最初に劇場で見た時には、座っているのに落っこちているような感覚を味わったものだ。20年も経っているのに、まだ怖ろしい。  しかし、その後の展開は、スタローンが超人過ぎるためか、あまりドキドキしない。まあ、彼なら何とか出来るんだろう、という感じである。これは、こういう類の映画としては、良くない事なんじゃないだろうか?  しかし、真逆のことを言うようだが、あんな超人的な救助員がいるのか?という気がするのもまた事実。 
[地上波(吹替)] 6点(2012-05-24 07:41:34)
6.  黄金の七人 《ネタバレ》 
小学生の頃、TV放映されたのを観て、金塊を盗み取る鮮やかな手口にあっけに取られたのを覚えている。他の所は何にも覚えていないのに。 しかし、今見るといろいろな小道具や、金庫の描写などチャチクて荒唐無稽で、少々がっかり。そしてその後のゴタゴタも、感心するほどのモノでもない。伏線も弱いし。 そして一番謎なのは、教授は最後、彼らと和解しようとしていたのか?何か手があったのか?サイドブレーキ甘かったのか?わざとなのか?後から触ったヤツのせいなのか? 彼ら6人は、何故あんなにお人好しなのか?恐らく世界的な大犯罪であろう、あの手口が、次も通用すると本気で思っているのか? 一番と言いながら、たくさん疑問点が出てきてしまった。  かつて通った楽しい場所、しかし再び行ってはいけない、という古い言葉を思い出した。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-26 22:22:19)
7.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 
高校生の頃にクラス一の美少女のオススメだったのを思い出して観たが、廃屋に来てからがまあ退屈なこと。 それと、悪党側が悪党なのは判るが、やっと探し当てた「証拠」が手配書って、大雑把すぎ。もっと具体的な悪事の証拠なのかと思ってた。あんなの、近隣の司法関係事務所にあるだろうよ。  あと、タイトルになった、命を救った銀貨、穴開いてるって事は、弾貫通したってことだろ?死なないか?普通。 
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-21 16:18:46)
8.  アラン・ドロンのゾロ
 十数年前に原作を読んだ。  小説としては、それなりに面白かったが、正直アレをそのまま映画にしても、退屈なだけだろう。このような単純な勧善懲悪、痛快な活劇に仕上げたのは、大正解。真っ青な空、逆巻く砂塵。権力の上層にいる卑劣な悪党。間抜けなお笑い担当の太っちょ。圧政に苦しむ民。圧倒的に強く、ひたすらカッコイイ正義の味方。悪党のものにされそうな美女。15分に及ぶ手に汗握る最後の決戦。何もかもが、この活劇を盛り上げている。  特に私の好きなのは、ゾロの初登場時、神父を開放した時に発するセリフ「子供たちには正義を見せます」というもの。子供というものの存在を軽んじていない精神が、嬉しい。  また、ラテンの軽快で陽気なテーマ音楽も良いが、市場で男が爪弾くギターの美しいメロディも捨てがたい。三十数年前のこの映画音楽を私は未だに、WALKMANで聴くことがあるほどだ。 
[DVD(邦画)] 9点(2004-08-11 10:11:00)(良:1票)
9.  サンダーバード(2004) 《ネタバレ》 
面白さの質としては、スパイキッズみたいな線ですね。私は割りとそういうの好きなので、楽しめましたが、こういう科学技術(といっても航空力学なんか無視の技術ですが)をベースにした世界に、魔法使いなんかそぐわない気がするけどなぁ・・・各サンダーバードの新デザインは悪くないですね。
6点(2004-08-08 08:42:33)
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